2021年01月24日

深泥池・上賀茂フィールドワーク2  (令和2年12月)

前回ご紹介した上賀茂フィールドワークで、学生たちが撮った写真や、感想コメントを転載します。



・いつも大学と北山駅の行き来か、下鴨神社の方の道しか歩いていなかったので、北の方にこんな素晴らしいところがあるとは知らなかったし、勉強になった。こうやってみんなで出かけるのは高校以来だったし、先生の解説を聞きながら回れたのでとても楽しかった。(河野有紗さん)


(河野さん撮影)


・私は京都府民ですが、今日散策した深泥池や太田神社、上賀茂神社、その他歴史ある場所に今まで行ったことがなかったので、短時間でしたが自らの足で赴くことができて本当に良かったと思いました。先生の解説も大変勉強になりましたし、何しろこんなに沢山の場所へ一度に巡ることができるなんて思ってもいなかったので、とても貴重な経験をさせて頂けたと感じています。今日は美しい紅葉を見て秋を感じることができたので、別の季節に再び訪れてまた違った魅力を発見してみたくなりました。とても楽しいフィールドワークを計画してくださり、本当にありがとうございました! (置田桜子さん)


(Sさん撮影)

・学校の近くの池が、昔からある貴重なものだとは知りませんでした。どこからも水が流れ込まず、流れ出ず、それでも夏も干上がらないという不思議さが面白かったです。太田神社では綺麗な紅葉を見ることができました。今年、ゆっくり立ち止まって紅葉を見る機会がなかったので嬉しかったです。本日はありがとうございました!(河田真尋さん 埼玉県立熊谷女子高校出身)


(浅田さん撮影)

・今日のフィールドワークは普段と違い、歌の背景である深泥池で歌を読み、作者と同じ景色を見ながら、歌を詠んだと想像し、 すごく不思議な体験だと思いました。私は歌も詩も書いたことがありませんが、昔の人が綺麗な景色を見ながら何かを表したくなったという気持ちが なんとなくわかりました。そして、 こんなに綺麗な自然に囲まれた京都を留学先に選んだことがよかったと改めて感じました。今度時間があれば、同じ路をもう一度回って、ゆっくり楽しみたいと思います。今日はありがとうございました。(アイリスさん 香港中文大学専業進修学院出身)


(アイリスさん撮影)

・今回のフィールドワークでは深泥池が最も印象に残りました。 深泥池は、和泉式部の歌に「すむ水鳥のあるぞ怪しき」とあるように平安時代から恐ろしい場所であり、また、タクシーの怪談話などで京都の心霊スポット有名です。他にも、大蛇伝説や貴船の奥の谷に棲んでいる鬼が地下の道を通って深泥池の畔の穴から地上に出てくる、などいくつかの話も以前読んだことがあり知っていました。 恐ろしいイメージしかないため行ったことがなく、深泥と言うくらいなのでもっと水が濁ってドロドロしているイメージがありました。しかし、実際行ってみると普通の池とさほど大差なく、伝説も少し信じがたいと思いました。また、珍しい動植物により国の天然記念物に指定されている。春には綺麗な花が咲くなど心霊スポットらしくないと感じました。 今回フィールドワークも先生の解説付きで、ただその場所を巡るだけでは分からない詳しい内容を知ることができたと改めて感じました。秋も感じることができ、良かったです。今日はありがとうございました。(浅田紗羅さん 福山暁の星女子高校出身)


(川嶋さん撮影)


・今まで歴史的な石碑や場所を訪れる際にそれがどう言ったものであるのか、詳しく知るという機会が少なかったのですが、今日は先生の説明をお聞きして、とても勉強になりました。深泥池は不思議な場所で、姿の違う夏にも訪れてみたいと思いました。今、「異界・妖怪学」の授業で妖怪について学んでいるので、深泥池の妖怪伝説についてもまた調べてみたいと思いました。太田神社ではまだ色づいていないのもありましたが、とても綺麗な紅葉を見れて感動しました。上賀茂神社も行ったことがなかったので少し入ることができて嬉しかったです。12月ですが、たくさん秋を感じることができました。ありがとうございました。(川嶋菜央さん 光泉カトリック高校出身)






 (授業担当:堀勝博)




  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 17:00Comments(1)京都フィールドワーク授業紹介京都日本語日本文化領域

2021年01月23日

深泥池・上賀茂フィールドワーク1  (令和2年12月)


  2年次生選択必修科目「発展演習Ⅱ」(堀担当クラス)の授業では、毎時間古代和歌を読解しています。全員一通り口頭発表が終わったところで、一度外に出て、京の風景を実際に観賞しながら、いにしえに思いを馳せようという趣旨で、フィールドワークを実施しました。

  当日まで行先を告げないミステリー・ツアーで、前日には「浮島  やすらい祭  天鈿女命  瀬織津姫命  天秤  競馬  楢の小川」というキーワードだけを示し、事前に調べておくよう伝えました。これだけでどこへ出かけるか分かった人は、かなりの京都通です。

