2019年07月11日

能楽に関する特別講義を実施しました ――「基礎演習」合同授業

 国際日本文化学科1年次生の必修科目「基礎演習」の合同授業で、金剛流能楽師 金剛龍謹先生を特別講師としてお招きし、日本の伝統芸能である能楽についてお話と実演をしていただきました。




 
 能という芸能が、中国から伝わった大衆芸能である「散楽」を起源とするものであり、それが次第に洗練されて650年以上前の室町時代前期、観阿弥・世阿弥親子によって完成されたこと、とくに父観阿弥が音楽面で、子世阿弥が文学・詞章の面で磨きをかけ、能の芸術性を一気に高めたことなどを教えていただきました。

 能楽という呼び方は、明治以降のもので、江戸までは「猿楽の能」と言っていたこと、豊臣秀吉が大の能好きで、丹波、摂津、近江など各地にあった猿楽座を大和猿楽四座に統一したこと、明治以降の歌舞音曲抑制策で一時的に能は衰退したが、岩倉具視が海外に日本の伝統芸能を紹介する政策に転じ、「能楽」と呼ぶようになったことなど、興味深いお話の連続でした。






また、能面についても、実物を見せながらご説明下さいました。能面はわざと左右非対称に造られており、それが無限の表情を生み出すと。確かに下向きに傾けると何となく悲しげに、上向きにすると明るく見えるから不思議でした。





 特別講義のあとは、舞台の上と下に分かれて、謡と仕舞いのお稽古を付けていただきました。京都を舞台にした名曲「熊野(ゆや)」の一節で、音符の付いた謡本を見ながら「寺は桂の橋柱~」と謡います。






舞台上では、その仕舞いを習い、10分後、謡いと舞いを合わせました。初めての体験としてはまずまずだったでしょうか。






 最後は、お二人の補助の先生方の謡いに合わせ、金剛先生が「船弁慶」を舞ってくださいました。「その時弁慶少しも騒がず」の詞章で有名な曲ですね。平知盛の亡霊が薙刀を振り回して義経を襲わんとする、息を呑む場面に、学生たちもホンモノの迫力と魅力にただただ圧倒されていました。





 講義終了後、書かれた感想にも「本物の能面や衣装が見られて嬉しかった」「一度ぜひ能を見に行きたい」といったコメントが多く記載されていました。






 本当に盛りだくさんな、中身の濃いご講義をして下さった金剛先生に、感謝いたします。


(報告者:堀勝博)




  




    


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2019年07月09日

ラジオ放送番組に生出演してきました! 

令和元年7月5日 18:15~18:45

話しことばゼミのメンバー全員で、
30分のラジオ番組に生出演してきました。

「30分」を作り上げるために、
4月から準備を始め、
約3か月間、皆で力を合わせて、全力で準備をしてきました。

放送するということはどういうことなのか勉強しながら、
内容を企画し、準備し、練習し、
皆で、意見を出し合い、

そして、生放送出演!


***放送直前***


生放送を終えた直後のゼミメンバーの感想です。

まおんぬ
「本番まで何回も原稿を書き直して、ここまで来ることができました。
とても緊張しましたが、楽しく終えることができました。
ありがとうございました。」


わあちゃん
「生放送ラジオは、人生で初めてで緊張したけれど、すごく良い体験ができました。
たった30分の放送のために、たくさんの人に助けてもらいました。
ありがとうございました。」


なっちゃん
「本番になると練習のようにはいかず、本当に緊張しました。
編入生ということもあり、なじめるか不安だったけれど、
このゼミに入って、ラジオに出演できて
幸せな時間を過ごすことができました。ありがとうございました。」


めぐちゃん
「練習では、自然体で話すことができましたが、
本番となると、マイクに向かって話す自分自身の声に緊張しました。
でも、楽しく、一番良いトークをお送りすることができたんじゃないかなと思います。
全力出し切りました! 
この貴重な経験をこれからの大学生活、就職活動に生かしていきたいです。
ありがとうございました!」


