2017年09月06日

アラビア語とアラブ・イスラーム文化(その2)

アラビア語Ⅲの学外授業 
アラブ・イスラーム文化の理解(その2)

授業の一環で7月13日に学生と
「ムスリムインバウンドEXPO in 大阪2017」
に行ってきました。

アラビア書道の展示もありました。



パレスチナ、オマーンなどアラブの
民族衣装が飾ってあり、
主催スタッフのご好意で試着をさせていただきました。
ほとんどの学生にとって、アラブの衣装を
身をまとうのは初めての体験でした。



会場のブースの中にヘンナアートを
見つけました。ヘンナとは中東・アラブ地域の
女性が手足の装飾に使う植物染料です。
婚礼などに際して、花嫁はもちろん
女性たちは手足に花や植物などを描きます。
アラブの古い伝承によると、ヘンナには
神の祝福バラカが宿るとされています。
何日かすると描かれた模様は自然に消えていきます。
3名の学生がブースでチャーミングな
デザインを描いてもらいました。



 会場にはアラブ人の方やアラブ地域に
明るい日本人の方たちもいて、
交流を深めることができただけでなく、
アラブとイスラーム文化をじかに
体験することができました。
アラビア語学習はもちろんのこと、
今後もこのような学びの経験を
積み重ねていきたいと思っています。

人間文化学科 教員 鷲見朗子
  


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2017年09月05日

アラビア語とアラブ・イスラーム文化(その1)

アラビア語Ⅲの学外授業 
アラブ・イスラーム文化の理解(その1)

本学のアラビア語科目は
アラビア語を学ぶだけでなく、
アラブとイスラーム文化を
理解することも目標にしています。
授業の一環で7月13日に
「ムスリムインバウンドEXPO in 大阪2017」
に学生とともに行ってきました。
さまざまな展示がされていました。



ムスリムとはイスラーム教徒のことで、
インバウンドとは
訪日外国人旅行のことです。
このEXPOは、訪日する外国人
イスラーム教徒観光客を迎え入れ、
イスラーム教徒とつながり、かれらのことを
理解するために開催されています。


 
まずはステージで披露された京友禅ムスリマ
ヒジャーブファッションショーを見ました。
ヒジャーブとはイスラーム女性教徒(ムスリマ)が
頭をおおうスカーフのことです。
貞節を守るためにイスラーム女性教徒は
ヒジャーブや長衣を身につけます。
この着用の根拠はイスラーム教の
聖典コーランの章句にあるとみなされています。
会場では、京友禅で染めた色とりどりの
華やかなヒジャーブに目を奪われました。



 シリアを支援する団体のブースに
私の知人を見つけ、シリアの現状、
そして美しい刺繍を施したテーブルクロスや小物、石鹸などの
シリア製品について説明を受けました。
(その2 に続く)

人間文化学科 教員 鷲見朗子

  
タグ :アラビア語


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2017年08月11日

大学生の「学び」トーク!

8月5日、6日は、オープンキャンパスでした。
その中で、5日の人間文化学科のブースでは、
人文の学生たちによるトークを行いました。


ラジオの公開番組をイメージして、
人文の学生が本音でトークをしていこうというものです。

内容は、
本学の魅力、女子大、
サークル、学費、留学、学食、
授業、資格、学科の裏話・友人関係など。


例えば、
「資格をいくつとろうとしている?」
という司会者の質問に対して

「3つ!」
「2つ!」
「私はとっていないよ~」 

「途中で私にはあわないと思っても、
その代わりに他の資格にチャレンジすることも可能だよね」など。

資格を、
それぞれの人がどのように取り組んでいるのかみえました。


授業については、
・先生の人柄、教科書、授業内容を紹介したり、
・外国語科目では、実際にアラビア語などを書いて見せたり。


わいわいと楽しい女子トーク。
パンフレットだけではわからない生の雰囲気が伝わるトークとなりました。


***********
冒頭にも書きましたが、上記は、
話しことばゼミのメンバーを中心に、
人間文化学科の3年生が準備しトークを行ったものです。

どうしたら聞いてくださる方たちに
良い時間にしていただけるのか

自分たちで考え、構成し、実際に「話す」ということをしました。
中身があって、聞き手に親切で、楽しい時間になったと思います。
このように堂々と話す皆さんを、私はとても誇りに思います。



写真 長沼光彦
報告 平野美保
  


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2017年07月16日

オープンキャンパスを開催しました


本日、7月16日、日曜日は、
オープンキャンパスを開催しました。


多くのご来場ありがとうございます。



人間文化学科では、私、長沼が、
「京都のなりたちを学ぶ
あなたの知らない祇園祭」の題で、
模擬授業をいたしました。


祇園祭がかつては、
祇園御霊会と呼ばれていた話からはじめ、
祟りをなす霊を慰める儀式だったことを、
紹介いたしました。



現在の祇園祭でも、
「蘇民将来の子孫」と書かれた札が付された、
ちまきが、それぞれの山鉾で頒布されます。

それは、かつて、
神様を丁重にもてなした兄、蘇民将来が、
子孫までゆるされたのに対し、
神様を家にいれなかった弟、巨旦将来 は、
子孫もろとも滅ぼされた、
という逸話に基づいています。

