2023年01月09日

NDクリスマス 司会・ナレーション報告

新しい年が明けてからクリスマスの話題で恐縮ですが、
昨年末の、国際日本文化学科の学生たちの活躍を報告しておきたいと思います。

☆☆☆☆☆☆☆

2022年12月20日、3年ぶりにNDクリスマスが京都ノートルダム女子大学ユニソン会館で開かれました。



新型コロナウイルス感染対策を講じての実施のため、マスク着用、そして、いつもの合唱は、歌わず聞くだけになってしまいましたが、
厳かで美しいNDクリスマスは、今年も安らかで豊かな気持ちにさせてくれる最高の時間となりました。

このNDクリスマスでの、大学生の司会・ナレーションは、国際日本文化学科の学生たち3名が担当し、
クリスマスを豊かな時間にするよう活躍していました。

この3名に、感想を聞いてみましょう。
まず司会を担当したYMさんです。

Y Mさんは、企画力がずば抜けていてプレゼンなどはとても上手ですが、このような場で司会をするというのは、恐らくはじめて。
司会をしてみていかがでしたか。



YM
「おっしゃる通り、このような場で司会をするのは初めてでした。NDクリスマスという大きな場ということで、お話をいただいた時はとても嬉しかったです。一緒に担当したナレーションの2人は舞台やアナウンス経験者で、最初の合同練習では自分の力量不足に心が折れかけたのですが、聞き劣りしないようにと練習を重ねました。会場の空気感に圧倒されながらも、数年ぶりのNDクリスマスが素敵な場として成立するように、心を込めて精一杯務めさせていただきました!」

司会は、何度も登場するため、NDクリスマスの間、ずっと落ち着かなかったと思います。ですが、初めてとは微塵も感じさせない落ち着きとやさしい語り口。練習を重ねる中で、毎回驚くほど上達していきました。そして、あの見事なNDクリスマスでの司会!あの場の空気を作り上げる大事な役目を見事に果たしていました。

次に、CHさんです。
CHさんは、プライベートで演劇をしていることから、発声発音は抜群。舞台経験が何度かありますが、今回のナレーションはいかがでしたか?

CH
「今回のナレーションはすごく難しく感じました。「演じること」と「朗読すること」は私の中では全く違うものなので、演技がデフォルトになっていた声や表現のコントロールに苦戦しました。100点満点!とは言えないのですが、55点、及第点くらいの朗読はできたかなと...(笑) 本番は、ロウソクの火で照らされている会場が神秘的で感動しました。尊敬している2人とNDクリスマスに参加できて良かったです!」

随分謙遜されていますね(笑)。及第点くらいどころか、あの緊張感のある場で、あれだけのナレーションをなさったのですから、100点だと思います!もともと表現力や度胸などは舞台で鍛えられていると思いますが、NDクリスマスのナレーションとして、かなり無茶な注文を言い続けてきました。CHさんのご努力には脱帽です。大天使ガブリエルとマリアの様子が目をつむっていても描けるような素晴らしいナレーションでした。



そして最後にSIさんです。
S Iさんは、全国大学放送コンテストに出場するなど、アナウンス・朗読の経験があるそうですが、このようなホールに響き渡る朗読は、いかがでしたか?

SI
「私はカトリックの高校だったので、その場面を思い浮かべながら楽しくナレーションをすることができました!ヘロデ王が悪巧みをするシーンで声色を変える等、前の自分にはなかった表現力が身についたと思います。実際、聖書のお話は、ちゃんと理解しようとすると結構な体力を使います(笑)。クリスマスの出来事が分かりやすくみなさんにも伝わればいいなと思いながら読みました。」

SIさんのナレーションは、他のメンバーとの合同練習で、「プロのCDを聞いているみたい」と言われるほどで、普段から鍛えているだけあり、当初から高度なスキルを身につけていました。おっしゃる通り、朗読は、単に文章を音声化するだけではなく、ストーリーはもちろん、登場人物の性格や、その時の考え・感情などを把握し、朗読者自身が頭に思い浮かべてこそ、皆さんに伝わりますね。それを、あの緊張感ある場所でなさったのですから、本当に見事でした。会場中の人たちは皆「もっと聞いていたい」と感じていたのではないでしょうか。



以上、NDクリスマス(司会・ナレーション)のご報告でした。

  


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2022年04月04日

桜と入学式

☆☆☆入学お祝いに添えて、桜と入学式の写真をお送りします☆☆☆


~4月1日の桜の様子です~



~4月2日の入学式では、ヴィアトール教会からウィリアム神父さまをおむかえして、「みことばの祭儀」も行われました~
ウクライナの過酷な状況について平和が戻るようにという祈りも捧げられました。






  

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2021年02月23日

教職実践演習の授業から  ―漢文を読み解くおもしろさ


本学科では、教職課程を履修すれば、中学・高校の国語科教諭免許が取得できます。

国語が好きな人、図書館が好きな人、子どもに接するのが好きな人、履修者それぞれの動機から、毎年4~6名の学生が課程を履修しています。

学科に教職課程ができてちょうど15年経ちました(初の卒業生が出てから12年目)が、十数名の先輩が教育現場で専任教員として活躍しています。




さて、その教職課程の最後の関所のような科目が、8年前に導入された「教職実践演習」という科目です。

その人物が、本当に教員に適しているかどうか、最終見極めが行われる科目です。




この日は、教科の指導力に関する授業が行われました。

苦手な学生たちが多い漢文の教材を用いて、指導内容のポイントを作成するという授業でした。

今回は、インターネットにも参考書にも絶対に載っていない、漢文の白文を自力で読解し、朗読し、書き下し文を作成し、指導のポイントを明確にできるかという課題でした。




相談したり教え合ったりできないように、一人ずつ別々の文章でした。それを独りで読み解いて、他の人に伝わるように解説するところまでが課題です。

履修者たちは、初めて見る漢字の行列を見ながら、難渋していました。

もう一つの条件、それは紙媒体の漢和字典を使うことでした。

最近は、どの学生も電子辞書かスマホで何でも調べようとして、紙の漢和辞典の引き方を知らない者が多くなりました。

教職課程履修者も紙の辞書に慣れていないようで、必要以上の時間がかかって、とても苦労していました。

それでも3時間ほどかけて文章の意味が分かってくると、だんだん顔が明るくなってきました。




文章を読み解く面白さが分かったようです。

この体験を、教壇に立ってから、ぜひ活かしてもらいたいと思います。


(課程担当:堀勝博)

  


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2021年01月24日

深泥池・上賀茂フィールドワーク2  (令和2年12月)

前回ご紹介した上賀茂フィールドワークで、学生たちが撮った写真や、感想コメントを転載します。



・いつも大学と北山駅の行き来か、下鴨神社の方の道しか歩いていなかったので、北の方にこんな素晴らしいところがあるとは知らなかったし、勉強になった。こうやってみんなで出かけるのは高校以来だったし、先生の解説を聞きながら回れたのでとても楽しかった。(河野有紗さん)


(河野さん撮影)