こさか
「台本を、何度も修正しなければならず、
ここまでしんどいのは初めてでした。
何回修正を重ねても、反省点が生まれ、また書きなおす。
ツラかったけれど、皆でやってきたたため乗り越えることができました。
全ての人に感謝! 
ありがとうございました☺」



毎回、毎回のゼミで、
確実に何かをつかんでいく皆さんの様子を見ていて
とても嬉しく、かつ頼もしく思っていました。
本番も、立派に成し遂げましたね。


将来どんな仕事をすることになっても、
ここで経験してきたことは、きっと皆さんの大きな糧となることでしょう。


前期はのこり約1カ月ですが、もうひとつ大きなイベントが待っています。
今度は、人前でのトーク。
(放送はしませんが、ラジオ番組公開トークのような時間にします)

お越しくださった皆さんに
有意義な時間をお過ごしいただけるようベストを尽くしましょう!

報告 平野美保
  


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2019年07月03日

いよいよ放送日です!

先日、このブログでもお伝えしました通り

7月5日(金)18:15~18:45 は

ラジオカフェ(FM79.7)の放送日です。

テーマは、「女子大の魅力と女子大生の恋愛観」




話す練習はもちろんですが、





充実した内容になるよう、毎回、話し合いをしてきました。

自分たちの考えだけでなく、アンケートを取ることで、
少しでも多くの女子大生の考えに迫ることができればと、真剣に準備を進めてきました。



いよいよ放送日です。

7月5日(金)、18:15~18:45
個性豊かなメンバーでお届けします。
ぜひお聞きください。

報告 平野美保

  


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2019年06月27日

KBS京都 海平和アナウンサーをお迎えしての授業

本日は、国際日本文化学科の授業「スピーチの基礎」での
海平アナプロジェクトについてのご報告です。

この授業中盤では、例年、ゲストをお迎えしてお話を伺っています。
ですが、単に話を聞くのではなく、お迎えするために様々な準備をして臨んでいます。

ゲストは、毎年、学生たちに大好評のKBS京都の海平和アナウンサーです。

授業では、公開番組を作り上げるように進めていきました。
受講生全員が司会ないしは質問をし、受講者全員でこの時間を作り上げていくのです。

・どのような質問をするのか
・どういう順番で質問をするのか
・話し方に問題はないか
・質問に答えてくださったら、どう受け答えするのか



本当に放送するわけではありませんが、このように自分たちだけでなく、
むしろ、ゲストの海平アナウンサーにとって、
また、視聴者の方々にとっても充実した時間になるよう考え練習しました。



さらに、司会担当の人たちは、全体の調整や、その他、様々な準備もしていきます。
(とても忙しかったと思います。よく頑張っていました。ありがとうございます!)

嬉しいことに、気が付くと、
本年も、受講生の皆さんは短いことばながら、
かなり堂々と話ができるようになっていました。

海平アナウンサーの話の内容、話し方、
そしてお人柄に、皆、感激していたと思います。
こういう風にすればいいんだと、肌で感じることができたことと思います。


授業後に、今年も海平アナウンサーと集合写真を撮りました


さあ、次のプロジェクトでは、また、「スピーチ」に戻ります。
また、皆で作戦(!?)を練りながら、最高の時間にしていきましょう!

報告:平野美保
写真:3年次生 夏井瑞穂
  


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2019年06月20日

ラジオ番組生放送 7月5日(金)18:15~18:45


国際日本文化学科の3年次生のゼミ(話しことばゼミ)では、
毎年、メンバー全員で、ラジオ番組に出演しています。

本年は、次の予定で準備をしています。
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日   時: 7月5日(金)18:15~18:45
ラジオ局:ラジオカフェ FM79.7

テーマ: 女子大の魅力と女子大生の恋愛観
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企画からトークまで、全てメンバーで行います。
ぜひご予定ください。

報告:平野美保

  