  90分の授業時間で、すべて徒歩で散策するので、スニーカーを履いてくるように、とも伝えました。

  12月初頭、もう紅葉シーズンも終わっており、寒空ではありましたがよく晴れて、散策にはちょうどよい天気でした。




  ノートルダム・キャンパスから歩いて10分少々で、最初の目的地、深泥池(みぞろがいけ)に到着しました。この池は、和泉式部が歌に詠んだことでも知られ、説話や伝承にもしばしば登場します。

  地質学的にも大変貴重な場所であり、氷河期の植生を残しているとされます。池の中央部にある浮島は、メタンガスの影響で冬は沈んでいますが、夏には浮かぶ性質があります。池には、多くの花が咲きますが、今は冬なので、目だった花はありませんでした。春にはぜひ再訪してください。

  そこから歩いて、「やすらい祭」の出発点であるやすらい堂を通り、5月のカキツバタで有名な太田神社へ行きました。この地も、藤原俊成(藤原定家の父)が詠んだ和歌が知られています。




  初冬だというのに、ここではまだ紅葉が半ば色づきかけた状態でした。思わぬプレゼントをもらったようで、一同さっそく思い思いに「バエる」写真を撮っていました。





 そこから明神川のほとりに抜けて、上賀茂の冬の風物詩、スグキ漬の天秤押しの様子を見ながら、社家町を歩き、最終目的地上賀茂神社へ。




  ここでも、まだ少し紅葉が残っており、結婚式を挙げたご夫婦が記念撮影をされていました。それを寿ぐかように、楢の小川には、マガモのツガイがいました。

  雄雌仲良く寄り添って河辺にたたずむ姿は、とても「かわいい」ということで、また撮影タイムとなり、この日のフィールドワークは終了。

  次の回では、学生たちのレポートと写真をご紹介します。


   (授業担当:堀勝博)



   


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 18:10Comments(0)京都フィールドワーク授業紹介京都日本語日本文化領域

2021年01月16日

お出汁の うね乃  ワークショップ体験(令和2年11月)

 
 インターネットを 「京都 おだし」で検索したら、最初に上がってくる、「うね乃」という会社があります。

 明治創業の老舗で、無添加の素材だけを厳選して商品化している、お出汁の専門店です。





 そこに就職した本学科卒業生、梶茉耶子さん(平成23年度卒業)から熱心なお誘いを受けていたので、2年次生「発展演習」クラスの学生たちを引率して、お出汁のワークショップを体験してきました。




 JR西大路駅からほど近い「うね乃」本社は、東寺の五重塔を東に望むロケーションで、4年前に新築された、とてもきれいな建物でした。




 同社4代目、釆野元英社長・佳子夫人、梶さんたちが、あたたかく学生たちを出迎えてくださり、さっそくお出汁のレクチャーが始まりました。


 

 昆布の種類、かつおぶしの種類、その他の魚から作ったふしなどを実物を見せながら順次説明してくださり、「無添加」の出汁とはどういうものなのか、市販の調味加工だしとどう違うのか、実際に味わいながら、講義を受けました。




 そして、目の前で作られた出汁をもとに、カブラの味噌汁を作ってくださり、みんなで味わいました。留学生も含め、学生たちは、深い味わいのお味噌汁に感激するとともに、意外と簡単に作れることを知って、驚いた様子でした。




 その後、店舗内にあるお出汁の工場を見学させていただきました。お出汁のいい香りが立ち込める工場内では、完全密閉されたガラスの向こうで、鰹節や濃縮出汁が作られていました。いいお味を出すために、あえて大量生産のできない、昔ながらの機械や道具を使っておられるとのことでした。




 最後に、社員で、OGでもある梶さんが、パワーポイントを用意して、特別講義をしてくれました。テーマは、自分の就職体験談でした。いくつかの就職経験を経て、自分がなぜ「うね乃」に就職するに至ったか、その選択理由をわかりやすく説明してくれました。説得力のある、彼女の就職体験談は、これから就職活動を控える学生たちにとって、とても有用な内容だったようです。




 貴重な機会を与えてくださった、釆野社長ご夫妻、梶さんにあらためて謝意を表する次第です。



 以下、参加した学生たちの感想の一部です。
   

・お出汁のワークショップには初めて参加しましたが、それぞれの昆布や鰹節ごとの味の違いを体験することができて楽しかったです!梶さんの就職に関するお話は、直接自分の関心のある職種でなくても、アプローチの方法次第で携わることもできるということを学ぶことができて、今後の参考になりました。今日はありがとうございました。(Sさん)




・お出汁の美味しい取り方や、日々多く口にする食品選びの大切さなどを学べました。今日から美味しい味噌汁に挑戦しようと思います。貴重な体験をありがとうございました。(小泉舞華さん)

