2019年07月11日

能楽に関する特別講義を実施しました ――「基礎演習」合同授業

 国際日本文化学科1年次生の必修科目「基礎演習」の合同授業で、金剛流能楽師 金剛龍謹先生を特別講師としてお招きし、日本の伝統芸能である能楽についてお話と実演をしていただきました。




 
 能という芸能が、中国から伝わった大衆芸能である「散楽」を起源とするものであり、それが次第に洗練されて650年以上前の室町時代前期、観阿弥・世阿弥親子によって完成されたこと、とくに父観阿弥が音楽面で、子世阿弥が文学・詞章の面で磨きをかけ、能の芸術性を一気に高めたことなどを教えていただきました。

 能楽という呼び方は、明治以降のもので、江戸までは「猿楽の能」と言っていたこと、豊臣秀吉が大の能好きで、丹波、摂津、近江など各地にあった猿楽座を大和猿楽四座に統一したこと、明治以降の歌舞音曲抑制策で一時的に能は衰退したが、岩倉具視が海外に日本の伝統芸能を紹介する政策に転じ、「能楽」と呼ぶようになったことなど、興味深いお話の連続でした。






また、能面についても、実物を見せながらご説明下さいました。能面はわざと左右非対称に造られており、それが無限の表情を生み出すと。確かに下向きに傾けると何となく悲しげに、上向きにすると明るく見えるから不思議でした。





 特別講義のあとは、舞台の上と下に分かれて、謡と仕舞いのお稽古を付けていただきました。京都を舞台にした名曲「熊野(ゆや)」の一節で、音符の付いた謡本を見ながら「寺は桂の橋柱~」と謡います。






舞台上では、その仕舞いを習い、10分後、謡いと舞いを合わせました。初めての体験としてはまずまずだったでしょうか。






 最後は、お二人の補助の先生方の謡いに合わせ、金剛先生が「船弁慶」を舞ってくださいました。「その時弁慶少しも騒がず」の詞章で有名な曲ですね。平知盛の亡霊が薙刀を振り回して義経を襲わんとする、息を呑む場面に、学生たちもホンモノの迫力と魅力にただただ圧倒されていました。





 講義終了後、書かれた感想にも「本物の能面や衣装が見られて嬉しかった」「一度ぜひ能を見に行きたい」といったコメントが多く記載されていました。






 本当に盛りだくさんな、中身の濃いご講義をして下さった金剛先生に、感謝いたします。


(報告者:堀勝博)




  




    


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2019年07月09日

ラジオ放送番組に生出演してきました! 

令和元年7月5日 18:15~18:45

話しことばゼミのメンバー全員で、
30分のラジオ番組に生出演してきました。

「30分」を作り上げるために、
4月から準備を始め、
約3か月間、皆で力を合わせて、全力で準備をしてきました。

放送するということはどういうことなのか勉強しながら、
内容を企画し、準備し、練習し、
皆で、意見を出し合い、

そして、生放送出演!


***放送直前***


生放送を終えた直後のゼミメンバーの感想です。

まおんぬ
「本番まで何回も原稿を書き直して、ここまで来ることができました。
とても緊張しましたが、楽しく終えることができました。
ありがとうございました。」


わあちゃん
「生放送ラジオは、人生で初めてで緊張したけれど、すごく良い体験ができました。
たった30分の放送のために、たくさんの人に助けてもらいました。
ありがとうございました。」


なっちゃん
「本番になると練習のようにはいかず、本当に緊張しました。
編入生ということもあり、なじめるか不安だったけれど、
このゼミに入って、ラジオに出演できて
幸せな時間を過ごすことができました。ありがとうございました。」


めぐちゃん
「練習では、自然体で話すことができましたが、
本番となると、マイクに向かって話す自分自身の声に緊張しました。
でも、楽しく、一番良いトークをお送りすることができたんじゃないかなと思います。
全力出し切りました! 
この貴重な経験をこれからの大学生活、就職活動に生かしていきたいです。
ありがとうございました!」