・私は京都府民ですが、今日散策した深泥池や太田神社、上賀茂神社、その他歴史ある場所に今まで行ったことがなかったので、短時間でしたが自らの足で赴くことができて本当に良かったと思いました。先生の解説も大変勉強になりましたし、何しろこんなに沢山の場所へ一度に巡ることができるなんて思ってもいなかったので、とても貴重な経験をさせて頂けたと感じています。今日は美しい紅葉を見て秋を感じることができたので、別の季節に再び訪れてまた違った魅力を発見してみたくなりました。とても楽しいフィールドワークを計画してくださり、本当にありがとうございました! (置田桜子さん)


(Sさん撮影)

・学校の近くの池が、昔からある貴重なものだとは知りませんでした。どこからも水が流れ込まず、流れ出ず、それでも夏も干上がらないという不思議さが面白かったです。太田神社では綺麗な紅葉を見ることができました。今年、ゆっくり立ち止まって紅葉を見る機会がなかったので嬉しかったです。本日はありがとうございました!(河田真尋さん 埼玉県立熊谷女子高校出身)


(浅田さん撮影)

・今日のフィールドワークは普段と違い、歌の背景である深泥池で歌を読み、作者と同じ景色を見ながら、歌を詠んだと想像し、 すごく不思議な体験だと思いました。私は歌も詩も書いたことがありませんが、昔の人が綺麗な景色を見ながら何かを表したくなったという気持ちが なんとなくわかりました。そして、 こんなに綺麗な自然に囲まれた京都を留学先に選んだことがよかったと改めて感じました。今度時間があれば、同じ路をもう一度回って、ゆっくり楽しみたいと思います。今日はありがとうございました。(アイリスさん 香港中文大学専業進修学院出身)


(アイリスさん撮影)

・今回のフィールドワークでは深泥池が最も印象に残りました。 深泥池は、和泉式部の歌に「すむ水鳥のあるぞ怪しき」とあるように平安時代から恐ろしい場所であり、また、タクシーの怪談話などで京都の心霊スポット有名です。他にも、大蛇伝説や貴船の奥の谷に棲んでいる鬼が地下の道を通って深泥池の畔の穴から地上に出てくる、などいくつかの話も以前読んだことがあり知っていました。 恐ろしいイメージしかないため行ったことがなく、深泥と言うくらいなのでもっと水が濁ってドロドロしているイメージがありました。しかし、実際行ってみると普通の池とさほど大差なく、伝説も少し信じがたいと思いました。また、珍しい動植物により国の天然記念物に指定されている。春には綺麗な花が咲くなど心霊スポットらしくないと感じました。 今回フィールドワークも先生の解説付きで、ただその場所を巡るだけでは分からない詳しい内容を知ることができたと改めて感じました。秋も感じることができ、良かったです。今日はありがとうございました。(浅田紗羅さん 福山暁の星女子高校出身)


(川嶋さん撮影)


・今まで歴史的な石碑や場所を訪れる際にそれがどう言ったものであるのか、詳しく知るという機会が少なかったのですが、今日は先生の説明をお聞きして、とても勉強になりました。深泥池は不思議な場所で、姿の違う夏にも訪れてみたいと思いました。今、「異界・妖怪学」の授業で妖怪について学んでいるので、深泥池の妖怪伝説についてもまた調べてみたいと思いました。太田神社ではまだ色づいていないのもありましたが、とても綺麗な紅葉を見れて感動しました。上賀茂神社も行ったことがなかったので少し入ることができて嬉しかったです。12月ですが、たくさん秋を感じることができました。ありがとうございました。(川嶋菜央さん 光泉カトリック高校出身)






 (授業担当:堀勝博)




  


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2021年01月23日

深泥池・上賀茂フィールドワーク1  (令和2年12月)


  2年次生選択必修科目「発展演習Ⅱ」(堀担当クラス)の授業では、毎時間古代和歌を読解しています。全員一通り口頭発表が終わったところで、一度外に出て、京の風景を実際に観賞しながら、いにしえに思いを馳せようという趣旨で、フィールドワークを実施しました。

  当日まで行先を告げないミステリー・ツアーで、前日には「浮島  やすらい祭  天鈿女命  瀬織津姫命  天秤  競馬  楢の小川」というキーワードだけを示し、事前に調べておくよう伝えました。これだけでどこへ出かけるか分かった人は、かなりの京都通です。

  90分の授業時間で、すべて徒歩で散策するので、スニーカーを履いてくるように、とも伝えました。

  12月初頭、もう紅葉シーズンも終わっており、寒空ではありましたがよく晴れて、散策にはちょうどよい天気でした。




  ノートルダム・キャンパスから歩いて10分少々で、最初の目的地、深泥池(みぞろがいけ)に到着しました。この池は、和泉式部が歌に詠んだことでも知られ、説話や伝承にもしばしば登場します。

  地質学的にも大変貴重な場所であり、氷河期の植生を残しているとされます。池の中央部にある浮島は、メタンガスの影響で冬は沈んでいますが、夏には浮かぶ性質があります。池には、多くの花が咲きますが、今は冬なので、目だった花はありませんでした。春にはぜひ再訪してください。

  そこから歩いて、「やすらい祭」の出発点であるやすらい堂を通り、5月のカキツバタで有名な太田神社へ行きました。この地も、藤原俊成(藤原定家の父)が詠んだ和歌が知られています。




  初冬だというのに、ここではまだ紅葉が半ば色づきかけた状態でした。思わぬプレゼントをもらったようで、一同さっそく思い思いに「バエる」写真を撮っていました。





 そこから明神川のほとりに抜けて、上賀茂の冬の風物詩、スグキ漬の天秤押しの様子を見ながら、社家町を歩き、最終目的地上賀茂神社へ。




  ここでも、まだ少し紅葉が残っており、結婚式を挙げたご夫婦が記念撮影をされていました。それを寿ぐかように、楢の小川には、マガモのツガイがいました。

  雄雌仲良く寄り添って河辺にたたずむ姿は、とても「かわいい」ということで、また撮影タイムとなり、この日のフィールドワークは終了。

  次の回では、学生たちのレポートと写真をご紹介します。


   (授業担当:堀勝博)



   


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 18:10Comments(0)日記京都フィールドワーク授業紹介京都日本語日本文化領域

2021年01月16日

お出汁の うね乃  ワークショップ体験(令和2年11月)

 
 インターネットを 「京都 おだし」で検索したら、最初に上がってくる、「うね乃」という会社があります。

 明治創業の老舗で、無添加の素材だけを厳選して商品化している、お出汁の専門店です。





 そこに就職した本学科卒業生、梶茉耶子さん(平成23年度卒業)から熱心なお誘いを受けていたので、2年次生「発展演習」クラスの学生たちを引率して、お出汁のワークショップを体験してきました。




 JR西大路駅からほど近い「うね乃」本社は、東寺の五重塔を東に望むロケーションで、4年前に新築された、とてもきれいな建物でした。




 同社4代目、釆野元英社長・佳子夫人、梶さんたちが、あたたかく学生たちを出迎えてくださり、さっそくお出汁のレクチャーが始まりました。


 

