2013年05月29日
超小型で安価なパソコンの可能性にワクワク
2012年に英国で教育機関用に誕生し、日本でもブームになり始めている超小型パソコン「Raspberry Pi 」の生みの親である、Eben Upton氏の講演会が大阪であったので行ってきました。
このパソコンは、学校機関でのプログラミング教育にも最適な機能を持っており、低価格(35ドル)、軽量(45g)、超小型(名刺サイズ)という画期的なものです。私自身、「プログラムによる計測と制御を学ぶための女子生徒向け教材の開発と普及」というタイトルの研究を始めており、このパソコンを使っての教育プログラムの可能性を考えていた矢先でした。
ケンブリッジ大学で教鞭を取っておられるEben Upton氏は講演の中で、この「子どもが自分の小遣いで買えるパソコン」を作った理由として、
「2005年以降、大学のコンピュータサイエンスに入学してくる学生
(物心がついた時から、高価な商品としてのパソコンが存在した世代)
のプログラミング能力が低くなると同時に、
大学でコンピュータを深く学びたい学生の数が減少した。
これに対処するためには、10才頃の子どもたちに、
自由にプログラミングをしながら遊べるコンピュータを与えることが必要で、
10才で与えてあげればその8年後にそれが実を結ぶことになる。」
といったことも話されました。これは、私の「女子生徒向けプログラミング教材の開発と普及」
という試みに通じる考え方でした。他にも、興味深いことをたくさん話されたのですが、
私はこのフレーズが、一番、耳に残りました。
そこで講演会後、 Eben Upton氏と、Raspberry Pi財団の仕事をされている奥様のLiz Uptonさんに、
「女子大学の教員として、同じような危機感を持って、
女子にも受け入れられるプログラミング教育の教材を整備したいと思っている」
と、挨拶をしました。その時に、Raspberry PIのユーザグループの方が来られて、
「Lizとよしだ先生のツーショット!」
と、写真を撮って下さいました。で翌日、Raspberry PIのユーザグループのWebで公開
されているのを発見!

右の写真は、http://www.raspi.jp/2013/05/2013-05-27-in-inovation-hub-umekita-osaka/ より
最後に、我が家の居間のテレビにRaspberry Piをつないだ写真も公開しておきます。ラズベリー色の小さなものが、パソコン本体です。右の写真は、scratch という言語でプログラミングをしているところです。


報告者 吉田智子