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2019年03月25日

2年次生「発展演習」の授業から ―短歌・俳句を作る 2



 2年次生必修科目「発展演習」の授業で、短歌を作りました。前回に引き続き、その作品をご紹介します。

朝早く 起きたいけれど この寒さ ふとん出られず まぶた落ちつつ (梶原真琴さん作)




冬の寒い朝、暖かいふとんから出られない気持ちを詠んでいます。





1限が授業の日は、学生の多くがこの歌の心境でしょう。「落ちつつ」という結句ですが、「つつ」は反復です。何度もそうなることを表しています。



切った髪 櫛で何度も整える 「似合うね」と君に 言われたいから (米澤真樺さん作)




「君」への素朴な恋心が詠まれています。「乙女心」という言葉もありますが、純真な気持ちがすなおに表現されていますね。

俵万智さんの有名な

「この味がいいね」と君が言ったから7月6日はサラダ記念日

という歌を何となく連想させます。





相手が発した何気ない一言が「記念日」になるほど、乙女には重い意味をもった言葉になるということですね。


(授業担当:堀勝博)


  


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2019年03月22日

日本語教育実習Ⅲ(香港実習) レポート 〈続〉  越智瀬莉香 


 3つ目の目的は、工繊大の実習でわかった課題の克服である。工繊大実習では、授業が始まると緊張したり、授業を計画通り進めることに一生懸命になりすぎてしまったりで、学生とコミュニケーションをとるのを疎かにしてしまった。

               (香港天水圍にある順德聯誼總會翁祐中学の高校生たちと交流)


 そこで、今回の授業では、教師と学生の間に壁を作らないようにしようと授業に臨んだ。しかし、1度目の初級1の授業は失敗に終わったと思う。




 2度目の初中級3のクラスでそれを改善するために、ホテルで何度も練習し、パワーポイントの操作は他の学生に任せるなど工夫した。その結果、前回よりも圧倒的に学生との会話の時間が増え、応用練習での作文の時間には、全員にフィードバックができたのも良かったと思う。作文の時間に学生に質問をしたら、質問の答え以上のことを学生が話してくれたり、学生から話しかけてくれたりと、コミュニケーションがとれた授業になった。

                       (CUSCS周先生の授業でディクテーション模範朗読のお手伝い)



 この12日間は、多くのことを学び充実した実習となった。ただ、今年の後期に京都工芸繊維大学で行われる実習に向けて、新たな課題も見つかった。まず、今回の実習では、自分の日本語の知識の少なさを痛感した。無意識に使っている言葉の意味や使い分け、それをどう日本語学習者に説明するかなど、日本語の研究が必要だと感じた。




                      (マカオ旅游学院の学生たちと交流)


 次に、既習項目が特に少ない初級の学習者とのコミュニケーションの難しさも感じた。媒介語を使わなければならない場面もあるが、既習の文型や単語を使い、学習者が日本語に触れる機会ができるだけ多い授業にする工夫が必要である。これらのことを踏まえて秋の工繊大の実習に臨みたい。   ≪了≫


(報告者:国際言語文化学部英語英文学科4年次生 越智瀬莉香)


  


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2019年03月21日

日本語教育実習Ⅲ(香港実習) レポート  越智瀬莉香 


 3年生の前期に京都工芸繊維大学で日本語を教える実習を体験したが、その時いろいろ反省点や課題があったので、今回の香港とマカオでの実習も始まるまで不安でいっぱいだった。でも、終わってみると、本当に充実した12日間にすることができたと思う。




 今回の実習は、私にとって、3つの目的があった。まず1つ目は、海外で日本語を学習している学生がどのような環境で勉強しているかを知ることである。

 全体的な印象としては、1クラスに対しての学生数が多いと感じた。香港日本文化協会日本語学校では、学生が3人や10人のクラスも確かにあったが、20人以上いるクラスもあった。香港中文大学専業進修学院(CUSCS)では、1年生は1クラス40人、2年生は1クラス25人だそうだ。この人数では、教師が学生1人1人を見るのはなかなか難しいのではないかと思った。

                     (マカオにある旅游学院にて)