・お出汁の取り方だけではなく、そのもとである昆布や鰹節の種類を紹介させていただき、日本の食文化を学び、とても楽しかったです。また、今日の見学を経て、食品選択の大切さを知り、食生活を見直しようと思いました。梶さんが進路についてのお話し聞き、すごく勉強になりました。今日は貴重な体験をさせていただき、ありがとうございます。(余さん、香港出身 編入留学生)




・昆布の種類によって全く味が違ったり、だしパックでも原材料によっては風味や香り、味が全然違っていて素材本来の味をとても感じることが出来ました。出汁をとるのは何かと難しいイメージを持っていたのですが簡単に出来るという事を知り、家でも挑戦して見ようと思いました。削りたてのまぐろ節をその場で食べれる機会などなかなか無いので本当にいい経験をさせて頂けたなと思いました。うね乃の皆さん本当に優しく、最後まで楽しく体験させて頂くことができました。ありがとうございました。(大谷愛香さん)

・以前友人の家へ遊びに行った際に、お味噌汁を作ってもらったのですが、その友人は煮干しからお出汁をとっていました。その時、お出汁をとるには時間もかかるし、大変なことだと、お出汁に対してマイナスなイメージを持ってしまいました。しかし、それはお出汁に対する知識が足りていなかったからだと、今回のワークショップに参加してわかりました。実際は、もっと気軽に、そして簡単にお出汁をとることができると学ぶことができたので、友人にも伝えたいと思います。私自身は元々、料理をしない人間なので、まだお出汁を使用した料理を作ることには抵抗があるのですが、簡単にお出汁をとり、お味噌汁を作る方法を知ることができたことは、とても有意義なものであったと感じています。今後、時間と心の余裕がある時に、お出汁を使った料理に挑戦してみようと思いました。貴重な体験ができてよかったです。ありがとうございました。お出汁に関する感想ではないのですが、梶さんの仕事観について聞けたことは、今後の将来を考える上でとても参考になりました。(大野綾伽さん)


 (授業担当:堀勝博)


  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 23:28Comments(1)卒業生授業紹介京都日本語日本文化領域

2021年01月03日

植物園を散策しました(令和2年11月)

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。


令和2年度の授業も残すところ1ヶ月足らずになりました。

後期の授業から、シリーズで、いくつか内容を紹介したいと思います。

本日は、11月下旬、3年次編入生と交換留学生を連れて京都府立植物園に出かけた記事を投稿します。




すでに暦の上では冬に入っており、花を見るにはあまりいい季節ではありませんでしたが、入場そうそうコスモスが咲き乱れていました。色とりどりの花が風に揺れる様子は、それらがすべてプランターに植えられたものとはまったく気づかぬほど、美しい風景でした。





紅葉狩りをするにもすでに遅いタイミングでしたが、まだ何か所かで美しい紅葉を見ることができました。




また、冬の花の代表、サザンカが時を得顔に咲いていました。学生の中には名前を初めて聞いたという者もいましたが、れっきとした日本原産の植物です。花は椿に似ていますが、落花時に花弁が飛散するところが特徴です。




他に印象深かったのは、冬なのに桜が咲いていたことです。後期から来日した香港の留学生は、予想外の桜にとても感激したようでした。




以下、学生たちが撮影した写真とコメントを付記します。

交換留学生 棃さん
今日植物園での散策は楽しかったです。こんなに大きな植物園には初めてです。香港で見たことのない植物が見られて、面白かったです。一番驚いたのは、冬なのに桜が咲いていたことでした。桜は春しか咲かないと思いました。それから、紅葉と楓は違うことも知りませんでした、今日は本当に勉強になりました。





編入留学生 余さん
植物園は小学校以来であり、久しぶりの花見は楽しかったです。また、最近はレポートに追われて、紅葉を見に行く時間がなく、今日は秋を満喫した気分でした。私はアウトドアが大好きで、香港にいる時はよくキャンプしていて、自然に囲まれる機会が沢山ありましたが。植物園には見たことない植物が見ることができ、とても新鮮でした。






編入学生 大野綾伽さん
「十月桜」は名前の通りサクラ属の花で、「コスモス」はサクラ属ではないものの、漢字で「秋桜」と書くことから、春に代表されるはずの桜が、秋にも鑑賞できるのだと感じ、面白いと思いました。





(報告者:堀勝博)


  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 19:47Comments(0)授業紹介京都

2020年06月01日

京都市京セラ美術館に行ってきました

外出自粛要請が緩和されつつある中、
岡崎に行ってきました。

府立図書館や

京都国立近代美術館

そして平安神宮や動物園の立ち並ぶエリアですが、
目的地は、やっとリニューアルオープンした「京都市京セラ美術館」です。
本当は3月のオープンのはずでしたが、コロナウイルスのために5月になりました。
しかも、予約サイトで予約して、アルコール消毒や検温管理、京都府内であることの住所確認が必要・・・