蘇民将来の子孫だから、
災いを起こさないでほしい、
という願いが、ちまきに、
こめられています。

荒ぶる神様を慰め、
災いを避けるというところに、
祇園祭の意味があるわけです。


そのような話を、
平安京が成立した歴史と、
重ね合わせながら、
お話しました。



体験コーナーは、鷲見朗子先生の、
「アラビア語を学んでみよう」です。


アラビア語の初歩を学んでいただき、
受講した方の名前を、
流麗なアラビア文字でカードに書いて、
おみやげとして、持ち帰っていただきました。




次のオープンキャンパスは、
8月5日、6日に行われます。


また別の授業、体験コーナーを用意していますので、
よろしければ、おいでください。


報告:長沼光彦
  


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2017年07月14日

7月16日、日曜日はオープンキャンパスです

7月16日、日曜日は、
オープンキャンパスです。



「大学の学びにふれてみよう」のテーマで、
大学での学び方、内容を、
お伝えします。



人間文化学科の模擬授業は、
「京都のなりたちを学ぶ
あなたの知らない祇園祭」の題で、
祇園祭を題材に、
京都という街ができた歴史を、
紹介します。

ちょうど、京都は祇園祭で、
17日月曜日に、四条で、
鉾の巡行が行われます。

出かける前に、
お話を聞いていただくのも、
よろしいのではないでしょうか。




体験コーナーは、
「アラビア語を使ってみよう」です。

英語と違い、
アラビア語を学ぶ機会は、
なかなかないと思います。

この機会に、自分の名前を、
書いてみては、いかがでしょう。


よろしければ、お立ち寄りください。


報告:長沼光彦
  


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2017年07月07日

サンフランシスコ大学リッチ学院滞在記(1)


2017年に大学の海外研究(長期)助成金をいただいて、現在サンフランシスコ大学リッチ学院(Ricci Institute, University of San Francisco)で研究生活(2017年4月1日〜2017年9月20日)を送っています。






 サンフランシスコ大学は京都ノートルダム女子大学と同じく、カトリック系の大学で、









大学のシンボルはメインキャンパスにあるこの大きな教会です。私が滞在しているリッチ学院はメインキャパスと道を一本隔てているローンマウンテンキャンパス(Lone Mountain)にあります。そのシンボルマークはなんと言ってもこの長いステップです。外観はローマのスペイン広場に似ているので、愛称はスペイン・ステップとなっています。







サンフランシスコは海に近いので、天気の良いときには、山頂にあるキャンパスから美しい海を眺めることが出来ます。
 ところで、リッチ学院はイエズス会宣教師マティオ・リッチ(Matteo Ricci、1552-1610)の名前に由来する研究所です。




彼はフランシスコ・ザビエルの意思を受け継いで中国に来た宣教師で、彼が中国語で書いたキリスト教教義の書物(『天主実義』)、数学書(『幾何原本』)、世界地図(『坤與万国地図』)などは、日本を含め東アジアとヨーロッパとの東西文化交流の架け橋になりました。リッチ学院はマティオ・リッチの精神を掲げて、東アジア(主に中国と日本)と西洋の文化交流、特にキリスト教文化交流を研究する機関です。毎年6月〜8月まで夏期セミナーが開催されます。





運良く私は今年の夏期セミナーに参加することが出来ました。世界各地からの研究者が一堂に集まり、各自の研究テーマを発表したり、情報交換したりしています。「19-20世紀の宣教師のカメラレンズを通して見る中国大陸と台湾」、「アメリカ在住中国人カトリック信者の葬儀、墓に関する研究」「北京にある最初のカトリック宣教師の墓石について」など魅力的な話が満載です。












私も6月27日に「宣教師の中国語学習教材とイエズス会士の写本との比較」(英語のタイトルはPaul Perny’s DIALOGUES CHINOIS-LATINS-A Comparative Study on a Jesuit’s Manuscript)というタイトルで発表しました。このセミナーは、新たな研究視点を見つける絶好の場所です。まだまだセミナーが続きますが、興味のある方はリッチ学院のフェースブックをフォローしてください(https://www.facebook.com/usfricci/)。また、リッチ学院は毎年キリスト教、東西文化交流を研究している海外の大学院生、学者に研究助成金も出しています(http://www.ricci.usfca.edu/fellowships.html)。京都ノートルダム女子大学の教員、大学院生にもお勧めです。
 

サンフランシスコに来てすでに3ヶ月過ぎましたが、ここに来て、一番感銘を受けたの多文化の共存共栄です。サンフランシスコは、アメリカ、ラテン、アジアなど様々な人種と文化を融和した多文化の都市です。公共施設、銀行の看板は必ず英語、スペイン語、中国語で標記され、バスの車内案内も3カ国語でアナウンスされています。また、いくつかの授業も見学させていただきましたが、アメリカの学生、外国人留学生の区別はなく、英語の上手下手にかかわらず、積極的に質問をすることが印象的でした。これは単に学生の資質だけではなく、彼らを質問させる教育方法、授業環境に大きな要因があると思います。教員は常に“What do you think about it? Tell me your opinion!”、“Ask me questions!”と言っています。いつか私の授業でも、もっと学生と議論出来る環境、そして学生の個性と創造性を大切にする授業にしたいと思います。
 次回はサンフランシスコの町並みを紹介したいので、乞うご期待。
報告:朱鳳  


