2015年12月04日

奈良にフィールドワークに行きました 4

もう少しだけ、奈良フィールドワークの話です。
1回目 2回目 3回目
奈良にフィールドワークに行きました 4

本殿には、このような、
アーチのようになった木の枝を、
くぐっていきます。
奈良にフィールドワークに行きました 4

鹿を神の遣いとして大切にする春日大社ですが、
元は、奈良時代に、当時の有力な貴族、藤原氏が、
鹿島神宮より、氏神として祀る、
武甕槌命を迎えて創建したものです。
神が鹿に乗っていらした、
という伝説は、この創建にまつわる話です。
奈良にフィールドワークに行きました 4

もとは藤原家の氏神様ですが、
境内には、江戸時代の商人らが寄進した、
石灯籠が多く立ち並んでいます。
(一七八〇余りあるそうです。)
もっとも古いものは、保延3年(1137年)に、
藤原忠通が寄進したもので、柚木灯籠と呼ばれています。
(写真は、江戸時代の灯籠です。)
奈良にフィールドワークに行きました 4

江戸時代の古地図、元治元年(1864年)版の、
和州奈良之図を見ると、
春日大社の神域には、
多くの鹿と石灯籠が描かれています。
奈良にフィールドワークに行きました 4

皆さんが願をかける神社ですので、
私たちも御利益をいただこうと、
お参りした後に、おみくじをひきました。
奈良にフィールドワークに行きました 4

学生は、鹿みくじ。
私は、普通のおみくじをいただきます。
ちなみに、絵馬も鹿の形をしていました。
奈良にフィールドワークに行きました 4

私がひいたくじは、一番大吉。
奈良にフィールドワークに行きました 4

明治天皇の歌、
「あさみどり 澄みわたりたる 大空の
 広きをおのが 心ともがな」
が記され、
「狭い心では大事は成功しません。」
と忠告されました。

大吉だけれども、人の関わりを大切にした方が良い、
と言われているようなので、
ついてるぞとおごりたかぶらずに、
学生と一緒にいったおかげでひいた、
大吉だと思っておくことにしました。


春日大社と鹿の伝説に基づいた図に
春日鹿曼荼羅(かすがしかまんだら)があります。

奈良国立博物館に収蔵物があり、
12月8日より、おん祭と春日信仰の美術展で、
公開されるそうです。

報告:長沼光彦



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Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 17:00 │Comments(0)授業紹介日本語日本文化領域京都フィールドワーク

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