2017年07月07日

サンフランシスコ大学リッチ学院滞在記(1)


2017年に大学の海外研究(長期)助成金をいただいて、現在サンフランシスコ大学リッチ学院(Ricci Institute, University of San Francisco)で研究生活(2017年4月1日〜2017年9月20日)を送っています。






 サンフランシスコ大学は京都ノートルダム女子大学と同じく、カトリック系の大学で、









大学のシンボルはメインキャンパスにあるこの大きな教会です。私が滞在しているリッチ学院はメインキャパスと道を一本隔てているローンマウンテンキャンパス(Lone Mountain)にあります。そのシンボルマークはなんと言ってもこの長いステップです。外観はローマのスペイン広場に似ているので、愛称はスペイン・ステップとなっています。







サンフランシスコは海に近いので、天気の良いときには、山頂にあるキャンパスから美しい海を眺めることが出来ます。
 ところで、リッチ学院はイエズス会宣教師マティオ・リッチ(Matteo Ricci、1552-1610)の名前に由来する研究所です。




彼はフランシスコ・ザビエルの意思を受け継いで中国に来た宣教師で、彼が中国語で書いたキリスト教教義の書物(『天主実義』)、数学書(『幾何原本』)、世界地図(『坤與万国地図』)などは、日本を含め東アジアとヨーロッパとの東西文化交流の架け橋になりました。リッチ学院はマティオ・リッチの精神を掲げて、東アジア(主に中国と日本)と西洋の文化交流、特にキリスト教文化交流を研究する機関です。毎年6月〜8月まで夏期セミナーが開催されます。





運良く私は今年の夏期セミナーに参加することが出来ました。世界各地からの研究者が一堂に集まり、各自の研究テーマを発表したり、情報交換したりしています。「19-20世紀の宣教師のカメラレンズを通して見る中国大陸と台湾」、「アメリカ在住中国人カトリック信者の葬儀、墓に関する研究」「北京にある最初のカトリック宣教師の墓石について」など魅力的な話が満載です。












私も6月27日に「宣教師の中国語学習教材とイエズス会士の写本との比較」(英語のタイトルはPaul Perny’s DIALOGUES CHINOIS-LATINS-A Comparative Study on a Jesuit’s Manuscript)というタイトルで発表しました。このセミナーは、新たな研究視点を見つける絶好の場所です。まだまだセミナーが続きますが、興味のある方はリッチ学院のフェースブックをフォローしてください(https://www.facebook.com/usfricci/)。また、リッチ学院は毎年キリスト教、東西文化交流を研究している海外の大学院生、学者に研究助成金も出しています(http://www.ricci.usfca.edu/fellowships.html)。京都ノートルダム女子大学の教員、大学院生にもお勧めです。
 

サンフランシスコに来てすでに3ヶ月過ぎましたが、ここに来て、一番感銘を受けたの多文化の共存共栄です。サンフランシスコは、アメリカ、ラテン、アジアなど様々な人種と文化を融和した多文化の都市です。公共施設、銀行の看板は必ず英語、スペイン語、中国語で標記され、バスの車内案内も3カ国語でアナウンスされています。また、いくつかの授業も見学させていただきましたが、アメリカの学生、外国人留学生の区別はなく、英語の上手下手にかかわらず、積極的に質問をすることが印象的でした。これは単に学生の資質だけではなく、彼らを質問させる教育方法、授業環境に大きな要因があると思います。教員は常に“What do you think about it? Tell me your opinion!”、“Ask me questions!”と言っています。いつか私の授業でも、もっと学生と議論出来る環境、そして学生の個性と創造性を大切にする授業にしたいと思います。
 次回はサンフランシスコの町並みを紹介したいので、乞うご期待。
報告:朱鳳  


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2017年04月04日

ハンガリーのローラン大学での学会発表

 春休み中の2月9日〜2月16日までヨーロッパへ出張してきました。ハンガリーのローラン大学にある孔子学院で開かれた中国語教育シンポジウムに参加、発表するのが目的です。


