2018年03月20日

読み方見方を学ぼう


先日は、映画を観ようという話をしました


映像の効果や、
表現の工夫など、
実際に観てみないと、
わからないものです、
ということも、
話しました。


とはいえ、どこを観たら良いか、
わからない、
という場合もあるかもしれません。


例えば、このまえ紹介した、
「シェイプオブウォーター」
では、
パンフレットを見ると、
60年代のアメリカで、
種々の差別を受けていた人たちが、
登場人物だと書かれています。


言われてみないと、
えー、そうだったけ、
と思うかもしれません。


映画は、
言葉でテーマを、
説明するわけではありません。

出来事や、セリフ、
登場人物の行動など、
自分で意味を読み取る必要があります。

60年代のアメリカに対する、
知識もあった方が、
わかりやすいでしょう。


そういう鑑賞法、分析法を知ることも、
人間文化学科で学ぶ、
文化研究の方法のひとつです。

分析の仕方を知らないと、
気づかないことも多く、
せっかく観賞したのに、
もったいないということも、
あるかもしれません。


報告:長沼光彦

  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 16:22Comments(0)授業紹介国際文化領域(芸術と思想)日本語日本文化領域

2018年03月14日

シェイプオブウォーター 京都で映画を観る


「シェイプオブウォーター」
今回のアカデミー賞で、
作品賞、監督賞を受賞しました。


ギレルモ・デルトロ監督の、
ファンタジー、
現代を舞台にしたお伽噺、
と言ってもよいでしょう。

(舞台は、60年代のアメリカですから、
正しくは、現代ではありませんが。)



アカデミー賞を受賞したので、
皆さんご覧になるだろうと思います。

ストーリーにはふれないでおきましょう。


この映画は、「見せる」映画になっています。

ギレルモ・デルトロ監督の映画を、
ご覧になったことがある方は、
美術面にこだわる監督であることを、
知っているでしょう。

(観たことのない方には、
「パンズラビリンス」を、
おすすめします。)

ひとつの世界観を作り上げるために、
風景から小物まで、
作り込まれています。


(少しだけ内容に触れますが)
映画を見始めた人は、
この人がヒロインですか?
と思うかもしれません。

実際演じている女優さんは、
他の映画では、
母親役をしたりしています。

ここでは、わざとさえない、
中年女性に扮しています。

(この女優、サリー・ホーキンスは、
ベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞している、
有名な人です。)


そのさえない女性が、
ストーリーが進んでいくと、
感情移入をせずにはいられない、
魅力的な人物に見えてきます。


そういう演出も、
この映画の「見せる」魅力だと思います。


ただ、映画は、
いわゆる美しい映画ではありません。

グロテスク、残酷、道化、の要素も、
多くふくまれています。

趣味が合わない方もいるかもしれませんが、
そこが、ギレルモ・デルトロ監督の、
魅力です。


報告:長沼光彦


  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 18:39Comments(0)国際文化領域(芸術と思想)日本語日本文化領域

2018年03月01日

ゴッホ展 巡りゆく日本の夢 開催しています

ただいま、京都国立近代美術館で、
「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」を、
開催しています。



皆さん、ご存じ
19世紀末に活動した、
オランダの画家、ゴッホは、
日本の浮き世絵の、
スタイルを好んでいました。


今回展示されている、
「花魁(溪齋英泉による)」は、
浮世絵を模写した油絵です。


その背景には、
19世紀のヨーロッパで、
日本文化が盛んに紹介されたことがあります。
ジャポニスムといいます。


浮世絵独特の構図を、
ゴッホが参考にしていることが、
展示物を観ると、
よくわかります。


印刷物でも見ることはできるのですが、
やはり本物を見た方が、
色合いや、タッチを、
生き生きと感じることができます。

実は、今度の日曜日で、
開催期間が終わるのですが、
よろしければ、お出かけ下さい。


長沼光彦  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 23:23Comments(0)京都国際文化領域(芸術と思想)日本語日本文化領域

