2018年02月19日

入学前教育講座で4年次生が卒業研究について発表しました

 平成30年度入学前講座で、この3月に卒業予定の4年次生7名が、卒業研究について発表しました。




 入学前講座とは、ノートルダム女学院高校出身者をはじめとする生徒で、この4月に本学に入学する予定の高校3年生を対象に、「入学前教育」を大学として行うもので、「大学の学びとは何か」「ノート・レポートの書き方」など、いくつかのテーマを立てて、講義や授業が行われます。

 その講座の2日目に行われたのが、卒業研究発表会で、この3月に卒業する4年次生で、優秀な卒業研究を行った学生が各学科から1人ずつ登壇して、約10分の発表を行いました。




 本学科からは、阪口茉柚子さんが「大和言葉 女性のための厳選50語 ~きれいはことばから~」の制作について発表しました。

 阪口さんは、洗練された女性の言葉遣いは、大和言葉をいかに使いこなせるかにかかっているという点に着目し、大和言葉に関する女子大生の認識度調査を行い、それにもとづいて、大切にすべき大和言葉を50語選び、その使い方などについて、用例研究を行い、辞書風のガイドブックを作成しました。

 この研究から制作にいたる経過について、就職活動や教育実習の合間を縫って行わねばならなかった苦労話などを含めて熱く語る阪口さんに、4月から大学生となる高校生たちも、憧れの眼差しで熱心に聞き入っていました。

 なお、今年からの試みとして、発表後、お昼休みに先輩たちと高校生たちが学生食堂で食事をともにしつつ楽しく語り合うコーナーも設けました。

 これが高校生たちには、大変好評だったようで、大学入学への不安がなくなり、とても楽しみになった、といった積極的な感想が多数みられました。

 立派な先輩たちに直接刺激を受けて、大学学習へのモチベーションが一気に上がったようです。これぞ入学前教育の真骨頂というべきでしょうか。


 


 以下、参加した高校生たちの感想の一部を紹介します。


・先輩方の卒業研究の発表を聞いて、わかりやすく聞きやすくて、私も4年になったら先輩方のような卒業研究を作れるように、1年生からたくさんのことをしっかり学んでいきたいなと思いました。

・卒業研究発表会で身近な部分の出来事を多く取り上げられていて、面白かったです。特に阪口先輩の卒業論文はためになりました。言葉の意味がどれかと選んだ時、間違いが多く少し恥ずかしかったです。世間でも間違った認識が多くなっていることが不思議になりました。

・卒業研究を発表されていた先輩方とご飯を一緒に食べている時に、大学生活での事を色々教えていただいたので、早く大学生になって
自分もこの先輩方のようになりたいなと思いました。

・1番良かったことは、先輩とお話をし、経験や意見を直接聞くことができたことです。自分からでは中々先輩とお話することはできないけど、
お昼、先輩からアドバイスをもらったりして、すごく勉強になり、参加してよかったなと思いました。


 (報告者:堀勝博)
  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 20:42Comments(0)日本語日本文化領域学科行事

2018年02月18日

物語を持つ人は誰でも主役


昨日は、羽生結弦が金メダルを、
取った話をしました



その過程が、物語としてまとめられ、
報道されています。



同じ男子フィギュアで、
宇野晶磨も、銀メダルを獲得しました。

ショートプログラム3位から、
逆転した、その展開は、
心動かされるところもあったと思うのですが、
当初のテレビ報道では、
羽生結弦中心に、
その物語が伝えられていました。