 研究分担者として獲得している科学研究費(挑戦的萌芽研究15K1292)の研究関係でこのシンポジウムに参加しました。この研究の目的は、大学の外国語教育現場で多言語環境を構築し、英語による中国語学習の可能性を考察することです。9月に一度香港城市大学での英語による中国語授業を見学しましたが、今回はヨーロッパで中国語を教授している専門家から多くの発表を聞き、さらに私も日本での実践を発表しました。











 ヨーロッパはもともと多言語環境の整ったところです。彼らは、母語(ドイツ語、スペイン語、スロバキア語、オランダ語など)と英語との両方を用いて、中国語を学習することが出来ています。この点においては日本の外国語学習現場はまだまだ多言語環境とは言えない状況です。日本で多言語環境を構築していくために、どのような実践が必要かが私の発表の主旨です。私は「中国語教育におけるいくつかの新しい挑戦」というテーマで発表し、現場で実践したいくつかの新しい方法を紹介し、英語で中国語を教授する方法を試みていることを報告しました。その主な内容は次のようなものです(中国語で発表したため、パワーポイントは中国語となっています)。




1.日本の大学での中国語教育現状
左の写真のように、現在日本は775校があり、約287万の在学生がいます。









左の写真のように現在624校の大学に中国語の科目が置かれていて、在学生の81.7%が中国語を履修しています。英語に次ぐ2番目の外国語学習人口です。







2.中国語教育現場の問題点
 中国語の学習人口は一見多いようですが、その多くは第二外国語として履修してます。学生の学習の動機は単位の獲得にあり、将来のキャリアに役立つ実学としての認識はあまりありません。いわば消極的な学習者です。このような現状を改善していくために、私は大学生のスマホ所有率の高さに注目し、いくつかの実践を行いました。

3.いくつかの新しい試み
① スマートフォンを使用する

左の写真で分かるように、大学生のスマートフォンの所有率は年々増加する一方です。教科書の紙媒体だけではなく、スマートフォンにダウンロード出来るアプリも作られています。現在私が使用している教科書では、宿題の指示などをすべてスマートフォンで聞けるようになっています。



②アプリを利用する
左の写真のように、授業中に、アプリのYobiquitous Text〈関西大学卒業生樋口拓弥さんが開発したもの〉を導入する。ボタン一つで単語、文章のリピート練習、シャドーイング練習などができます。スピードの調整も自由自在。個々の学生の学習能力に応じて調整できる優れものです。




③もう一つのアプリ
また、左の写真の、アプリQuizlet(これはアメリカで開発されたもので、大阪府立大学の清原文代先生が最初に中国語教育に導入したものです)を利用して、宿題、復習などの指示を学生に与えています。このアプリは、単語カード、テスト、ゲームなどの機能がついているので、教員が学習して欲しい単語とセンテンスを入力するだけで、アプリは自動的に、音声、単語カード、テスト、ゲームなどを作成してくれます。学生にとっても便利で手軽に外国語学習ができるアプリです。左のように、今は中国語と日本語で対応していますが、将来的に中国語と英語で対応させ、英語で中国語を学習する試みをしたいと考えています。














4.これからの計画—英語による中国語学習の第一歩

左の写真のように、現在英語-中国語の小冊子を制作中です。将来的には日本語を使わずに、英語で中国語を学習することを実現したいと考えています。その第一歩として、出来るだけシンプルな英語を使用することを心がけています。




 以上は今回の発表のダイジェストです。正直なところ、この研究はまだまだ方向性を探っている途中です。残りの1年間の研究期間中で、しっかりした方向性を定め、ある程度の成果を上げたいと考えています。

                                                                  報告:朱鳳  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 17:36Comments(0)教員の研究活動

2017年02月21日

教員も勉強しています 

2月9日は、教員の研修会が開かれました。
「現代の学生気質を踏まえたアクティブラーニングを考える」
の題で、
京都外国語大学マルチメディア教育研究センター、
村上正行教授を講師にお招きしました。