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2017年06月30日

日中近代語彙比較論

日中近代語彙比較論
-グローバル化と世界の中の私を考えましょう
科目担当者:朱鳳



 近年、グローバル化という言葉が流行っていますが、実は明治維新の時に、日本はすでに一度グローバル化さたことがあります。日本語に「電話」「鉄道」「経済」「銀行」「福音」「教会」など生活から宗教まで、さまざまな西洋文化を表現する言葉が誕生しましたが、これは日本がグローバル化された確たる証拠です。これらの言葉は漢字で出来たため、中国語或いは韓国語とも共有することができました。私たちの言語はまさにグローバル化の象徴の一つです。
 
「日中近代語彙比較論」は主に幕末明治維新期から現代社会に渡って、多文化融和の中で言葉はどのように変化していくかを考察していきます。この授業を通して、日中近代言語史、漢字翻訳史、多文化交流史などさまざまな知識に触れることができます。
 しかし、この授業は、何の役立つのかと疑問を持つ人がいるかもしれません。確かに、資格取得や語学学習のような履歴書にすぐ書ける目に見える即効性はないのですが、持続性のある寛容な人間性と柔軟な思考力を手に入れることができます。これからのグローバル化の時代は、すぐに役立つ知識と世界に通用する考え方の両方持つ人を必要としています。世界の人とコミュニケーションを取る場合にも自分の国の文化や言語が世界の動きのなかでどのように位置づけられ、どのような独自性を持っているかを知ることで、あなたの意見が世界の中の自分の発言として位置づけられるものになり得るのです。
 「日中近代語彙比較論」は、実学と教養を兼備する学生を育てていくことを目標としています。


  


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2017年06月29日

オマーン人留学生との交流 その2

オマーン人留学生との交流 その1 のつづきです。

~服装~
オマーン人の服装に注目しました。
女性はヒジャーブを着ていました。ヒジャーブとは、アラビア語で「覆うもの」という意味です。中東地域の人々がよく頭に巻いているスカーフのようなものです。
ヒジャーブは、色々な種類があり目元だけしか出さないものや派手な色のものなど国柄や信仰心の程度によって変わります。



お食事会に参加したオマーン人の女性たちは、落ち着いた色のものを着ていました。女性にとってはファッションの一部ですね。
一方男性は、カジュアルな服装で私たちとあまり違いはありません。
テレビで大富豪が真っ白な服装をしているのを見た事がありますが、実際日本に来られている留学生は私たちと同じようにファッションを楽しんで過ごしているそうです。
服装には個性がよくでます。ノートルダムの学生も華やかな装いで最先端のファッションを取り入れる人もいれば、過ごし易さ重視の人もいます。
オマーンの女性も、ヒジャーブという限られた服装の中でも自分らしさを出していて、興味深いです。
(三田)



~オマーンの結婚式~
同じテーブルになったオマーンの女性が結婚をされており、オマーンの結婚式について話を伺うことができました。
海外の結婚式と聞くと、大人数で、野外で、数日間かけてというイメージがありましたが、実際は日本のようにホテルのホールで行うのが一般的らしいです。私の思っていたイメージと違い驚きました。また、ウエディングドレスのお写真を見せていただきました。本物のモデルと間違えてしまうぐらい美しかったです。日本と同じで純白のウエディングドレスを身にまとっており、あまりの美しさに私もはやく結婚式をあげたいと思いました。
(松山)



オマーン人の方は、アラビア語と英語と日本語を使って私たちにたくさん会話をしてくださいました。日本オマーンクラブ会員の日本人の方とも交流でき、うれしかったです。
初めて食べたイフタールのこと、ラマダーンのこと、オマーンの国のことをたくさん知ることができ、最後にはみんなで写真を撮るなど仲を深めることができました。
今回このような機会を設けていただいた日本オマーンクラブの皆様に心から感謝申し上げます。




人間文化学科 アラビア語とアラブ文化を学習している学生
  


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2017年06月28日

オマーン人留学生との交流 その1

鷲見先生のお誘いで5名の学生が、2017年6月中旬に日本オマーンクラブ主催の食事会に参加してきました!単なる食事会ではなく、イスラムにおけるラマダーン月の断食明けの食事「イフタール」で、場所は大阪のトルコ料理店でした。



~オマーン~
オマーンという国は、中東のアラビア半島の東端にある南北に長い国です。北はホルムズ海峡をはさんでイラン、西はアラブ首長国連邦とサウジアラビア、南はイエメン、東はインド洋に面しています。 長い海岸線と、標高3000m級の高い山脈や、どこまでも続く砂漠など変化に富んだ美しい景色です。気候はとても暑いが、平和でのんびりとした国です。
アラビアンナイトで有名な船乗りのシンドバットは、オマーンの港から船出をしたといわれています。
(向井)