66年ぶりの、
五輪男子フィギュア連覇ということで、
話題性が違う、ということはあります。

多くの人が興味を持ちそうな物語が、
世間に広まりやすい、
ということですね。


ただ、そういうメジャーな物語だけが、
物語、ではありません。

それぞれ、一人一人が、
物語を持っているはずです



人に知られる、メジャーな物語を、
持つ人だけが、
ヒーローのような気がしますが。

人それぞれは、自分の物語においては、
主人公なのです。


報告:長沼光彦




  
タグ :物語主人公


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 17:27Comments(0)日本語日本文化領域

2018年02月17日

羽生結弦が金メダルです


羽生弓弦が、金メダルを獲得しました。
すばらしいですね。



その後の、ダイジェストを見ていると、
怪我を乗り越え、成功を勝ち取った、
という報道がされています。


こういう説明の仕方を、
物語(ストーリー)というのだと、
昨日お話しました。

怪我(発端)→克服(経過)→成功(結末)、
という3段階のプロセスに、
出来事がまとめられているわけです。



羽生選手が、怪我をしたこと、
怪我を治したこと、
練習をしたこと、
金メダルをとったこと、
それぞれ、事実であることに、
間違いはありません。


ただ、これらは報道陣が、
知っている範囲の事実で、
羽生結弦本人には、
もっといろいろな経験が、
あるはずです。


怪我の克服以外にも、
物語があるかもしれません。


つまり、経験は、
いろいろな形で、
物語る可能性があるのです。


自分では、気づかないことでも、
物語になる可能性があるでしょう。


報告:長沼光彦  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 22:25Comments(0)日本語日本文化領域

2018年02月16日

誰もが物語を持っている


昨日は、オリンピックで、
入賞出来なかった選手でも、
それぞれ物語を持っている

という話をしました。



話を広げれば、
私たちは、誰もが、
物語を持っています。

そして、それを知ってほしい、
という気持ちを持っているのではないか、
と思います。


そういうわけで、インスタや、
ツィッターをしたい、
という気持ちになるのではないでしょうか。


ただ、インスタや、ツィッターは、
物語というには、
はじまり、つづき、おわり、
という展開がありません。

物語の素と、
いうべきものかと思います。


これらを、物語にしていくには、
それなりに整理して、
語る、話をする、あるいは、書き綴る、
必要があるでしょう。


普段から、そこまで、
自分の物語を、
つくりあげる人は、
あまりいないかもしれません。


しかし、ときには、
物語ることが必要なときも、
あるのではないかと思います。


報告:長沼光彦  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 23:34Comments(0)日本語日本文化領域

2018年02月12日

一緒に暮らすところからはじめる

昨日は、他者の尊重が、
グローバル社会では、
必要とされる、という話をしました。




文科省が提案する、
アクティブラーニングで、
グループワークを通じて、
他者理解を学ぶことが、
求められるのも、
そういう理由からです。


では、実際グローバル社会で、
どのようにして、他者尊重を、
行っているのでしょうか。


たとえば、
海外から来た人たちが、
滞在中、快適に過ごせるように、
配慮する、ということがあります。


駅など交通機関で、
複数の言語で表示される看板が、
あります。

すべての言語を表示するのは、
不可能ですが、
英語以外に、中国語や韓国語など、
観光で訪れる方が多い国の言語を、
表記するようになってきています。



また、文化や宗教が異なると、
生活習慣の違いで、
配慮すべきことがあります。


これも、最近話題になっているので、
ご存じかと思いますが、
イスラム教を信じる方たちのために、
ハラールレストランが、
設置されています。

イスラムの教えでは、
神がよしとしたもののみを、
食することが、
戒律で決められています。

ハラールは、イスラムの教えで、
ゆるされたものを指します。


そのハラール食品を使った、
レストランが、
国内で増えています。

京都でも、ハラール認証を受けた、
ラーメン屋さんがあることが、
報道されました。



グローバル社会での他者尊重とは、
異なる文化、習慣を持つ人たちが、
共に住めるような、
環境を整えるところから、
はじまります。

一緒に暮らせなければ、
おつきあいは、はじまりません。

様々な考え、多様な文化を持つ人々と、
交流するには、
生活する、という、
一番基本的なところを、
整える必要があるわけです。


人間文化学科では、
こういう考え方を、
大切にしています。

コミュニケーションについて、
考え、実践する授業を設けているのも、
そういう理由からです。

報告:長沼光彦


  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 16:19Comments(0)国際文化領域(多文化理解)日本語日本文化領域アクティブラーニング