1933年に日本で2番目の公立美術館として開館して
第2次世界大戦後は「京都市美術館」として親しまれてきた美術館。
和風を取り入れた独特なデザイン(設計は前田健二郎、破風+和風の瓦屋根なんです)でした。
これを生かして、青木淳・西澤徹夫設計共同体の案により再整備されました。


以前は1階が入り口だったのですが、地下が入り口になりました。
スケボー禁止(やりたくなりますよね)のスロープです。



地下からのぼると開放的な空間、螺旋階段も設置されています。(何度やっても写真が横向きになるのです・・・お許しください)


古い建物も生かしながら


展示しやすく、観覧しやすい建物に生まれ変わっていました。
観覧した展示は「コレクションルーム春期」で、コレクションの作品が並んでいました(展示室は写真がとれません)
このような場を得て、京都の近代美術史の研究がさらに進むのではないかという期待が高まりますね!

なんだかおしゃれそうなカフェには入り損ねましたが、今度は入ってみようと思います…

京都での学生生活が始まったら/再開したら、ぜひこの岡崎にも足を運んでみましょう!

(吉田朋子)



  

Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 16:08Comments(0)学芸員資格京都国際文化領域(芸術と思想)

2019年04月28日

フレッシュマンセミナー 午後の部・第4コース(その2)

京4月16日に行われた「フレッシュマンセミナー」
午後の京都エクスカーションの様子をお伝えしています。

第4コースでは、
京都駅周辺を舞台にした『京都えき今昔さんぽ』
というコースを企画しました。


前回のブログでは、
「伝道院」「西本願寺」での様子をお伝えしましたので、
今回はその続きから。

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西本願寺の後に訪れたのは、
京都のシンボル「京都タワー」。




現在の大河ドラマでも話題になっている
オリンピック東京大会が開催された1964年にできたのが、
この「京都タワー」です。


地上100メートルの高さにある
展望台からは京都の街並みが一望できます。




展望台望遠鏡で大学が見えるということで、
みんなで探しながら楽しみました。

「他のコースのみんなとか、見えへんかな?」
と言いながら探してみましたが、
さすがに難しかったです…。





さて、京都の街並みを堪能したところで
最後に美味しいスイーツを食べることに。
スイーツは2種類の中から選べるようにしました。

1つは、大学の近くに本店がある
マールブランシュさんの「生茶の菓アイスバー」。
当日は少し暑いくらいのお天気でしたので、
ちょうどいいおやつになりました。




もう1つは、
最近京都のお土産としてもよく買われる「京ばあむ」の
京都タワーサンド店限定商品
「京ばあむバー」。
写真に撮ったら、インスタ映えしそうな
可愛らしいデコレーションになっています。




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今回のフレッシュマンセミナーを通して、
私自身も、まだまだ知らない京都の魅力を再発見することができました。

新入生の皆さんにとって、少しでも思い出に残っていれば嬉しいです。
これからの大学生活、楽しく充実した日を過ごしてくださいね。


(報告:3回生 米澤真樺)  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 10:00Comments(2)京都フィールドワーク学生の活動報告京都学科行事

2019年04月27日

フレッシュマンセミナー 午後の部・第4コース(その1)

4月16日、新入生歓迎イベントとして
「フレッシュマンセミナー」を行いました。





今回は、午後の部
京都エクスカーションの様子をお伝えしたいと思います。


午前の部は大学で交流イベントを行い、
午後からは大学から飛び出し、京都の街を散策するのが
国際日本文化学科でのフレッシュマンセミナーの流れです。


事前に新入生の皆さんには、
上回生リーダーが企画した4コースの中から選んでいただき、
当日はそれぞれのコースごとに回っていきます。

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今回私たちが企画したのは、
京都駅周辺を舞台とした
『京都えき今昔さんぽ』と題したコースです。



京都は寺社仏閣や古い町並みが多くある
という印象が強いかもしれませんが、
実際は新しいものも積極的に取り入れている場所です。


今回のエクスカーションを通して、
巡る各場所で、時代の流れを感じつつ、
京都の街並みをゆっくりと楽しんでもらえるような
そのようなコースにしたいと企画しました。



京都駅から出発し、
最初の目的地・西本願寺へと向かいます。

ですが、その途中で少し寄り道。
「伝道院」を訪れました。




明治45年に
真言宗徒生命保険株式会社の社屋として、
東京帝国大学教授・伊藤忠太の設計によって建てられたものです。
重要文化財として登録されています。


西本願寺の周辺は、仏具屋さんが多くあります。
その中にある西洋風の建物をみると、
また新しい発見がありました。


当日・16日は
親鸞聖人の月命日ということで、
「いちろく市」というものが行われており、
伝道院の周りにも様々な出店が並んでいました。




そして、最初の目的地・「西本願寺」に到着しました。




そこで、思わぬ出会いが。

植柳まちづくりプロジェクトチームのキャラクター
「おりんちゃん」が登場。
みんなでおりんちゃんと写真を撮ってもらいました。





おりんちゃんとお別れをして、
早速国宝である
阿弥陀堂と御影堂へと向かいます。




「ではそろそろ、次の目的地へ…」
と向かおうとすると、
先程出会った、おりんちゃんに再会。
おりんちゃんも、おうちに帰るということで、
私たちと途中まで一緒に歩いていきました。




