2013年07月26日

吉田智子のゼミ生を中心とした学生の活動報告

今、大学では前期授業が大詰めを迎え、学生はテスト、レポートに
多忙な日々を送っています。

それに加えて、吉田智子ゼミ(「ネット社会の文化ゼミ」)では、
7月24日(水)に、4年生のゼミ生の卒論中間発表会を実施
しました。



さらに、このゼミ生は3年生も4年生も、8/2,3に京都市下京区のKRPで
実施される、OSC京都(https://www.ospn.jp/osc2013-kyoto/
のスタッフもするので、その準備も行っています。

7月25日(木)には、OSC京都のローカルスタッフの展示ブースの「のぼり」の
文字を、書道部の安藤さんに書いていただきました。
(安藤さんも、OSCに当日のスタッフとして参加して下さいます!)

 ↑ 長沼先生による人気のパンダのイラスト


ローカルスタッフの展示内容は、

 「オープンソースハードウェアでコンピュータの原理に触れよう!」
 と題して、Arduino マイコンを利用した電子工作(各種) と
Raspberry Pi の展示

です。

下の写真に写っている吉田のゼミ生は、全員、
OSC京都のスタッフをする予定ですので、よろしくおねがいしま~す。




報告 吉田智子
  

Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 20:24Comments(0)学生の活動報告

2013年07月24日

教員紹介 野田 四郎

こんにちは。

 人間文化学科の創設メンバーの一人として、2000年から現在まで教員生活を楽しんでいる野田
四郎です。
専門は、国際関係論の中でも、地域研究です。とりわけ、フランス語圏を中心とした国際関係・社会
・文化とフランスから見たEUについて研究しています。

 ノートルダムに赴任する1999年4月までは、25年間を海外で学生・研究者・教員としてすごして
いました。
パリが13年間、モントリオールが12年間で、博士論文(Ph.D.)もフランス語で書きましたから、
私にとってフランス語は、第2の母国語と言えます。

 1999年赴任当時のノートルダムは1学部2学科制でした。
それが2000年には人間文化学部が設置され、4学科制(英文・人文・生福・心理)となり、
今日では3学部4学科制と大きな変貌をとげてきました。 改組・再編の過程では、
人文科学から社会科学まで多くの科目を担当してきました。
 
 現在担当している科目は、大きく分けると専門系と語学系です。主な科目としては、
国際関係論・比較文化概論・ヨーロッパ文化論、そしてフランス語(中・上級)です。

 最後に、卒論(野田)ゼミの特徴としては、これまで約10年間にわたり一貫して実践してきた原則があります。
それは、教員の側からテーマを提案するのではなく、自分が納得のいくテーマ・題目を探りあてる
まで、ゼミ生一人一人が徹底的に「自分探し」をするという事です。






 大学生活ほど自由で、自分の時間を思いのままに使える時はありません。
楽しいことも辛いことも、「あなた」の成長につながるよう、教師として一緒に学びたいですね。


25年前、モントリオールにて。膝上まで積もっているのは雪です。

報告 野田四郎

 

  

Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 17:09Comments(0)教員紹介国際文化領域(多文化理解)

2013年07月22日

教員紹介 吉田 朋子

こんにちは!
人間文化学科の教員のひとり、吉田朋子です。

専門は「西洋美術史」で、
特に18世紀のフランスを中心としたヨーロッパ美術を研究しています。


↑18世紀のフランス、というと上図
(高く結い上げた髪型を批判した1780年頃のカリカチュアです)
のように、爛熟した時代というイメージかもしれませんが、
思想的にも美術的にも本当に興味深い時代です。

ノートルダムに着任して早くも2年4ヶ月近くになりますが、
その前は・・・

「兵庫県立美術館」の学芸員でした。
http://www.artm.pref.hyogo.jp/index.html
強烈に個性的な上司・同僚と働くことができたことは、私の誇りです!

そして現在。
まったく異なる大学という環境の中で、
別の刺激を日々いただいています。

キリスト教美術概論、西洋美術史、博物館概論、博物館教育論などの講義課目、
1回生から院生までの演習やゼミを担当しています。

学生の皆さんとの会話が、自分の研究のインスピレーションになることもしばしばです。

たとえば、昨年、シャルダンという画家の作品について、
論文を書かせていただいたのですが、
 (「コーヒー・お茶・チョコレートーシャルダン《お茶を飲む婦人》」
 上村清雄監修『味覚のイコノグラフィア―蜂蜜・授乳・チョコレート』ありな書房 pp.183-213)
これは、今にして思えば、ある4回生の卒論のテーマ探しの中で、
「チョコレートの包装」が候補になったことが
きっかけになっているのです。

学生の皆さんからもらう以上に、何かを伝えられる教員になるべく、
努力中です。



これからもどうぞよろしくお願いいたします。

                       吉田朋子  

Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 08:40Comments(0)教員紹介国際文化領域(芸術と思想)