2018年02月06日

意地かプライドか 「三四郎」を読む


夏目漱石「三四郎」を読む授業の話です。



学生の話を聞いていますと、
三四郎が美禰子のことを、
好きなのに、
プライドを捨てることができない、
というところが印象に残ったようです。


三四郎は、小説を読む限り、
あまり積極的に行動しない、
今で言う、
草食系男子、という感じもします。


しかし、それでいて、明治の若者らしく、
女性に対して、自分の方が偉い、
という、プライドを持っているようでもあります。


三四郎は、友人のしでかした失敗のおかげで、
美禰子からお金を借りることになります。

どうも、三四郎は、社会的に、
一人前ではない、と、
当時男性から思われていた、
女性から、
お金を借りることに、
違和感を抱いるようです。


実は、この場面、三四郎がまだ、
一人前の社会人ではないことを、
自覚せざるを得ない場面でもあります。

美禰子と結婚したいとしても、
そもそも、その相手からお金を借りてるというところで、
経済的な基盤がないことが、
わかってしまうわけです。


男としてのプライドとか、
言っている以前の段階と、
いうことになるでしょう。


どうやら、漱石は、
恋愛は、単に、
当人同士の、恋情だけで、
成り立つものではない、
と言っているようです。

経済的基盤、
社会的地位、
男女の間の力関係、
そういう、ややこしいものが、
絡んでくるので、
単純な、純粋な恋愛は、
成り立ちにくい、
と言っているのではないか、
と思います。


学生の中には、
そういうややこしさを乗り越えて、
好き、って言ったらいいんじゃないか、
と意見を述べます。

そういうのが、本当の恋愛じゃないか、
というわけです。


確かに、そういう社会のしがらみを乗り越える人なら、
惚れてしまうかもしれませんね。

三四郎は、草食系男子というよりも、
そういう社会のしがらみを、
乗り越えられない人なのかもしれません。



漱石は、「三四郎」のあとに書いた作品で、
そういうしがらみを乗り越えてしまう人の、
話を書いています。
「それから」と「門」ですね。

よろしければ、
続けて、読んでみてください。


報告:長沼光彦

  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 22:28Comments(0)授業紹介日本語日本文化領域

2018年02月04日

豆まきをされましたか

昨日は節分で、
豆まきをされたでしょうか。



学生の皆さんは、
一人暮らしだと、
豆まきまでは、
しないかもしれませんね。


全国的に定着した感のある、
恵方巻きは、
スーパーや、コンビニに、
置いてあるので、
召し上がったかもしれません。


節分は、本来、
春の始まりを祝う行事です。

豆まきのもとである、
追儺(ついな)という、
鬼をはらう行事は、
旧暦では、大晦日の行事でした。

旧暦だと、今頃だったわけです。


中国など旧正月を祝う地域は、
行事をこの頃に行うのも、
旧暦にしたがうからです。


そんなわけで、
新しい年の始まりを、
再度祝う気持ちで、
節分を行うわけですね。


私もとりあえず、
豆を食べて、
いわしも食べておきました。

邪気ははらえたでしょうか。


報告:長沼光彦  
タグ :節分


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 19:41Comments(0)日本語日本文化領域

2018年02月03日

【お知らせ】 「日本語と古典」ゼミ 卒業制作展を開催しています

 
 「日本語と古典」ゼミに所属する4年次生の卒業制作展を、本学学術情報センター図書館1階で開催しています。




 いずれも力作ぞろいで、3年次から始まる専門演習ゼミで構想を得て、2年がかりでじっくり取り組んだ成果です。

 本格的に制作に取り掛かったのは4年次になってからですが、就職活動や教育実習など、多忙をきわめる中、コツコツ合間を見つけては努力を積み重ねてきました。




 ゼミ生たちの努力の成果をぜひ御覧ください。図書館ご入館の際は、館員に展示参観のため来場した旨、お告げ下さい。

 ラインアップは以下の通りです。

1.南百華さん(和歌山信愛高校出身)  「般若心経掛け軸の制作 ~中国名跡「般若心経」再現の試み~」
  
  中国の書の名人、王羲之、楮遂良、徽宗の三人が「般若心経」を書いたらどうなったかを再現し、掛け軸に仕上げました。





2.阪口茉柚子さん(ノートルダム女学院高校出身)  「『大和言葉 女性のための厳選五十語~きれいはことばから~』の制作」

  女性としてきちんとした言葉遣いができるようになるために大和言葉の使い方ガイドを制作しました。




3.K・Aさん  「『滋賀方言カルタ』の制作~滋賀方言研究調査の結果として~」

   49枚の札で遊びながら自然に滋賀方言が学習できるようにカルタを制作しました。


4.信太ひかりさん  「『コイノウタ♡』~若者のための古代和歌導入冊子~の制作」

  古代の恋の歌を100首選び、現代若者の肉声が聞こえてきそうな「超訳」で口語訳を作成、イラストも添えて冊子にしました。







5.S・Hさん  「日本語方言地図の制作 ~『オナモミ』『ナスリツケル』等の全国調査」

  植物「オナモミ」(通称「ヒッツキムシ」)などについて全国の方言呼称を調査し、方言地図を制作しました。





2月9日(金)まで展示しています。よろしくお願いします。


(報告者:ゼミ指導担当 堀勝博)