「バイバイ!おりんちゃん!!」
みんなでおりんちゃんとお別れをして、
次の目的地・京都タワーへ向かいます。



さて、続きはまた次の記事で・・・。

<つづく>

(報告:3回生 米澤真樺)  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 19:41Comments(1)京都フィールドワーク学生の活動報告京都学科行事

2019年04月21日

フレッシュマン・セミナー・レポート  編入学生 I さん   

4月16日にフレッシュマンセミナーが行われ、私は3年次編入学生として参加しました。

この行事は各学科ごとに内容が異なるそうなのですが、国際日本文化学科では、午前中は学内で過ごし、午後はグループに分かれて京都市内の観光地に出かけます。この午後の活動を京都エクスカーションと呼んでいました。




まず、午前中は、アクティブ・ラーニング・スペースに集合し、学科の交流行事を行いました。学生の方が司会を担当し、学科主任の先生の挨拶の後、教員・留学生・上級生リーダーの方の紹介がありました。

教員紹介は、インタビュー形式で行われたので、私がまだ直接授業を受けていない先生方についても研究領域やお人柄などがよく分かりました!

その後、堀先生による名刺交換に関するミニ講座があり、休憩のあと、クイズ大会が行われました。京都や学内に関するクイズを午後のエクスカーションに出かけるグループで対抗する形で回答していきます。各チームで答が分かれた時など、とても盛り上がりました。

クイズの結果は、私が属していた班が優勝し、とてもうれしかったです。




昼食は、サンドイッチとシュークリーム、お茶をいただきましたが、とくにシュークリームは、ジャンボサイズで、とてもおいしかったです。

午後のエクスカーションは、全部で四つコースがありました。それぞれのコースに「新しい縁を結ぶ道」「ちょこっとぶらり祇園を歩こう!」「三十三間堂付近 ゆるっと*散歩コース」「京都えき今昔さんぽ」というタイトルがついていました。

私は二番目のコースに参加しました。知恩院・円山公園・八坂神社を回るコースです。

最初に行った知恩院では、「知恩院の七不思議」を中心に、上回生リーダーの方が解説をして下さり、興味深く見学しました。当日、庭園への入場ができなかったので、鶯張りなどは体験ができませんでしたが、パネルで展示されていたので、イメージが湧きました。




その後、円山公園に向かい多くの人が楽しみにしていたソフトクリームを食べました。濃い抹茶や桜味などがあり、どの種類にするかなどでみなさん盛り上がっていました。

八坂神社では恋みくじなどのおみくじを引き、それぞれの結果で一喜一憂していました。みんなどんな縁結びを約束してもらったでしょうか。




八坂神社の楼門まで下りたところで、解散となりました。

2時間半ぐらいのエクスカーションでしたが、途中途中で上回生リーダーの方や先生による解説が聞けて、とても勉強になりました。

私は今まで京都に住んでいたのですが、今回訪問した知恩院は行ったことがなく、楽しい思い出ができました。

上回生リーダーのみなさん、先生方、午前・午後ともに楽しい企画を立ててくださり、ありがとうございました!


(報告者: I.Megumi 京都府立京都すばる高校出身)

  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 00:32Comments(1)京都フィールドワーク京都学科行事

2018年11月26日

大学に近い紅葉の名所


昨日、京都の紅葉の話を、
いたしました。




大学の周辺にも、
紅葉の名所が多くあります。


京都にお住まいでない方でも、
ご存じなのは、下鴨神社でしょうか。


写真は、もみじではなく、
いちょう、ですが、
赤い鳥居には、
黄が映えるように思います。

糾の森(ただすのもり)や、
境内を散策されては、
いかがでしょう。


あまり、ご存じないかもしれないところでは、
松ヶ崎大黒天が、あります。

写真は、まだ紅葉のはじまりくらいですね。


都七福神めぐりの社寺の、
ひとつでもあります。

春も、桜の美しい、
季節毎に訪れる楽しみがあります。



下鴨神社も、松ヶ崎大黒天も、
大学案内でも、何回か、
写真を使ったことがあるので、
ご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。



近いとはいえ、
いずれも、盛りに行くのは、
なかなか難しいものです。

とはいえ、
すべての木々が色づいたときに、
うまく出会うと、
息をのむ美しさを感じます。


報告:長沼光彦



  
タグ :紅葉


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 19:33Comments(1)京都

2018年11月25日

この連休の京都は、紅葉が見頃です


この連休の京都は、
紅葉が見頃となりました。



今更、言われても、
という感じかもしれませんが、
毎年、桜も紅葉も、
ここが見頃という時期を、
早くから予想するのは、
なかなか難しいのです。


本日は、ライトアップした紅葉を、
中継する放送もあります。
(京都にお住まいではない方は、
BS11で観ることができます。)