今、文科省が推進している、
アクティブラーニングについて、
考える勉強会です。

大学は教育の場であるので、
教員は、教育の方法について、
考えたり、工夫をしたりしています。



人間文化学科でも、
アクティブラーニングを推進しています。

本学の他の学科でも、
アクティブラーニングの研究を、
している教員がいます。

ひとくちにアクティブラーニングといっても、
いろいろな考え方や方法があります。


こういう機会を設けて、
他の大学で行われていることを、
知る機会にしようということです。

(先生によっては、自分の研究活動で、
すでに村上教授とお会いしていた人も、
いらしたりしますが。)



本日の話は、
アクティブラーニングは、
一定の決まった方法があるわけではなく、
それぞれの大学に合った方法を、
開発した方が良い、
ということでした。


そういうわけで、
人間文化学科も、
これまでの試みをより発展させて、
いこうと思っています。

(よろしければ、
これまでの試みは、
「カテゴリ」の、
「アクティブラーニング」から、
ご覧になってみてください。)


長沼光彦
  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 17:00Comments(0)教員の研究活動アクティブラーニング

2017年02月17日

教員の研究発表会を行いました


2月15日水曜日は、
教員の研究活動発表会を行いました。

京都ノートルダム女子大学
研究プロジェクト発表会2017
のタイトルで、本学HPで紹介しています



大学の教員は、
それぞれ専門分野で研究を行っています。

その研究をふまえて、
大学では授業や講義を行います。

なったらゴールというわけではなく、
自分の研究テーマを広げ、
あるいは深めていくのが、
研究者としての大学教員です。



いつもは、学会といいまして、
自分と同じ専門分野の人たちの集まりで、
発表します。

本学では、分野は違いますが、
お互いの研究を知るのを、
良い機会として、
研究会を開いています。


今回は、心理学、言語学、コミュニケーション学と、
三つの異なる分野の発表がありました。

これらの発表を続けて聞くと、
人がコミュニケーションをするときに、
言葉をどのように組み立て理解しているか、
という共通のテーマが見えてきました。

同じ人間に関わる学問ですから、
別の分野でも、テーマが共通する場合があります。

分野を超えた研究会では、
そういう面白い発見もあります。


報告:長沼光彦

  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 22:28Comments(0)教員の研究活動

2017年02月09日

多言語学習環境を研究しています

英語による中国語教授法見学所感

朱鳳   



 2015年に、本学の英語英文学科のYork Weatherford先生、小山哲春先生と一緒に「新しい多言語学習環境の構築—英語による中国語学習、中国語による英語学習」という課題で科学研究費助成金を受けることになった。本研究は アジア諸大学多言語学習環境を考察し、日本における英語による中国語学習、中国語による英語学習可能性を検討することを目的とするものである。
その研究の一環として、2016年11月4日香港城市大学の中国語授業を見学した。この大学の全ての授業は英語で行われるため、中国語も英語で教授されている。今回は萬嵐先生の中国語初級クラス(練習と宿題を中心)を見学させていただいた。全クラス40名程度の学生がいるが、すべてヨーロッパ、日本、韓国、その他アジア、ヨーロッパ非英語圏の学生である。つまり英語と中国語は両方とも非母語である。3ヶ月の交換留学生が多いため、皆モチベーションが高い。週に5コマ、或いは3時間の授業を受けるのが一般的である。また、皆会話に興味があるのが大きな特徴である。
 90分の授業はすべてピンインの練習、宿題の答え合わせに費やしていたが、単調に感じさせなかった。その理由は、次の数点にあるのではないかと考えられる。
 1.最初から本日の授業のスケジュールと目標を言う。目標を可視化することによって、学生に学習到達点にたどりつける安心感と自信を与える。
 2.パワーポイントで練習問題を掲示する。いきなり当てるのではなく、担当を指定し、学生に少し議論と準備時間を与える。アクティブラーニング的な教授法を導入している。
 3.教員が使用している英語は決して難しい単語ではない。さらに、重要なポイントはすべてパワーポイントで表示している。例え、英語が得意でない学生でも視覚と聴覚の両方から教員の教えを理解することができる。
 授業終了後、教員数人で英語による中国語の授業についての意見交換も行った。日本と違って、香港という特殊な土地で、学生たちが中国語学習のモチベーションが高いのではないかと私からの質問に対して、「確かにその一面があるが、英語が母語でない学生にとって、英語で中国語を学習することで、英語の学習にも有益である」と萬嵐先生が答えた。つまり、多言語環境とモチベーションも大事だが、もっと大事なのは言語学習関連性と効果を学生に目に見える形で感じさせることである。
 本学の中国語、英語学習学生のモチベーションは香港の学生と比較すると、まだまだ低いものである。これから、香港城市大学の授業に倣い、簡単英語で中国語の授業を数回実施して、その学習効果を研究していきたい。









