2017年09月09日

宇治散策 学生のフィールドワーク


学生が京都を散策した写真を、
送ってくれたので、
ご紹介します。


宇治といえば、
平等院でしょうか。
まずは、こちらを見学したようです。


最近修繕をして、
いっそう美しい姿になっています。


宇治に行くなら、
宇治川近辺も散策した方が良いですね。


こちらは宇治橋ですね。


宇治橋のたもとには、
紫式部の石像があります。


紫式部による「源氏物語」、
宇治十帖が、
宇治を舞台とするからです。

写真を送ってくれた学生は、
「京都をプレゼンする」というテーマのゼミで、
紫式部と京都というテーマで、
展示パネルをつくっていました。

今回のフィールドワークは、
その一環ということです。

(展示パネルは、
今度の10日、日曜日のオープンキャンパスで、
ご覧いただけます。)


少し調べてから行くと、
みどころもわかって、
良いですね。


写真:アリス
報告:長沼光彦  


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2017年09月02日

祇園祭に行ってきました5 ―3年次生「専門演習」クラス



続いて遭遇したのは、船の形をした船鉾(ふねほこ)です。ご神体は、神功皇后です。かつてお札にもなったことのあるお方ですが(女性でお札に採用された第一号)、戦後は教科書からも完全に抹消され、今の女子大生は知るよしもありません。読み方も「ジングウコウゴウ」ですので、お間違えなく。




祇園祭ではとても重要な人物で、船鉾の他に、占出山、3年前に150年ぶりの復活を遂げた大船鉾(かつての呼称は「凱旋船鉾」)のご神体に取り上げられており、往時の人気がしのばれます。詳しいことが知りたい学生さんは、古事記・日本書紀をお読みください。




ここでも粽を売る少女たちが元気のよい歌声を披露してくれていました。楽しそうな一生懸命な姿に打たれ、記念に一つ購入することにしました。これでわが家も一年無事安泰です。




その後、木賊山を見学し、動くカマキリで知られる蟷螂山を見に行きました。カマキリがパタパタするのは、晴れの日の山鉾巡行の時だけですから、夜に拝見したご神体は「蟷螂之斧」を控えめにした神妙なお姿でした。




こちらは提灯にカマキリが貼り付いており、訪れた人々を和ませていました。

(報告者:堀勝博)

  


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2017年09月01日

祇園祭に行ってきました ―3年次生「専門演習」クラス3

祇園祭宵山の楽しみは、浴衣掛けで露店を思い思いにめぐり、食べ歩きをすることですが、ついそれだけで終わってしまって、祭り本来の意味や伝統にまったくふれぬまま、夏フェスの一種ぐらいに考えて、お祭り気分を味わうだけといった人が多いとすれば、まことにもったいないことです。

往時の人々が、どんな思いでこの祭りを作り上げ、受け継いできたのかを知った上でこの祭りに参加することは、同じ京都に学び、生活する者として、とても大切なことではないでしょうか。

ということで、わがゼミでは単に歩行者天国に立ち並ぶ山や鉾を見学するだけではなく、必ず町会所に立ち寄り、ご神体や展示品を拝観して、各山鉾の由来や歴史について学ぶようにしています。




今回ご紹介するのは、伯牙山(はくがやま)です。提灯や幔幕がおしゃれな琴柱(ことじ)の模様になっていました。このような粋な遊び心が至るところに見られるのが、この祭の楽しさですね。




この山のご神体が、物語の主人公、琴の名手、伯牙です。とても思い詰めた表情で、手に斧を持ち、琴を断ち割ろうとしています。なぜ琴の名人が琴を割ろうとするのか。それがこの伯牙断琴のお話です。『呂氏春秋』や『蒙求』などに載っています(ただし、明治以前は主人公の人物名は特定されていなかったらしく、単に「琴割山」と呼ばれていたそうです)。

この伯牙山の特徴は、懸装品がすべて中国色で統一されているところです。




見送りの「仙人図」は西陣で制作されたという刺繍。人物の押し絵が施された水引は、20年前に復元されたもの。いずれもいかにも中国風ですね。この山を代々受け継いできた町衆の心意気がうかがえます。




ゼミ発表を担当した中国の留学生も興味津々の表情で見入っていました。

(報告者:堀勝博)



