2015年07月23日

夏の朗読コンサート

話しことば教育では、実社会で役立つことを目指し、
様々な視点から授業を展開しています。


コミュニケーション、スピーチ、プレゼンテーション、
日本語表現、朗読などです。


「話しことば(コミュニケーション)のあり方」を考え、
「技能」を身に付けることができるよう取り組んでいます。


その中で、「日本語の朗読」では、
「声の表情」を豊かにすることはもちろんですが、
グループで取り組み
コミュニケーションの力を高めることを目指しています。



7月16日は、「日本語の朗読」の
2回目のコンサートの日でした。


ただ読むだけの「音読」ではなく、
「朗読」になっていたことから、
小さな小さな朗読のコンサートながら、
とても充実したものになっていたと思います。


特にこの2回目では、
作品の選定から準備、練習をすべて、
グループ主導で進めてきました。


グループが一つにまとまらなければ、
一つの作品を作り上げることは到底できません。


そのため、グループ内の話し合いはもちろん、
お互いの「声」をよく聞く必要があります。


一つの作品にするのに、
一人が大きすぎたり、雰囲気が違っていたり、
タイミングが合わなかったりすれば、
作品として違和感が生まれるからです。



そして、その上で、観客の皆さんに、
自分たちがイメージする「作品」が伝わるようにしていく必要があるのです。


かなり高度な技術やチームワークを要しますが、
全体にとても良い作品に仕上がっていたと思います。


さらに、司会もすべて受講生がしているのですが、
作品の感想を自分のことばで伝え、
次のグループを紹介し


自分たちの出番をきちんと把握し、
静かに、かつテキパキと動いていました。
そのため、進行もとてもスムーズで気持ちのよいものでした。


人前での「表現」は、
人によっては勇気も必要とします。
公開で行うことから、緊張感もあったのではないかと思います。


ですが、もう、
「その緊張感が楽しい」
「またやりたい」という感覚になっている人はたくさんいるのではないでしょうか。



そうであれば、「朗読」はもちろん
プレゼンテーションや、就職活動での面接にも応用できるはず。


この授業を通して
感じてきたこと、学習してきたことを
さまざまに役立てていただきたいと願っています。


写真:長沼光彦
報告:平野美保  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 13:38Comments(0)話しことば教育授業紹介