  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 17:00Comments(0)学生の作品日本語日本文化領域

2018年02月02日

美禰子の行方 夏目漱石「三四郎」を読む


試験期間に入る前の、
最後の授業で、
夏目漱石「三四郎」を読み終わりました。



美禰子は、
家族で交流のあった野々宮さんと、
交際があるように、
三四郎は思っていました。


しかし、野々宮さんと美禰子は、
考え方で合わないところがあるようです。

一方で、三四郎と美禰子が、
話す機会が増えていきます。

また、美禰子は後半で、
絵のモデルとなっていることが、
明らかになります。

その絵の場面は、
三四郎とはじめて出会ったときの、
美禰子の様子でした。


そういうエピソードが重なると、
三四郎と美禰子は、
結ばれるのかな、
とも思えます。


ところが、美禰子は、
野々宮さんでもなく、三四郎でもなく、
第三の男性と結婚することになります。


あまり明確に理由も言わないので、
美禰子の気持ちが、
良くわからない、
ということがあります。

受講した学生の皆さんの、
解釈もいろいろです。


そもそも、
美禰子は三四郎に、
興味がなかったのだ、
という人もいます。


そのように、様々な解釈ができるところに、
「三四郎」の面白さがあるのだと思います。


じっくり自分で読んでみて、
自分の「三四郎」の物語を、
組み立ててもらえると良いと思います。


小説の読解は、
そのように、自分で作り上げる面が、
あります。


報告:長沼光彦  
タグ :「三四郎」


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 19:35Comments(0)授業紹介日本語日本文化領域

2018年01月28日

ゲームは社会的メディアです


学生に勧められた、
スマホゲームをした話を、
これまでに何回かしました。



ゲームは、
個人が楽しむ娯楽ではありますが、
同時に、その世の中で共有される願望や、
メッセージを伝える、
メディアでもあります。


たとえば、どうぶつの森は、
自分の好みにあった場所をつくり、
人に知ってもらいたい、
という願望を、
反映していると思います。


ツィッターやインスタや、
個人の表現という点では、
共通している面があります。


文化を研究しようと思う人は、
対象とするメディアが、
どのような願望やメッセージを、
反映しているのか、
分析します。


とはいえ、ゲームは、
表面どおりのメッセージを、
伝えるているとは限りません。


たとえば、
悪を退治するファンタジー世界を描く、
ロールプレイングゲームは、
正義がテーマのように見えます。

しかし、実際に満たされるのは、
敵より強くなるという、
自己を成長させる気持ちです。

現実の世界で、
成長する実感は、
なかなか得られませんが、
ゲームの世界では、
時間をかければ、
着実に成長します。


そういう表面の物語に隠された、
裏側の願望や理想を、
読み取るのが、
文化研究の方法のひとつです。


報告:長沼光彦  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 22:07Comments(0)日本語日本文化領域

2018年01月26日

東京の人は迷子を放っておく? 「三四郎」を読む


少し前に、道で手助けをした人を、
見かけた話をしました




夏目漱石「三四郎」を読みますと、
東京では、困った人がいても、
手助けをしない、という、
エピソードが登場します。

これも、前に少し触れました。)