  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 17:00Comments(0)教員の研究活動国際文化領域(多文化理解)

2016年09月18日

卒論はどこから手をつけるのか


後期が始まると、4年生の皆さんは、
卒論の仕上げに、取り組むことになります。

(夏休みに、頑張って、
作業を進めていることと思いますが。)



とはいえ、作業を進めると、
ふと進まなくなることもあるでしょう。

最初に取り組みはじめた頃は、
どこから手をつけたらいいか、
わからない、という声も聴いたりしました。



はじめから、まとまった答を、
探そうとしても、なかなかうまくいきません。

世の中には、いろいろな人が、
いろいろな答を用意しているので、
それを集めてみるのが良いでしょう。


例えば、ポケモンでも、
いろいろな考え方を持っている人がいます。

その考えを、じっくり見直してみて、
自分が納得するかどうか、
確かめてみましょう。

まずは、そのあたりから、
自分の意見が出てくると思います。


報告:長沼光彦  
タグ :卒論


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 17:00Comments(0)教員の研究活動授業紹介

2016年09月14日

図書館でコピーをする

研究の話の続きです。

図書館で資料を見つけたら、
必要なところを、コピーします。



読んだら、それで終わり、
でいいような気もするかもしれません。

しかし、わたしの場合は、
コピーして、その文章に、
付箋を貼ったり、線を引いたり、
書き込んだりします。


ひとつの文章や、資料の中には、
いろいろな情報が、盛り込まれています。

まずは、それを拾い上げる必要があります。
線や付箋は、その目印ですね。
ここから拾い上げるぞ、
という目印の旗を立てるわけです。

芥川龍之介は、詩にも、
興味があったんだな、と、
関連箇所に印をつけます。



つぎに、その情報を、
自分の使おうと思うことに、
関連づけなければいけません。

拾い上げた情報を、
自分の意見や考え方と、
結びつけます。

それが、書き込みになったりします。


芥川は、ボードレールを評価してるようだ。
象徴主義、頽廃主義、とか、
関連ワードをあげたりします。
また、当時のボードレール評価を調べよ、とか。
今後の目標を書いたりします。



そんなわけで、資料を読むのは、
ただ字を追うのではなく、
考える作業なのです。

それで、書き込んだり、
付箋を貼る必要があるので、
コピーをとるわけです。


(ちなみに、著作権保護のため、
書籍は、一冊まるごとコピーすることは、
できません。
本は、線を引きたい場合は、
購入することになります。)

報告:長沼光彦
  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 20:20Comments(0)教員の研究活動日本語日本文化領域

2016年09月10日

雨の日にかぎって資料が必要になる

明日のオープンキャンパスは、
曇りのようですが、
来週は、天気がくずれるようです。



私の研究は、本など紙の資料を扱うので、
雨の日は、できるだけ、
調査は避けたいところです。

本など、濡れたら、
渇いても、皺が寄って、
取り返しがつきません。



そんなわけで、
雨を避けているはずが、
本降りの最中に、
移動することが、間々あります


天気の読み方が悪い、
ということもあるのですが、
調べているうちに、発見があり、
よくばって、いろいろ眺めている間に、
時間が経ってしまうようです。



仕方ないので、
大きな防水のリュックを用意し、
中には、ビニール袋がたくさん、
入っています。

大学に歩いている姿は、
あまり格好良くないだろうなと、
思っています。



報告:長沼光彦  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 17:36Comments(0)教員の研究活動日本語日本文化領域

