2014年10月11日

2014香港日本語教育実習レポート2

翌週は、香港中文大学専業進修学院(CUSCS)の特別クラスで、6日間ぶっ通しで実習授業を実施します。

   授業の種類は、まったく日本語を学習したことがない人たちに行うゼロ初級クラス、日本語が少しできる人たちのための初級クラス、1年くらい日本語を勉強した中級クラスの3種類ですが、実習生全員が、すべてのクラスを1~2回担当します。
2014香港日本語教育実習レポート2


   それぞれ教える内容がまったく違うので、実習生たちは夏休み返上で授業計画を立て、教材の印刷、パワーポイントスライドの編集など、連日準備に全力を注いできました。

   しかし、実際に授業が始まってみると、なかなか計画通りに授業が進められず、第1日目は予定時間の半分以上も残して授業が終わってしまうという、緊急事態が何件か発生しました。

   アドバイザーの私も、これには困惑、とっさに昔キャンプファイヤーでよく行われた「魚鳥木(ギョチョーモク)」というゲームを思い出し、余った時間を何とかもたせることができました。

   これに懲りたのか、翌日から実習生諸君は、めきめき腕を上げていきました。ホテルに帰って、夜遅くまで次の日の授業計画を練り直したようです。
2014香港日本語教育実習レポート2


   たった1週間の実習ですが、後半には、プロとして通用しそうな高いレベルの授業を行う者も現れました。香港の学生たちとの交流を通して、実習生たちが見る見る成長する様子が、毎年のことながら手に取るように分かり、引率者として冥利に尽きる思いです。
2014香港日本語教育実習レポート2


   そして最終日、日本文化の授業では、午前中毎年おなじみの書道を楽しみ、午後は、日本のサブカルチャーに触れるということで、アニメ・J-POPクイズを行いました。クイズ終了後、教室のテーブルを片付けて、全員でAKB「恋するフォーチュンクッキー」を踊りました。チアリーダー部所属の実習生2名の振り付け指導で、みんな無我夢中で踊りました。
2014香港日本語教育実習レポート2


   汗みずくの身体を使った学習・交流は、生涯忘れることのない、深い記憶として刻まれることでしょう。

   その夜、有志で香港島ビクトリアピークにのぼりました。すべての実習を成功裏に終え、達成感をもって眺める100万$の夜景は、これまた生涯忘れられないものとなったことでしょう。
2014香港日本語教育実習レポート2



 (報告者:人間文化学科教員 堀勝博)




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Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 12:31 │Comments(0)日本語教育

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