東京では、迷子がいても、
誰かが助けるだろう、
警官か誰かが何とかするだろうと、
手をさしのべない、
というのです。

三四郎は、自分の故郷、田舎では、
建前がしっかりと残っているので、
そんなことはできない、
とはじめは思います。

しかし、やがて、
東京では、自分の本音で、
行動している、
と考え直します。

それが都会流の、
自分の気持ちに忠実な、
人間に生き方だと、
いうわけです。



ところが、そういうふうに、
自分の気持ちを中心にすると、
一方で、他人から放っておかれる、
孤独を感じる場合があります。

三四郎が好意を抱く、
美禰子が感じるその孤独は、
ストレイシープ(迷子、迷える子羊)と、
いう言葉で表現されます。


自分中心の人たちが多くなり、
孤独がつのれば、
荒野をさまようような気持ちになることも、
あるのでしょう。


ここにいたり、
「三四郎」という作品は、
読者に問いかけていると思います。


建前からの解放が、
自由と感じられるときもあるのですが、
建前には、建前なりの、
役割があるのかもしれません。

とはいえ、今更、建前の世界に戻るのも、
難しいでしょう。

そのときに、人と人をつなぐものは、
何でしょう。


そんなむずかしいことを考えなくても、
先日見かけたように、
さっと手を差しのばせる人も、
いるわけですが。





報告:長沼光彦

  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 20:44Comments(0)日本語日本文化領域

2018年01月22日

物語は別世界を想うこと


近年、小説を読まないという、
若い世代が増えていると言われますが、
マンガも読まないという人もいます。



小説やマンガを通じて、
物語(ストーリー)を楽しむ、
という楽しみが必要ないのかもしれません。


物語は、自分の人生とは、
別の世界を、想像することです。

似たような話を、
ファンタジーについて、
紹介しました
。)


自分の人生が、
充実していれば、
他の世界の物語は、
必要ないのかもしれません。


ただ、人は、
他者の物語に共感することで、
他者とつながり、
自分の活動の幅を、
広げていくものでもあります。


自分の世界と異なる世界に、
共感することが、
人間の力だと思うのです。


あるいは、
小説やマンガを読まないという人でも、
別の形で、別世界につながる方法を、
持っているのかもしれません。


報告:長沼光彦
  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 21:09Comments(0)日本語日本文化領域

2018年01月15日

ネットゲーム依存症をWHOが疾病に分類


ネットゲーム依存症を、
WHO(世界保健機関)が、
疾病分類に盛り込む方針だと、
報道されました。



ネットゲーム依存症は、
だいぶ前から、問題とされてきました。


インターネットに接続して遊ぶゲームを、
ネットゲームと称します。

いろいろなタイプのゲームがあるので、
ひとくくりにできないのですが、
ネットゲームに没頭して、
学校や会社に行かないなど、
社会生活に支障を来す事例が、
多く現れました。

これを、ネットゲーム依存症と、
呼びます。


ニコチンやアルコールと異なり、
体に影響を与える成分を、
摂取するわけではありませんが、
ゲームに中毒性があると、
認められたようです。


ただ、専門家がどのような、
特徴があるものと定義したのか、
ニュースではわかりません。

ゲームにかぎらず、
夢中になってやめられないことは、
人間によくあることです。

ネットゲームの、どのような特徴が、
問題なのか、
その分析を、まずは知りたいところです。


報告:長沼光彦
  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 17:00Comments(1)日本語日本文化領域

2018年01月14日

e-sportsって何だ


IOC(国際オリンピック委員会)が、
e-Sportsを、オリンピックの競技とすることを、
検討していることが、報道されました。



e-Sportsとは、エレクトリック・スポーツ、
テレビゲーム(ビデオゲーム)を、
スポーツとして競い合うことです。


ゲームが、スポーツになるのか、
と思われるかもしれませんが、
格闘技をモチーフとしたゲームや、
サッカーや野球を再現したゲームも、
あります。


プレーヤー同士が競う、
そういうゲームには、
スポーツと同様の、
かけひきがあります。


また、運動というほど、
体を動かさないのですが、
反射神経や、正確な操作は、
必要となります。


そんなわけで、
e-Sportsが、オリンピック競技として、
検討されることになったわけです。


すでに、e-Sportsの世界大会は、
行われており、
競技に参加することで、
賞金など、収入を得ている人もいます。


報道ステーションのニュースによれば、
韓国では、プレーヤーも多く、
子どもの頃から、プロの競技者を目指し、
親が支援する場合もあるようです。


学生の中には、
対戦ゲームが好きな人もいるので、
シンパシーを感じているのではないでしょうか。


報告:長沼光彦  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 22:40Comments(0)日本語日本文化領域