 また、CUSCSの1年生やマカオ旅游学院の学生は先生以外の日本人と話すのは初めてだと言っていた。やはり日本以外の国で、日本語を勉強していると日本語母語話者と話す機会がかなり少ないという課題があるようだった。

 一方で、なぜ日本語を勉強しているのかをどの学生に尋ねても、それぞれの理由や目的が明確だったり、積極的に日本人実習生とコミュニケーションをとろうとする姿勢や学習意欲の高さに感心した。

                       (文化紹介の授業で書道の実技指導)


 次に、2つ目の目的はプロの先生がどのような授業をしているかを知ることである。複数の先生方の授業を見学させていただいたが、それぞれの先生方に独自の教え方があった。私たちがノートルダムの授業(日本語教授法など)で習った教え方をしている先生はいなかったように思う。




 授業見学で特に気になっていたのは、学生の間違いをどう正すのかである。学生の日本語習得のためには、もちろん間違いを正さないといけないが、学生のモチベーションを下げてしまうのではないかという不安があり、できれば間違いを正したくないと思っていた。

                 (デザートの定番、枸杞の実入り桂花茶〈キンモクセイ茶〉ゼリー)


 CUSCSの飯田先生の授業を見学させていただいた時に、学生が間違った日本語を言っても1度も「違います」とはおっしゃらなかったのが印象的だった。「『こっちの方が自然だから。』とか『なんとなく。』でもいいから。」と、学生になぜそう思ったのかを聞いていらっしゃったのも新鮮だった。   ≪続≫


(報告者:国際言語文化学部英語英文学科4年次生 越智瀬莉香)





  


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2019年03月19日

日本語教育実習Ⅲ(香港実習) レポート  松本若菜


 私は海外に行くことも、他人と二週間近くも共同生活することも(そもそもそんなに長期間実家を離れることも)、まったく初めての経験だったので、この実習に参加してだいじょうぶだろうかという不安があった。一緒に行くのが日本語教育の授業以外でそれほど交流のある人たちでもなかったということもあった。




 日本語教育実習Ⅰでは、京都工芸繊維大学の留学生を相手に授業をしたが、それ以来の日本語の授業だったので、指導案もうまく作成できるだろうかという思いもあった。






 しかし、今帰国して思うことは、この実習に参加してよかったということだ。

 実際に本物の日本語教員の授業を見たことがなかったので、たくさんの先生方の授業を見ることが出来たのは大きな財産になったと思う。いろんなパターンの授業方法があって、どれも勉強になった。また、実際に海外で日本語を勉強している学生と直接交流できる機会はめったにないことなので、とても良い経験になった。






 自分が実際に行った授業の反省点は、ゼロ初級レベルの人だけが相手だったら成立していないような授業をしてしまったというのが大きい。今回の学生はレベルが高い人ばかりだったから何とか最後まで授業ができたが、まったくの初級レベルの人には難しすぎる言葉を使って授業を推し進めてしまった。





 授業時間が余った時のために用意していた追加学習で何とか時間を引っぱって、授業をしたが、これを使わなくても済むくらい授業内容を充実させたり、追加授業に関しても、日本でもっと準備しておけばよかったと反省している。



 〈九龍から香港島に渡る船上から香港の夜景を見る〉

 
 いろいろ反省点は尽きないが、とても有意義な初海外となった。

(報告者:国際言語文化学部国際日本文化学科4年次生 松本若菜)



  


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2019年02月08日

(今年度の思い出から)紙芝居がやってきた!

あっという間に試験期間も終了し、いろいろな年度の締めくくりになってきました。

今年度後期の楽しい思い出を一つご紹介したいと思います。

11月8日、1回生の基礎演習に
紙芝居のプロがいらしてくださいました。



京都国際マンガミュージアムHP(https://www.kyotomm.jp/HP/yassan.htmlkis)によると、
紙芝居の全盛期は昭和25年頃。そのころは、東京で約3千人・全国で約5万人の紙芝居業者がいたといわれるそうです。
絵師には、水木しげる、白土三平、小島剛夕などのちの大御所も活躍していたとのことです。
昭和30年代のテレビ普及に従って衰退してしまった紙芝居。

もちろん、学生は、自転車に乗ってやってくる紙芝居屋さんなんて、
映画やアニメの中でしか見たことがありません!