2016年08月30日

資料で発見すること

ここのところ、
教員学生の研究の話をしています。



私の研究分野、
日本の近現代文学の研究の場合、
とにかく、テキストを読みます。

詩や小説など、
作品を読むのも大切なのですが、
雑誌や新聞に掲載された、
文学関連の記事を、
読んでいきます。



そうすると、
自分が調べている作家について、
予想しなかった人が、
コメントしていたりします。

知らなかった人との関係や、
議論の文脈が見えてきます。


有名な作家だと、
すでに研究者が指摘している場合が多いのですが、
たまに、見逃されている、
人間関係や文脈もあったりします。



そういうものは「発見」といって良いでしょう。

同じ資料でも、
見方によって、
気づくところが変わってきます。

「発見」につながる、
独自の見方をみつけるところが、
研究の面白味だと思います。

報告:長沼光彦




  
タグ :研究資料


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 18:21Comments(0)教員の研究活動日本語日本文化領域

2016年08月28日

夏休みの教員は研究をしています


8月も終わりとなりますが、
大学の夏休みはもう少し続きます。

学生の皆さんも、
それぞれ自分の計画で、
活動していることと思います。



教員は、夏休みに、
自分の専門領域の研究をしています。



研究は、自分の専門の興味を、
深める目的があります。

また、そういう研究の専門分野を持っていることが、
大学教員のアイデンティティでもあります。

(自分の専門ですから、
もともとモチベーションはあるのですが、
研究をしないと、
大学の先生として認められないことにもなります。)



さらに、研究をすることで、
大学の講義を充実させることになります。

(自分が面白いと思わないことを、
人に面白く伝えることは、
できませんね。)

そんなわけで大学の教員は、
夏休みは、研究をしているわけです。

報告:長沼光彦  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 22:20Comments(0)教員の研究活動

2016年07月09日

大学の先生も勉強しています 情報機器活用

大学の教員は、年に何回か、
研修会を受けます。



日本の大学教育に求められることは、
年々変化していますので、
これに対応する必要があります。


今回は、情報機器を活用した、
授業開発の研修です。

「教育ICT活用」というような用語で、
文科省により提言されています。
ICT(Information and Communication Technology)、
情報通信技術、ということですね。




インターネットが普及し、
スマホを日常的に使う学生の皆さんは、
何をいまさら、という感想を抱くかもしれません。

授業に、情報機器を導入し、
わかりやすく、面白い内容を工夫するとともに、
受講者の主体性を促し、
授業に参加する度合いを増やそうというものです。

たとえば、パワーポイントを使って、
図で概念を示すだけでも、
わかりやすさがだいぶ変わります。



とはいえ、パワポだけでは、
授業が受けにくい、という意見が、
学生から出たりします。
プリントアウトした紙(ハンドアウト)がほしいというのです。

パワポと同じ内容のプリントが、
あった方が、メモを書き入れたりできますね。

授業に参加してもらうためには、
書き込む作業を想定して、
アナログではありますが、
プリントを用意した方が良いのです。



情報機器活用とはいいますが、
利用するメディアがどのような性質を持っているか、
どのような利点と欠点があるか、
よく理解して使わないといけない、
ということです。

そんなわけで、教員は、
情報交換をしながら、
授業をよりよくしようと、
勉強しているわけです。




報告:長沼光彦
  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 17:00Comments(0)教員の研究活動

2016年06月20日

「平成生まれのための『Unix考古学』〜Unixとインターネットがこんなに発展したのはなぜなの?〜」


京都ノートルダム女子大学の「情報科学応用」と「ウェブデザインI」という科目名の授業(どちらも吉田智子の担当)に、6月17日(金)、スペシャルゲストが講義に来てくださいました。

スペシャルゲストとは、4月に発行された話題の書籍『Unix考古学 -The Truth of Legend-』の著者、藤田昭人さんです。

藤田さんは、今年のオープンソースカンファレンス京都( http://www.ospn.jp/osc2016-kyoto/ 2016/07/29,30 実施)で、基調講演をして下さる方で、関東に住んでおられます。