2018年01月12日

ファンタジーが好きな人は哲学に向いている


哲学というと、
難しそうな気がするかもしれません。


しかし、哲学は、
自分の生きている世界を、
見直す学問です。


難しいのは、
今生きている世界のルールとは、
異なる見方で、
物事を考えようとするからです。


これは、昨日話した、
ファンタジーのものの見方
と、
似ています。


実は、哲学は、
すべての学問の始まりです。

世の中の仕組みは、
不思議を明らかにするために、
目に見えない世界に、
思いを馳せて、
いろいろな学問分野を
生み出してきたのです。


そういう意味では、
ぜひ、哲学を学び、
学問とは何か、
知ってもらうと、
良いと思います。

報告:長沼光彦

  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 17:00Comments(0)国際文化領域(芸術と思想)日本語日本文化領域

2018年01月11日

精霊の守り人を読む


上橋菜穂子『精霊の守り人』

最近読んだものではないのですが、
NHKのドラマを観ましたので、
紹介したいと思います。



『精霊の守り人』は、
この世ではない世界が見える人が、
登場します。

人間の生きる世界の、
すぐ隣に、
人間とは異なるもの、
精霊などが住む世界がある、
という物語です。



別の世界が見える、
とか口にしたら、
え~!?、と言われそうですが。

私たちも、自分の知らない世界は、
わりとあったりします。

マツコの知らない世界、
という番組がありますが、
案内されてはじめて、
こういうことをしている人がいるんだ、
と気づいたりします。

知らない、ということは、
見えない、ということなんですね。


勉強も、そういう側面があります。

生物学を勉強すれば、
生物学の見方で、
世の中が見えます。

数学を勉強すれば、
数学の見方で、
世の中が見えます。


『精霊の守り人』は、
ファンタジーなのですが、
そういう、ものを別の視点でみること、
というテーマが描かれています。

自分の世界の視点でしか、
ものを見ることができない人は、
行き詰まることがあります。

そのときに、別の世界の視点、
別の世界の価値観で、
物事を見直すことで、
打開するヒントが得られることがあります。

『精霊の守り人』も、
別の世界の視点を得た人が、
世界を救う話になっている、
と思います。

この話は、実は、
先の「経験をリセットする」の話と
つながっています。


報告:長沼光彦

  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 22:23Comments(0)日本語日本文化領域

2018年01月08日

スターウォーズ最後のジェダイ 続き


スターウォーズには、
東洋文化の影響を受けたらしい、
要素が登場します。



タイトルにも登場する、
ジェダイという、
宇宙の騎士です。


ジェダイは、
宇宙の原理(フォース)を理解し、
バランスをもたらす騎士です。

西洋の騎士と違うのは、
ただ闘うだけでなく、
精神的な訓練をとおして、
宇宙の原理を体現しようとすることです。


しかし、心の平安が保たれないと、
ダークサイド(暗黒面)に、
陥ることなります。

怒りや欲望は、
ダークサイドに陥る、
きっかけです。

敵には、ダークサイドに陥った、
暗黒騎士が出てきたりします。


こういう悟り、のようなものが、
東洋の文化の影響を、
受けているようです。

ジェダイの師匠は、
よくバランスを保て、
というのですが、
東洋的な見方でいうと、
そのバランスが何のバランスか、
よくわからない、
ということがあります。


たとえば、日本の陰陽道や、
中国の陰陽思想では、
陰と陽は、どちらかが良い悪いということではなく、
物事の変化として、とらえています。

陰から陽へ、
陽から陰へ、
物事は変化していきます。

この場合、バランスとは、
陰も陽も知るということです。



ジェダイのいうバランスは、
ちょっと違うようです。

怒りや欲望は、抑えなければ、
いけないものだということになっているので、
ライトサイドもダークサイドも知る、
ということではないようです。

(もしかしたら、新作で、
変わるかもしれませんが。)

きっぱりと、ライトサイド=善、
ダークサイド=悪、
ということになっています。


とはいえ、シリーズの1~3は、
主人公がダークサイドに陥る話なので、
スターウォーズの人間観が、
さほど単純になっているわけではありません。

だからこそ、ダークサイドの扱いが、
気になるのです。

ダークサイドを知ったうえで、
悲劇を回避する方法を考える方が、
人間的な感じもいたします。

(回避できないのも、人間ですが。)

報告:長沼光彦
  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 20:35Comments(0)国際文化領域(多文化理解)日本語日本文化領域