~ラマダーン~
私が食事会に参加するのは今回が2度目でした。
ラマダーンは、私たち日本人には馴染みのないイスラム教の宗教文化の一つです。
日本語で「断食月」といいます。
この期間は、日の出から日没までの日が出ている間は、一切飲食をしないことです。
そのため、日没後の断食明けの食事はとても豪華です。たいてい最初にデーツ(なつめやしの実、次の写真にあります)を食べます。



イスラム教徒は、断食をしながら日常生活を送ります。しかし、学校や仕事は午後14時や15時までなど普段よりも早めに切り上げて、日没まで家でゆっくりと過ごすそうです。
今回の食事会では、途中お祈りをするオマーン人の学生さんもいて普段体験できないイスラム教徒の宗教文化を体験できました。日の出から日没まで飲食をしないのは、私にとっては辛いですが、自己のアイデンティティを高めることには良いだろうと思いました。
(杉本)



~食事~
私は今回のお食事会で初めてトルコ料理(ハラール料理)をいただく事になってドキドキしました。
まず、最初に「デーツ」というナツメヤシの甘みが強いドライフルーツを食べました。
イスラム教徒の方はラマダーン(断食月)の時には、最初にカロリーが豊富なデーツを口にすることが多いそうです。
ドリンクは、「アイラーン」という塩辛いヨーグルトを飲み物にした物がでましたが、オマーン人の方曰くオリジナルはもう少し塩の味が弱いとの事です。
一緒にだされたトマトスープはとてもこってりしていて美味しかったですし、もっちりした大きなパンには5種類のソースや具材を付けて食べました。
そして、メイン料理は羊肉と鶏肉を串に刺した「ケバブ」でした。
とてもボリュームがあり、スパイスがよく効いていて美味しかったです。トルコ料理(ハラール料理)を初めて食べた私ですが、日本にある食べ物と味が似ている様に感じ、とても美味しくいただく事ができました。
(帽田)



(オマーン人留学生との交流 その2 に続く)

人間文化学科 アラビア語とアラブ文化を学習している学生


  


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2017年06月11日

オープンキャンパスを開催しました

本日、11日、日曜日は、
オープンキャンパスでした。


多くのご来場ありがとうございます。



模擬授業は、平野美保先生が、
「笑顔がもたらす素敵なコミュニケーション」の題で、
本学科の特徴ある学び、
「話しことば教育」についてお話しました。


大学生に求められている力、
コミュニケーション能力向上に必要なこと、
そして、今回は、卒業生に来てもらい、
自身の体験を交えて紹介してもらいました。



就活で役だったことなど、
社会で使える、
コミュニケーションの学びであることを、
紹介してもらいました。


また、人間文化学科では、
プレゼンやスピーチを、
日本語コミュニケーションなどの授業や、
1年次ゼミ、2年次ゼミで、
重んじており、
「話しことば教育」が、
種々の場面で、
学科の学びと結びついていることをお知らせしました。



体験コーナーは、
鷲見朗子先生の「アラビア語入門」と、
中里郁子先生の「聖句入りカードづくり」です。



「アラビア語入門」は、
アラビア語の初歩を学んでいただき、
自分の名前を、カードに書いてもらいました。



できあがったカードは、
アラビア語独特の美しい字体でしあがり、
喜んでいただけたようです。


「聖句入りカードづくり」は、
聖書の中の言葉を選んでいただき、
イラストを付して、
カードとして仕上げるというものです。


普段から学内で、
聖書に親しむ活動として、
行っているものです。

こちらも、お土産として、
お持ち帰りいただきました。



来月もオープンキャンパスは、
開催されます。

また、別の授業や、体験コーナーを用意して、
お待ちしております。

よろしければ、おいでください。


報告:長沼光彦


  