2018年01月12日

ファンタジーが好きな人は哲学に向いている


哲学というと、
難しそうな気がするかもしれません。


しかし、哲学は、
自分の生きている世界を、
見直す学問です。


難しいのは、
今生きている世界のルールとは、
異なる見方で、
物事を考えようとするからです。


これは、昨日話した、
ファンタジーのものの見方
と、
似ています。


実は、哲学は、
すべての学問の始まりです。

世の中の仕組みは、
不思議を明らかにするために、
目に見えない世界に、
思いを馳せて、
いろいろな学問分野を
生み出してきたのです。


そういう意味では、
ぜひ、哲学を学び、
学問とは何か、
知ってもらうと、
良いと思います。

報告:長沼光彦

  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 17:00Comments(0)国際文化領域(芸術と思想)日本語日本文化領域

2017年08月31日

トランスフォーマー 最後の騎士王 京都で映画を観る


「トランスフォーマー最後の騎士王」


これも、まだ上映しているかと思いますが、
7月末に公開の、宇宙から来た、
金属生命(見た目はロボット)の話です。


今のところ、この系統の映画が好き、
という学生に出会っておりません。


また、情緒を重んじるような映画が好きな方は、
なぜ、ロボットやら怪物やらが、
暴れる話に、観客が行くのか、
わからないかもしれません。


ただ、歴史を遡れば、
神話や伝承の世界に、
怪物はつきものです。

人と怪物は、
いつも一緒に過ごしてきたのです。
(近代科学の世界では、
妄想とされたてきましたが。)


また、CGなど、視覚的刺激を求めるのも、
人間の嗜好のひとつです。

時代ごとの技術によって、
視覚的刺激は変化してきました。

その先端技術の中で、
尖鋭な刺激を人は求めてきました。



そんなわけで、
先端技術を駆使した映画で、
ロボットや怪物が暴れるものが、
多くの人に喜ばれるのです。


まあ、そんな理屈っぽいことを考えないで、
すげー、とか言って、
観ておけば良いかと思います。

ちなみに、今回のトランスフォーマーも、
車が追いかける場面は、
CGではなく、実写です。

CGと実写を適度に混ぜるのは、
現在の映画のリアリティを感じさせる、
技術のひとつです。


報告:長沼光彦
  


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2017年08月23日

オープンキャンパスで模擬授業をしました(8月20日)

こんにちは、人間文化学科の教員 吉田朋子 (担当科目は西洋美術史など)です。


8月20日に開催されたオープンキャンパスで
「西洋絵画解読 そのジェスチャーはいったいどういう意味?」というタイトルで
40分間の模擬授業をいたしました。

ヨーロッパ文化の源流は
ギリシア・ローマの古典古代、そしてキリスト教だといえますが
どちらも、「人間」が中心です。

そのため、美術作品でも、人間をいかに表現するか、が最重要となります。

そのおおきな手段のひとつが、身振り(ジェスチャー)。
ジェスチャーに注目すると、美術作品を理解するための様々なポイントが浮き彫りになります。

ロヒール
ロヒール・ファン・デル・ウェイデン 《ブラック祭壇画》(中央パネル 41×68㎝) 
1452~55年頃 ルーヴル美術館

こちらの作品のイエス・キリストの右手のポーズは
祝福を表します。 固定した約束事としての身振りの一例です。
(仏像の印相と似ていますね)

しかし、物語的な性格の強い作品では、より自然で、日常生活の延長にあるような身振りが必要になります。
それと同時に、鑑賞者の視線や感情を誘導することも必要です。


ジョット 《キリスト捕縛》 
1304~1306年 スクロヴェーニ礼拝堂 (パドヴァ)

ユダの裏切りが、マントでキリストを包み込む身振りで雄弁に語られています。
右の紫色の衣の人物は、キリストを指さして捕らえろと指示していますが、
同時に、わたしたち鑑賞者の視線も誘導しています。