  


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2017年08月22日

祇園祭に行ってきました ―3年次生「専門演習」クラス2


次に通りかかったのは、芦刈山です。「芦刈」とは、大和物語などに出てくる有名なお話で、夫婦愛、固く結ばれた夫婦の絆をモチーフにしています。




ご神体は、落ちぶれて葦を刈る物語の主人公、元・夫です。右手に鎌、左手に刈り取った葦を持っています。衣装の一つ(旧衣装の小袖)に、天正17年(1589年)に制作されたものがあり、祇園祭のご神体の衣装としては現存最古だそうで、重要文化財に指定されています。この祭りの歴史の古さがうかがえますね。




人形の御頭はさらに古く、天文6年(1537年)に作られたとのこと。現在はレプリカを用いているそうです。




写真は、巡行の際に山を飾る懸装品の一つ、見送り。年によって使用されるものが異なり、右側が山口華楊画伯の「鶴図」を原画として織られた綴織、左側が江戸時代後期の「唐子喜遊図」で、今年は右の「鶴図」の方を使用するそうです。




こちらは、豊臣秀吉の陣羽織模様をもとに平成に入って新調された胴懸の綴織です。おもしろい鳥獣の図柄ですね。

晴れの日を飾る一つひとつの用品に、古くから多くの人々が熱い思いを籠めてきたことがわかります。


(報告者:堀勝博)


  


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2017年08月20日

祇園祭に行ってきました ―3年次生「専門演習」クラス



大学は夏季休暇に入りましたが、7月にゼミで祇園祭見学に行ったときの記事を何回かに分けて報告します。

3年次生必修科目「専門演習」(ゼミ)の「日本語と古典」クラスでは、日本の古典文学や古い文化に興味を持つ学生が集まっています。

京都を代表する夏祭、祇園祭は、古典文学に深い関わりがありますので、毎年授業の一環として学生を見学に連れ出します。芦刈山、黒主山、木賊山、船鉾、鶏鉾、伯牙山、孟宗山など、古文漢文に取材した山や鉾が数多くあるのです。




今年のゼミ生は、とりわけ古典文学に強い興味をもつ学生が多いので、事前にそれらの山や鉾の由来となった古典文学原文をみっちり学習しました。

とは言っても、33基すべてを網羅することは難しいので、いくつかの山・鉾に焦点を絞りました。香港出身、中国出身の二人の留学生には、漢文学由来の山鉾を担当してもらいました。

見学したのは、お昼に行われる山鉾巡行ではなく、夕刻、駒形提燈に灯が点り、お祭ムードが溢れる宵山でした。まず目に入ったのは油天神山。




さっそく「ちまきどうどすかー」の掛け声でおみやげを売る少女たちのコーラスがわれわれを出迎えてくれました。

留学生たちも、初めて見るこのかわいい光景に目を細くしていました。 〈続〉

(報告者:堀勝博)


  


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2017年08月17日

愛宕山に登る 学生のフィールドワーク

8月1日2時の日付で、愛宕山に登った、
という知らせ(LINE)をもらいました。



何しに行ったの、と聞くと、
火の用心のお札をもらいに行った、
とのことでした。


なるほど、愛宕山の愛宕神社は、
火伏せ(ひぶせ)の神として知られます。

7月31日夕刻から、8月1日早朝の参拝は、
千日詣(せんにちまいり)と呼ばれ、
千日分の防火の御利益があるとされます。


飲食店でバイトをする知り合いと、
その店のご主人と一緒に登ったのだそうです。


きっと御利益があることと思います。

願いを叶えるためには、
苦労をする必要があるわけですね。
(今回は、山登りです。)



防火のように、身近な願いをかける行事は、
京都に住まう人とおつきあいがあることで、
知ったのでしょう。


有名な祭に行くのも良いのですが、
京都の人とお知り合いになり、
身近な行事を教えてもらうのも、
京都フィールドワークですね。

(勉強していくよりも、
生きたフィールドワークと、
言えるかもしれません。)



写真:アリス
報告:長沼光彦

  