2018年01月07日

スターウォーズ最後のジェダイ 京都で映画を観る


スターウォーズは、40年ほど前に、
第一作が作られましたが、
近年、新作が作られています。



若い世代は観るのかな、
と思いましたが、
学生に聞くと、
お父さんとビデオを観たりするそうです。


新作は、旧作を意識してか、
キャラクターは異なるのですが、
似たようなエピソードが登場します。


そんなことを思い起こしながら、
親子で観るのも、
良いのかも知れません。


ちなみに、「ダンケルク」とは異なり、
戦争映画ですが、
ファンタジーの世界です。


報告:長沼光彦  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 23:49Comments(0)国際文化領域(多文化理解)日本語日本文化領域

2018年01月06日

ダンケルク 京都で映画を観る


「ダンケルク」
少し前に、
話題になった映画ですが、
ご覧になりましたか。


今は、DVDになったので、
レンタルして観ることもできます。



第二次世界大戦中、1940年、
ドイツがフランスに侵攻した際、
イギリス、ベルギー、カナダ、フランスの連合軍は、
ダンケルク海岸で包囲され、
撤退をせざるを得なくなります。

しかし、ドイツ軍は、
簡単に撤退をゆるしてはくれません。

撤退しようとする船舶を、
ドイツ空軍は容赦なく、
空爆します。


この実話を映画化するのに、
クリストファー・ノーラン監督が、
可能なかぎり、
CGを使わない実写を多用したjことが、
宣伝文句となっていました。



映画は、無意味な死を、
冒頭から映し続けます。

戦争映画は、
戦争に反対するテーマを持っていても、
戦死する登場人物に、
何らかのドラマを演じさせます。


戦争の悲劇を描く場合に、
おりおり観ることができるのは、
故郷に恋人や家族を残している、
ドラマです。

愛しい人を残して、
死ななければならない。
戦争はなんてひどいんだろう、
ということを読み取ることが、
できるかもしれません。


一方で、そのような悲劇は、
登場人物を、
ヒロイックに見せてしまう場合があります。

恋人を残して、
戦い続けるのが、
かっこよく見えてしまう、
場合があります。

戦争に反対しているはずが、
戦争で闘うことが、
かっこうよく見えてしまうのです。


「ダンケルク」では、
登場人物の背景は、
あまり見えてきません。

(見える人もいますが、
主人公の兵士は、
あまり見えません。)

まわりには、
不利な状況で、
戦争の局面を変えることもなく、
ただ死んでいく兵士が、
描かれます。


そのような描き方に、
過去の映画に比べて、
ドラマがなく、
無味乾燥なテレビゲームを、
観ているようだ、
という批評もあったようです。


しかし、その無味乾燥な死の表現こそ、
死に対し、安易に感動させない、
演出意図があるのではないか、
と思います。



とはいえ、登場人物の行動に、
全くドラマがないわけではありません。

後半には、むしろ劇的な表現も、
用意されています。

そのあたりも含めて、
一度、ご覧になっては、
いかがでしょうか。


報告:長沼光彦  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 23:28Comments(0)国際文化領域(多文化理解)日本語日本文化領域

2018年01月05日

「経験をリセットする」続き 文化と歴史


文化を歴史的に見ると、
前代の常識を、くつがえすことの、
繰り返しとも言えます。



たとえば、日本の明治文学で、
浪漫主義の次に、自然主義が現れた、
というふうに、文学史で習ったりします。


そこで、用語を丸暗記するのではなく、
前代の何を、くつがえそうとしたのか、
と考えてみると良いと思います。


自然主義は、
人間の内面を重視した浪漫主義に対し、
科学的な客観性で、
人間を捉えようとしたのです。


ただし、後に現れたものが、
正しいというわけではありません。

日本の浪漫主義は、
江戸時代までの封建的な考え方に対し、
心の表現の自由を、
重んじようとしたものです。


それぞれの主張には、
何らかの根拠があり、
どちらが優れているという、
わけではないのです。


(ちなみに、明治や大正の人たちの中では、
江戸時代を、封建的とくくる例が、
よく見られるのですが、
江戸時代は、単純に封建的という言葉で、
その特長を説明できるわけではありません。)


そういう主張の移り変わりとして、
文化の歴史を見てみるのも、
おもしろいと思います。


報告:長沼光彦  
タグ :文化史


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 21:21Comments(0)日本語日本文化領域