が、この日の夕方、この大学で行われるオープンソースカンファレンスのローカルスタッフミーティングに合わせて、京都に来てくださったので、私の授業での講義もお願いしたというわけでした。



ずいぶん前のことになりますが、藤田さんは私がUnixワークステーション開発の部署でOLをしていた頃の、Unixの師匠でもあります。(藤田さんは、私のことを「昔の同僚です」って紹介されましたが、師匠と弟子という方が私にはぴったりきます。)

まず1時間目の「情報科学応用」では、ちょうどコンピュータでの日本語環境を学ぶ初回だったので、

   「コンピュータで日本語が使えるようになるということ」

というテーマでの講義をお願いしました。

藤田さんは1990年代に数年間、会社からの派遣で Omron LUNA-88K を40台寄贈したカーネギーメロン大学(ペンシルベニア州ピッツバーグ)に滞在されました。その時に、日本語が扱えるUnixマシンをサーバーにして、日本人滞在者へ情報を提供する「ピッツバーグ便利帳」という日本語の情報提供のサーバー環境を作って運用されていた話など、いろいろな具体的な例を紹介してくださいました。

    ピッツバーグ便利帳 https://sites.google.com/site/pghbenricho/

長年に渡って、日本人はコンピュータで日本語を扱うことができるように努力してきたんですよね。私はそれを見てきた世代なので、そうそう、という感じで聞けましたが、平成生まれの学生さんはどうなんだろう?と思ったところで、藤田さんが、「この中で、留学などで海外に滞在したことがある人はいますか?」と聞かれました。

日本にいる限り、日本語が扱えないコンピュータ(PC、スマホなど)に出会うことがない若い学生の中でも、海外留学した時の現地のPC環境を経験したことがあると、日本語環境の話は理解しやすかったようです。


次の、2時間目の「ウェブデザインI」の授業では、

   「平成生まれのための『Unix考古学』〜Unixとインターネットがこんなに発展したのはなぜなの?〜」


という講義タイトルでの話をお願いしました。

そして、藤田さんの講義を鋭く突っ込む役割として、平成生まれの大学生、Pasta-Kさんにも来ていただきました。




インターネットの元となった ARPAnet の話、Unixの誕生から発展の話などの中で、私が特に注目したのは、以下の話でした。

ARPAnetが成功した(インターネットという世界中を取り巻くネットワークが誕生して普及した)理由として、一番最初に掲げられるのが、BSD Unix というカリフォルニア大学バークレー校で作られたUnix の存在が大きいということ。1983年に誕生した 4.2 BSD には、TCP/IP が標準搭載されていたことにより、ARPAnetをみんなに普及させるという点で、貢献した。OSIというインターネットとは違う規格のプロトコルを電話会社は考えていて、そちらの方がより公式なプロトコルであったが、そちらではなく、インターネットが採用したTCP/IPの方が事実上の標準(デファクトスタンダード)として普及したのは、BSD Unix の貢献度が高い。

そして、重要なこととしては、BSDのソースコードをタダで世界に配って回るということが、世界での技術動向を支配する、非常に重要な意味を持ち、有効な手段であることが明らかになったのである。これはその後のオープンソースソフトウェアの活動の一番最初のひな型になった。

なるほど~。本当にその通りですね。日本人プログラマーとして、1994年リリースの4.4 BSDの開発プロジェクトに参加された藤田さんが言われると、より説得力がありました。

その後、Pasta-K さんや本学の学生からの質問にも答えていただき、学生たちにとっても有意義な時間となったと思います。



2コマ、合計3時間、お話をしていただいた後に、大学の近所のインドカレーのお店で、学生も交えてさらに情報交換。




そして夕方は、本学で実施された「オープンソースカンファレンスのローカルスタッフミーティング」で、基調講演の内容に関しての打ち合わせも行いました。こちらのミーティングには、本学の学生が2名、参加してくれました。




藤田さん、Pasta-Kさん、ノートルダムでの長~い一日、お疲れ様でした。本番の7月30日の講演を今から楽しみにしています。


以下が、2016年7月30日(土)に行われる、藤田さんのOSC京都での基調講演の概要です。

  ”平成生まれのための「Unix考古学」~GitHubなしでどうやって開発していたの?~”  
  http://www.ospn.jp/osc2016-kyoto/pdf/press_release_kyoto_20160530.pdf


報告:吉田智子
  


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2016年06月17日

人間文化学科の公開講座へのご参加、ありがとうございました!