それが!なんと、今でもプロがいるんです!
自転車とともにノートルダムに現れたのは・・・

「ヤッサン一座の紙芝居」の「いっきゅう」さん。

最初は少し硬かった学生たちでしたが、
軽妙かつ勢いあるトークでぐいぐいひきこまれ、
どんどん笑いが生まれてきました。
(時に駄菓子とおもちゃでつられつつ・・・)



こちらは「カタヌキ」といわれる駄菓子。初めて見た学生が大多数です。

紙芝居の中でも、
歴史の教科書にもでてくる有名作品「黄金バット」の口演では、
声のパワーとパフォーマンスに圧倒されました。

紙芝居だけではなく、紙芝居の世界に飛び込んだきっかけや、紙芝居にかける思いなども
お話しいただきました。



学生たちは紙芝居だけでなく、いっきゅうさんのプロフェッショナリズムにも感動したようです。
とても濃い時間となりました。
((いっきゅうさん、ありがとうございました!))

(報告 吉田朋子)


  

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2019年02月01日

2年次生「発展演習」の授業から ―短歌・俳句を作る 1


 2年次生必修科目「発展演習」の授業で、短歌や俳句を作りました。短歌は情を詠む、俳句は景を詠むということを前提として、学生たちは自分たちの目にしたこと、感じたこと、味わったことなど、いろいろな体験を思い起こし、指を折って音数を数えながら、作品を捻り出していました。

 今日は、そのうち、学生たちが作った俳句を2首、ご紹介します。少し、私が添削してはおりますが。




 初春や晴れ着に似合ふ寒桜 (Sさん作)

正月に桜というのは、季節が合わないように思えるかもしれませんが、正月に咲くサクラの品種もあるんですね。有名なものでは、カワヅザクラがあります。少し、花の色が濃くて、あでやかな晴れ着姿によく映えそうな色合いですね。





 雨上がりきらめく露の手毬花 (彭倩瑩〈ホウセイエイ〉さん作)

手毬花とは、オオデマリのことで、夏の季語です。雨上がり露にぬれた満開の手毬花の輝きを詠んでいます。

ちなみに作者の彭さんは、香港中文大学専業進修学院からの留学生で、後期「発展演習」15回、日本人学生に一人混じって、古典作品の和歌の勉強を頑張ってきました。その勉強の成果でしょうか、見事な作品を詠みましたね。


(指導担当:堀勝博)




  


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2019年01月27日

2年次生「発展演習」の授業から ―短歌を読む 

 2年次生必修科目「発展演習」古典文学クラスでは、短歌を読んでいます。

 先日は、2年次生N・Hさんが、斎藤茂吉の歌集『赤光』所収の一首について発表しました。

 木のもとに梅はめば酸しをさな妻ひとにさにづらふ時たちにけり





「さにづらふ」は、万葉集に出てくる枕詞で、赤く照り映えるという意味。「紅葉」「君」「妹」などにかかります。枕詞の用法は本来連体修飾語として固定的ですが、ここはリメイクして、活用する動詞として用いています。

 茂吉の師匠伊藤左千夫が、上句と下句の繋がりがはっきりしないと批評したそうで、「梅はめば」の主語が誰なのか、茂吉説と「をさな妻」説と解釈が2つに分かれているようです。

 後者の解釈だと、「幼妻が梅の実を食べて、酸っぱさのあまり顔を赤くした。恥じらいを知る年頃となったのだなあ」ということになります。初句から四句まで、幼妻の様子を描写したという解釈で、島木赤彦もこれに拠っています。