現地に行くのが一番ですが、
テレビで、雰囲気を味わうのも、
よいかと思います。


報告:長沼光彦  
タグ :紅葉


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 19:11Comments(1)京都

2018年11月19日

下鴨神社で特別講義を実施しました 2 ―日本年中行事論

 
  そして、今回学生たちにとって最も貴重な体験となったのは、国指定重要文化財の「預屋(あずかりや)」に、特別なお許しを得て、上がらせていただいたことです。この建物は、もともと神事を行う神職たちの控室だった建物で、江戸時代初期に建造されたものです。






 現在は、結婚式場として利用されているとのことで、学生諸君も神妙な面持ちで入室しました(室内は撮影不可でしたので、以下画像はありません)。





 室内はもともと畳敷きだったそうですが、現在はバリアフリーへの配慮等から、土足で入れるようにしているとのことでした。赤い絨毯が敷きつめられたその一室に一同緊張しつつ着席、宮先生から、室内にしつらえられた調度品などについて、お話をうかがいました。

 まず、学生達の目の前に置かれている盃を指さし、宮先生が「みなさん、持ってみてください」と指示を出されました。さて、とまどった学生諸君、首を傾げつつ、思い思いの持ち方で持ってみますが、宮先生から、「それではうまく飲めないよ」と指摘される始末。御講話は、盃の正しい持ち方から始まりました。

 そして、結婚式の際、新郎新婦が交わす三三九度の盃は、下鴨神社ではどのように行われるか、神棚に置かれたお供え物は、米、餅、酒であり、古代の日本人がいかにコメを大切なものと考えていたかが分かること、神前に二対置かれている五色(緑、黄、赤、白、紫)の真榊〔まさかき〕やその飾り物にはどのような意味があるのか、神前結婚式はいつどのようにして行われるようになったか、など、興味の尽きないお話ばかりでした。

  そう遠くない時期に結婚式を経験するであろう学生諸君にとって、ひときわ関心の深いテーマだっただけに、みな真剣に聞き入っていました。

  ご多忙のスケジュールを縫って、2日間にわたり、貴重なお話をしてくださいました宮先生、神職のみなさんに、心より篤く御礼申し上げます。






 以下、2回の特別講義を受講した学生諸君の感想を抄出します。


 「下鴨神社・上賀茂神社のご祭神が、父、娘、孫の関係であるということを初めて知りました。また、今回結婚式場を見学させていただき、非常にうれしく思いました。神社の式場がどんなところであるのか、雰囲気を感じることができました。またあらためてゆっくりと神社を見学したいと思います」


 「別雷命の別、命の意味を初めて知った。昔の境内が、まさか京都大学、松ヶ崎、鞍馬口まであったとは知らなかった」


 「ふだん聞けないような貴重なお話がたくさん聞けて、とても勉強になりました。カツラの木に香りがあるということをはじめて知りました。大学から近いので、また参拝したいと思います」


 「下鴨神社全体がとても綺麗で、魅力的でした。将来、和装で結婚式を挙げたいなと思いました」



 「結婚式場に入らせていただき、光栄でした。私は神前結婚式に参加したことがないので、驚くことが多く、またいつか自分が結婚するかもしれないので、その時の参考にしたいです。盃の持ち方など、学ぶことができ、大変貴重な時間でした。とても厳かな雰囲気を味わうことができてよかったです。マスコミが使っている『寺社仏閣』という言葉が間違いだというお話もためになりました」



〔報告者:科目担当 堀勝博〕

  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 17:00Comments(1)京都フィールドワーク授業紹介京都日本語日本文化領域

2018年11月18日

下鴨神社で特別講義を実施しました1 ―日本年中行事論

 
  人間文化学科展開科目「日本年中行事論」の授業で、2回にわたり、下鴨神社(正式名称:賀茂御祖神社)権宮司、宮 暘[みや よう]先生による特別講義を、神社境内において実施しました。




  「日本年中行事論」という科目は、日本で行われるさまざまな季節の行事について、その由来や意味について講義を行うもので、平成22年度から開講されていますが、その初年度より、同先生のご協力を得て、特別講義を実施させていただいており、今年で9年目を迎えます。




  今回、1回目の授業では、賀茂社の境内が、古くは今の40倍の広さであったこと、政府の「上知令」などによって社地が狭まっていったこと、明治遷都に際し、下鴨神社に仕える社家は天皇とともに東京へ移住したため現存していないことなど、歴史的な経緯を中心にお話をうかがいました。




  後半は、神職の原さんが、境内を案内してくださり、重要文化財の楼門は、2階があって威厳をもってそびえているように見えるが、実際にはその2階は、人が立って歩けないほど天井が低いものである、本殿ご神体の正面に鎮座する2体の獣像は、金色が獅子、銀色が狛犬である、など、興味深いお話をしてくださいました。