 昆布の種類、かつおぶしの種類、その他の魚から作ったふしなどを実物を見せながら順次説明してくださり、「無添加」の出汁とはどういうものなのか、市販の調味加工だしとどう違うのか、実際に味わいながら、講義を受けました。




 そして、目の前で作られた出汁をもとに、カブラの味噌汁を作ってくださり、みんなで味わいました。留学生も含め、学生たちは、深い味わいのお味噌汁に感激するとともに、意外と簡単に作れることを知って、驚いた様子でした。




 その後、店舗内にあるお出汁の工場を見学させていただきました。お出汁のいい香りが立ち込める工場内では、完全密閉されたガラスの向こうで、鰹節や濃縮出汁が作られていました。いいお味を出すために、あえて大量生産のできない、昔ながらの機械や道具を使っておられるとのことでした。




 最後に、社員で、OGでもある梶さんが、パワーポイントを用意して、特別講義をしてくれました。テーマは、自分の就職体験談でした。いくつかの就職経験を経て、自分がなぜ「うね乃」に就職するに至ったか、その選択理由をわかりやすく説明してくれました。説得力のある、彼女の就職体験談は、これから就職活動を控える学生たちにとって、とても有用な内容だったようです。




 貴重な機会を与えてくださった、釆野社長ご夫妻、梶さんにあらためて謝意を表する次第です。



 以下、参加した学生たちの感想の一部です。
   

・お出汁のワークショップには初めて参加しましたが、それぞれの昆布や鰹節ごとの味の違いを体験することができて楽しかったです!梶さんの就職に関するお話は、直接自分の関心のある職種でなくても、アプローチの方法次第で携わることもできるということを学ぶことができて、今後の参考になりました。今日はありがとうございました。(Sさん)




・お出汁の美味しい取り方や、日々多く口にする食品選びの大切さなどを学べました。今日から美味しい味噌汁に挑戦しようと思います。貴重な体験をありがとうございました。(小泉舞華さん)

・お出汁の取り方だけではなく、そのもとである昆布や鰹節の種類を紹介させていただき、日本の食文化を学び、とても楽しかったです。また、今日の見学を経て、食品選択の大切さを知り、食生活を見直しようと思いました。梶さんが進路についてのお話し聞き、すごく勉強になりました。今日は貴重な体験をさせていただき、ありがとうございます。(余さん、香港出身 編入留学生)




・昆布の種類によって全く味が違ったり、だしパックでも原材料によっては風味や香り、味が全然違っていて素材本来の味をとても感じることが出来ました。出汁をとるのは何かと難しいイメージを持っていたのですが簡単に出来るという事を知り、家でも挑戦して見ようと思いました。削りたてのまぐろ節をその場で食べれる機会などなかなか無いので本当にいい経験をさせて頂けたなと思いました。うね乃の皆さん本当に優しく、最後まで楽しく体験させて頂くことができました。ありがとうございました。(大谷愛香さん)

・以前友人の家へ遊びに行った際に、お味噌汁を作ってもらったのですが、その友人は煮干しからお出汁をとっていました。その時、お出汁をとるには時間もかかるし、大変なことだと、お出汁に対してマイナスなイメージを持ってしまいました。しかし、それはお出汁に対する知識が足りていなかったからだと、今回のワークショップに参加してわかりました。実際は、もっと気軽に、そして簡単にお出汁をとることができると学ぶことができたので、友人にも伝えたいと思います。私自身は元々、料理をしない人間なので、まだお出汁を使用した料理を作ることには抵抗があるのですが、簡単にお出汁をとり、お味噌汁を作る方法を知ることができたことは、とても有意義なものであったと感じています。今後、時間と心の余裕がある時に、お出汁を使った料理に挑戦してみようと思いました。貴重な体験ができてよかったです。ありがとうございました。お出汁に関する感想ではないのですが、梶さんの仕事観について聞けたことは、今後の将来を考える上でとても参考になりました。(大野綾伽さん)


 (授業担当:堀勝博)


  


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2021年01月03日

植物園を散策しました(令和2年11月)

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。


令和2年度の授業も残すところ1ヶ月足らずになりました。

後期の授業から、シリーズで、いくつか内容を紹介したいと思います。

本日は、11月下旬、3年次編入生と交換留学生を連れて京都府立植物園に出かけた記事を投稿します。




すでに暦の上では冬に入っており、花を見るにはあまりいい季節ではありませんでしたが、入場そうそうコスモスが咲き乱れていました。色とりどりの花が風に揺れる様子は、それらがすべてプランターに植えられたものとはまったく気づかぬほど、美しい風景でした。





紅葉狩りをするにもすでに遅いタイミングでしたが、まだ何か所かで美しい紅葉を見ることができました。




また、冬の花の代表、サザンカが時を得顔に咲いていました。学生の中には名前を初めて聞いたという者もいましたが、れっきとした日本原産の植物です。花は椿に似ていますが、落花時に花弁が飛散するところが特徴です。




他に印象深かったのは、冬なのに桜が咲いていたことです。後期から来日した香港の留学生は、予想外の桜にとても感激したようでした。




以下、学生たちが撮影した写真とコメントを付記します。

交換留学生 棃さん
今日植物園での散策は楽しかったです。こんなに大きな植物園には初めてです。香港で見たことのない植物が見られて、面白かったです。一番驚いたのは、冬なのに桜が咲いていたことでした。桜は春しか咲かないと思いました。それから、紅葉と楓は違うことも知りませんでした、今日は本当に勉強になりました。





編入留学生 余さん
植物園は小学校以来であり、久しぶりの花見は楽しかったです。また、最近はレポートに追われて、紅葉を見に行く時間がなく、今日は秋を満喫した気分でした。私はアウトドアが大好きで、香港にいる時はよくキャンプしていて、自然に囲まれる機会が沢山ありましたが。植物園には見たことない植物が見ることができ、とても新鮮でした。






編入学生 大野綾伽さん
「十月桜」は名前の通りサクラ属の花で、「コスモス」はサクラ属ではないものの、漢字で「秋桜」と書くことから、春に代表されるはずの桜が、秋にも鑑賞できるのだと感じ、面白いと思いました。





(報告者:堀勝博)


  


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2020年07月28日

学生エッセイ  ― コロナ禍を過ごす学生の思いを綴る〔第6回 2年次生 西森結衣さん〕

コロナで変わったこと ―A子の話


          2年次生 西森結衣









 世界中で猛威を振るうコロナウイルス。私は先日二十歳になり、十代最後の思い出は自粛、自粛、自粛になってしまった。たまたま帰省した時期にウイルスが流行りだし、そのまま緊急事態宣言が出され実家で過ごすこととなった。もともとインドア派ということもあり、自粛生活はそんなに苦ではなかった。絵をかいたり、歌を歌ったり、ゲームをしたりしていたら、意外と一日は早いのである。自分がラプンツェルになったのだと思って過ごしてみればなかなかいいものだった。