 しかし、山上憶良の「瓜食めば子ども思ほゆ栗食めばまして偲はゆ」を引くまでもなく、「梅はめば」の主語は一人称であり、作者以外には考えられません。梅を齧った時の酸っぱさ、そして直接表されてはいませんが、梅の実のほんのりと赤みをおびた色合い、この二つの印象が、三句四句で言われる、頬を赤らめた幼妻、その妻との甘酸っぱい関係と見事に響き合っています。




 かつては無邪気に自分に寄り添っていた幼い少女が、いつの間にか梅の実のように恥じらいを知り、甘酸っぱい恋妻となった、「時」が経ったのだなあ、という心を述べた一首と解釈できます。「梅」が、視覚、味覚二方面で、歌を鮮烈に印象づける表現効果を発揮しています。

 ちなみに、蛇足ながら、茂吉とこの幼妻は、その後実際に結婚しましたが、あまりよい結婚生活にはならなかったようです。蛇足その2、梅の実は、青酸を微量に含むので食べるとお腹をこわすと言われています。私も幼少時、母に窘められた記憶があります。少し齧るぐらいならいいのでしょうが、生ウメをガリガリ食べないように気をつけてください。


 (発展演習古典クラス担当:堀勝博)





   


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2019年01月23日

レポートを書いています


今週で授業が終わり、
次週は試験期間となります。



レポート提出の締め切りが、
せまってきたので、
レポートについて質問を受けたりします。


最近の大学は、
成績評価の仕方を伝えて、
学生に達成目標を理解してもらうように、
しています。


そんなわけで、
こういうことができたら、
評価します、と、
なるべくわかりやすく説明しています。

熱心に質問しにくる、
ということは、
良い成績をとりたい、
という気持ちの表れですので、
歓迎しています。


報告:長沼光彦

  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 19:05Comments(3)授業紹介

2019年01月20日

第2回 SPI講座を実施しました -3年次ゼミ


3年次生必修科目「専門演習Ⅱ」もいよいよ最終回に近づき、ゼミ生諸君は、卒業研究と就職活動で忙しい学生生活を送らねばならない4年次を迎えようとしています。ということで、今週のゼミは、キャリア・進路を考える合同ゼミ第3弾でした。

 はじめに、リクルートキャリアメディアサービス事業本部・藤井志穂さんが、前回体験したSPI試験基礎能力検査(言語・非言語テスト)の結果分析を中心に、学科生の平均得点や今後の対策などについてお話をしてくださいました。わが学科は、国語教育に力を入れていますので、言語分野のほうはまずまずの点数だったのですが、やはり非言語分野があまり芳しくなかったようです。全国平均点に近づけるよう、学内キャリアセンターで行われているSPI講座の受講など、早急に対策を立てる必要がありそうです。




 その後、SPI試験のもう一つのテスト、性格検査を全員で体験受検しました。これにより、自分の持ち味や職業・職種・職場適性が分かるということで、みな真剣にスマホ画面に向かいます。30分ほどで結果が出ましたが、自分がどんな性格をもった人間なのか、どんな仕事に向いているのかについて、新たな発見があったようです。

 学生たちの来るべき就職活動によい指針を与えてくださいました。藤井さんには、二度にわたり、ありがとうございました。

 その後は、就活戦線を勝ち抜いた先輩たち4人(田中ひかるさん、平郡萌さん、宮崎彩乃さん、粂川彩花さん)が登壇し、どのように就活を乗り切ったか、希望する会社に落ち着くまでどいうプロセスを経たか、体験談や苦労話を順番に披露してくれました。

 最後に本学大学院人間文化研究科に進学することを決めた先輩、小林愛美さんが、進学を決意するまでのお話をしてくれました。

 残り30分ほどは、分科会形式で、それぞれの関心分野に近い先輩のところへ行き、積極的なインタビューをしていました。

 以下、当日の感想を紹介します。

SPI性格診断テストの結果が、自分では思いつかないような内容だったので驚いたが、言われてみればそうかもしれないなとと思うことが多く、それを強みにしていくのもアリだと思った。

◆先輩にいろいろお話を聞きたいなあと思うだけで行動に移せてなかったのですが、今日はとてもいい機会になりました。自信をもって話されている先輩たちの姿を見て、私自身も頑張ろうと自信がついた気がします。

▲自分の性格診断ができてよかったです。これからの会社選びに活用したい。先輩のお話も参考にして、これからがんばります。


〔報告者:キャリア担当 堀勝博〕



  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 12:00Comments(0)授業紹介キャリア教育・就活・インターンシップ

2019年01月16日

卒業後のキャリアは!?