そのほかにも、様々な作品を見ながら、
ジェスチャーを通じて、
作者の意図や鑑賞する私たちの心の動きを、
考えてみました。

高校ではあまり触れることのない「美術史」ですが、
楽しい学問です。 ぜひ、大学で親しんでいただきたいと思います。

(吉田朋子)

  
タグ :西洋美術史


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 17:00Comments(0)国際文化領域(芸術と思想)オープンキャンパス

2017年08月21日

8月20日はオープンキャンパスでした

昨日、8月20日は、オープンキャンパスでした。
多くのご来場、ありがとうございます。




人間文化学科では、
吉田朋子先生が、
「絵画の中のジェスチャー」のテーマで、
模擬授業をしました。


絵画の中の、様々なポーズや仕草には、
どのような意味があるのか、
作品を紹介しながら、説明しました。


体験コーナーは、
鎌田先生による、
「簡単ムービー制作」と、
中里郁子先生による、
「聖句入りカードづくり」です。



ムービー制作は、
2年次ゼミ発展演習などで、
企画力、表現力を身につけるために、
採り入れています。



聖句入りカードづくりは、
聖書の言葉を自分で選び、
その言葉と水彩の絵を、
書き入れたカードを、
作るものです。


聖書に親しんでもらうために、
普段から行っている、
カトリック大学ならではの、
活動です。

今回は、来場した方が制作した、
カードをひとつ紹介しましょう。


絵は狼の求愛行動だそうです。

選んだ言葉は、
「愛は忍耐強い。
 愛は情け深い。」
(コリント書13章4節)
です。

絵筆のタッチがすてきな作品です。


来場した方それぞれの、
個性が表れた作品が、
できました。


9月10日、日曜日に、
またオープンキャンパスがあります。

よろしければおいでください。


長沼光彦




  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 16:55Comments(0)国際文化領域(芸術と思想)

2017年06月11日

オープンキャンパスを開催しました

本日、11日、日曜日は、
オープンキャンパスでした。


多くのご来場ありがとうございます。



模擬授業は、平野美保先生が、
「笑顔がもたらす素敵なコミュニケーション」の題で、
本学科の特徴ある学び、
「話しことば教育」についてお話しました。


大学生に求められている力、
コミュニケーション能力向上に必要なこと、
そして、今回は、卒業生に来てもらい、
自身の体験を交えて紹介してもらいました。



就活で役だったことなど、
社会で使える、
コミュニケーションの学びであることを、
紹介してもらいました。


また、人間文化学科では、
プレゼンやスピーチを、
日本語コミュニケーションなどの授業や、
1年次ゼミ、2年次ゼミで、
重んじており、
「話しことば教育」が、
種々の場面で、
学科の学びと結びついていることをお知らせしました。



体験コーナーは、
鷲見朗子先生の「アラビア語入門」と、
中里郁子先生の「聖句入りカードづくり」です。



「アラビア語入門」は、
アラビア語の初歩を学んでいただき、
自分の名前を、カードに書いてもらいました。



できあがったカードは、
アラビア語独特の美しい字体でしあがり、
喜んでいただけたようです。


「聖句入りカードづくり」は、
聖書の中の言葉を選んでいただき、
イラストを付して、
カードとして仕上げるというものです。


普段から学内で、
聖書に親しむ活動として、
行っているものです。

こちらも、お土産として、
お持ち帰りいただきました。



来月もオープンキャンパスは、
開催されます。

また、別の授業や、体験コーナーを用意して、
お待ちしております。

よろしければ、おいでください。


報告:長沼光彦


  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 23:23Comments(0)話しことば教育国際文化領域(多文化理解)国際文化領域(芸術と思想)