2016年6月11日(土)の人間文化学科の公開講座「パズルや手芸を使って学ぶプログラミングと数学」にお越しいただきましたみまさま、ご参加ありがとうございました。

当日は、公開講座の方に86名、併設イベントの「littleBits体験コーナー」の方に36名、合計122名と、たくさんの方に参加していただくことができましたことを、ご報告いたします。

さっそく翌日 2016年6月12日(日)の京都新聞に、「プログラミング 実験で楽しく」というタイトルの、カラー写真つきで大きく紹介されました。さらに、6月17日(金)の読売新聞に、「科学に興味 スイッチポン 〜プログラミング公開講座〜」というタイトルで、同じく写真つきで大きく紹介されました。



以下に、何枚か写真を紹介しておきます。

(1) 「開会の挨拶」 コーディネーター 吉田 智子



(2) 「立体パズルや工作の中で数学に出会う」 立木 秀樹(京都大学 人間・環境学研究科 教授)





光にあてる方向で、影の形が四角くなるシェルピンスキー四面体


見る方向で、まったく違う姿を見せる美しいイマージナリーキューブ


以下は、立木先生が後半で紹介された、イマージナリーキューブパズル 3H=6T の紹介資料と通信販売サイトです。

イマジナリーキューブパズル 3H=6T
 http://www.i.h.kyoto-u.ac.jp/~tsuiki/3H6T/index.html
 http://imaginarycube.jimdo.com/mail-order/


(3) 「手を動かして楽しくコンピュータサイエンスを体験しよう!」(本学 非常勤講師 中村 亮太)


論理回路は生活のいろいろなところで使われている


littleBitsを使って実験しながら学びます


半加算器のしくみも手を動かしながら楽しく学びます


熱心に講義を聴く参加者のみなさん



以下は、中村先生が後半で紹介された、littleBits の論理回路の学習資料と通信販売サイトです。

 https://lilypad.pen.jp/?&Csw-AwN0         littleBitsの論理回路を学んだ勉強会報告
 http://jp.littlebits.com/expansion-packs/logic/   LOGIC Modules


次の写真は、 公開講座の司会を担当した岩嵜有紗さん(本学学生、放送研究同好会)です。準備万端の堂々たる司会ぶりでした。





ここでは、写真だけの紹介になりましたが、参加された方が、いろいろな感想をネットに書いてくださているようです。楽しんでいただけたことを、この公開講座を企画したものとして光栄に思います。ありがとうございました。

同日に実施された、併設の littleBitsで街を作ろうコーナーについては、http://notredameningen.kyo2.jp/d2016-06-18.html をご覧ください。

報告:吉田智子

  


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2016年05月11日

教員も勉強します 三校合同研修会

大学教員は、
自分の専門分野を研究しています。

また、大学でどのように授業するか、
研究したり学んだりします。


5月7日土曜日、
教育について学ぶ、
勉強会がありました。


学校法人ノートルダム女学院に属する、
小学校、中学高等学校、女子大学の、
三校が集まる合同研修会です。
会場は、大学のお隣、小学校です。



今回お招きしたのは、
京都大学、塩瀬隆之准教授です。
塩瀬先生は、コミュニケーションの研究をされており、
アクティブラーニングのワークショップを、
各地で提供しています。

小学校、中学高等学校とは、
すでに、塩瀬先生と、アクティブラーニングの実践を、
行っています。
ベネッセ教育総合研究所
(京都新聞2016年1月17日「ソフィアがやってきた」)