こさか
「台本を、何度も修正しなければならず、
ここまでしんどいのは初めてでした。
何回修正を重ねても、反省点が生まれ、また書きなおす。
ツラかったけれど、皆でやってきたたため乗り越えることができました。
全ての人に感謝! 
ありがとうございました☺」



毎回、毎回のゼミで、
確実に何かをつかんでいく皆さんの様子を見ていて
とても嬉しく、かつ頼もしく思っていました。
本番も、立派に成し遂げましたね。


将来どんな仕事をすることになっても、
ここで経験してきたことは、きっと皆さんの大きな糧となることでしょう。


前期はのこり約1カ月ですが、もうひとつ大きなイベントが待っています。
今度は、人前でのトーク。
(放送はしませんが、ラジオ番組公開トークのような時間にします)

お越しくださった皆さんに
有意義な時間をお過ごしいただけるようベストを尽くしましょう!

報告 平野美保
  


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2019年07月03日

いよいよ放送日です!

先日、このブログでもお伝えしました通り

7月5日(金)18:15~18:45 は

ラジオカフェ(FM79.7)の放送日です。

テーマは、「女子大の魅力と女子大生の恋愛観」




話す練習はもちろんですが、





充実した内容になるよう、毎回、話し合いをしてきました。

自分たちの考えだけでなく、アンケートを取ることで、
少しでも多くの女子大生の考えに迫ることができればと、真剣に準備を進めてきました。



いよいよ放送日です。

7月5日(金)、18:15~18:45
個性豊かなメンバーでお届けします。
ぜひお聞きください。

報告 平野美保

  


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2019年06月27日

KBS京都 海平和アナウンサーをお迎えしての授業

本日は、国際日本文化学科の授業「スピーチの基礎」での
海平アナプロジェクトについてのご報告です。

この授業中盤では、例年、ゲストをお迎えしてお話を伺っています。
ですが、単に話を聞くのではなく、お迎えするために様々な準備をして臨んでいます。

ゲストは、毎年、学生たちに大好評のKBS京都の海平和アナウンサーです。

授業では、公開番組を作り上げるように進めていきました。
受講生全員が司会ないしは質問をし、受講者全員でこの時間を作り上げていくのです。

・どのような質問をするのか
・どういう順番で質問をするのか
・話し方に問題はないか
・質問に答えてくださったら、どう受け答えするのか



本当に放送するわけではありませんが、このように自分たちだけでなく、
むしろ、ゲストの海平アナウンサーにとって、
また、視聴者の方々にとっても充実した時間になるよう考え練習しました。



さらに、司会担当の人たちは、全体の調整や、その他、様々な準備もしていきます。
(とても忙しかったと思います。よく頑張っていました。ありがとうございます!)

嬉しいことに、気が付くと、
本年も、受講生の皆さんは短いことばながら、
かなり堂々と話ができるようになっていました。

海平アナウンサーの話の内容、話し方、
そしてお人柄に、皆、感激していたと思います。
こういう風にすればいいんだと、肌で感じることができたことと思います。


授業後に、今年も海平アナウンサーと集合写真を撮りました


さあ、次のプロジェクトでは、また、「スピーチ」に戻ります。
また、皆で作戦(!?)を練りながら、最高の時間にしていきましょう!

報告:平野美保
写真:3年次生 夏井瑞穂
  


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2019年06月20日

ラジオ番組生放送 7月5日(金)18:15~18:45


国際日本文化学科の3年次生のゼミ(話しことばゼミ)では、
毎年、メンバー全員で、ラジオ番組に出演しています。

本年は、次の予定で準備をしています。
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日   時: 7月5日(金)18:15~18:45
ラジオ局:ラジオカフェ FM79.7

テーマ: 女子大の魅力と女子大生の恋愛観
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企画からトークまで、全てメンバーで行います。
ぜひご予定ください。

報告:平野美保

  


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2019年04月30日

卒業制作について 平成31年3月卒業 田中ひかるさん

平成が終わろうとしていますが、平成最終年度の卒業生の卒業研究から、田中ひかるさん(追手門学院大手前高校出身、平成31年3月国際日本文化学科卒業)の作品『河内うためぐり』を紹介します。