2017年04月23日

オープンキャンパスを開催しました

本日、23日日曜日は、
オープンキャンパスを開催しました。


多くのご来場ありがとうございます。


今年最初のオープンキャンパスとなり、
学生スタッフも新しいメンバーを迎えました。



1年生のスタッフは、
まだ慣れないところもあったかもしれませんが、
それぞれ、本学の良いところを伝えたいと、
スタッフに加わった学生です。

また、いらしたときには、
ぜひ、大学の様子を、
学生の目線から聞いてみてください。
今後とも、よろしくお願いします。


昨年も行いましたが、
食堂には、お菓子を楽しみながら、
本学の学生と話していただく、
カフェコーナーを用意しています。
こちらもご利用ください。


今回は、茶道部が参加して、
お茶を用意いたしました。




人間文化学科の模擬授業は、
吉田朋子先生の、
「絵画の見方」です。


いくつか絵画作品を見てもらって、
その絵画について語る、
ギャラリートークにチャレンジしてもらいました。

絵を言葉にする、
というのは、なかなか難しいかな、
と思っていましたが、
参加した皆さんは、
積極的に、自分で気づいた点を、
コメントしてくれました。

絵を知るためには、
知識も必要なのですが、
絵のどこに着目するか、
目の付け所を発見することも大切です。

今回のように、
絵を見て、言葉にできれば、
これをきっかけとして、
絵を説明する力を、
身につけることができるでしょう。


体験コーナーでは、
鷲見朗子先生が、
アラビア語入門講座を、
行いました。

一度ご覧になったことがある方は、
筆記されたアラビア語が、
どこで切れるのかな、
と思ったりするかもしれません。

まずは、その種類を知っていただいたうえで、
名前を書いてみましょう、
というところから体験してもらいました。

よろしければ、
これをきっかけに、
アラビア語の勉強を、
始めてみてはいかがでしょう。


もうひとつの体験コーナーは、
私、長沼が、
地図の書き方、見方の話をしました。

近年は、グーグルマップなど、
インターネットで提供される、
地図情報が便利です。

ですが、この地図情報に慣れると、
目的地まで、点から点へと移動して、
あまり周囲を見ないのではないかと思います。

実は、地図は、読み物と似ていて、
いろいろな情報を読み取ることができます。
目的地ばかりみないで、
その周辺を、面的に眺めてみると、
いろいろ発見があります。

特に、先日紹介した、
古地図などは、
その時代の人の考え方が、
反映されていて、
じんわり眺めると、
面白いところが見えてきます。

本日は、調子にのって、
古地図も取り出し、
京都の歴史も、話してしまいました。



オープンキャンパスは、
月ごとに、模擬授業や体験コーナーが、
変わります。

よろしければ、またおいでください。

報告:長沼光彦

  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 21:46Comments(0)学生の活動報告国際文化領域(多文化理解)国際文化領域(芸術と思想)日本語日本文化領域

2017年02月02日

宮永泉先生 最終講義


2月1日、宮永泉先生の最終講義、
「死の哲学 序説」を行いました。


宮永先生は、永年本学に勤め、
キリスト教哲学の講義を行ってきました。
今年定年退職の年を迎え、
最後の講義を開催することにいたしました。



死の哲学は、
キリスト教の有神論を信仰することにより、
自分の生を意味あるものと捉える、
考え方です。

ともすると、人間は、
どうせ死ぬなら、この世は無意味だ、
と考えたりします。




しかし、神の存在を信じることにより、
死こそが、自分の新しい誕生だと考えることができます。
神の、本当の世界に行くのだと考えます。

そうすると、この世の人生は、
本当の世界へ行くための準備段階で、
本当の世界へ行くために、
この世を充実させようと、
考えることができます。

死の哲学といいますが、
よりよく生きるための哲学、
だということです。





このような哲学の背景となる歴史について、
事例をあげながら、
講義が進められました。

タイトルに序説とあるのは、
永年考えてきたテーマを、
まとめる構想があるからだとのことです。


講義の終わりには、
質疑応答が行われました。





講義のあとには、会場を移し、
ささやかながら、お祝いをいたしました。



報告:長沼光彦  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 17:00Comments(0)教員紹介授業紹介国際文化領域(芸術と思想)