 しかし、自粛生活が苦ではない私もコロナウイルスが流行って引っかかったことがある。それは自粛中のSNSの話である。緊急事態宣言の真っただ中であるにも関わらず、私のSNSのフォロワーで町に出かけ遊んだりしている人がけっこういた。遊んでいるというだけでも危険で恥ずかしいはずなのに、なぜそれをわざわざSNSに上げて発信するのだろう? その投稿を見た人が外出しても安全だと思い、外に出る若者が増え感染を招く…この負の連鎖に何故気づかないのか? 同じ若者としてすごく恥ずかしいと思った。私にできることは何もなく、せいぜい“#おうち時間”とつけて投稿するぐらいだった。




 コロナとSNSで、どうしても紹介したい話がある。私の友人、A子のことである。彼女は、去年から元気がなく、いろいろ相談を受けていた。何を言っても元気がなかったのだが、11月の終わりごろ、急に「ミニマリストになる!」と笑顔で報告してくれた。その笑顔は憑き物がとれたみたいで晴れやかだった。去年の年末、A子に「けっこう捨てるものがあったから、欲しいものあったら取りに来てー。」と言われ、私は家に行った。
A子の部屋に入ると…何もなかった。

 今考えると不自然なのだが、ミニマリストのミの字もない私は、「もう立派なミニマリストじゃん!」と呑気なことを言っていた。A子が要らないと言っていたものの中から、アイシャドウをもらって1階で映画を観ていた時、A子が「私、大学辞めようと思うんだー。」と笑いながら言った。将来の夢に向かって一歩ずつ足を踏み出していた私は「やめないほうがいいんじゃない?」ということを、正論という武器を使って話した。「わかった。もう少し考えてみる。」A子はそういった。

 帰りのバスの時間が近づいていたので、逃げるようにA子の家を後にした。帰り道で、もらったアイシャドウを忘れてきてしまったことに気づいたが、取りに戻る気にはなれなかった。

 それからしばらくしてA子はSNSを消し、音信不通になった。そしてコロナが流行りだし、緊急事態宣言が出された頃、2か月ぶりにA子から連絡がきた。久しぶりだったので半日ぐらい話していた。すると急にA子の声音が真剣になって、「私、自殺しようとしてたんだよね。」といわれた。驚いて声が出せないでいる私にA子は続けた。「死んだらお葬式でお金かかるでしょ?親に申し訳ないからせめて葬式代は…と思って身の回りの物売ってお金貯めてたんだよね。」驚いた私は、「そっかぁ、気づいてあげられなくてごめんね…」としか言えなかった。A子は「でもコロナが流行りだして立ち止まる時間が増えたから、ゆっくり休憩ができて、気づいたら大丈夫になってた。もう平気だから安心してね。」と続けてくれた。






 いろいろな人の命や自由を奪ったコロナだが、私の友達は不幸中の幸いで救われたのだ。そして、これはエゴなのかもしれないが、私は実はホッとしていた。A子が死なずにすんだことを。もし自分の友人が死んでいたら、私は自責の念に駆られていただろうし、それこそ負の連鎖が起こっていたかもしれない。

 私は自殺というのはタイミングだと思っている。さまざまな嫌なことを浮き彫りにしたコロナだが、コロナによってタイミングがずれて、結果的に私の友人は助かった。その意味で、このコロナに感謝さえしたいぐらいだ。

 ちなみにA子とは先日ショッピングに行った。「今年の夏に自分が生きていると思ってなかったなー。」なんて言いながら、一緒に夏服や夏コスメを選んだ。次は二十歳になってコロナが収束した時、一緒にお酒を飲もうねと約束した。



 (にしもり ゆい、国際日本文化学科 2年次生、香川県立津田高校出身








  


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2020年07月26日

学生エッセイ  ― コロナ禍を過ごす学生の思いを綴る〔第5回 1年次生 吉冨夢美さん〕


 下宿での自粛生活を過ごして




 待ちに待った大学生活。知り合いのいない土地で心機一転、学びたいことをとことん学び、友達をたくさんつくり、サークルに入って、初めてのバイトもして、不慣れなひとり暮らしで忙しくしているはずだった。しかし、現実は、新型コロナウイルスの影響で入学式も中止、授業も遅れて始まり、予想外の大学生活が始まった。


 新型コロナウイルス感染予防の自粛生活では、大学生活が始まることだけでも不安で仕方なかったが、さらに不安が膨らんだ。パソコンの使い方、大学生活、オンライン授業、ひとり暮らし、全てのことが初めて、そして予想外で前代未聞のことだらけで、その日のやらなければいけないことをこなすだけでも精一杯だった。


 大学では4月15日から、オンライン授業が始まった。パソコンを触るのも初めてで、使い方が全くわからず、最初は検索の仕方も分からなかった。manaba、campusmate、responなどの違いも全くわからず、授業を受けることがままならなかった。とにかく不安しかなかった。





 7月になっても、パソコンの使い方はまだおぼつかないが、ようやく何とか授業を受けられるようにはなった。オンライン授業の長所や短所も感じるようになってきた。オンライン授業の長所は自宅や実家、どこでも授業を受けられる点であろう。私は自粛中に法事でどうしても実家に帰らなければならなかった。新幹線の移動中や実家で授業を受けられる事は大変便利だった。実家に帰ることで授業を休まなければならないということもない。また、体調が悪い時も家で受けられると休まないで良いので、どこでも受けられるのはオンライン授業のいちばんの利点だと思った。



 しかし、オンライン授業は初めての先生方も多く、なかなか使いこなせてない先生の授業では、スムーズに進行しなかったり、質問しても返事が帰ってこなかったりして、大変不便に感じた。また、回線が乱れると、自分ではどうにもできないので、とても不便だった。



 下宿で独り過ごす自粛生活は、さすがに時間を持て余した。退屈を紛らわせるために何かしようと思った。私は、人見知りで人と話す時に話題を振ったり、話題を広げたりするのが苦手である。だから自粛中に、今まで興味のなかったジャンルに触れ知見を広げて、対面授業が始まった時の友達づくりに役に立てようと考えた。いろんな声優たちの活動や、ピアノが少し弾けるので、コードネームについて調べてみた。今までは全く知りもしないのに、面白くなさそうと決めつけて、近づかなかった分野だったが、実際に触れてみると、とても楽しくて、友達づくりのための知識をつけるだけのはずだったのに、すっかりハマってしまった。今まで知ろうともせず、勝手に決めつけていた自分が恥ずかしくなった。






 これからはまずきちんと知ってから物事に対する考えを持とうと思った。それと同時に自分の知らない世界を知ることの楽しさも知った。今では自分の知らないジャンルの趣味の世界を知ることが楽しくて仕方がない。その上、趣味の幅を広げると同じ趣味同士の友達ができ、自粛中にSNS上で人脈を広げることもできた。


 この3か月、予想外のことだらけの生活で、心機一転するつもりで知り合いがいない土地を選んだのが裏目に出て、独り暮らしは本当にしんどかった。だが、滅多にないこの辛い経験は、今後の人生で必ず役に立つであろう。


  (吉冨夢美〔よしどみ ゆみ〕 国際日本文化学科1年次生)







  


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2020年07月23日

学生エッセイ  ― コロナ禍を過ごす学生の思いを綴る〔第4回 2年次生 ド・フォン・タムさん〕






「シラバスってどこで見られる?」
「仮登録って何?」
「レスポンってどうやって入るの?」
「レポートはどうやって書いたらいい?」
「引用のやり方は?」
「図書館の本を借りたいけど、本をどうやって探すの?」