人間文化学科の科目「キャリアとコミュニケーション」では、
目の前の「就活」を、単に乗り切るだけではなく、

卒業してからのことも見据えて就職活動に臨んでもらいたい

そう願いを込めて授業を進めています。

1月の最初の授業では、
卒業生に授業にお越しいただき、仕事の様子などを話してもらいました。

お話しくださったのは、卒業して約4年、
人間文化学科の卒業生 西村真帆さん。
不動産業界でリースコーディネーターとして活躍する職業人です。



「実際に仕事をするということ」
「できる女性とはどのような人か」
「入社時の留意点」 など、

西村さん自身が、感じ、経験してきていることを交えて
丁寧に話をしてくださいました。

年齢も近く、かつ同じ学科の卒業生ということもあり、
学生たちは、大変刺激を受けていたようです。
より身近に、将来をイメージできたのではないでしょうか。



西村さん、お忙しいところ本当にありがとうございました。

受講生の皆さん、
この授業もあと少しですが、伺ったことを参考に、
よりよい人生を歩めるよう、しっかり自身を見つめ、
もっともっと高めていきましょうね。


報告:平野美保

  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 21:14Comments(0)卒業生授業紹介キャリア教育・就活・インターンシップ

2019年01月11日

日本語コミュニケーションⅡ テレビから学ぶ

人間文化学科の科目「日本語コミュニケーションⅡ」(1年次後期)では、
口頭表現に関するコミュニケーションについての基礎を、実践的に身に付けていきます。

コミュニケーションの考え方、
話すための基礎練習、
人前での話し方、
協同学習をしていくためのコンセンサス等

実社会で活かすことを念頭においての基礎学習をしていきます。

この授業の後半は、前半の学習を活かすべく
テレビ番組を模して「知っ得コーナー」をチームで作り上げていきます。









自分たちで企画したテーマ(文化)について「調べ」、
それを番組風に「話す」のです。









皆、様々に工夫を凝らして準備を進めていきますが、
それを通して

・企画力
・チーム力
・話す力 などを向上させていきます。

本年もさまざまなテーマで、
それぞれ工夫が凝らされ、
見ていて楽しく、「知っ得」な内容盛りだくさんの番組となりました。

ちなみに今年のテーマは、

・京都の祭
・神社仏閣
・土産

・スイーツ
・スイーツの裏話
・あんまんツルツル、肉まんにはシワ









・刀
・心霊スポット
・パワースポット
・京都の裏事情(舞子)など

視聴者にとってどうすればわかりやすいか、
どうしたらより興味を持って聞いてもらえるかなど
チームで考え、意見を出し合い、調べ、練習を重ねました。
皆、とてもよく頑張っていました。











人前で話すことや、コミュニケーションが苦手な人も、得意な人も
それぞれの個性等を活かして、一つの番組コーナーを作り上げていきました。
とても立派でした。










今回の取り組みを通して、多くのことを感じ、学んだことでしょう。
この経験を活かして、もっともっと力をつけていきましょう!