2016年07月21日

2回生ゼミ「発展演習」でミュージアム訪問

人間文化学科では、
1回生の「基礎演習」、2回生の「発展演習」、3回生の「専門演習」、そして4回生の卒論執筆、と
すべての学年について、少人数のゼミ形式演習が必修となっています。

学生のみなさんは、
自分で方針を決めて様々な講義・演習を履修するとともに、
毎週1回は必ず所属ゼミに出席します。

さて、今年度2回生前期「発展演習」の吉田朋子担当クラスは、
「京都の博物館に親しむ」ことをテーマにしています。

春から、京都の博物館の歴史や、
京都に存在する様々な博物館について学んできました。

京都は世界に誇る大観光地ですが、
実は博物館も多く、「京都市内博物館施設連絡協議会」に加盟する施設は
200を超えています。

「京都国立博物館」「京都市美術館」といった大きな博物館・美術館には個人で訪問する機会も多いので、
あえて小規模な施設を訪れてみよう、ということで、
メンバーで話し合った結果、
「京都万華鏡ミュージアム」を訪れてみることにしました。

大学から地下鉄北山駅まで歩き、地下鉄に揺られることわずか9分で、
烏丸御池駅、京都の街中です。


あっという間に目的地に到着しました。


館内は撮影ができませんが、
今回は「海外の作家たち展②」と題された展示で、
様々な国の万華鏡作家さんの作品を楽しむことができました。

それぞれに鑑賞したのち、一番好きな作品を報告しあいましたが、
好みが一致したり、意外な選択が見られたりしたのも興味深いことでした。

実はこのクラスでは、
少し前にも「上賀茂神社」の茅の輪くぐりに出かけています。

こういった文化体験は、一つ一つは小さいことなのですが、
積み重なると大きなものになっていきます。

ゼミで学ぶことは、内容自体も重要なのですが、
フットワーク軽く出かけていく習慣をつけて行動力を養ったり、
多様なものに接して経験値を上げていくことも重要な側面かと思います。

(報告:吉田朋子)
  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 22:06Comments(0)京都フィールドワーク授業紹介国際文化領域(芸術と思想)

2016年07月18日

オープンキャンパスを開催しました


7月17日日曜日は、
オープンキャンパスを開催しました。


雨模様でしたが、多くのお客様に、
来校いただきました。
ありがとうございます。


今回も、学生スタッフがお迎えしました。
いかがだったでしょうか。


学生スタッフの対応から、
大学の雰囲気がよくわかって、良かった。
また訪れたいと思った。
という感想もいただきました。
ありがとうございます。



人間文化学科では、
私が授業を担当しました。
「京都不思議体験 ―今も昔も妖怪は人気!?―
~今昔物語集からもののけの世界を探る~」



今、私たちがイメージする妖怪は、
江戸時代に原型が作られました。
(あるいは、室町時代の「付喪神絵巻」まで、
さかのぼれるでしょう。)

平安時代は、
(鬼と呼ばれていましたが)
姿形がはっきりしません。

むしろ、はっきりしないからこそ、
恐ろしかったのでしょう。

江戸時代に描かれた妖怪の絵を見ると、
ユーモラスな姿になっています。
江戸時代の妖怪は、
おそろしいものではなかったのでしょう。

人間の表現したものには、
その時代の考え方が反映されています。

その時代背景を研究するのも、
文学の学びです。



人間文化学科の体験コーナーは、
吉田朋子先生の「名画くじ」です。

有名な西洋絵画がプリントされ、
運勢が記された、
くじをひいてもらいます。

そして、ひいたくじの名画にちなんだ話を、
紹介します。

楽しみながら、西洋絵画の背景を、
知っていただきました。


8月6日土曜日、8月7日日曜日には、
夏休みのオープンキャンパスが、
開催されます。


また、ご来場いただければ幸いです。

報告:長沼光彦




  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 17:00Comments(0)授業紹介国際文化領域(芸術と思想)日本語日本文化領域

2016年06月23日

京都市考古資料館訪問

毎週水曜2限は、3回生のゼミの時間です。
通常は、文献を読んだり、各自のテーマを発表したりしているのですが、
22日は、堀川今出川の「京都市考古資料館」に伺いました。
(実は、こちらの館には「学芸員資格」取得のための「博物館実習」でもお世話になります!)