2013年07月21日

夏のオープンキャンパスが開かれました(7月21日)

本日7月21日、本学のアリーナにて、夏のオープンキャンパスが行われました。
私たち人間文化学科の学生もスタッフとして参加しました。

来てくださった高校生のみなさんに、人間文化学科の魅力を伝えました。
また、キャンパスツアーでは図書室やコンピュータ演習室などを案内しました。

学部イベントとして模擬授業を二つ行いました。
一つは野田四郎先生の

 フランス人に日本マンガ・アニメの面白さを伝えたい!
 ~パリ風マンガカフェで、フランス人留学生と異文化交流~


でした。そしてもう一つは岩崎れい先生の

 ゲームをしながら、読書が好きになる方法
 ~スペイン発の「読書力が向上するプログラム」を体験します~

でした。

また、野田先生の提供で、海外のコーヒーとお菓子をサービスし
様々な漫画を自由に読む場(フランス風マンガカフェ)を作り、
たくさんの高校生に来ていただきました。


次回のオープンキャンパスは、8月3日(土)、4日(日)です。
詳細は下のリンクを見てください。
オープンキャンパスの詳細


『模擬授業の様子』






漫画研究同好会の二人、野田四郎先生、フランス人のメラニーさん、ジュリアンさん



岩崎れい先生



人間文化学科の展示をバックに(堀先生とオープンキャンパスの学生スタッフ)





報告 ながはま(学部生)  

Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 17:17Comments(0)学生の活動報告

2013年07月18日

特待奨学生 授与式



特待奨学生 おめでとう!!

京都ノートルダム女子大学では、毎年、
極めて成績が優秀で、人物が良いなど、
他の学生の模範となる学生に対して、
特待奨学金を授与しています。

本年度の特待奨学生は、15名。
そして、人間文化学科からも
次の3名が選ばれました。

4年次生 M. N. さん
3年次生 M. T. さん
2年次生 T.  S. さん

写真は、
「平成25年度 京都ノートルダム女子大学 
 特待奨学生証書授与式」の様子です。

1人ずつ学長から証書が渡されました。
皆、さすが凛としてとても素敵です。

その後、特待奨学生の代表者が決意表明をしました。


「知性と品性を磨き、より勉学に励み、
 意義ある学生生活を送ります」
 などのことば。
(英語英文学科 Y. K.さん)


そして、学長から激励のことばです。

「特待生としての誇りを大事に、
 知性と品性 豊かな女性になってほしい」など。


さらなる向上を目指して、
前に進んでいってくださいね。



写真:長沼光彦   報告:平野美保











  

Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 09:26Comments(0)日記

2013年07月16日

教員紹介 堀 勝 博

みなさん、こんにちは。国語科教育担当として、7年前に着任した堀と申します。



中学校・高校の国語科教諭になりたい学生さんは、イヤでも私の授業を受けねばなりませんので、御覚悟のほどお願いします。

少人数教育ですので、何度も何度も指導案作成~授業実習の経験ができます。教育実習に行く頃には、立派な「先生」になっていらっしゃるでしょう。がんばって下さい。


教諭免許のほかに、外国人に日本語を教える日本語教員養成課程も担当しています。



前任校での経験を活かし、5年前に同課程を開設しました。学外の教育機関(海外の大学を含む)で外国人に日本語を教える実習プログラムをいくつか用意していることもあって、こちらの資格も人気があります。


「星がぴかぴか光っています」―いや「きらきら光っています」が正解―どうして「ぴかぴか」はダメ? 貴女は説明できますか? 

母語を外国語として教えることの難しさや楽しさを実際に体験することで、卒業後教員になった人が多く出ています(そのほとんどが海外校赴任ですが)。






これらのほかに、国語学概論、日本語文法といった語学系の科目、和歌や物語を読む古典文学系の科目、日本年中行事論という民俗学系科目など、幅広く担当しています(広く浅くの典型で恐縮)。

このうち、日本年中行事論は、3年前から開講している科目です。日本に多数残る季節ごとの行事やお祭りのおもしろさについて、多くの画像や動画を見ながら、講義しています。せっかく京都の地に学んでいますので、年中行事にゆかりの深い場所に足を運び、直接その関係者からお話をうかがうことができればと思い立ち、下鴨神社権宮司 宮暘先生のご協力を仰ぎ、同神社境内での特別講義も実施しています。




世界遺産の中で授業を受けたということが、受講者の忘れがたい思い出になっているようです。



私が担当するゼミは、国語科教育、日本語学、古典文学、民俗学を扱っています。

昨年度の3回生ゼミでは、課外プロジェクトとして、「京都百人一首」の選定を行いました。京都の地名を詠み込んだ名歌を百人の歌人から選び出し、新しい百人一首を作ろうという企画です。