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2017年05月25日

メッセージ 京都で映画を観る

映画「メッセージ」は、異星から来た生物と、
コミュニケーションをとろうとする話です。



地球の12カ所に、巨大な宇宙船が、
現れます。

宇宙船で訪れた生物の意図は、
何なのか。

これを探るために、言語学者が、
調査を進める軍隊に呼ばれます。



この異星の知的生命体と、
コミュニケーションをとろうと、
言語学者がいろいろと、
チャレンジするところが、
この映画の面白いところです。


そのチャレンジの過程で、
サピア=ウォーフ仮説、
という言語理論が紹介されます。

言語の勉強をしている人は、
知っている有名な考え方です。

映画では、いくぶん解釈を広げていると、
思いますが、
これが、物語の展開の鍵となります。



そんなわけで、言葉やコミュニケーションが、
モチーフとなっていて、
面白い映画に仕上がっていました。

ちょっと、ストーリーを追うのが、
難しいかなとも思いましたが。

報告:長沼光彦
  


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2017年05月09日

美女と野獣 京都で映画を観る


ゴールデンウィークに、
映画はご覧になりましたか。


今回は、ディズニー映画、
美女と野獣を、観ました。


美女と野獣は、
いろいろなバージョンがあるのですが、
今回の映画は、1991年のディズニーアニメの、
実写化です。


アニメと同じ人物設定なのですが、
ヒロインのベルは、読書が好きです。

本を読むことで、
別の世界に行った気持ちになれる、
というのが、ベルのキャラクターです。

そのため、村一番のいい男である、
ガストンとは、求婚されているのですが、
気持ちが合いません。

ガストンは、想像力を、あまり持ち合わせない、
マッチョで、ナルシストな人物です。



ここで、やはり、読書とか想像力とか、
大切だよね、と説教くさく、
締めくくっての良いのですが、
映画をもう少し丁寧に観てみましょう。


確かに、ベルは、その想像力によって、
野獣と共感することもできます。

しかし、その想像力ゆえに、
ベルは、村では変わり者と思われています。

過度の想像力は、
現実から、浮いてしまう原因となるわけです。


また、ベルは、想像力で、
どうしても、埋められない過去の出来事があり、
それが心にひっかかっています。



あまり書くと、
映画を観る楽しみがなくなるので、
やめておきますが、
今回の美女と野獣は、
単純に、読書好き、空想好きの女性が、
幸せを勝ち取った、という話ではないようです。

現実との接点を、見つけながら、
愛を発見する、という話になっている、
のではないでしょうか。

野獣との愛も、王子様だから、
幸せになる、というのではなく、
互いの弱さと、強さを理解しながら、
関係を深めていくように思われます。


そのあたりが、アニメとの違いにも、
なっているでしょう。

ベルを演じたエマ・ワトソンは、
もちろん綺麗で可愛らしいのですが、
同じくらい、野獣も、キュートに見えるのではないか、
と思います。

よろしければ、アニメと比較してみてください。

報告:長沼光彦

  


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2017年04月23日

オープンキャンパスを開催しました

本日、23日日曜日は、
オープンキャンパスを開催しました。


多くのご来場ありがとうございます。


今年最初のオープンキャンパスとなり、
学生スタッフも新しいメンバーを迎えました。



1年生のスタッフは、
まだ慣れないところもあったかもしれませんが、
それぞれ、本学の良いところを伝えたいと、
スタッフに加わった学生です。

また、いらしたときには、
ぜひ、大学の様子を、
学生の目線から聞いてみてください。
今後とも、よろしくお願いします。


昨年も行いましたが、
食堂には、お菓子を楽しみながら、
本学の学生と話していただく、
カフェコーナーを用意しています。
こちらもご利用ください。


今回は、茶道部が参加して、
お茶を用意いたしました。




人間文化学科の模擬授業は、
吉田朋子先生の、
「絵画の見方」です。


いくつか絵画作品を見てもらって、
その絵画について語る、
ギャラリートークにチャレンジしてもらいました。

絵を言葉にする、
というのは、なかなか難しいかな、
と思っていましたが、
参加した皆さんは、
積極的に、自分で気づいた点を、
コメントしてくれました。

絵を知るためには、
知識も必要なのですが、
絵のどこに着目するか、
目の付け所を発見することも大切です。

今回のように、
絵を見て、言葉にできれば、
これをきっかけとして、
絵を説明する力を、
身につけることができるでしょう。


体験コーナーでは、
鷲見朗子先生が、
アラビア語入門講座を、
行いました。

一度ご覧になったことがある方は、
筆記されたアラビア語が、
どこで切れるのかな、
と思ったりするかもしれません。

まずは、その種類を知っていただいたうえで、
名前を書いてみましょう、
というところから体験してもらいました。

よろしければ、
これをきっかけに、
アラビア語の勉強を、
始めてみてはいかがでしょう。


もうひとつの体験コーナーは、
私、長沼が、
地図の書き方、見方の話をしました。

近年は、グーグルマップなど、
インターネットで提供される、
地図情報が便利です。

ですが、この地図情報に慣れると、
目的地まで、点から点へと移動して、
あまり周囲を見ないのではないかと思います。

実は、地図は、読み物と似ていて、
いろいろな情報を読み取ることができます。
目的地ばかりみないで、
その周辺を、面的に眺めてみると、
いろいろ発見があります。

特に、先日紹介した、
古地図などは、
その時代の人の考え方が、
反映されていて、
じんわり眺めると、
面白いところが見えてきます。

本日は、調子にのって、
古地図も取り出し、
京都の歴史も、話してしまいました。



オープンキャンパスは、
月ごとに、模擬授業や体験コーナーが、
変わります。

よろしければ、またおいでください。

報告:長沼光彦

  


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2017年04月02日

ラ・ラ・ランド 京都で映画を観る

ラ・ラ・ランド  La La Land は、
今回のアカデミー賞候補作です。

授賞式で、まちがえて、
作品賞受賞と発表される、
珍事がありました。



とはいえ、
監督賞、主演女優賞などを、
受賞しており、
評価された作品であることは、
まちがいありません。

(監督は、デミアン・チャゼル、
主演女優は、エマ・ストーンです。)