ここに書こうとしても書ききれないほど、多くの質問が新入生の後輩たち(ベトナム人留学生)からありました。コロナウイルスの時期に入学した学生たちは、新しいこと、わからないことばかりで、ほんとうに戸惑っていました。

 私は京都ノートルダム女子大学に入って1年経ち、2年生になったので、新入生からは「先輩」と呼ばれています。「先輩」の私は一年次のオリエンテーションで教えられたことを活かして、レスポン、マナバ、OPAC、仮登録などを後輩に説明しました。去年私が一年生だった時は、図書館の利用案内、何日もかけて履修登録の説明会など、多くのオリエンテーションが行われ、その時に、内容がわからなくて質問する人が多かった記憶があります。先生方が熱心に細かいことまで教えてくださいました。


そして、1年次の基礎演習の授業では、レポートの書き方や引用の方法などについて学びました。それらは簡単にできることではないので、何度も先生に質問をして、やっとのことで、慣れない大学の勉強が少しずつ理解できるようになりました。


しかし、新入生はそういうオリエンテーションや対面授業にまったく参加できず、自分で資料やマニュアルを読んで、独りで解決しなければならず、きっと悩んで苦労していただろうと思います。


対面授業に参加できないということは、一緒に入学した仲間に会えないし、友達を作ることもできません。友達ができなければ、大学生活の楽しさが半減します。指導してくださる先生と、一緒に勉強する仲間が教室にいる対面授業の機会が奪われ、今年2020年に入学した学生は、どれほど損をしているか、どんなに困っているか、自分の一年生を思い出しながら想像しています。


  7月から少しずつ対面授業が始まったので、新入生は先生と友だちに会って、話したり相談したりして、コロナで失った遅れが取り戻せるよう、願っています。

        (国際日本文化学科2年次生 DO HUONG TAM〔ベトナム人留学生〕)
  


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2020年07月20日

「ようこそ国際日本文化学科へ✨オンライン交流会」報告


蝉の声が聞こえ始め、少しずつ夏の到来を感じる今日このごろ。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。


4月にオンライン授業が開始してから、はや4か月。
そろそろ前期の授業も終盤に差し掛かっているところです。


本来4月であれば、
満開の桜と共に迎える「入学式」や
新入生歓迎イベント「フレッシュマンセミナー」を開催するはずでしたが、
このご時世で叶わずじまいに・・・。


この状況で大学に一度も通えず、
通常の大学生活を送ることができない1回生に対し、
「先生や先輩・後輩との距離の近い」この学科ならではの応援ができないか…!
という思いから、とある企画が動き出しました。

それが、『ようこそ国際日本文化学科へ✨オンライン交流会』です。

当日使用したスライド写真




当日は、充実した大学生活を送っている2~4回生、
計6名の先輩に出演していただき、
事前に頂いた1回生からの質問にお答えしていきました。


先輩も6人いれば、
それぞれ6通りの大学生活の過ごし方があります。


授業でのノートの取り方、
テスト勉強の仕方、
空きコマの過ごし方、
メイクの勉強の仕方・・・などなど、
頂いた質問への答えは、面白いことに誰一人と被ることがない様々な声が飛び交いました。
(少しでも1回生のみなさんの参考になれば嬉しいです)





1時間という限られた時間の中で、
不慣れなオンラインに四苦八苦しながらも
できるだけ多くの先輩の生の声をお届けできるようにと、
何度もオンライン上で集まり、準備を進めました。


当日は、1日に2度開催し、合計9名の1回生が参加してくださいました。
1回生の皆様からは、以下のような感想を頂きました。少しご紹介させていただきます。


本日はオンライン交流会を開催していただき、ありがとうございました!
まだ1度も通学が出来ていないので分からないことだらけなのですが、
質問にも的確なアドバイスやご回答をくださりとても嬉しかったです!


このような企画を用意してくださり、本当にありがとうございました。
先輩方のおかげで少し不安だった部分がなくなった感じがします。
先輩方や同級生の人たちと直接会える日を楽しみにしています。



我々もこのような感想を頂けて、本当に嬉しく思っております。



さて、ここからは交流会に協力いただいた上回生からのコメントもご紹介します。

私たち上回生は頼れる友人や先生方がいます。
しかし、1回生は右も左もわからない状態でオンライン授業になったため、
我々も心配していました。
そこで上回生が1回生のために何かやりたいということから、この企画が行われました。
1回生の皆さんがこの交流会で少しでも大学のことを知り、
それを活かしてくれたら、私たちも嬉しく思います。
私自身も初めて話す後輩や1回生の皆さんとの繋がりができ、成長できた交流会でした。
1回生の皆さん、上回生の皆さん、先生方のおかげで今回このような交流会ができました。
本当にありがとうございました。
(4回生 本間早春)


今回こうしてオンライン交流会のお声掛けを頂いて参加できたことは、
ナレーションや司会とはまた違った体験ができたと思います。
オンラインという特殊な環境の中で少しとはいえ
1回生と交流できたことは本当に嬉しかったですし、
自分自身の成長にもつながったと思います。
(3回生 近藤琴美)


このような大変な時期で大学にも行けず友達も作れず、
様々なことに戸惑っている1回生に少しでも役に立ててとても嬉しいです。
今後またこのような企画があれば是非参加したいです。
(3回生 ニュエン テイ トウ ジャン)


私たち2回生は、わからないことをすぐに相談できる相手がいます。
でも、そんな時に1回生は「どうしているんだ!?」と思うことがよくありました。
だから、今回の交流会を実施できたこと、嬉しく思います。
オンラインでの交流会は、なかなかない経験で、勉強になったことがたくさんありました。
少しでも、1回生の不安を和らげられたなら、幸いです。
(2回生 井原菜々子)


今回、このコロナ渦でも、なにか自分の糧になるようなことに挑戦したく、このオンライン交流会に参加させていただきました。
そして、1回生とお話しをさせていただくことで、去年のことを改めて思い返すこともできました。
大学に一年通った自分でもオンライン授業で不安な点がたくさんあります。
そんな中まだ、学校生活も交友関係も不安定な1回生はもっと不安であろうと考えていました。
その不安に対して今回のオンライン交流会で少しでも寄り添えたのなら幸いに思います。
たくさんの1回生の方の笑顔が見れてとても嬉しかったです。
企画してくださった先輩方、ご参加くださいました1回生の皆さん本当にありがとうございました。
(2回生 川嶋菜央)


 「離れていても繋がっている」
今回の交流会を通じて、私が強く感じたキーワードです。

このコロナ渦の中で、
様々な場面において人との距離を改める動きが見られました。

私自身も毎日通っていた大学に行くこともままならず、
いつも会っていた友人にも会えずのStayHome期間を過ごしておりました。

そのような中で、今回の交流会を開催するにあたり、
企画を一緒に立ち上げてくれた友人と、頼もしい後輩たち、
また様々な場面でご協力いただいた学科の先生方、
そしてなによりも、新しく入ってきてくださった1回生の皆さんとの繋がりが、
私の大学4年目のスタートを感じさせてくれるものとなりました。