放課後や夏休みを利用して、コツコツ歌を選びました。それが、このたび「京都府文化力チャレンジ事業」に採択されて、補助金をいただくことが決まり、百人一首絵カルタを作ろうということになりました。

10月末の完成を目ざし、卒業研究と就職活動の合間を縫って、目下営営と絵の制作に励んでいます。作画指導を、有名な絵本作家・イラストレーター 永田萠先生にお願いし、魅力的な作品が次々完成しつつあります。







また完成したら、このブログで報告します。

ちなみに、私が個人的に運営しているブログもよろしければ御覧下さい。「谷の鶯のブログ― 非徒然草」というタイトルです。
  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 02:07Comments(0)教員紹介日本語日本文化領域

2013年07月13日

プログラミング教育へのお知恵拝借


吉田智子は、7月13日(土)に高松市であった、
オープンセミナー2013@香川

「普通の女子中学生への
プログラミング教育に関するお知恵拝借」

というタイトルで、講演を行いました。


今、私が取り組もうと思っている「プログラミング教育のカリキュラム作り」
の背景の話や、研究プロジェクト(研究助成金が使えることになりました)
の内容の話と、8月2-3日に京都で実施される「OSC京都」の話を
させていただきました。


私のほうには、反省すべき点もある講演でしたが、
最後に私が聴衆に質問させてもらった、

「みなさんは、どんな風にプログラミングをマスターされましたか?」
「小中学生や、女子大生にプログラミングに興味を持ってもらうには?」

に関しては、「追記」につけたような、貴重なコメントをもらうことができました。

プログラミングも、英語などと同様に、
家庭で、十分に時間のある中で
興味を持って接するのが理想ですね。

限られた時間の中で構文(条件分岐、繰り返し)を教え込んだり、
テストだ、課題提出だと、学生を追い立てるのは
得策ではないことを痛感しました。

みなさん、貴重な1日をありがとうございました。

報告 吉田智子  » 続きを読む

Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 14:06Comments(2)情報関連の資格や活動

2013年07月13日

蒔苗暢夫 副学長が帰天されました

2006年度、2007年度の、我が学科の「学科長」を務めて下さり、
その後、副学長をされていた「蒔苗 暢夫 教授」が、12日早朝、
帰天されました。



昨年度までは人間文化学科の専門科目を中心に、
授業を担当して下さっていましたし、今の3〜4年次生は、
1〜2年生の時に必修科目を習った学生や、
蒔苗先生が大好きだった学生も多く、
昨日は、大学の学生と教職員が大きな悲しみに包まれました。

告別式などについては、以下のページに書かれています。

http://www.notredame.ac.jp/news/2013/news20130712_2/news20130712_2.html
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20130712000164

安らかなお眠りを心よりお祈り申し上げます。

上記の「蒔苗先生」の写真は、以下のページのものを使いました。
http://www.notredame.ac.jp/ningen/guide/guide1_2.htm より

http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20130712000164 の記事全文

蒔苗暢夫氏死去 京都ノートルダム女子大副学長

 蒔苗 暢夫氏(まきなえ・のぶお=京都ノートルダム女子大教授・副学長、中世哲学)12日午前4時5分、多発性骨髄腫のため京都市内の病院で死去、72歳。神奈川県出身。葬儀・告別式は14日午後1時、神奈川県鎌倉市小町2の14の4、鎌倉・カトリック雪ノ下教会で。喪主は妻節子(せつこ)さん。追悼ミサが27日午後4時半から、京都市左京区下鴨南野々神町1、京都ノートルダム女子大で開かれる。

報告 人間文化学科 吉田智子  

Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 07:35Comments(1)日記

2013年07月08日

教員紹介 平野 美保

主に「話しことば教育」を担当しています平野美保です。

話しことば教育では、
特に、職業社会での「話しことば」を意識した授業に取り組んでいます。

例えば、基礎的なことでは、
・滑舌練習をすることによって、
 聞きとりやすい話し方を目指したり、

・ことば遣いを学習することを通して、
 アルバイト先ですぐに活かしてもらったり。

応用的なことでは、同じプレゼンテーションをするにしても、
・女子大生の視点で
 企業に対する新商品や店舗の改善案などをテーマにしたり、

・ご年輩の方に対して、
 その方たちがわかりにくいことについて、
 わかりやすく説明したりするなどに取り組んでいます。

具体的なことを想定して学習していくことを通して
公的な場面での話し方について、
意識無意識にかかわらず磨かれていくことを想定しています。

私の多くの授業では、
受講者がただ「聞く」だけの講義形式のものはほとんどありません。

可能な限り、実践的に、
そして、楽しく学習・練習できるように努めています。
プレゼンテーション
なにしろ、多くの人は、
どのように「話す」のが望ましいのか「知識」として知っています。