ラ・ラ・ランドは、ミュージカルなのですが、
まずは、オープニングから、
こだわりの映像が展開します。

ロサンジェルスの、
ハイウェイの一部を借り切って、
ワンショットで撮影された、
歌と踊りの場面です。

カメラが、切れ間なく、
舞台を移動し、
歌い踊る人たちを追いかけていきます。

広々とした空間を、
自在にカメラが動く映像は、
圧巻です。



まさに、歌と踊りでつくられた世界、
ラ・ラ・ランド、という感じですが、
ストーリーの展開は、
必ずしも、ラ・ラ・ラ、というわけにはいきません。

主人公の夢と挫折があります。
詳しくは、実際に映画を観てください。

ただ、どんなときにも、
主人公には音楽があります。

そういう意味では、
ラ・ラ・ラ、なのでしょう。
どういう気もちで、
口ずさみ、楽器を奏でるにしろ。


ミュージカルの歴史をふまえながらも、
これまでのものと違う味わいになっています。

ディスニー映画で馴染みになっている人には、
こちらのミュージカルも観てもらえると、
また別の面白さが発見できると思います。

報告:長沼光彦


  


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2017年03月24日

モアナと伝説の海 京都で映画を観る


モアナと伝説の海、
ディズニーのアニメーション映画です。

温暖な地域の海を舞台とした、
ファンタジーです。


いろいろ楽しい映画でしたが、
ストーリーにふれると、
映画を楽しむ邪魔になると悪いので、
別の話をいたしましょう。


ファンタジーではあるのですが、
登場人物の表情や動作は、
アメリカ文化を反映しています。



例えば、ラッパーの人たちが、
二人で見合って、
互いに手をたたきあったり、
ハイタッチしたりすることがありますね。

(Handshakeといわれているようです。)

こういう動作を、登場人物がしたりするわけです。


アメリカとは文化が違うはずですから、
真面目に考えれば、
そういう動作をすることは、
ないでしょう。

とはいえ、
観客がアメリカの文化を共有していれば、
そういう動作は、
映画を楽しくみせるための、
演出になります。



映画の世界観としては、
リアルではないわけですが、
観客にとっては、
なじみ深いので、
むしろリアルに(生き生きしているように)
感じるわけです。


こういうリアルの使い分けが、
映画の演出の面白いところでもあります。


報告:長沼光彦  


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2017年03月21日

たかが世界の終わり 京都で映画を観る

「たかが世界の終わり」
It's only the end of the world
四条の京都シネマで観ました。

(とはいえ、もう上映が終わるようです。
毎度、話が遅くてすみません。)



監督のグザヴィエ・ドランは、
19歳の時に「マイマザー」で監督デビュー。
俳優の菅田将暉が、
もっとも会いたい人と、
テレビで言っていたことがあります。

「たかが世界の終わり」は、
カンヌ国際映画際グランプリを、
受賞しています。


映画は、画面が暗転したままで、
小さなノイズ、機械音が聞こえるところから、
始まります。

そして、主人公の独白。

冒頭から、映画に入り込むことを、
求めてきます。


登場人物同士も、
会話がどこか行き違っていて、
その理由がなかなか
つかめないところがあります。

登場人物の言葉や、
表情に注目していきます。

この映画、人物の表情を、
アップでとらえる時間が多いのです。

そこでまた、映画に入り込んで、
いくことになります。


きちんと説明してほしい人には、
もやもやするところがあるかもしれませんが、
こういう引き込み方に、
映画独自の表現があると思います。

あるいは、グザヴィエ・ドラン監督、
独自の表現と言った方が、
良いかもしれません。



報告:長沼光彦  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 23:15Comments(0)国際文化領域(多文化理解)京都日本語日本文化領域

2017年02月20日

こころに剣士を 京都で映画を観る


「こころに剣士を」

これも少し前の話ですが、
京都シネマで、映画を観ました。



第二次世界大戦後まもなくの、
エストニアが舞台です。

子ども達にフェンシングを教える、
小学校の先生の話です。

タイトルの剣士は、
フェンシングのフェンサーですね。


これから観る人のために、
あまり詳しく話しませんが、
戦後のエストニアの状況に起こった、
実話をふまえた映画です。

(内容が知りたい方は、
インターネットを調べてみてくだい。)