今回の「オンライン交流会」で生まれたこの繋がりに感謝するとともに、
私自身の残りの大学生活にも活かしていきたいと思っています。



(報告:国際日本文化学科 4回生 米澤真樺)

  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 19:26Comments(1)日記学生の活動報告

2020年07月17日

学生エッセイ  ― コロナ禍を過ごす学生の思いを綴る〔第3回 1年次生 Fさん〕







 周りの大学がどんどん入学式中止やオンライン授業転換という方針を出していくのをみて、「もしかしたらうちの大学もオンラインになるのでは!?」と内心期待していた。わたしは人と接するのが苦手だ。だから学校に行くのが嫌いだ。実際4月に入って自宅待機という知らせが来たときは、ぐちゃぐちゃでずっと気持ち悪かったお腹の中の緊張がスーッと溶けていくような感じがした。

 普段から家にこもっているから自粛期間も全く苦ではなかったし、わたしはオンライン授業のほうが対面授業より気が楽だった。今までは授業を受けるだけでもいろんな意味で苦しかったけれど、顔も見えない、声も聞こえない、というのがわたしにはとても救いだった。それが不便だと感じる人もいるかもしれないけれど。

 ネット環境が必要なことや、集中力が必要なことなど短所もあるけど、どこでも授業が受けられること、自分のペースで勉強できること、すぐに調べられること、自分の体調に合わせて受講時間が調整できることなど、オンラインならではの長所がたくさんある。だからこれからオンラインと対面が自由に選択できるような制度ができたらいいなあなんて思ったりした。

 高校時代、人間関係などであまりいい思い出がないから、大学生になったら自分が辛い思いをする関係、負担を感じる関係を作るのはやめようと思っていた。コロナに負けるなと、クラスの中にLINEグループができたり、どんどん横のつながりをつくろう、という積極的な動きが出てきたりした時は正直しんどかった。

 でも全く学校の人と関わらないのは無理があるし、普通に困りそうなので、対面授業が始まったら、また少しだけ頑張ろうと思う。








  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 23:25Comments(0)日記学生の作品

2020年07月15日

学生エッセイ  ― コロナ禍を過ごす学生の思いを綴る〔第2回 2年次生 川嶋菜央さん〕







今を楽しむ



 昨年の春、私は大学生になった。中高一貫校で六年間同じ環境にいた私が大学生に入ってまず立てた目標は「とにかく、一回生は大学生活に慣れる」であった。そして、少しずつではあるが、新しい環境に慣れていく自分がいた。そして一年が経ち、次に自分が立てた目標は「二回生はもっと学校も遊びも楽しむ!」ということであった。しかしながら、二回生の始まりは「楽しむ」とは無縁の自粛生活になってしまった。

 最初のうちは「友人とこんな事がしたかった」とか「サークルで今までしたことのない体験をするはずだったのに」といった後悔の念がしきりに押し寄せてくる毎日であった。しかし、こんな状況でも、毎日過ごすうちに、見えてくることもたくさんあった。とくに、自分の将来について深く考えることが多くなった。

 私はふだん学校での学びは家に持ち帰らない主義だった。授業で出された課題はほとんど学校の図書館で取り組み、その日の学びはその日のうちに友人とやり遂げて帰宅するようにしていた。しかし、家で学ぶことが基本のオンライン授業を通して、家のプライベートな空間で学びに触れることで、これまでとは違う自然体で、等身大の自分と学びを結びつけることができたのだ。

 ある授業で「将来に今の学びが直接つながらないことは多い。しかし、ふとした時にその時の経験が役に立つことがある。」ということを教えられた。その言葉がなぜか頭から離れなかったので、深く考えてみた。そして「将来の何かにつなげるために、時間を無駄にせず、いろいろな経験をしよう。」と思うようになった。

 それ以降、積極的に授業で役割を担ったり、オンラインのイベントに参加したり、今もこうしてエッセイを書いたりしている。このコロナでの経験も、何か将来に役立つことがあるのだろうか。そう思うと今から楽しみだ。一見すると、何も動かない、何も見えない、単に機械的に黙々と課題をこなすだけのオンライン授業なのだが、私は一つの貴重な発見をし、意識と行動も変わって、この大切な時間、この今を楽しめているのだ。

       (国際日本文化学科2年次生 川嶋菜央; 私立光泉カトリック高等学校出身)



  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 09:00Comments(1)日記学生の作品

2020年07月13日

追悼 相良憲昭先生


本学元学長で本学科(旧・人間文化学科)教授でもあった 相良憲昭(さがら のりあき)先生が さる10日、ご逝去なされました。





旧学科草創期から在籍する教員も少なくなりましたが、相良先生にはみな一方ならずお世話になりました。

多忙な学長業務を縫って、授業と学科会議に出ることを無上の喜びとされているようでした。

いつもユーモアと品格と愛情を湛えられ、学生には常に厳しく、かつやさしく接していらっしゃいました。

フランスに長くお住まいだったからでしょうか、常にダンディでいらっしゃいましたが、時にふと涙もろい一面も見せられる人情派でもありました。

つつしんで先生が神の御許に安息に召されますようお祈り申し上げます。

これまでの御芳情への感謝と弔意を表すべく、腰折れ拙歌を手向け草として。


神つ母まぼるまなびやかへり来(こ)と教へたまひし師は逝(ゆ)きたまふ

言の葉のきびしき時も御眼にはゆるしたまへる心溢るる

遍愛の教へを日頃説かるれば孤(ひと)り歩むを好まれにけむ

愛深く信深きもておのづから微笑みたまふ相良師なりけり




    (学科公開講演会で発表される相良先生)


                 (学科広報担当:堀勝博)





  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 14:28Comments(0)日記同窓会

2020年07月12日

学生エッセイ  ― コロナ禍を過ごす学生の思いを綴る〔第1回 1年次生 廣嶋初音さん〕







 きらきらとした女子大生。サークルに入って、好きな分野を勉強し、キャンパスを探索して―― そんな夢の詰まった大学生活を一つのウイルスが壊してくれた。正直な気持ちは、「どうして」の一言だった。理不尽な怒りばかりが日々募った。



 それでも、大学生活は始まった。新しい環境に興奮を覚えないでもなかったが、どれも真の意味での興奮ではなかった。やはり根底には、大学に通えず、毎日スライドを読まねばならない授業に悲しみを覚えていた。我々新入生にとって、長い受験を乗り越えての大学生活が、こんなものになろうとは、あまりに予想外であり、深い悲しみが行き場のない怒りに変わってもおかしくなかった。



 そんな中、先生方の工夫に満ちたオンライン授業を日々受講する。私は物忘れが激しく、一人になるとすぐだらけてしまうので、他の人の数倍苦労したと思う。履修登録を間違えたまま受けていた授業もあったし、宿題として課される提出物も、日付は合っていても時間を間違えたりして、何度も未提出になってしまった。オンライン授業を評価するなら、「自分の勉学への姿勢が試され、炙りだされたものだ」と思っている。時間割に合わせて行動し、自分自身で課題の内容や提出期限を確認し、すべて自主的に賄っていく難しさを、身をもって再認識した。