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2017年08月15日

夏越の祓の思い出 続 学生のフィールドワーク

昨日の続き、上賀茂神社の、
夏越の祓(なごしのはらえ)の儀式を紹介します。


学生が写真を送ってくれたものです。



6月30日、上賀茂神社、
夏越の祓、夕刻の儀式は、
ならの小川にかかる橋殿(はしのどの)で、
行われます。



上賀茂神社の宮司さんが、
祓の詞(はらえのことば)を唱え、
氏子さんら託された人形(ひとがた)を、
ならの小川に流し、祓を行います。



人形は、氏子さんらが、
自分の体についた穢れ(けがれ)を、
うつしたものです。

人形が祓われることで、
当人の穢れが清くなることを、
祈るのです。

人形は、火で清められることもあるのですが、
水で清められるところに、
上賀茂神社の儀式の特徴があります。



写真:アリス
報告:長沼光彦

  


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2017年08月14日

夏越の祓の思い出 学生のフィールドワーク

以前の話ですが、
上賀茂神社の夏越の祓(なごしのはらえ)を、
ご紹介します。


学生が写真を送ってくれました。


夏越の祓は、6月30日、大学の近くでは、
上賀茂神社、上御霊神社、吉田神社などで、
行われます



上賀茂神社では、午前中と、
夕刻からと、2度行事が行われます。


この写真は、夕刻の儀式が行われる前に、
茅の輪くぐり(ちのわくぐり)をしている、
参拝者の皆さんの様子です。


上賀茂神社では、午前10時から、
宮司さんたちが、茅の輪くぐりの、
儀式を行います。

はじめに、神官さんたちが、
茅の輪をくぐり、お祓いをします。

その後、場所を、境内を流れる、
ならの小川にかけられた、
橋殿(はしどの)にうつします。

そこで、紙でつくられた御饌(みけ)を捧げ、
祓えの儀式を行います。

紙の御饌(みけ)は、儀式のあとに、
ならの小川に流されます。

その後、参拝者の皆さんが、
茅の輪をくぐることになります。


上賀茂神社独特の儀式ですので、
一度、参拝されてはいかがでしょうか。


写真:アリス
報告;長沼光彦  


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2017年08月12日

祇園祭の思い出 学生のフィールドワーク

先月の話ですが、学生が、
祇園祭に出かけた写真を、
送ってくれたので、紹介します。


四条通、烏丸交差点の、
長刀鉾ですね。


一緒に、もう一枚送ってくれました。
ウェスティン都ホテルから観た、
平安神宮だそうです。

向こうに、赤い鳥居が見えるでしょうか。



ウエスティン都ホテルは、
東山にあり、京都を一望できます。

京都にお住まいでない方は、
あまりご存じないかもしれませんが、
東山地域には、京都を一望できる場所が、
いくつかあります。

山で修行した、修験道の人や、
天狗になった気持ちで、
京都をみわたすことができるので、
おすすめです。
(そんな気持ちにならなくても、
良いのですが。)


(写真を送ってくれた学生に聞くのを、
忘れたのですが、
この写真は、同じ日に撮ったのかもしれません。)

(この学生は、行動的で、
1日で、何キロも移動することは、
よくあるようです。)


写真:アリス
報告:長沼光彦


  


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2017年08月09日

京の七夕 学生のフィールドワーク

京都では、8月上旬に、
「京の七夕」というイベントが、
行われます。




旧暦に合わせて、七夕の行事を、
鴨川、岡﨑、北野天満宮、
堀川、二条城、梅野小路公園、
でおこないます。




今回は、鴨川の会場運営の手伝いに、
行った学生が、写真を送ってくれました。



天候のことを考えても、
旧暦に会わせた方が、
星も見やすいでしょう。


新暦に合わせて、
7月7日に七夕飾りをするのも良いですが、
旧暦に合わせ、
かつての風情を思うのも、
良いかと思います。




写真:アリス
報告:長沼光彦








  


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2017年07月29日

祇園祭に行ってきました ―1年次生「基礎演習」クラス


  
  1年次生必修科目「基礎演習」の授業は、大学での学習方法を身につけること、人間文化学科の学びの面白さを知り、学科になじんでもらうことを目的とする科目です。人間文化学科では、京都研究・京都フィールドワークをコンセプトの一つに掲げていますので、1年次生を祇園祭に連れ出しました。