田中さんは、高校時代から大の古典好きで、本学に入学したのも日本古典文学を勉強するためでした。国語科教諭免許や日本語教員資格の課程も履修しながら、3年次からは「日本語と古典」ゼミに所属し、古典文学研究に勤しみました。古典ゼミでは、卒業論文のほかに卒業制作を行う人も多く、前年度の卒業生も、それぞれ立派な作品を卒業制作として完成させ、図書館展示を行ったほどでした(平成30年度 2月3日ブログ3月16日ブログで紹介)。

先輩方の作品群に刺激を受けたからでしょうか、田中さんも大学での学修成果を一つの作品に結実させようという思いが強くなり、自身の郷土である河内に関する古典文学、とりわけ好きな和歌文学のアンソロジー(名歌集)を編集することになりました。単なる選歌集ではなく、写真や地図などを多く配して、読みやすいムック本の体裁にする計画でした。




3年次後半から河内国の歌枕にちなむ和歌を選び、全部で20首に絞りました。そして、その詠まれた場所に実際にフィールドワークに赴き、自ら写真撮影を行い、附近のお寺や資料館の関係者の方にインタビューを行うなど、体当たりで取材を進めました。

河内国といえば、現在の交野市、四条畷市、枚方市から羽曳野市、富田林市、河内長野市まで、広い地域にわたり、一人で取材するにはさぞ大変だったと思いますが、田中さんは、ひるむことなく、電車、バス、自動車、自転車などあらゆる交通手段を使って、選んだ20首の舞台をすべて訪れ、自身の目でそれぞれの土地の今を確かめて、本のページを作っていきました。




その成果は、全部で40ページほどになり、『河内うためぐり』と題する本にまとめました。卒業論文の審査を経て、その原稿をもとに自費出版を行い、いくつかの図書館に寄贈したところ、4月末の時点で、国立国会図書館と東大阪市立図書館のOPAC(蔵書検索)に登録されていることがわかりました。

田中さんにとって、自分の作った本が書籍として公認され、国立国会図書館などの蔵書になったことは何よりのご褒美になったことでしょう。卒業後、彼女は大手観光旅行企画会社に就職しましたが、卒業研究で頑張った体験は、今後のキャリアにもきっとつながる有意義なものだったと思います。


 (ゼミ指導担当:堀勝博)



  


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2019年03月25日

2年次生「発展演習」の授業から ―短歌・俳句を作る 2



 2年次生必修科目「発展演習」の授業で、短歌を作りました。前回に引き続き、その作品をご紹介します。

朝早く 起きたいけれど この寒さ ふとん出られず まぶた落ちつつ (梶原真琴さん作)




冬の寒い朝、暖かいふとんから出られない気持ちを詠んでいます。





1限が授業の日は、学生の多くがこの歌の心境でしょう。「落ちつつ」という結句ですが、「つつ」は反復です。何度もそうなることを表しています。



切った髪 櫛で何度も整える 「似合うね」と君に 言われたいから (米澤真樺さん作)




「君」への素朴な恋心が詠まれています。「乙女心」という言葉もありますが、純真な気持ちがすなおに表現されていますね。

俵万智さんの有名な

「この味がいいね」と君が言ったから7月6日はサラダ記念日

という歌を何となく連想させます。





相手が発した何気ない一言が「記念日」になるほど、乙女には重い意味をもった言葉になるということですね。


(授業担当:堀勝博)


  


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2019年03月22日

日本語教育実習Ⅲ(香港実習) レポート 〈続〉  越智瀬莉香 


 3つ目の目的は、工繊大の実習でわかった課題の克服である。工繊大実習では、授業が始まると緊張したり、授業を計画通り進めることに一生懸命になりすぎてしまったりで、学生とコミュニケーションをとるのを疎かにしてしまった。

               (香港天水圍にある順德聯誼總會翁祐中学の高校生たちと交流)