 しかし、オンライン授業だからこそのメリットもある。それは復習が容易だということだ。分からなければ自分のペースで立ち止まり、個人個人のペースで理解を深めることが出来るのはオンライン授業ならではだ。このメリットこそが、私にとっては「堕落への一歩」でもあるのだが、正しく活用できれば大きな武器になりえるのだ。



 そんなオンライン授業でも、時々心躍る瞬間がある。それは、Zoomなどのリモート授業で自分が発言したとき。そして、自分の意見や感想が先生に取り上げられた瞬間だ。小さな興奮だが、その興奮こそが私を飽きさせない。


 コロナの自粛期間中、自宅で毎日過ごすうち、再認識したことがある。それは「会える喜び」「外出の素晴らしさ」だ。私は、Stay home期間中に友人とほぼ毎日LINE通話していたが、楽しく会話をしていてもふとした瞬間に「ああ、外出したい」と思ってしまうのだ。これが小説などによく描かれる「普段は当たり前で何とも思わなかったことの有難みが、失って初めて認識できる」という現象なのだと思った。



 この三か月、高校時代に思い描いた生活とすっかりかけ離れた大学生活となってしまった。通えない、会えない、遊べない毎日だが、その分日常の有難さを実感する結果となった。コロナが憎い気持ちは変わらないが、誰も経験したことがないこの期間、自分なりにいろいろ失敗したり、考えたりしたことを思い返し、この試練をプラスに変えて、今後にいい舵が切れるよう日々励んでいこうと思う。



                 (国際日本文化学科1年次生 廣嶋初音)



  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 01:12Comments(0)日記学生の活動報告学生の作品大学生活ログ

2020年06月30日

対面授業を部分的に再開しました



コロナ肺炎による緊急事態制限が解除され、県外移動制限もなくなったことを受けて、本学では一部授業が対面で始まりました。まだ全面的にオンライン授業を続ける大学も多いですが、本学は小人数クラスが多く、実習を中心とする授業は対面で実施するほうが高い教育効果が得られるので、6月中旬より、限定的にキャンパスでの授業が始まりました。

と言っても、通常の授業期間と比べても、キャンパスにほとんど人影はなく、寂しい雰囲気の中で始まった授業です。三密を避けるため、広めの教室で、もちろんマスク着用。グループワークなども当面見送ります。






私が担当しているのは、国語科教育法という授業で、来年の教育実習にそなえて、授業実施のトレーニングを行う科目です。

今日は、Mさんが、芥川龍之介「羅生門」を教材として、模擬授業を行いました。

初めて50分授業にチャレンジしたわりには、堂々としてなかなかいい教師ぶりでした。






さて、別の授業で学生に作文課題を出したところ、K・Cさんがコロナに関するエッセイを書いてくれましたので、以下掲載します。前代未聞の学生生活を経験した現役大学生の思いを綴ってもらいました。


 先日、両親に「今まで生きてきた中で、新型コロナウイルスみたいに世界中がこんな状況になったことある?」と聞いてみた。両親は「ない」と即答。恐らく、現在生きている人の9割はこんな前代未聞の状況は、経験がないと思う。

 小学生・サラリーマン・医療従事者など様々な職業の人が、大変な思いをされていると思うが、大学生は、まだ比較的楽だと思う。オンライン形式の授業になって、「Stay Home」と言われなくても家にいて授業を受ける状況が続いているからだ。これは、感染リスクを防ぐのにも貢献しているにちがいない。でも、ニュースを見ていたら、年代別の感染で一番多いのは、20代~30代だそうだ。この理由について、「10代などの若者は、もともとYouTubeなどを見るのに忙しく、自粛生活の影響をほとんど受けていないからだ」と専門家は述べていた。こんなところに世代差が出るのかと思った。20代は外に出て遊びたい思いが抑えきれないのだろうか。

 しかし、私はと言えば、オンライン授業を、実はずっと学校で受けているのだ。家にパソコンがないため、毎日、電車に乗り、1時間かけて学校に通っている。起きる時間や学校にいる時間は、コロナ前と変わらないので、余計に人がいない孤独を感じている。学校から、パソコンを無料貸し出ししてくれるというメールが来たが、自宅にWi-Fiがないので、インターネットに接続することができない。そうするしかないのだ。
 
 定期代もばかにならない。こんな思いをしている大学生はきっと少なくないはずだ。オンライン授業をもっと効率的に受けられる世の中になればいいのにと思う。でも、オンライン授業は、毎回課題が出されることが多く、レポート提出をこまめに行えば、最終評価もレポートで行う科目が多いので、いつもより確実に単位が取りやすくなるだろう。そんな期待を持ちながら、今日も画面に向かって、課題レポートをこなしている。








(科目担当:堀勝博)


  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 23:54Comments(0)日記国語科教諭免許授業紹介学生の作品

2020年05月29日

5月下旬のキャンパス点描

こんにちは。久しぶりの投稿となりました。

コロナ肺炎が蔓延する中、令和2年度前期授業が始まりました。前代未聞の事態への対応に追われ、この学科ブログもページ更新が滞ってしまいました。




 本学では、4月15日から、manabaシステムを利用したオンライン遠隔授業が始まりました。新入生諸君にとっては、入学式も歓迎会も中止され、お互いの顔も知らないまま、どんな先生かもわからない遠隔授業を自宅で受講するという、世にも不思議な毎日が始まり、ほんとうに気の毒な大学生活スタートで、自粛ストレスも限界に達しているのではないかと心配しています。






緊急事態宣言は解除されましたが、本学では学生の健康と安全確保を第一に考え、しばらくは現状を維持して、一部の実習科目や卒業研究科目以外は遠隔授業を続ける方針です。状況がさらに改善していけば、大学の対応も時々刻々変化しますので、学生のみなさんは、毎日大学のHPを見るようにしてください。





さて、先日会議のため、久しぶりに大学に出勤しました。誰もいないキャンパスには美しい花が咲いていました。大学に来られないみなさまに、せめて写真だけでもと思い、ブログを書くことにしました。




キャンパスには聖母マリアにゆかりのある薔薇の花が多く植えられていますが、今その盛りを迎え、すばらしい芳香を放ちながら、咲き乱れています。香りをお伝えできないのが残念ですが、せめてその花の姿だけでも観賞なさってください。




芳香と言えば、今回キャンパスを探訪して筆者としては新発見だったのですが、正門の横にライラックの花フランス語では「リラ」の花)があるのを見つけました。入構を急ぐ人が多く、また隠れるように植わっているので、誰にも気づかれずに咲いているのではないでしょうか。ライラックというと和名は「ムラサキハシドイ」で、紫色の花がよく知られていますが、本学では、白花種が植えられています。今ちょうど五分咲きで、近づくと芳しい香りを放っています。花言葉は「思い出」「友情」などいろいろあるようですが、その中でも「純潔」というのがあり、やはりマリア様にちなむ樹として植えられたのでしょうか。こんな隠れた場所にこの花ががひっそり植えられたいきさつなどを知っている人がいないか、今度シスターに聞いてみようと思います。