エストニアは、第二次世界大戦中は、
ドイツに占領され、
末には、ソヴィエト連邦(今のロシア)に、
占領されました。

ドイツとソ連は戦争していましたので、
政治体制が、がらっと変わったことになります。

ドイツ軍に入ってソ連と戦闘した、
エストニアの人々もいて、
そういう人たちは、ソ連に目をつけられ、
収容所に送られます。

小学校の子どもたちも、
祖父や父親が収容所に送られています。

主人公は、そういう村にやってきて、
はじめは子どもとなじめなかったのが、
だんだんと父親の代わりを務めるようになるのです。



この映画は、教師と子どもたちの、
不器用な人間関係と、
その背後にある傷ついた心を描いていきます。

自分の意思だけでは、
どうにもならない、
大きな力の中で、
何とか生きていく姿を描いている、
と思いました。

主人公は、子どもたちとの交流の中で、
そのどうにもならない状況に、
向き合おうとしていきます。


おそらく、人間は、
時代から完全に自由になることは、
できません。

とはいえ、その抑圧に、
あらがって、何かしてやろう、
という気持ちを持つものでもあると思います。


少し話しすぎたような気もしますが、
こういう豊かなメッセージを読み取りたくなるのは、
いい映画だからでしょう。

よろしければ、
DVDになったら、
観てみてください。


長沼光彦  

Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 21:46Comments(0)国際文化領域(多文化理解)京都日本語日本文化領域

2017年02月14日

ヒッチコック・トリュフォー 京都で映画を観る


ちょっと前の話ですが、
ヒッチコック・トリュフォー、という映画を、
京都シネマで観ました。


アメリカの映画監督、ヒッチコックに、
フランスの映画監督、トリュフォーが、
インタビューして出版した、
「映画術」という本
(日本では、晶文社が翻訳出版、
大学図書館に蔵書あり。)
があります。




その際テープに記録していた音声や写真を用い、
現在活躍する映画監督のインタビューを織り交ぜながら、
構成した映画です。

映画がどのようにして作られているか、
考えるきっかけになる映画です。



ヒッチコックは、1960年頃、アメリカのサスペンス映画の、
土台を築いた人です。
裏窓」とか、「鳥」、「サイコ」など、
当時から観客を呼んだ作品が多くあります。

(イギリス生まれで、
映画を作り始めたのは、1920年頃からです。)

(最近の映画でも、
ヒッチコックのオマージュと思われる作品を、
よく見かけます。)



トリュフォーは、1950年代に登場した、
フランス映画の新しい潮流、
ヌーヴェルヴァーグのさきがけとなった、
「大人は判ってくれない」を発表しました。

同じヌーヴェルヴァーグの流れに入れられる、
ルイ・マル「死刑台のエレベーター」を、
学生らと観たことがあるのですが、
何だこれは、という学生の感想でした。

映画の挑戦的な表現を目指していて、
ストーリーも必ずしも明瞭でなく、
時にはシュールレアリスティックに感じる作品もあります。


そん、とんがったヌーヴェルヴァーグを代表するトリュフォーが、
エンターテイメントで人気を博するヒッチコックを、
尊敬している、というところが、
ちょっと意外なわけです。


トリュフォーにいわせると、
ヒッチコックは、映像や音響表現に対して、
挑戦的、実験的な監督なのです。

むしろ、人を熱狂させ、
今まで観たことのない世界を提供するには、
新しいことをしなければいけない、
ということです。


エンターテイメントの作品よりも、
いわゆる芸術作品の方が上、
という単純な価値観をひっくり返してみる、
きっかけになるでしょう。

(大学の授業でも、
文学作品の他、映画やマンガを取り上げて、
その表現の特徴を紹介したりしていますが

そんなことも考えてほしいと思っています。)


そもそも、とんがった、先進的な表現は、
従来の芸術の価値に当てはまらないので、
見過ごされることが、よくあるのです。


アメリカで映画をつくるイギリス生まれの監督の作品に、
フランスの若手監督が共鳴するという内容は、
映画制作の国際性を考える点でも、
おもしろいと思います。



報告:長沼光彦



報告:長沼光彦
  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 17:00Comments(0)国際文化領域(多文化理解)京都日本語日本文化領域

2017年02月09日

多言語学習環境を研究しています

英語による中国語教授法見学所感

朱鳳   



 2015年に、本学の英語英文学科のYork Weatherford先生、小山哲春先生と一緒に「新しい多言語学習環境の構築—英語による中国語学習、中国語による英語学習」という課題で科学研究費助成金を受けることになった。本研究は アジア諸大学多言語学習環境を考察し、日本における英語による中国語学習、中国語による英語学習可能性を検討することを目的とするものである。
その研究の一環として、2016年11月4日香港城市大学の中国語授業を見学した。この大学の全ての授業は英語で行われるため、中国語も英語で教授されている。今回は萬嵐先生の中国語初級クラス(練習と宿題を中心)を見学させていただいた。全クラス40名程度の学生がいるが、すべてヨーロッパ、日本、韓国、その他アジア、ヨーロッパ非英語圏の学生である。つまり英語と中国語は両方とも非母語である。3ヶ月の交換留学生が多いため、皆モチベーションが高い。週に5コマ、或いは3時間の授業を受けるのが一般的である。また、皆会話に興味があるのが大きな特徴である。
 90分の授業はすべてピンインの練習、宿題の答え合わせに費やしていたが、単調に感じさせなかった。その理由は、次の数点にあるのではないかと考えられる。
 1.最初から本日の授業のスケジュールと目標を言う。目標を可視化することによって、学生に学習到達点にたどりつける安心感と自信を与える。
 2.パワーポイントで練習問題を掲示する。いきなり当てるのではなく、担当を指定し、学生に少し議論と準備時間を与える。アクティブラーニング的な教授法を導入している。
 3.教員が使用している英語は決して難しい単語ではない。さらに、重要なポイントはすべてパワーポイントで表示している。例え、英語が得意でない学生でも視覚と聴覚の両方から教員の教えを理解することができる。
 授業終了後、教員数人で英語による中国語の授業についての意見交換も行った。日本と違って、香港という特殊な土地で、学生たちが中国語学習のモチベーションが高いのではないかと私からの質問に対して、「確かにその一面があるが、英語が母語でない学生にとって、英語で中国語を学習することで、英語の学習にも有益である」と萬嵐先生が答えた。つまり、多言語環境とモチベーションも大事だが、もっと大事なのは言語学習関連性と効果を学生に目に見える形で感じさせることである。
 本学の中国語、英語学習学生のモチベーションは香港の学生と比較すると、まだまだ低いものである。これから、香港城市大学の授業に倣い、簡単英語で中国語の授業を数回実施して、その学習効果を研究していきたい。