 そこで、今回の授業では、教師と学生の間に壁を作らないようにしようと授業に臨んだ。しかし、1度目の初級1の授業は失敗に終わったと思う。




 2度目の初中級3のクラスでそれを改善するために、ホテルで何度も練習し、パワーポイントの操作は他の学生に任せるなど工夫した。その結果、前回よりも圧倒的に学生との会話の時間が増え、応用練習での作文の時間には、全員にフィードバックができたのも良かったと思う。作文の時間に学生に質問をしたら、質問の答え以上のことを学生が話してくれたり、学生から話しかけてくれたりと、コミュニケーションがとれた授業になった。

                       (CUSCS周先生の授業でディクテーション模範朗読のお手伝い)



 この12日間は、多くのことを学び充実した実習となった。ただ、今年の後期に京都工芸繊維大学で行われる実習に向けて、新たな課題も見つかった。まず、今回の実習では、自分の日本語の知識の少なさを痛感した。無意識に使っている言葉の意味や使い分け、それをどう日本語学習者に説明するかなど、日本語の研究が必要だと感じた。




                      (マカオ旅游学院の学生たちと交流)


 次に、既習項目が特に少ない初級の学習者とのコミュニケーションの難しさも感じた。媒介語を使わなければならない場面もあるが、既習の文型や単語を使い、学習者が日本語に触れる機会ができるだけ多い授業にする工夫が必要である。これらのことを踏まえて秋の工繊大の実習に臨みたい。   ≪了≫


(報告者:国際言語文化学部英語英文学科4年次生 越智瀬莉香)


  


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2019年03月21日

日本語教育実習Ⅲ(香港実習) レポート  越智瀬莉香 


 3年生の前期に京都工芸繊維大学で日本語を教える実習を体験したが、その時いろいろ反省点や課題があったので、今回の香港とマカオでの実習も始まるまで不安でいっぱいだった。でも、終わってみると、本当に充実した12日間にすることができたと思う。




 今回の実習は、私にとって、3つの目的があった。まず1つ目は、海外で日本語を学習している学生がどのような環境で勉強しているかを知ることである。

 全体的な印象としては、1クラスに対しての学生数が多いと感じた。香港日本文化協会日本語学校では、学生が3人や10人のクラスも確かにあったが、20人以上いるクラスもあった。香港中文大学専業進修学院(CUSCS)では、1年生は1クラス40人、2年生は1クラス25人だそうだ。この人数では、教師が学生1人1人を見るのはなかなか難しいのではないかと思った。

                     (マカオにある旅游学院にて)


 また、CUSCSの1年生やマカオ旅游学院の学生は先生以外の日本人と話すのは初めてだと言っていた。やはり日本以外の国で、日本語を勉強していると日本語母語話者と話す機会がかなり少ないという課題があるようだった。

 一方で、なぜ日本語を勉強しているのかをどの学生に尋ねても、それぞれの理由や目的が明確だったり、積極的に日本人実習生とコミュニケーションをとろうとする姿勢や学習意欲の高さに感心した。

                       (文化紹介の授業で書道の実技指導)


 次に、2つ目の目的はプロの先生がどのような授業をしているかを知ることである。複数の先生方の授業を見学させていただいたが、それぞれの先生方に独自の教え方があった。私たちがノートルダムの授業(日本語教授法など)で習った教え方をしている先生はいなかったように思う。




 授業見学で特に気になっていたのは、学生の間違いをどう正すのかである。学生の日本語習得のためには、もちろん間違いを正さないといけないが、学生のモチベーションを下げてしまうのではないかという不安があり、できれば間違いを正したくないと思っていた。

                 (デザートの定番、枸杞の実入り桂花茶〈キンモクセイ茶〉ゼリー)


 CUSCSの飯田先生の授業を見学させていただいた時に、学生が間違った日本語を言っても1度も「違います」とはおっしゃらなかったのが印象的だった。「『こっちの方が自然だから。』とか『なんとなく。』でもいいから。」と、学生になぜそう思ったのかを聞いていらっしゃったのも新鮮だった。   ≪続≫