 京都出身の1名を除き、初見学の学生ばかりでした。朝11時頃から見学し始めましたが、13日、宵々々々山に相当する日でしたので、まだ山鉾がすべて建っておらず、曳き初めが終わったばかりのところもありました。





 それでも、初めてみる鉾の高さ、大きさに、学生たちは感嘆の声を上げ、絢爛たる懸飾品に目を奪われていました。




 これは、有名な丸山応挙の絵と左甚五郎の彫刻で「動く美術館」の代表格、月鉾を下から見たところです。



 祇園祭は、行くたびに発見がありますが、今回、早い時期に行きすぎて、まだ山建てが始まったばかりの郭巨山の、縄がらみの様子を間近で見ることができました。釘を一本も使わないで建てることを目の当たりにしました。




 大きな鉾には、お囃子を奏でるために、40人前後の人が乗り込むのですが、動くカマキリで有名な蟷螂山には、囃子方ではなく、カマキリのからくりを動かす人が4人乗り込みます。




懸装品で覆われたこの狭い空間の中で仕掛けを操り、山のてっぺんに鎮座するカマキリの手や羽をパタパタと動かすのだそうです。そんな説明を、曳き初めが終わったばかりの、町会所の方がしてくださいました。







早く行ったら行ったで、いろいろ発見することのある、祇園祭でした。






(報告:堀勝博)
  


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2017年07月15日

祇園祭 宵山


ただいま、京都は、祇園祭(ぎおんまつり)、
宵山(よいやま)の最中です。


14日は、宵々々山、本日15日は、宵々山、
16日は、宵山と、呼んで区別します。


明日、オープンキャンパスで、
祇園祭の話をするので

14日に取材に出かけてみました。


平日昼間なのですが、
四条通近辺は、賑やかです。

長刀鉾(なぎなたぼこ)では、
鉾にのぼるために、
多くの人が並んでいました。

(長刀鉾は、鉾町の東端、
地下鉄、四条駅の出口近くです。)


神幸祭に、八坂神社より、
神輿(みこし)を迎える、
御旅所では、八坂神社のちまきを、
頒布していました。

(御旅所は、京極通あたりです。)


夏日が続いているので、
ここまで歩くのも、なかなかたいへんです。

肝心の、山鉾をあまり見ないで、
大学に戻ることにしました。

(いちおう、鉾町から八坂神社に続く道を、
歩いてみたわけですが。)


宵山は、夜に出かけた方が、
いいかもしれませんね。


報告:長沼光彦
  
タグ :祇園祭宵山


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2017年06月05日

鞍馬の火祭 学生の京都フィールドワーク


昨年の話ですが、学生が行った、
鞍馬の火祭を紹介します。



2年ゼミに発展演習は、
「京都をプレゼンする」の題で、
京都をいろいろな角度から見ています。

その際に、鞍馬山のことが、話題になり、
火祭に行った話をしてくれました。



鞍馬の火祭は、
毎年10月22日に行われます。
鞍馬山の由岐神社に、
松明を持った地元の人たちが行列する、
京都の三大奇祭の一つとされるものです。



火は、熱を生み、
物を加工する力を持ちます。

また、物を燃やし、
浄化する力があります。

そのような火への畏敬の気持ちが、
火を祀る祭を生み出したのでしょう。



由岐神社ホームページによれば、
天慶3年(940年)に、
天下泰平を祈念し、
由岐神社が鞍馬山に遷宮された際、
鴨川に生えていた葦(あし)で松明をつくり、
道中に篝火(かがりび)を焚いて行列したのが、
火祭の始まりだとのことです。



実際に火祭を見ることができて、
貴重な体験になったようです。


写真:アリス
報告:長沼光彦

  
タグ :鞍馬の火祭


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2017年04月06日

新入生に、フレセミのプレゼンをしました


4月5日は、新入生に、
フレッシュマンセミナーの内容を、
プレゼンしました。



プレゼンしたのは、
フレセミを運営する、
2回生です。


人間文化学科のフレセミは、
午後に京都散策を行います。
(エクスカーション〔小旅行・調査〕と呼んでいます。)

