2016年06月05日
メロスは自分がわからない 国文学概論
国文学概論は、引き続き、
太宰治「走れメロス」を読んでいます。

メロスは、友人のセリヌンティウスを人質として、
王に戻ると約束し、村へ急ぎ帰ります。
村に戻ってまずしたことが、妹の結婚の準備です。
そして、疲れたメロスは、眠ります。

起きたメロスは、妹の結婚相手に、
結婚式をあげるように説得しに行きます。
しかし、結婚相手は、今は初夏なのに、
秋に結婚するつもりでいました。
メロスは、そんなことも知らなかったようです。
朝まで説得して、そのまま結婚式をあげます。
盛大な式となりますが、徹夜で望んだメロスは、
再び眠ります。

何か、メロスは、村で2回も寝ています。
確かに休まないと、活動できないかもしれませんが。
おまけに、妹との別れの言葉で、
「おまえの兄は、たぶん偉い男なのだから、
おまえもその誇りを持っていろ。」
などと、言っています。
まだ、何も達成していないのにもかかわらず。

メロスは、こういう自分の矛盾を、
意識していないようです。
もちろん、私たちも、
自分を客観的に見ることができるわけではありません。
小説は、人間を多面的に描きます。
普段は気づかない人間の、
矛盾した一面にも気づかせます。

メロスは、単に友情に厚い男というわけではなく、
眠たければ眠る人間らしさや、
自分を褒めたがる、ナルシストの一面も持っています。
報告:長沼光彦
太宰治「走れメロス」を読んでいます。

メロスは、友人のセリヌンティウスを人質として、
王に戻ると約束し、村へ急ぎ帰ります。
村に戻ってまずしたことが、妹の結婚の準備です。
そして、疲れたメロスは、眠ります。

起きたメロスは、妹の結婚相手に、
結婚式をあげるように説得しに行きます。
しかし、結婚相手は、今は初夏なのに、
秋に結婚するつもりでいました。
メロスは、そんなことも知らなかったようです。
朝まで説得して、そのまま結婚式をあげます。
盛大な式となりますが、徹夜で望んだメロスは、
再び眠ります。

何か、メロスは、村で2回も寝ています。
確かに休まないと、活動できないかもしれませんが。
おまけに、妹との別れの言葉で、
「おまえの兄は、たぶん偉い男なのだから、
おまえもその誇りを持っていろ。」
などと、言っています。
まだ、何も達成していないのにもかかわらず。

メロスは、こういう自分の矛盾を、
意識していないようです。
もちろん、私たちも、
自分を客観的に見ることができるわけではありません。
小説は、人間を多面的に描きます。
普段は気づかない人間の、
矛盾した一面にも気づかせます。

メロスは、単に友情に厚い男というわけではなく、
眠たければ眠る人間らしさや、
自分を褒めたがる、ナルシストの一面も持っています。
報告:長沼光彦