2020年03月21日

日本年中行事論 特別講義実施報告

 
 コロナ肺炎蔓延の折から、お見舞い申し上げます。

 本学でも、卒業式は大幅に縮小して実施され、記念撮影や祝賀パーティも取りやめ、卒業生諸君にはとても気の毒なことでしたが、諸般の情勢に鑑みれば、やむをえない措置であったかと思います。

 入学式や新入生オリエンテーションは中止されることになり、4月の授業開始がどうなることやら、現在様子見の状況です。

 方針が決まり次第、大学公式HPなどで発表しますので、ご確認ください。

日本年中行事論 特別講義実施報告


 今日は、今年度後期に実施した授業の中から、日本年中行事論の特別講義について、実施報告をいたします。

 日本年中行事論は、国際日本文化学科3・4年次生の専門科目ですが、今年は、英語英文学科の学生も6名受講、京都コンソーシアム科目として履修した、社会人の聴講生1名、龍谷大学歴史学科の学生1名も受講しました。

 今年の受講生諸君は、質問や意見発表を授業中に活発に行ってくれたので、話がはずんだ?せいで、例年の授業内容と比べて2回分くらいの予定を割愛せざるをえませんでしたが、その分、濃い内容になったかもしれません。

 さて、15回の授業計画のうち、2回分は、学外で行うことにしていますが、例年、下鴨神社(正式名称:賀茂御祖神社 かもみおやじんじゃ)権宮司(ごんぐうじ)、宮暘(みや よう)先生の格別なご好意を得て、同神社での特別講義を実施していただいています。今年も10月と12月、受講生全員が現地に集合し、貴重なお話を聞かせていただきました。

 1回目は、下鴨神社境内を歩きながら、社殿や歴史等にまつわる興味深いお話をお聞かせいただき、2回目は、一般には立ち入ることのできない葵生殿(あおいでん)という建物の中に受講生全員が入り、神社の調度品や祭礼に関するご講話をうかがいました。国の重要文化財に指定されている社殿の神聖な空間でのお話を聞く体験は、身が引き締まる特別なもので、受講生諸君、生涯忘れがたいものとなったことでしょう。

日本年中行事論 特別講義実施報告


以下、受講生の感想です。

【I・Hさん】下鴨神社について知ろうと思っても、インターネットの情報では限界があるので、今回直接質問をさせていただいたり、お話をうかがったりできたことは、とても貴重な時間でした。三献(さんこん)の儀である三々九度は、一度見たことがあるのですが、回数の意味など何も知らなかったので、とても勉強になりました。葵生殿の中に入った瞬間、とても神聖な雰囲気を感じました。ありがとうございました。

【K・Aさん】2回にわたって、世界遺産の下鴨神社について、さまざまなお話を聞くことができ、とても光栄でした。京都市民として、うかがったお話を知識として持っておきたいと思いました。重要文化財の建物に入れて、わくわくしました。

【M・Hさん】 この特別講義は、大学の中では学べないような内容ばかりで、とても勉強になりました。三方(さんぼう)や折敷(おしき)、雲脚台(うんきゃくだい)など、特別な神具の意味、五色の糸飾りの意味など、初めて知ることができました。2回の講義を聞いて、あらためて日本の文化を守っていきたいと思いました。宮先生、ありがとうございました。


(報告者:堀勝博)

 

 



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Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 17:30 │Comments(0)授業紹介日本語日本文化領域京都フィールドワーク

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