  2回目の授業では、宮先生御身づから学生諸君を引率、境内を案内してくださいました。葵祭の際に、楼門を入って中門の外側(舞楽殿など)で勅使や斎王代の祭事を行うが、それは明治以前は、中門の内側は禁域であったことを踏襲しているからである、葵祭の際、「葵桂(きっけい)」と言って、二つの植物を蔓に差すが、それは、葉の形の似た二つの植物に古代の人が着目し、二つを合わせることで陰陽和合の力が得られると考えたものである(葵が陰、桂が陽)など、実際の境内で桂の木の前でうかがうお話に、学生たちも感銘した様子でした。






〔報告者:科目担当 堀勝博〕
    


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 17:00Comments(0)京都フィールドワーク授業紹介京都日本語日本文化領域

2018年11月02日

自分で調べる


2年ゼミ、発展演習では、
古地図を見ながら、
京都の文化を学ぶワークをしています




ひととおり、
資料の見方を紹介したところで、
今度は、受講生の皆さんが、
自分でテーマを見つけて、
発表する、という段階になります。


受講生の中には、
教員の話を聞いているので、
じゅうぶん、と言う人もいます。


話を面白い、と思ってもらえるのは、
良いのですが、
今度は、その面白いを、
他の人に提供される面白さではなく、
自分で発見して伝える面白さ、
にしてほしいのです。


自分で面白さを見つける姿勢が身につくと、
案内する人がいなくても、
どんどん面白さを広げていくことができます。

(もちろん、
案内してくれる人がいてくれると、
良い場合もありますが。)


そんなわけで、
2年次ゼミでは、
面白さを見つける練習を、
するわけです。


報告:長沼光彦
  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 22:02Comments(0)授業紹介京都日本語日本文化領域アクティブラーニング

2018年10月20日

大西英玄先生 ホスピタリティ京都

ホスピタリティ京都は、
京都で伝統的な仕事に携わる方たちを、
お迎えして、
おもてなしについて考える授業です。



7月17日のホスピタリティ京都は、
清水寺の僧侶、大西英玄先生を、
お招きしました。


清水寺は、多くの人たちの心のよりどころ、
となってきたお寺です。

人や物事との出会いを、
仏様の引き合わせる機会、
仏縁と考えて、感謝し、大切にしていきます。


本来、お招きした私たち大学が、
感謝すべきところですが、
大西英玄先生は、
授業で学生と出会った事に感謝します、
とおっしゃいました。

人との出会いに感謝する、
仏縁を重んじていらっしゃるのです。


大西英玄先生は、
ホスピタリティに大切なのは、
そのような感謝の態度に加え、
見えないものを意識すること、
自分の属する組織の特徴を理解すること、
原則としての軸を意識すること、
だとおっしゃいます。


これらは、普段の私たちが、
なかなか自覚できないことだと思います。

聴講した学生の感想を聞くと、
普段の人との関係を見直す、
よい機会になったようです。


報告:長沼光彦

  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 16:02Comments(1)授業紹介京都

2018年10月04日

マイ古地図をつくっています


私が担当する、
2年次ゼミ、発展演習では、
マイ古地図をつくっています。



大学図書館には、
江戸末期の京都の古地図が、
所蔵されています。


これを、縮小コピーして、
学生に、自分の古地図を、
作ってもらっています。


まずは、ホンモノの資料に、
触れてほしいからです。


ホンモノの資料には、
入門書などでは、省略されている、
様々な情報が隠されています。


それらを発見する体験をしてほしい、
と思っています。


報告:長沼光彦  
タグ :古地図


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 20:43Comments(1)授業紹介京都日本語日本文化領域

2018年09月14日

前期授業から ―祇園祭に行ってきました 2


  夏休みも終わりに近づき、季節外れになってしまいましたが、前期の授業内容からご紹介します。


  人間文化学科3年次生必修科目「専門演習Ⅰ」(古典・日本文化ゼミ)のクラスで、祇園祭に出かけました。わがゼミの恒例行事です。





  祇園祭は、2014年より古式にならい、前祭と後祭に分かれて山鉾行事が行われるようになりましたが、私たちが出かけたのは前祭のほうで、巡行前日の夜、いわゆる宵山でした。


  前祭には23基の山鉾が登場しますが、一晩ではとうていすべてを見ることはできません。人気の月鉾などは、すでに見学券がなくなっており、通過するだけになりました。





  今回は、ゼミ生に加えて、香港中文大学専業進修学院交換留学生トレーシーさん、ドイツ・ルフトハンザ航空ダニエル・ブラウンさんも特別ゲストで参加しました。


  縁結びの御利益がある保昌山から見学を始め、白楽天山、伯牙山、木賊山などを見た後、からくり仕掛けで人気のある蟷螂山を見に行きました。





  懸装品は、友禅染作家、羽田登喜男氏の作品で、見事なものですね。見に来ればいいのに、カマキリが苦手だと言って、会所の中に入ろうとしなかった人がいたのも一興でした。


  最後は、放下鉾に行きました。こちらは無料で鉾に上がらせていただけるとのことでしたが、女人禁制ということで、私とダニエルさんが代表で鉾を見学してきました。楽器なども触らせていただき(鳴らすのはNGですが)、いろいろお話をうかがいました。この狭い鉾の上に、40名近くが乗車し、交替でお囃子を担当すると聞いて、ダニエルさんも驚いていました。 




