2017年07月21日
質問をつなげる 国語科教育法Ⅰ
国語科教育法Ⅰでは、授業を運営する、
練習をしています。

受講生にまず、考えてもらっていることは、
生徒の答を引き出す、発問の仕方です。
例えば、太宰治「走れメロス」を読む場合、
「ここでメロスは、どんな気持ちだろう?」と、
いきなり生徒に聞くのは、
いささか不親切かな、と思います。
もちろん、こういう発問でも、
答えられる生徒はいます。
けれども、答えられない生徒も、
います。
そういう生徒のために、
発問の意図を理解しやすくなるような、
ヒントを付け加える必要があります。
「若い時から名誉を守れ。」と言っているけれども、
この言葉をふまえて、メロスの考えていることを、
説明してくれますか、
と注目すべきポイントを、
明確にするのも良いでしょう。
あるいは、もっとはっきりと、
「若い」人は、「名誉を守る」ことが必要だと、
メロスは考えているのでしょうか、
と、イエス、ノーで、
答えられる形にした方が良いかもしれません。
あるいは、「名誉って何?」、「何を大切にすること?」と、
言葉の意味から聞いていく方法もあります。

このような細かい質問を、
いくつか重ねながら、
「メロスは、どんな気持ちか?」という、
大きな質問につなげていく方が、
生徒も、発問の意図を理解しやすくなる、
と思います。
授業も、広い意味では、
教師と生徒の、コミュニケーションです。
生徒の様子をよく見て、
生徒を理解することに努めたうえで、
言葉を投げかけることが、
必要です。
報告:長沼光彦
練習をしています。

受講生にまず、考えてもらっていることは、
生徒の答を引き出す、発問の仕方です。
例えば、太宰治「走れメロス」を読む場合、
「ここでメロスは、どんな気持ちだろう?」と、
いきなり生徒に聞くのは、
いささか不親切かな、と思います。
もちろん、こういう発問でも、
答えられる生徒はいます。
けれども、答えられない生徒も、
います。
そういう生徒のために、
発問の意図を理解しやすくなるような、
ヒントを付け加える必要があります。
「若い時から名誉を守れ。」と言っているけれども、
この言葉をふまえて、メロスの考えていることを、
説明してくれますか、
と注目すべきポイントを、
明確にするのも良いでしょう。
あるいは、もっとはっきりと、
「若い」人は、「名誉を守る」ことが必要だと、
メロスは考えているのでしょうか、
と、イエス、ノーで、
答えられる形にした方が良いかもしれません。
あるいは、「名誉って何?」、「何を大切にすること?」と、
言葉の意味から聞いていく方法もあります。

このような細かい質問を、
いくつか重ねながら、
「メロスは、どんな気持ちか?」という、
大きな質問につなげていく方が、
生徒も、発問の意図を理解しやすくなる、
と思います。
授業も、広い意味では、
教師と生徒の、コミュニケーションです。
生徒の様子をよく見て、
生徒を理解することに努めたうえで、
言葉を投げかけることが、
必要です。
報告:長沼光彦