報告:平野美保


  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 19:17Comments(1)話しことば教育授業紹介日本語日本文化領域

2019年01月01日

アラビア語で「あんた サボール」

まるはば!
(アラビア語で「こんにちは」、
「丸くて幅のあるこんにちは」と覚えてください。
「マルハバン」でもいいですよ。)

今回はアラビア語で「あんた サボール」という文を
ご紹介します。

日本語でどういう意味でしょうか。
お答えいたします。

この文はアラビア語では次のように書きます。
أنت صبور ←
ルーボサ  タンア

アラビア語は右から左へ書かれ、読まれます。
英語や日本語(横書きの場合)とは逆方向なんですね。

アラビア語で「アンタ」はなんと「あなた」(男)という意味です!
「サボール」とは形容詞で「忍耐強い」「我慢強い」
という意味で、「サブール」とも発音されます。

つまり、アラビア語で「アンタ サボール」は、
日本語では「あなたは我慢強い」という
ほぼ反対の意味になるんですね。

オマーン女性を招いた授業の様子

みなさんもアラビア語を学習してみませんか。
アラビア語は国連の公用語の1つにもなっている
世界的にみてもメジャーな言語です。
本学では共通教育科目として「アラビア語」を提供し、
私が担当しています。

エジプト女性を招いた授業での1枚

写真のように、本学では授業に
アラブ人講師をゲストとして招き、
ことばだけでなくアラブの文化も学んでいますよ!

平成30年4月22日の本学オープンキャンパスでは
「アラブを通して見る日本」と題して模擬授業
を行う予定です。ぜひいらしてくださいね。

鷲見朗子(すみ あきこ)
人間文化学科 教員
  
タグ :アラビア語


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 16:00Comments(2)国際文化領域(多文化理解)授業紹介オープンキャンパス・AO入試アラビア語

2018年12月29日

(今年の思い出)図書館での展示

年末ですが、今年の思い出から一つ紹介します。

博物館学芸員資格取得の科目の一つに「博物館実習Ⅰ」があります。
この中で、受講生は毎年、何か展示テーマを学生の目線で考えて
小規模な展示を開催します。

今年は議論の末、「美しい空物(からもの)展-幸福の残留物(ぬけがら)たち-」と題して
受講生と人間文化学科の教員が所有する「なんらかの入れ物」を紹介しました。



「空物(からもの)」は今回の実習のなかで生まれた造語で、
「かつてなにかの入れ物としてつかわれていた容器」を指します。



包装・保護といった用途を終えた後も、なぜか処分されていない容器、
そこにはなにか理由があるはず。
背景にひそむエピソードも取材して、解説も執筆しました。
(日本美術がお好きな方は、ここに唐物(からもの)=舶来品もかけられていることにお気づきかもしれません)



ささやかな展示ですが、幸いなことに、ご覧いただいた方には好評をいただいたもようです。
受講生たいは、この経験を通して
「企画を立案し、わかりやすく伝える」ことを深めてくれたことでしょう。
(もっと掘り下げた解説を!キャッチコピーを!と煽られた記憶だけが残っていないことを祈ります)



(報告:吉田朋子)

  

Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 22:00Comments(0)学芸員資格授業紹介

2018年12月15日

自分の理解できない世界を知る


何かを学ぶということは、
自分の今まで知らなかった世界を知る、
ということです。



それは、自分の可能性を広げてくれる、
楽しい体験です。


一方で、新しいことを知るのは、
めんどい、と思う場合もあります。


それは、それまでの自分を変えること、
だからです。


新しいことを知ると、
自分の考えや行動が広がるわけですが、
逆に言えば、
それまで考えなくても良かったことを、
考えなければならなくなります。


そんなわけで、
新しいことなど知らなくても良い、
という人もいます。


新しいことを知ろうとするか、
知らなくても良いと放っておくか、
それは、自分次第です。


報告:長沼光彦  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 21:41Comments(1)授業紹介

2018年12月12日

アイデアは発展する


ゼミなどの授業で、
次は、これを調べてみたら、
と提案することがあります。



これは、調べ方が物足りない、
と言っているのではありません。


学生が提示した発表で、
新たな発見があったので、
それなら、こんなのもある、と、
話を広げているのです。


言えば、コラボレーション、
のようなものです。


学生の話が面白いほど、
教員の興味は刺激されます。


世の中に出ても、
こういうアイデアを広げ合う、
話し合いができると、
仕事は発展していきます。


報告:長沼光彦  
タグ :アイデア


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 22:18Comments(0)授業紹介アクティブラーニング