エクスカーションは、
2回生が企画して、
4コースを用意しました。

今回のプレゼンは、
参加するコースを選んでもらうためのものです。

(写真は、フレセミの案内冊子です。
こちらも、2回生が作成しました。)


やはり、自分たちの企画した、
コースを選んでほしいものです。

2回生は、それぞれのコースの、
アピールポイントを、
熱心に紹介していました。


実際にどんなコースとなるかは、
見てのお楽しみです。
4月18日のフレセミ当日は、
一緒に京都に出かけましょう。



報告:長沼光彦
  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 21:29Comments(0)京都フィールドワーク学生の活動報告

2017年03月19日

門前菓子を楽しむ


寺社に近くには、
名物の門前菓子があることが、
多いですね。


(写真は、今宮神社、かざりやさんの、
あぶり餅です。)


神仏を参るのに、
お菓子に気を取られていいのか、
と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、
門前菓子の歴史は古いものです。



多くは、江戸時代頃にはじまるものですが、
原型は、室町時代くらいまで、
さかのぼるものもあります。

江戸時代の古地図の中には、
京都の名物が書かれているものもあります。

(写真は今宮神社です。)



いずれにせよ、人の集まる場所には、
楽しみがつきものということですね。


神仏と縁を結ぶことが大切だとすれば、
お菓子が縁で、足を運ぶのも、
良いきっかけと言えるかもしれません。


報告:長沼光彦  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 23:23Comments(0)京都フィールドワーク京都

2017年03月17日

出会いが面白い 京都フィールドワーク


昨日お話しした、フレセミの下見では、
いろいろな出会いがありました。
(訪れた場所は、写真でわかってしまいますね。)



海外からいらした観光客の方に、
シャッターを頼まれました。


海外では、場所によっては、
人にカメラなど渡したりはしません。
持って行かれる場合もありますからね。

日本は、安全な国だと思われてるのでしょう。



また、庭の手入れをしている方も、
見かけました。


こんなふうに、手間がかけられて、
きれいなお庭が保たれていることが、
わかります。


門前には、こんな言葉が掲げられていました。


この地が仏門であることが、
あらためてわかります。
してはいけないこと、
大切にしていることも、
わかります。


京都フィールドワークに出かけるには、
もちろん下調べが必要です。

ただ、それ以上に大切なことは、
面白いものを発見し、
積極的に見つけようとすることです。

ガイドのとおりに見ても、
発見はありません。

自分の感性と知性を磨いて、
自分の興味で、
面白いものを発見したいですね。


報告:長沼光彦



  


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2017年03月16日

フレセミの準備をしてます 京都散策下見

4月に新入生が入ると、
歓迎のため、
フレッシュマンセミナー、
(略称フレセミです)を行います。



各学科で内容は異なるのですが、
人間文化学科は、
午前に親睦会、
午後に京都に散策に出かけます。


午後のイベントは、
エクスカーション(小旅行、野外調査)と、
呼んでいます。

学科で推進している、
京都フィールドワークの入門編、
といったところです。



フレセミは、在学生が運営するので、
午後のエクスカーションも、
学生がプランニングします。

今回、私はつきそいで、
下見に出かけてきました。



頭の中で、いろいろ考えてきたようですが、
実際歩いてみると、
思い通りにいかない場合があります。

そのあたりを調整しながら、
新入生の皆さんに提案する、
行程を考えます。


現地に行くと、
いろいろあります。
海外からいらした観光客の方に、
写真撮影を頼まれました。


そこも、笑顔で応えて、
コミュニケーションスキルを発揮しながら、
下見をしました。


報告:長沼光彦

  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 22:04Comments(0)京都フィールドワーク学生の活動報告

2017年03月04日

3月は、お水取りですね


関西では、3月というと、
お水取り、が有名です。



奈良、東大寺、
二月堂で行われる行事で、
この3月の儀式は、
正式には、修二会(しゅにえ)、
といいます。

旧暦2月に行われたことから、
修二会と呼び、
お堂を、二月堂と呼びました。


お水取りというのは、
若狭井(わかさい)という井戸から、
観音様にお供えする、
お香水(こうずい)を汲み上げる、
儀式を行うことから、
称されたものです。


有名なのは、
この3月1日から行っている、
お堂を、大きな松明を持って走る、
儀式です。

これは、お松明、
と呼ばれる儀式です。



(佐藤道子
『東大寺お水取り : 春を待つ祈りと懺悔の法会』
朝日新聞出版社、
が図書館にあるので、
読んでみてください。)