(報告者:国際言語文化学部英語英文学科4年次生 越智瀬莉香)





  


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2019年03月21日

日本語教育実習Ⅲ(香港実習) レポート  福島明星(ふくしま あかり)


日本語教育実習Ⅰで外国人学習者に対して授業をしたことはあるものの、振り返ってみても生徒に理解をしてもらえた、楽しんでもらえたと胸を張って言える結果ではなかったので、今回の実習に際しても、準備をしたことがちゃんと伝わるか、まとまりのよい授業を時間通りすることができるかなど不安でいっぱいでした。





香港に渡ってから、初回の授業を行うまでに実際に日本語学校に行っていくつか授業を見学したり、時にはミニ講義を体験させていただいたりして、生徒が楽しそうな雰囲気を保ちながらも間違いを修正したり、文法を教えたりなどしていました。授業とは、静かな雰囲気で教師が一人しゃべっているものではないということに改めて気づかされました。





それらの授業見学をすることで、自分がどういう授業をしたいかを改めて考えなおし、生徒が自ら発信する機会が多いこと、楽しんで学習してもらえること、生徒の理解レベルを確認しながら進めること、この三点を目標に授業に臨みました。





初回の中級授業では生徒が前に出る機会を多く作り、楽しい雰囲気で進めることが出来たと思います。

一方中級クラスでは、生徒間のレベル差に対応した応用問題やワークに出来たらもっと良かったと反省しました。初級授業ではより丁寧に出来たと感じましたが、中級のワークは単調になっていた気がします。


このように、授業を実施してみて、ダメだったところだけでなく、うまくいった点についても客観的に自己評価できるようになったことで、自信に繋がったと思います。

また実習以外にも、文化交流も楽しく、日本について知識をより深めてもらえたのではないかと感じています。





今回の実習での活動全体を通して、相手に楽しんでもらうことを重視しつつ自分も楽しんで授業や活動が出来たことはとても大きな収穫でした。授業の間は我を忘れていたのに、写真を見ると自然と笑顔が出ていましたし、何より授業が終わった後反省点もありましたが、まず楽しかった印象が強いです。





また日本語を教える機会を得たいと思える、前向きな気持ちになれた実習でした。今回の経験や思い出は、今後の人生の貴重な糧となったと思います。



(国際言語文化学部英語英文学科4年次生 福島明星)




  

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2019年03月19日

日本語教育実習Ⅲ(香港実習) レポート  松本若菜


 私は海外に行くことも、他人と二週間近くも共同生活することも(そもそもそんなに長期間実家を離れることも)、まったく初めての経験だったので、この実習に参加してだいじょうぶだろうかという不安があった。一緒に行くのが日本語教育の授業以外でそれほど交流のある人たちでもなかったということもあった。




 日本語教育実習Ⅰでは、京都工芸繊維大学の留学生を相手に授業をしたが、それ以来の日本語の授業だったので、指導案もうまく作成できるだろうかという思いもあった。






 しかし、今帰国して思うことは、この実習に参加してよかったということだ。

 実際に本物の日本語教員の授業を見たことがなかったので、たくさんの先生方の授業を見ることが出来たのは大きな財産になったと思う。いろんなパターンの授業方法があって、どれも勉強になった。また、実際に海外で日本語を勉強している学生と直接交流できる機会はめったにないことなので、とても良い経験になった。






 自分が実際に行った授業の反省点は、ゼロ初級レベルの人だけが相手だったら成立していないような授業をしてしまったというのが大きい。今回の学生はレベルが高い人ばかりだったから何とか最後まで授業ができたが、まったくの初級レベルの人には難しすぎる言葉を使って授業を推し進めてしまった。





 授業時間が余った時のために用意していた追加学習で何とか時間を引っぱって、授業をしたが、これを使わなくても済むくらい授業内容を充実させたり、追加授業に関しても、日本でもっと準備しておけばよかったと反省している。