北山に位置する本学ですが、
地下鉄を駆使すると、なんと授業時間中に博物館訪問ができてしまいます。
今日は、北山~今出川を地下鉄で移動し、今出川駅から約10分間歩いて目的地に着きました。
結構、ギリギリなスケジュールにはなりますが・・・

京都市は、いうまでもなく歴史の宝庫。
今日もどこかで、発掘が行われているのです・・・
そんな発掘調査により発見された資料が展示されています。



今日は特別展は開催されていませんでしたが、2階常設展示の出土品の数々を観覧しました。
(写真撮影可でjす)
展示品もさることながら、出土状況がイメージできるような写真パネルも勉強になります。


出土した陶片に触って手触りを確かめることができたり


大きな鎌倉時代の壺に触れたりすることのできるコーナーもあります。

史跡・博物館ともに豊富な京都。
授業外の時間にも、どんどん見て回ってほしいと思います。

(報告:吉田朋子)






  


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2016年04月12日

京都で映画を観る あん


これもまた、四条にある、
京都シネマで観た映画の話です。



「あん」
監督・脚本が河瀬直美、
主演が樹木希林の、
映画です。

第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で、
オープニング上映されました。


映画は、桜の季節、
ちょうど今頃の出来事から、
始まります。



永瀬正敏が店主を演じる、
どら焼きを売る小さい店に、
樹木希林が演じる、
おばあさんが、
バイトをさせてほしい、
と頼みにきます。

そのおばあさんは、
あんこづくりがうまく、
やがて、どら焼き屋さんは評判になり、
お客さんが大勢訪れるようになります。


タイトルの「あん」は、
あんこのあん、ですね。


ところが、おばあさんが、
ハンセン病患者だという噂が広まり、
お客さんが途絶えます。


それで店主はどうしたか、
というところは、
映画を実際に、
ご覧いただいた方が良いでしょう。



河瀬直美監督は、
ドキュメンタリー作品の制作からスタートしたので、
その映画の作風も、
ドキュメンタリーのように、
過剰な感情表現を抑えたところに、
特徴があると言われます。

『萌の朱雀』で、
第50回カンヌ国際映画祭カメラ・ドール(新人監督賞)を、
受賞しました。

『殯の森』は、
第60回カンヌ国際映画祭でグランプリを、
受賞しました。

どちらの作品も、
奈良で撮影されており、
関西とも関係の深い監督です。
両作共にDVDで観ることができます。

報告:長沼光彦
  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 17:00Comments(0)京都国際文化領域(芸術と思想)