一度は観た方が良いといわれ、
私も、以前出かけました。

お松明の、火の粉をあびると、
御利益があるという話も、
聞いたりしましたが、
近くにいくためには、
2時間ほど、待つ必要があるようです。


とはいえ、遠くから観ても、
闇の中で、大きな炎が走る様は、
思わず声があがるほど、
迫ってくるものでした。

学生の皆さんも、
ちょうど大学が休みですから、
行ってみては、
いかがでしょう。


長沼光彦

  
タグ :お水取り


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2017年02月04日

恵方巻きは召し上がりましたか


昨日2月4日は、節分でした。

節分も、いろいろな行事が行われますが、
恵方巻きも、すっかり定着しました。



数年前は、関西の習慣だったものが、
すっかり全国でおなじみとなりました。

コンビニで販売するようになって、
加熱したように思います。


デパ地下では、
有名店の恵方巻きが置かれていて、
お客さんが列をなしていました。


また、関西では、節分に、
いわしもいただきますね。

いわしも、お店にならんでいます。

(コンビニのおかげで、
恵方巻きは関東でも人気ですが、
いわしは、あまり見かけないように思います。)


そんなわけで、関西らしく、
恵方巻きといわしをいただきました。

おすし屋さんの、恵方巻きは、
本当に太巻き一本をいただくので、
それだけで、お腹いっぱいになりますね。


報告:長沼光彦  


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2016年12月03日

松ヶ崎妙円寺(大黒天)へ紅葉狩に出かけました 

人間文化学科3年次生の後期必修科目「専門演習Ⅱ」(ゼミ)の課題発表が一巡しましたので、少し遅めの紅葉狩に、松ヶ崎・妙円寺へ出かけました。





松ヶ崎一帯は、法華宗信仰が篤かったところで、この妙円寺をはじめ、ちょっと西に行くと、送り火の日に行われる題目踊りで有名な涌泉寺があります。五山送り火「妙・法」の法の山の麓にあります。


妙円寺は、江戸時代初期、元和2(1616)年の開基と伝えられ、通称「松ヶ崎大黒天」と呼ばれるように、大黒天像を本尊としていますが、この像、かの伝教大師最澄が作り、比叡山で修行していた日蓮が開眼を行ったと伝えられるものです。


また、都の鬼門、東北の方角に位置することから、京都の守護神でもあるそうです。





ゼミ生たち、同寺への訪問は全員初めてだったようですが、まずは高野川にかかる松ヶ崎橋から、松ヶ崎山の紅葉を一望しました。


頃ははや霜月尽日、さすがに紅葉の錦も褪色傾向にありました。





境内に足を踏み入れると、紅葉の絨毯が敷き詰められていて、これはこれでおもしろく、はしゃいでいます。





そんなゼミ生たちを、本堂の前に鎮座する「なで大黒」さんが、やさしい微笑みを浮かべて迎えてくれます。

身体の悪いところを撫でると、改善されるとのことで、みんな頭や顔やお腹?や、あちこち撫でまわしていました。




参拝を済ませた後、御朱印を集め始めたというSさんは、「妙法」の字の入った寺号印をいただいていました。



境内で記念写真を撮った後、松ヶ崎山に登るつもりでしたが、「入山禁止」になっていました。





ご住職のお話では、3年前から禁止になったそうで、鹿が出るからだとのことでした。



今から8年前に来たときは、「法」の字の右旁「去」のいちばん下のあたりまで登り、送り火火床の見学と京都のパノラマ遠望を楽しんだのですが、今回はやむなく断念、せせらぎの流れる松ヶ崎街道を歩きながら、松ヶ崎山全景を望むにとどめました。


それでも、「法」の字を間近に見たゼミ生諸君は、感嘆の声を上げていました。


この山が、先祖を送る火に、全山熱く燃えあがる夜景を想像しつつ。




まだ見たことがない人が多かったようですので、ぜひ来年の8月16日には、再訪してもらいたいと思います。



(報告者:日本語と古典ゼミ担当 堀勝博)















  


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