 〈九龍から香港島に渡る船上から香港の夜景を見る〉

 
 いろいろ反省点は尽きないが、とても有意義な初海外となった。

(報告者:国際言語文化学部国際日本文化学科4年次生 松本若菜)



  


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2019年02月01日

2年次生「発展演習」の授業から ―短歌・俳句を作る 1


 2年次生必修科目「発展演習」の授業で、短歌や俳句を作りました。短歌は情を詠む、俳句は景を詠むということを前提として、学生たちは自分たちの目にしたこと、感じたこと、味わったことなど、いろいろな体験を思い起こし、指を折って音数を数えながら、作品を捻り出していました。

 今日は、そのうち、学生たちが作った俳句を2首、ご紹介します。少し、私が添削してはおりますが。




 初春や晴れ着に似合ふ寒桜 (Sさん作)

正月に桜というのは、季節が合わないように思えるかもしれませんが、正月に咲くサクラの品種もあるんですね。有名なものでは、カワヅザクラがあります。少し、花の色が濃くて、あでやかな晴れ着姿によく映えそうな色合いですね。





 雨上がりきらめく露の手毬花 (彭倩瑩〈ホウセイエイ〉さん作)

手毬花とは、オオデマリのことで、夏の季語です。雨上がり露にぬれた満開の手毬花の輝きを詠んでいます。

ちなみに作者の彭さんは、香港中文大学専業進修学院からの留学生で、後期「発展演習」15回、日本人学生に一人混じって、古典作品の和歌の勉強を頑張ってきました。その勉強の成果でしょうか、見事な作品を詠みましたね。


(指導担当:堀勝博)




  


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2019年01月27日

2年次生「発展演習」の授業から ―短歌を読む 

 2年次生必修科目「発展演習」古典文学クラスでは、短歌を読んでいます。

 先日は、2年次生N・Hさんが、斎藤茂吉の歌集『赤光』所収の一首について発表しました。

 木のもとに梅はめば酸しをさな妻ひとにさにづらふ時たちにけり





「さにづらふ」は、万葉集に出てくる枕詞で、赤く照り映えるという意味。「紅葉」「君」「妹」などにかかります。枕詞の用法は本来連体修飾語として固定的ですが、ここはリメイクして、活用する動詞として用いています。

 茂吉の師匠伊藤左千夫が、上句と下句の繋がりがはっきりしないと批評したそうで、「梅はめば」の主語が誰なのか、茂吉説と「をさな妻」説と解釈が2つに分かれているようです。

 後者の解釈だと、「幼妻が梅の実を食べて、酸っぱさのあまり顔を赤くした。恥じらいを知る年頃となったのだなあ」ということになります。初句から四句まで、幼妻の様子を描写したという解釈で、島木赤彦もこれに拠っています。

 しかし、山上憶良の「瓜食めば子ども思ほゆ栗食めばまして偲はゆ」を引くまでもなく、「梅はめば」の主語は一人称であり、作者以外には考えられません。梅を齧った時の酸っぱさ、そして直接表されてはいませんが、梅の実のほんのりと赤みをおびた色合い、この二つの印象が、三句四句で言われる、頬を赤らめた幼妻、その妻との甘酸っぱい関係と見事に響き合っています。




 かつては無邪気に自分に寄り添っていた幼い少女が、いつの間にか梅の実のように恥じらいを知り、甘酸っぱい恋妻となった、「時」が経ったのだなあ、という心を述べた一首と解釈できます。「梅」が、視覚、味覚二方面で、歌を鮮烈に印象づける表現効果を発揮しています。

 ちなみに、蛇足ながら、茂吉とこの幼妻は、その後実際に結婚しましたが、あまりよい結婚生活にはならなかったようです。蛇足その2、梅の実は、青酸を微量に含むので食べるとお腹をこわすと言われています。私も幼少時、母に窘められた記憶があります。少し齧るぐらいならいいのでしょうが、生ウメをガリガリ食べないように気をつけてください。


 (発展演習古典クラス担当:堀勝博)





   