2016年03月30日

京都で映画を観る サウルの息子

またまた、四条にある京都シネマで、
映画を観ました。


「サウルの息子」
ハンガリーの監督、
ネメシュ・スロー演出の映画です。

第68回カンウ国際映画祭グランプリ
アカデミー賞外国語映画賞
を受賞しました。


映画は、木々が並ぶ、
林らしきところから始まります。

林らしき、というのは、
カメラのピントが合っていないため、
もやもやとした画面だからです。

つい映写機が壊れているのではないか、
と思ってしまいました。


しかし、主人公らしき人が現れると、
その周辺だけ、ピントが合っています。

なかなか不思議な表現の映画です。



映画の始めに、字幕で示されるのですが、
第二次世界大戦中に、
ナチスドイツが、ユダヤ人を強制収容した、
アウシュビッツで働かされた、
ユダヤ人の話なのです。

アウシュビッツでは、
ユダヤ人が大勢虐殺されました。
この出来事はホロコーストと呼ばれています。

その虐殺に荷担させられたのが、
ゾンダーコマンドと呼ばれる、
ユダヤ人です。

彼らもまた一定期間働かされると、
殺されるのです。



どうやら主人公は、そういう境遇に耐えられず、
周囲が見えなくなっているようです。



その主人公が、虐殺されるガス室の中で、
自分の息子を見つけます。

そして、何とかして葬儀をあげたいと、
奔走します。

その行動が、この映画のすべてです。
ただし、主人公の行動には、
そんなことをして良いのか、
判断に困るところが、
たびたび現れるように思いました。

そのあたりは、自分で映画を観て、
確かめてみてください。


見終わると、人間が重んじるべきものは、
何だろうか、と考えさせられます。

それは、思いやり、とか、愛、とか、
いうような言葉では表現できないものです。

映画は言葉で表現されないために、
考えさせられる部分が多いのです。

報告:長沼光彦
  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 17:00Comments(0)国際文化領域(多文化理解)京都国際文化領域(芸術と思想)

2016年02月26日

現代美術を・・・着てみた!!



人間文化学科1回生の必修科目「基礎演習」には、
外部講師をお招きして、文化を体験する時間があります。

今年度前期のことですが、大変すてきなイベントをしましたので、ご報告いたします。

6月18日に
現代美術の作家である 東 明 (ひがし あきら)先生にお願いして、
お話していただくとともに、
作品を体験させていただきました。

東先生は、京都芸術センターをはじめとして
様々な展覧会に参加されている気鋭の立体作家です。

今回は、代表作品のひとつ、「パラフーク」に至るまでの試行錯誤や
アフリカ・ナイロビでの制作などについて

実演をまじえつつ、お話いただいたのち

場所を、ひろびろとしたユニソン会館1階にうつして
学生たちも作品を体験しました。


作品をつついたり


投げたり


・・・着たり!!

このような体験を積み重ねることで、
「現代美術」や「アート」が
どんどん身近になります。

古都・京都ですが、実はいろいろな最先端の美術がやってくるところでもあります。
2回生以降も、美術に触れる機会を積極的につくっていきたいものです。

(報告 吉田朋子)















  

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2016年02月15日

写真をきれいに撮りたい

学生たちが質問に来たついでに、
写真をきれいに撮りたい、
という話をしてきました。

一眼レフで撮った写真が、
きれいに見えるので、
いいカメラがほしい、
というのです。

私からすると、
最近のスマホは、
ずいぶんきれいに写るので、
じゅうぶん間に合うと思うのですが、
要するに、
下のような写真を撮りたいようです。


明るい色味で、
背景がもやっとしている(ボケといいます)
写真が撮りたいというのです。

こういう撮り方ができると、
中心テーマにしたい被写体が、
ぐっと浮き出てくる感じがしますね。

確かに、スマホは、
こういう撮り方には向いていません。
スマホは、画面全体にピントが合うように、
調整されています。

ただし、一眼レフを買ったら、
ボケ味のある写真が撮れるわけでもありません。
いくつか条件を揃える必要があります。

カメラは機械ですから、
その仕組みを知ることが必要です。

また、光をレンズで捉えるわけですから、
光の性質も知る必要があります。

などと講釈をたれ始めたら、
学生にいささか面倒くさそうな、
顔をされました。

まあ、大切なのは、
理屈ではなく、
実際にやってみることです。

言われたとおりに、
研究室の中にいたカエルを撮ってみると、
ボケ味が出たので、おー、という声。


(ちなみにカエルは、
昔高校教師だった自分に、
短期ホームステイに行く生徒について、
アメリカに行ったときに、
連れて帰ったものです。)