本学キャンパス西端には紫陽花()がたくさん植えられています。雨に濡れたその花々が七色の輝きを見せる頃には、状況がいっそう改善されていることを祈るばかりです。





新入生のみなさん、もうしばらくの耐乏生活、何とか乗り切ってください。そして、コロナが明けたら、思い切り京都ノートルダムでの学生生活を楽しんでください。






以下に、みなさんの失われた2か月がどのようなものだったかを知っていただくために、去年までの4月・5月のブログ記事から、主なものを貼り付けました。

もしよかったら、想像力を働かせて、イメージで、楽しんでいただければと思います。では、お会いする日まで。

  (報告者:広報担当・堀勝博)
                                            
                                            

平成31年4月の入学式
https://notredameningen.kyo2.jp/e540756.html

平成30年4月の入学式
https://notredameningen.kyo2.jp/e527313.html

新入生オリエンテーションの様子
https://notredameningen.kyo2.jp/e485406.html

科目登録の様子
https://notredameningen.kyo2.jp/e527195.html

平成31年4月 フレッシュマンセミナー 午前の歓迎交流セッション
https://notredameningen.kyo2.jp/e541195.html

平成31年4月 フレッシュマンセミナー 午後のエクスカーション
https://notredameningen.kyo2.jp/e541294.html
https://notredameningen.kyo2.jp/e542032.html
https://notredameningen.kyo2.jp/e541477.html
https://notredameningen.kyo2.jp/e541478.html

5月といえば葵祭
https://notredameningen.kyo2.jp/e506102.html

御霊祭も
https://notredameningen.kyo2.jp/e468026.html

大田神社のカキツバタ
https://notredameningen.kyo2.jp/e528677.html

オマケ  中止が決まった祇園祭
https://notredameningen.kyo2.jp/e510649.html
https://notredameningen.kyo2.jp/e533022.html
https://notredameningen.kyo2.jp/e533884.html


  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 17:56Comments(1)日記新館・校舎紹介授業紹介

2019年11月26日

国際日本文化論の授業でフィールドワークを実施しました


昨年度から学科の名前が「国際日本文化学科」となり、それと同時に新しく開設された科目が「国際日本文化論」です。

授業では、日本文化を国際的視点でとらえなおしたり、日本文化と外国文化との影響関係を考えたりしながら、自分たちが当たり前だと思っていた文化について再考しています。

昨日は、授業が半分終わったところで、少し気分転換もかねて、京都市内のフィールドワークに出かけました。

バスで葵橋まで行き、そこから歩いて御所を突き抜けるコースです。

葵祭の行列が通るコースを逆行し、出町橋を渡ると、橋詰に「従是洛中」とか「鯖街道口」といった石碑が立っています。

その解説から始まり、妙音弁財天に参拝します。 京洛七福神に数えらえたところで、弁財天とは、インド・ヒンズー教に由来する神で、蛇を使者とするので、ご神体のところには、二匹の蛇が鎌首をもたげていました。

七福神は、まさに「国際日本文化」の典型と言えるもので、弁天、毘沙門天、大黒天がインド、福禄寿、寿老人、布袋が中国、恵比寿が日本由来の神の集団です。

江戸時代から、この神々の取り合わせが庶民の強い味方として信奉されてきた歴史があります。






その後、出町桝形商店街に入り、オシャレな出町座を見学し、京都の鬼門除けの神社として知られる幸神社(さいのかみのやしろ)に参拝しました。

鬼門という発想も、中国由来ですが、日本では、陰陽五行思想の浸透により、広く行われました。






この神社の本殿の東北の隅に、猿の彫刻が御幣を担いで睨みを利かせているのですが、これを見て「飼ってるんですか」と言った学生がいました。さすが左甚五郎作と言われる彫刻ですね、本物に見えたのですね。 猿は京都を守護する日吉神社の使いです。

その後、京都御所東北隅の猿が辻にも行って、もう一匹の猿を見て、一条通へ出て解散しました。

御所内の公孫樹が見事に黄葉し、モミジも赤く色づき始めており、インスタ映え写真の撮影にも最適でした。

留学生諸君も多く受講しており、「ゴショ」という場所が、150年前の皇居であることを告げると、一樣に感心したようでした。






来春には、ぜひ御所一般公開の期間に中の見学をしてほしいですね。

(報告者:堀勝博)

  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 22:54Comments(0)日記京都フィールドワーク授業紹介日本語日本文化領域

2019年11月22日

「編集者のしごと」とは  ―基礎演習一斉授業を実施しました


10月31日の基礎演習では、東京にある出版社、大修館書店のベテラン編集者である富永七瀬氏をゲスト講師としてお招きし、「編集者のしごと」について1年次生にお話をしていただきました。






まず、創業100年以上の日本の出版社を紹介され、最古のいくつかの出版社は京都にあること、大修館書店は1918年の創業で、教科書、辞書、雑誌などが主に専門とする分野であることを説明されました。

ご自分が編集された書籍や編集作業の工程や手法がわかる赤字校正を入れた原稿などを実際に回覧していただき、学生は興味津々でそれらを見ていました。





富永氏は、実は私(報告者:鷲見)が編著で、2019年9月に大修館書店より刊行した『例文で学ぶアラビア語単語集』の編集をしてくださり、それがご縁で授業に来ていただきました。

本ができるまでの9項目にわたる工程(企画、レイアウト、執筆依頼…)をわかりやすい図示とともに解説されました。





京都について紹介文を書くという宿題を事前に学生に出していただいていました。その作業を通して、何かを書くときには「いつまでに、誰に向けて、どんなテーマで、どのくらいの分量で書くのか」を明確にしないといけないことがわかりました。

富永氏にとって、編集のしごととは「読みたい人」と「書きたい人」をつなぐことであるとまとめられました。





希望者は京都紹介文を富永氏に読んでもらった後、コメントを書いていただき、後日返却していただきました。ほんとうに丁寧なご指導をありがとうございました。

学生の反応も以下のようにとてもよくて、富永氏にお越しいただいた甲斐がありました。ありがとうございました。

【以下、出席した学生の感想より】

●実際に出版社に勤めている方にお会いできてとてもうれしかった
●今まで本にまったく興味がなかったけれど、興味を持った
●友達に文章を見せる機会もこれまでなかったので、よかった
●1冊の辞書を作るのに100人もの人が関わっているなんて驚きました


(報告者:国際日本文化学科主任 鷲見朗子)


  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 10:39Comments(0)日記授業紹介初年次教育

2019年10月30日

学科学生が出演するミュージカルのお知らせ

今日は、学生が出演するミュージカルのお知らせです。


本学科には、授業以外のさまざまな分野で活躍している学生がいます。


今年卒業した学生の中にも、在学中からプロの声優として活躍している人がいました。


今日は、ミュージカル女優として活躍しているAさんをご紹介します。


彼女が出演するミュージカルの舞台公演が、12月と2月に続けてありますので、みなさん、よろしければ、ご来場ください。


忙しい時間割の合間を縫って、舞台稽古に励み、女優として活躍しているAさんを、応援していただければさいわいです。















(広報担当:堀勝博)






  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 19:05Comments(0)日記学生の活動報告