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2019年01月11日

日本語コミュニケーションⅡ テレビから学ぶ

人間文化学科の科目「日本語コミュニケーションⅡ」(1年次後期)では、
口頭表現に関するコミュニケーションについての基礎を、実践的に身に付けていきます。

コミュニケーションの考え方、
話すための基礎練習、
人前での話し方、
協同学習をしていくためのコンセンサス等

実社会で活かすことを念頭においての基礎学習をしていきます。

この授業の後半は、前半の学習を活かすべく
テレビ番組を模して「知っ得コーナー」をチームで作り上げていきます。









自分たちで企画したテーマ(文化)について「調べ」、
それを番組風に「話す」のです。









皆、様々に工夫を凝らして準備を進めていきますが、
それを通して

・企画力
・チーム力
・話す力 などを向上させていきます。

本年もさまざまなテーマで、
それぞれ工夫が凝らされ、
見ていて楽しく、「知っ得」な内容盛りだくさんの番組となりました。

ちなみに今年のテーマは、

・京都の祭
・神社仏閣
・土産

・スイーツ
・スイーツの裏話
・あんまんツルツル、肉まんにはシワ









・刀
・心霊スポット
・パワースポット
・京都の裏事情(舞子)など

視聴者にとってどうすればわかりやすいか、
どうしたらより興味を持って聞いてもらえるかなど
チームで考え、意見を出し合い、調べ、練習を重ねました。
皆、とてもよく頑張っていました。











人前で話すことや、コミュニケーションが苦手な人も、得意な人も
それぞれの個性等を活かして、一つの番組コーナーを作り上げていきました。
とても立派でした。










今回の取り組みを通して、多くのことを感じ、学んだことでしょう。
この経験を活かして、もっともっと力をつけていきましょう!

報告:平野美保


  


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2018年12月25日

お祭り気分でお祝い


クリスマスイブの夜に、
東京の渋谷で、若者が集まり、
サンタのコスプレをしたりして、
にぎわった、と、
ニュースで報道していました。



渋谷は、ハロウィンや、
大晦日のカウントダウンでも、
人が集まる場所、ということに、
皆さんに認定されるようになりました。


不特定多数の人と、
お祭り気分をわかちあいたい、
と思う人が、わりといらっしゃる、
ということかと思います。


祭というと、本来は、
地域に根ざしたもので、
誰かわからない人と、
催しを共にするものではありません。


ただし、江戸時代の伊勢神宮のように、
有名になって、移動が可能になると、
みんなが集まりたくなる、
ということになるようです。

(そういう人が集まりたくなる場所は、
メッカとか、聖地巡礼、
という言葉で表されることもあります。)


そんなわけで、
渋谷に集まる人も、
お伊勢さん参り、に近いものではないかと、
勝手に思っております。

報告:長沼光彦
  


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2018年12月16日

ボヘミアンラプソディ 京都で映画を観る


ボヘミアンラプソディを観ました。

ただいま、話題になっている映画です。



ロックバンド、クイーンのボーカル、
フレディ・マーキュリーを主人公とした、
映画です。


どのへんが話題かといいますと、
応援上映、というものをしています。
(京都でも、しています。)


映画は、クイーンの演奏を再現した場面が、
散りばめられているのですが、
最後の20分は、
ライブをそのまま再現したシーンとなっています。


そこで、拍手をしたり、手拍子をしたり、
声を出しても良い、
ということになっています。


実際のライブ同様に、
ノってしまおう、ということです。


映画の中でも、
エピソードして紹介されているのですが、
クイーンは、聴衆と一体化できるような、
楽曲を作りました。
(We Will Rock You が、
その曲として紹介されています。)