やはり、ただ説明を聞くよりも、
自分で行動して、実感した方が、
モチベーションがあがるようです。

興に乗って、研究室にあった、
カエルやら、何やらを、
ばしばしと撮っていきました。


この機に、カメラの仕組みや、
光の表現について、
考えていただけけると、
芸術表現の勉強にもなるでしょう。

これも、実践的な学び、
アクティブラーニング、
ということになるかもしれません。
(ならないかもしれませんが。)

報告:長沼光彦















  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 23:54Comments(0)授業紹介国際文化領域(芸術と思想)

2016年02月06日

小川光教授最終講義を開催しました

2月4日木曜日、小川光教授による最終講義、
「ロマン主義の起源と進展 ―芸術にみる意義をめぐって―」
を開催しました。


理性が及ばない内面世界を描くロマン主義が、
ヨーロッパに波及していく過程を紹介しました。


会場には、本学教員や、
来校されたお客様方、
また、小川教授に教えを受けた学生や、
卒業生も集まりました。

時には自らピアノを弾いて、
耳から音楽の理論を実感させます。


また、会場の学生も楽しめるよう、
クイズ形式で質問を投げかけ、
緊張をほぐします。

なかなか難しい話だったのではないか、
と思いますが、
皆さん熱心に耳を傾けていました。

音楽や、形而上学について、
質問のやりとりも行われました。


講義が終わると、卒業生や学生が、
小川教授に花束を贈りました。



小川教授が執筆されたものに、
人間文化学科で発行した冊子、
「ロマン派音楽の諸相」があります。


当日会場で配りましたが、
よろしければお問い合わせ下さい。


報告:長沼光彦
  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 22:19Comments(0)教員の研究活動授業紹介国際文化領域(芸術と思想)

2016年01月29日

文化の航跡研究会(小川教授最終講義)2月4日開催

人間文化学科、大学院人間文化専攻では「文化の航跡研究会」を毎年開催し、教員の研究を発表しています。私も他分野の先生方の研究成果に触れることができるこの機会を通して学ぶことが多くあります。

今回は、本学科の小川光教授が三月にご退職されることから、小川先生の最終講義として計画しています。テーマは「ロマン主義の起源と進展~芸術に見る意義をめぐって~」です。日時は2月4日(木)午後4時から5時半、会場は本学ユージニア館3階NDホールです。事前申し込み不要でどなたでもご参加いただけますので、皆様の御来場をお待ちしています。



(鎌田 均)

  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 09:29Comments(0)教員の研究活動国際文化領域(芸術と思想)

2016年01月17日

京都で映画を観る 独裁者と小さな孫

以前にご紹介した、京都シネマで、
独裁者と小さな孫、を観ました。
京都シネマは、四条交差点近く、
cocon烏丸ビルにあります。


モフセン・マフマルバフ監督が制作し、
ヴェネツィア国際映画際オープング作品となった映画です。

あらすじは、
ある国でクーデターが起こり、
逃げ損ねた独裁者とその孫が、
脱出しようと国内を放浪する、話です。

独裁者が孫と逃げる、というシチュエーションは、
現実味がなく、おとぎ話のようですが、
彼らが出会う、国内の出来事は、
残酷です。

独裁者は、
自分が仕向けた国内の現実を、
孫と共に経験することで、
自分の体や家族の体に感じる、
傷みや苦しみとして実感するのです。

モフセン・マフマルバフは、
祖国イランを離れ、
ヨーロッパで亡命生活をしています。

この映画は、
ジョージア、フランス、イギリス、ドイツで共同制作され、
ジョージア語で台詞が語られます。

近年耳にする、グローバルという言葉ですが、
世界の動き、実態は、
こういう映画や、その制作背景にも現れています。

人間文化学科は、こういう作品を通じて、
グローバル社会を学ぶ学科です。

(以前は、「明日になれば」を、
学内で上映しました。)

報告:長沼光彦


  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 21:21Comments(0)国際文化領域(多文化理解)京都国際文化領域(芸術と思想)