2016年01月23日

シリーズ③「京都の高校生の大学進学状況」

今回、私たちの基礎演習のテーマである”京都の人はだんだん京都から離れていっているのではないか?”という話題について、私は京都の高校生の進学先に着目して調査をしました。

大学へ進学する理由や目的は人によって様々ですが、京都は多くの大学を有する土地として広く知られており、そのような恵まれた環境で生活している私たちがどこへ進学するのかということは、良いポイントであると思ったからです。

今回は、京都府内の公立高校(A高校)と私立高校(B高校)を比較するために両者を1校ずつピックアップしました。


まずは『A高校』での2015年3月卒業者の調査結果です。
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大学進学者:233名
京都府内の大学進学者:152名
京都府外の大学進学者:81名
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ここでは、全合格者233名の半数以上にのぼる152名が京都府内で進学し、その他の81名が京都府外の大学へ進学を決めているという状況でした。この数字だけを見ると府内への進学者の割合が随分多いように見えますが、生徒数が多いだけに府外への進学者の数は多いとは言えません。


次に『B高校』での2015年3月卒業者の調査結果です。
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大学進学者:113名
京都府内の大学進学者:60名
京都府外の大学進学者:53名
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こちらは全進学者113名のうち、60名が京都府内の大学に進学しており、残りの53名が京都府外の大学へ進学しているという結果で、全体の約半数の生徒が京都を離れているという実態を見ることができました。


このような結果を受け、やはり京都の人が京都からだんだん離れているという説は濃いものとなりました。しかし京都人ではない人々には現在、全く逆といえる現象がおきているようです。京都に魅力を感じて、京都の大学に進学しているのです。

その影響はこの大学にも及んでおり、現在この大学の学生の大多数を他府県の出身者が占めています。実際に私もこの大学に入学して実感しましたが、同じ1回生の中だけでも他府県から来ている生徒が大変多く、京都出身者が少数派であることに非常に驚きました。

京都に長年住んでいる人などは、その環境の中に埋もれてしまってあまり魅力を感じないのかもしれませんが、それと反比例して他府県から京都の大学へ来る人は多いようです。


担当者:たなかみづき(基礎演習Pクラス)

追伸:シリーズ①はhttp://notredameningen.kyo2.jp/d2016-01-20.html へ
    シリーズ②はhttp://notredameningen.kyo2.jp/d2016-01-22.html へ
  

Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 08:00Comments(0)学生の活動報告授業紹介京都