映画は、フレディ・マーキュリーの人生を、
知ったうえで、
ライブの場面となります。

思わず、一緒に応援したくなる、
気持ちにさせる映画なのです。


報告:長沼光彦  


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2018年12月10日

文化は世の中がつくる


昨日は、ブラックフライデーの話をしました。





バレンタインデーのように、はじめは、
チョコの売り上げを目指す企画でも、
多くの人の間で定着すると、
年中行事のようになります。


これを文化と呼ぶには、
歴史がないかもしれません。

とはいえ、なければ、
物足りないような気がしますから、
昭和、平成の風俗、
とは言えるでしょう。


一方で、今回、
ユネスコから無形文化財として登録された、
なまはげ、などの、来訪神の行事があります。

こちらは、歴史がありますから、
まちがいなく、文化と呼びうるものです。


ところが、行事の担い手が、
減っているのだそうです。

つまり、世の中の移り変わりによって、
歴史ある行事が、
盛んでなくなることがあるのです。


世の中の価値観の変化によって、
多くの人が受け入れる行事になったり、
参加する人が減ったりすることが、
起きるわけです。


報告:長沼光彦
  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 19:53Comments(2)日本語日本文化領域

2018年12月09日

ブラックフライデーって何だ


11月末に、ブラックフライデーで、
買い物に来て下さい、
と宣伝をしているショッピングモールが、
ありました。



と言われても、
ブラックフライデーって、何だろう、
と思ってしまいました。


どうやら、アメリカの催しのようです。

アメリカでは、11月の第4週の木曜日が、
感謝祭で祝日です。

感謝祭は、収穫に感謝する日で、
七面鳥を食べたりします。

その次の日が、
ブラックフライデーで、
この第4週の金曜日もふくめて、
土日と4連休にしたりするそうです。

そうすると、クリスマスの準備で、
買い物をしたりする人があり、
黒字になりやすいことから、
ブラックフライデー、というのだそうです。


ただ、日本では、
こんなに早く年末の買い物をする習慣は、
ないかと思います。

それに、ブラック、と言われると、
いささか、良いイメージが浮かばない、
場合もあります。

実際、どれだけお客さんが来たか、
わかりませんが、
文化や習慣の文脈がないところへ、
いきなり催しをしても、
なかなか広まりにくいかなとも思います。


とはいえ、バレンタインデーも、
ハロウィンも、
これだけ普及したわけですから、
面白そうなイベントを行えば、
広まるかもしれません。


報告:長沼光彦
  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 21:41Comments(1)日本語日本文化領域

2018年11月28日

映画で癒やされる


映画を観て、
泣けた~、という観客登場する、
CMがありました。


(もしかすると、最近は、
見かけなくなったかもしれません。)


映画を観て泣けるのは、
なぜでしょう。

普段出会わない、
特別な出来事を、
映画が描いているからでしょうか。


もちろん、
特別な話だから、
感動する場合もあるでしょう。


ただ、日常的な出来事を描いていても、
映画が感動させる場合もあります。



おそらく、感動するのは、
映画の仕組みと関わりがあります。

映画は、ある人の体験を、
少し距離を置いてみる形になっています。

観客は、登場人物が、
どうして、そういう出来事を、
経験することになったのか、
客観的な立場から、理解します。


こういう体験の仕方は、
私たちの日常には、
ありません。

断片的な情報しか、わからないので、
その出来事が、どのようなものか、
なかなか理解できないのです。

だから、泣いていいのか、
笑っていいのか、
わからない、ということは、
よくあります。



映画は、客観的に観ているので、
出来事の意味をよく理解できます。

そんなわけで、
かわいそう、と思ったり、
いい話だ、と思って、
感動できるわけです。


報告:長沼光彦



  
タグ :映画感動


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 22:08Comments(1)日本語日本文化領域

2018年11月27日

ゆるキャラは文化か


日本文化について考える授業で、
ゆるキャラは文化か、という話をしました。



文化は、ある国、ある地域で、
あってあたりまえのものとして、
共有されるものです。


日本で、これだけポピュラーになった、
という点では、
ゆるキャラは、文化と言えます。


ただ、文化と言えるには、
持続性も必要です。


短期間で消えるとしたら、
それは、流行現象、としか、
言えません。


ゆるキャラは、今後も、
日本でもてはやされ続けるでしょうか。


報告:長沼光彦  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 20:03Comments(2)授業紹介日本語日本文化領域