  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 17:00Comments(0)教員の研究活動国際文化領域(多文化理解)

2017年01月02日

ローグ・ワン スターウォーズストーリー 京都で映画を観る


正月休みで、映画を観に行く方も、
いらっしゃるかと思います。

学生の中に、スターウォーズを観ている、
という人もいましたので、
取り上げました。
(これも、京都で観ました。)

(写真は、映画館と、三条通あたりです。)



スターウォーズも、長く作られている映画で、
1977年が最初ですから、なんと40年です。

観ているという学生も、旧作をDVDで観て、
近作を映画で観るという、パターンのようです。


ややこしいのですが、
1977年から作られた作品が、
シリーズの、4話、5話、6話にあたり、
1999年から作られたものが、
1話、2話、3話にあたります。
2015年から作られているのが、
7話、8話、9話です。

今回のローグ・ワンは、
4話の前のエピソードということになります。



ローグ・ワンは、世間のまとめ方でいうと、
スターウォーズを、戦争映画ぽく描いた、
ということになるようです。


スターウォーズだから、
戦争映画ではないのか、
と聞かれそうですが、
スターウォーズの話の筋は、
騎士物語に近いと思います。

フォースという特別な力を持った騎士(ジェダイ)が、
悪のフォースを駆使する暗黒騎士と戦うという話です。
(ファンの人からは、違うと言われそうですが、
ここでは、簡単にまとめておきます。)


1977年のシリーズの魅力のひとつが、
フォースです。
宇宙のパワーと一体化して、
超人的な力を発揮するわけですが、
主人公が、修行を経て活躍する物語を観て、
オレもこういう力をつかいたい、
と思った人が大勢あらわれました。
(暗黒パワーに憧れた人もいました。)


ところが、1999年のシリーズでは、
フォースは特別な才能を持つ人だけが、
駆使する力だと、再定義されました。
修行したからといって、
誰でも、騎士(ジェダイ)になれるわけではない、
ということになったのです。

これには、反発するファンも多く、
イメージがだいぶ変わってしまったようです。



ただ、この変更には、
時代の変化も影響しているように思います。


1977年は、誰もが、
力を得る可能性がある、
そういう夢を描く時代だったのだと思います。

1999年は、持てるものと、
持たざるものとの差が、
明確になった時代です。

むしろ、1999年のシリーズは、
力を持つがゆえに、
不幸になっていく人物を、
描いていました。


そして、2015年は、
力を持つ不幸から、物語は、
はじまっています。
1999年の物語を反復し、
そこを超える(変える)物語を、
提供するのではないか、
と思っています。

個人的には、
コミュニティの物語になるのでないか、
と勝手に予想しています。
(アナと雪の女王とか、
ベイマックスとか、とどこか、
共通してくるのではないか、
と思います。)




そして、ローグ・ワンですが、
ここには、スーパーパワーを持った、
人物は出て来ません。

メインストリームからはずれた、
よせ集めの集団、ローグ(ならず者)が、
スターウオーズの、
重要なエピソードに関わる、
という話の流れになっています。

(ただし、女性主人公は、
実は重要人物なので、
主流からはずれた、というのは、
正しくない言い方です。
物語上、メインストリームからはずれた、
位置に立たされている、ということです。)


スーパーパワーを持っていないので、
登場人物たちは、
闘いの中で、ぼろぼろになっていきます。

そのへんがリアルに感じられ、
こういうスターウォーズを観たかった、
という反応も出てきています。



ただ、スターウォーズは、本来、
スパーパワーを持った者の、
活躍を描く映画です。

パワーを持たない人達の活躍が、
共感を呼んでいることころに、
現代らしさがあるのだと思います。

持たざる者の生き方を描くのが、
現代の物語だということですね。



かつては、自分の可能性を信じるのが、
若者だと、言われた時期もありました。

こういう物語が、受け容れられるのだとすると、
時代の雰囲気も変わっているのだと思います。


報告:長沼光彦



  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 17:00Comments(0)国際文化領域(多文化理解)日本語日本文化領域