2014年11月04日

基礎演習 特別講義 「新聞の魅力をさぐる」 ― 京都新聞社デスク 多和常雄先生

10月29日(木)、基礎演習の後期第一回 一斉授業が行われました。

基礎演習は、大学での学習・生活がどのようなものか、どうあるべきかについて学ぶ、いわゆる初年次教育を重視して設置した科目です。とくに人間文化学科では、さまざまな角度から文化を学ぶことから、1年次のこの科目において、年間4回、各界で活躍する方を講師にお招きし、貴重なお話をうかがいます。

2014年度 前期は、お菓子をテーマにお二人の先生をお迎えしました(下記URL参照)。

 http://notredameningen.kyo2.jp/e446353.html

 http://notredameningen.kyo2.jp/e448408.html

後期の統一テーマは、「マスメディアについて学ぶ」です。 その第1回目は、「新聞の魅力をさぐる」という題で、京都新聞社 多和常雄デスクを講師にお招きしてお話をうかがいました。

基礎演習 特別講義 「新聞の魅力をさぐる」 ― 京都新聞社デスク 多和常雄先生


新聞の歴史から始まり、新聞社はどのような組織になっているのか、新聞記者はどんな仕事をしているのか、毎日の新聞がどのようにして作られているのか、新聞紙面はどんな構成になっているか、インターネットやテレビなどと比較して新聞はどんな特徴をもつか、など、ふだん何気なく手にしている新聞の、知られざる側面をいろいろとおうかがいし、1年生諸君、大いに眼を開かれたようでした。

とくに、ノーベル賞受賞者紹介の記事については、何年も前から受賞者を予想して、データを集めたりインタビューをしたりして準備をしているとのことで、みな一様に驚いていました。

そして、最も印象的だったのは、記者の方が、ウソを書かないよう、徹底的に取材をし、しっかりとした裏付けを取った上で、明白な真実であると確信できた場合のみ、一つの記事として掲載が実現するというお話でした。 薄っぺらい新聞の一ページの中に、それほど重みのある事実が詰まっていたとは!

就職活動を進める上で、新聞を読むことは不可欠です。この講義をきっかけに、1年生諸君が新聞を毎日読むようになってくれれば、と思います。

基礎演習 特別講義 「新聞の魅力をさぐる」 ― 京都新聞社デスク 多和常雄先生

以下、受講生諸君の感想を抜粋します。


I・Hさん
今まであまり新聞を読んだことはなかったけれど、今日お話をうかがってみて、読みたくなった。いろんな裏話やちょっと笑えるエピソードなどをお話し下さって、とても楽しい講義だった。

N・Aさん
今日新聞記者の方のお話を聞いて、新聞の見方が変わりました。今までは正直いうとTV面しか見ていませんでした。しかし、新聞記事を作るために多くの人々が関わり、長い時間をかけて下調べをしたりして大変なのだと知りました。そこまでしても、没になることがあると聞いて、大変驚きました。新聞の読み方を改めたいと思います。

S・Mさん
新聞について貴重なお話が聞けてよかったです。とくに印象に残ったのは、新聞の見出しのお話でした。今まで何気なくみていただけでしたが、見出しについていろいろな取り決めがあり、最大15文字にいかに記事内容を反映するか、その要約の技術が求められること、それを専門にやっている人は、受験勉強みたいに長い記事を読んでひたすらそれを要約し、タイトルをつける作業をしていること、また見出しをどれぐらいの大きさにするか、どういう場合にタテではなくヨコ見出しにするかといったこと、いずれもとても興味深いお話でした。これからは、それらを意識しながら、新聞を読んでみたいと思います。
 
基礎演習 特別講義 「新聞の魅力をさぐる」 ― 京都新聞社デスク 多和常雄先生


(報告者:人間文化学科教員 堀勝博)



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Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 23:58 │Comments(0)授業紹介

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