  学生たちは、寮の門限もあるので、9時過ぎに解散、ダニエルさんは祇園のホテルに宿泊しているとのことで、当日は深夜まで祭を堪能したそうです。学生たちにも、宵山の夜おそくから行われる日和神楽を見せたかったですね。



(ゼミ担当:堀勝博)




  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 10:07Comments(0)授業紹介京都日本語日本文化領域国際交流

2018年09月11日

柊家 西村明美先生 ホスピタリティ京都

7月3日火曜日の、ホスピタリティ京都は、
柊家女将、西村明美先生を、
お招きしました。



柊家は、文政元年(1818年)創業、
江戸時代から続く、
京都の老舗旅館です。


柊家の玄関には、
重野成斎(文政10年-明治43年)の書、
「来者如帰」(我が家に帰られた様に寛いで頂きますように)
という、柊家の理念が記されています。

我が家に帰ったような寛ぎは、準備万端整えて
お迎えし、お気持ちを察して〝おもてなし″を
する事で感じて頂ける空間です。

老舗の京の宿として、
伝統を重んじる柊家ですが、
新館では、現代の職人さんらの、
新しい意匠をとりいれています。


温故知新の理念を大切にし、
新しいものを採り入れながら、
新旧を融合し、日本文化の伝統を、
より良い未来へとつなげていくことが、
柊家の重んじるところです。



聴講した学生は、
海外からの観光客も多い京都で、
新しい時代に対応していく、
老舗旅館のお話に、
発見するところが多くあったようです。


報告:長沼光彦
  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 16:12Comments(0)授業紹介京都

2018年08月23日

畑正高先生 ホスピタリティ京都


6月26日のホスピタリティ京都は、
松栄堂社長、畑正高先生をお招きしました。



松栄堂は、お香を扱う京都の老舗です。
日本における、香の文化を中心に、
香と人との関わりについて、
お話していただきました。


まずは、アクションを起こす、
という話から始まります。

京都には、貴重な文化財が多くあり、
それらと出会う機会を持たないのは、
惜しいことです。

実際に、出かけることで、
発見がある。
まずは、行動してみましょう、
という誘いです。


続いて、
お香の歴史を紹介していただきました。

そして、
歴史をひもとく、ということは、
過去をさかのぼって、
今を知るということだ、
とおっしゃいます。

あらためて過去に思いを馳せることで、
現在の私たちを発見できるというのです。


受講した学生は、
今の自分の位置から一歩踏み出して、
思いを馳せることで、
発見するものがある、
というお話が印象的だったとのことです。

紹介していただいた史蹟や美術品を、
実際に見てみようという気持ちになったようでした。


報告:長沼光彦

  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 15:49Comments(0)授業紹介京都

2018年08月22日

高橋英一先生 ホスピタリティ京都


京都のおもてなしについて考える、
ホスピタリティ京都、6月19日は、
南禅寺の近く、老舗料亭、瓢亭、
十四代当主、高橋英一先生に、
おいでいただきました。



「今日の食文化―私のこだわり」
という、テーマでお話していただきました。


京料理には、材料や調理の仕方、さらに、
その背景にある、もれなしの心など、
日本文化が凝縮されています。


季節に合わせた器を楽しむ、食器の文化、
箸の作法で食事を楽しむ、箸の文化、
調理に合わせた日本独特の包丁の文化、
があります。


また、野菜や、昆布、魚貝など、
料理の材料を揃え、各地か運んできた、
歴史があります。


このような文化的な背景があって、
京料理は、成り立っているわけです。


聴講した学生は、
料理の世界の広がりに、
あらためて気づいたと、
言っていました。


報告:長沼光彦

  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 17:27Comments(0)授業紹介京都

2018年08月11日

お盆となすときゅうり

お盆には、なすときゅうりに、
割り箸や、楊枝をさして、
牛や馬に見立てます。




お盆に帰ってくる、
先祖の霊が乗る、
乗り物に見立てるわけですね。


近年は、そういう習慣も、
あまり見られなくなりつつあるようです。


ただ、京都出身の学生に聞くと、
おばあちゃんの家で見た、
という返事を聞くことがあります。


なすやきゅうりのいわれを聞くと、
お盆が、先祖を迎える行事だということを、
改めて思い起こします。


報告:長沼光彦  
タグ :お盆


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 23:51Comments(0)京都日本語日本文化領域