しかし、実際にその望ましいように話せるかというと、
なかなか思うようにいかない!というのが現状です。

また、「話す」ことは、普段からしていることですので、
話す内容に意識がいって、「話し方」には意識が向きにくい傾向がみられます。

大事な場面(例えば就職活動での面接など)で、「話し方」に意識がいっていたら
話す内容に集中できません。

就職活動などの大事な場面で、話す内容に集中するためにも、
この就職活動の前に、よりよい話し方を自然にできるように身につけたいですね。

そのため、各授業では、段階を踏んで、
かつ、それぞれの授業テーマに合わせて、力がつくように応援しています。


「話しことば」ゼミ

先日、3回生ゼミで、京都の旅館で、「おもてなし」を学習・体感してきました。
名づけて、
3年生ゼミおもてなし体験
「私たち、おもてなし見つけ隊」

目に見えるおもてなし。
目には見えないおもてなし。

それを私たち自身で確認し、
さらに旅館の方からお話を伺ってきました。

そして、ご覧のようなランチ。
美味しく、楽しく、勉強になるフィールドワークとなりました。


2回生ゼミも負けてはいません。

「ことば」をより意識するために、
あの「宝塚歌劇団」の
「ロミオとジュリエット」を皆で観に行ってきました。

事前に、歌劇団や作品について学習し、そして、観劇。

「なぜ、多くの人が、タカラヅカに魅了されるのか?」
それを、「話しことば」の観点から
次回の授業で、ディスカッションの予定です。

女性が男性ことばを話すことにより、
「ことば」をより意識できることでしょう。

また、授業を通して、実践的な話し方について学習してきましたので、
その総仕上げという意味でも、
いい時間にしてもらえたのではないかと思っています。


このように、私自身、楽しいこと、面白いことが大好き。

そして、学生の皆さんにも、その「楽しさ」を味わいながら
その「大変さ」「厳しさ」「難しさ」などを実感し、
向上していってもらいたいと願っています。

*楽しいからこそ、主体的に行動し、また考えます。
 行動することで、難しさなどを実感できます。


思いばかりが先に来て、あまり自己紹介らしくなくなってしまいました。

ですが、このような思い一杯の私です。
どうぞよろしくお願い致します。


平野美保

  

Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 12:05Comments(0)話しことば教育教員紹介日本語日本文化領域

2013年07月02日

スピーチの基礎:卒業生&現役アナウンサーに聞くQ&A



人前でわかりやすく堂々と話せたら・・・。 
コミュニケーション力が大事というけれど、どのように力をつけたらいいのか・・・。




人間文化学科では、話しことば教育を昨年から本格的に始め、さまざまな取り組みをしている。
そして、その一つが、「スピーチの基礎」での25年6月1日の授業。


本年は昨年同様、本学の卒業生であり、
現役のアナウンサーである松岡正美客員教授を迎え、
話を伺うというもの。


ただし、単純に、お越しいただいて話を伺うというものではない。

学生が司会をし、全員が質問をし、そして、松岡客員教授におこたえいただく。



事前の授業で、

・何を質問するのか
・全体の構成をどうするのか
・質問(話し方)の練習
・質問内容周辺の学習
・話をよく聞いてその話題を広げるための練習
・質問に答えていただいての受け答え・・・と練習を重ねてきた。

そして、6月1日がその本番の日。
ある程度の緊張感の中、司会者の進行によって、一人ひとりの質問がなされていく。
  

本番として位置づけてきた、この6月1日の授業で、
ステキにかっこよく笑顔で話していた学生達。

公の場でのコミュニケーション(例えば就職面接)の一つのあり方を体感し、
一つの自信につながったのではないかと思っています。




授業の最後は、松岡先生を囲んで集合写真。
皆、とてもいい笑顔です。

報告 平野美保


  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 21:40Comments(0)話しことば教育

2013年07月01日

教員紹介 宮永 泉

  私の専門は宗教哲学です。そのきっかけになったのは、
二十歳頃読んだパスカル著『パンセ』(ブランシュヴィック版)でした。
フランス語の勉強をするつもりで、辞書を引きながら少しずつ
読み進んでいったのですが、いつの間にかすっかりパスカルの思想の中に
入り込んでいました。特に「人間はみな死刑囚である」という人間洞察は
心に響き、生きているのがまるで夢のような気がして、長い間苦しみました。
その後色々なことがあって、三十六歳の時に受洗して
カトリック教徒(「復活」=「死の克服」を受け容れる者)となり、
今日に至っています。


  担当している科目は「死の哲学」「キリスト教的死生観」などで、
西洋思想と日本思想の研究にもとづいた講義を行っています。
いずれの講義でも≪生涯続く自分探しの旅≫の手助けが
できればと思っています。

報告 宮永 泉
  

Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 12:14Comments(1)教員紹介カトリック教育