今回は、「問いをデザインする」のタイトルで、
三校全体で、教員と職員が、
アクティブラーニングのワークショップを、
体験します。


というわけで、
普段、大学で学生にしてもらっていることを、
この日は、私自身がしています。


グループワークをして、
まとめたことを、
プレゼンテーションしています。


いつもと立場が違うので、
いささか妙な感じです。



この日は、いろいろなことを学びましたが、
もっとも印象に残ったのは、
次のような話です。


生徒や学生に主体的に授業に参加してもらう、
アクティブラーニングは特別なことではなく、
学校の先生ならば、みんな試みていることである。

アクティブラーニングといって、
大げさに考えるのではなく、
いつもしていることを、
より効果的に行う方法を考えることが、
大切だ、ということです。

生徒や学生の皆さんに、
より良い、より面白い授業を、
受けてもらうように、
工夫する心構えが必要なのですね。



今回学んだことは、
また授業に活かしていきたいと思います。


報告:長沼光彦
写真:吉田智子 長沼光彦  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 17:00Comments(0)教員の研究活動

2016年04月23日

「スリーステップのプログラミング学習」の教材作り

「人が通ると風車が回ります」とか、
「二つの人形をこの順番に並べた時だけ、LEDが光ります」
というような工作や手芸の作品を見せた人から、

「それがどう、あなたの研究テーマの
『プログラミング学習の教材開発』
に結びつくのか、わからない」

と、言われることがあります。


中村先生作(littleBits 利用作品)


こういう作品を楽しそうに作っていると、
遊んでいるように見えるようです。

(確かに、とても楽しそうに遊んでいますから、
信じてもらえないかもしれませんが、
実は研究にも結びついているのです!)


私たちの研究グループでは、小学生からのプログラミング学習の教材作り
に関して、これまで実践的な活動を続けてきました。
例えば、LilyPad研究会 http://lilypad.pen.jp/ の活動もその一つです。
それらを通して、次のことが確信できました。

「自分が作りたいものがあって、それにはプログラミングが必要だ
と納得できてこそ、それに向かって頑張れる!」

そこで、コンピュータ社会を理解するための教養としての
プログラミング学習(教養プログラミング学習)のカリキュラムを、
三つのステップに分けて考えることにしました。

「ステップ1」が、通常の工作や手芸に、ほんの少しインタラクティブ性を
取り入れた作品作りです。初歩の電子工作を取り入れると、
上で紹介した「人影を察知して回る風車」や、
「近接スイッチを隠し持った人形」を作ることができます。
このステップだけでも、楽しい作品がいろいろと作れますから、
ここは十分に楽しむことができます。

そして、十分に楽しんでもの足りなくなったなら、
「ステップ2」に進んでもよいでしょう。このステップでは、
人が書いてくれたプログラムを利用する形で作品を作ります。
littleBits Arduino というマイコンなら工作やLEGOに組み込めますし、
LilyPad Arduino のような布にも縫い付けられるマイコンなら
手芸に使えます。

そのうち、人が書いたプログラムでは満足できなくなり、
自分で書いてみたくなったら、「ステップ3」に進む準備ができたと
いうことです。自分で書いたプログラムでオリジナル作品を作りましょう。
ここでやっと、自分でプログラムを書くプログラミング学習が
実践的に行われることになります。

以下の写真は、LilyPad というシリーズのLEDやマイコン(LilyPad Arduino)
を一貫して使った手芸作品の、ステップ1、ステップ2、ステップ3 の例です。





私たち研究グループは、こういうストーリー展開のもとで、
遊んでいるように見える作品作りをしているというわけです。

ちなみに、この写真のエプロンコンピュータは、
相性診断の結果を表すプログラムが動いていますが、
プログラムを変更すれば、キッチンタイマーにも、
今日の晩御飯の料理を決めるクジにも、他にも色んな用途で
使えますね。

ここまで書いて、遊びと学習や研究の境界線というのは、
低ければ低いほどハッピーな気がしてきました。

4月24日のオープンキャンパスの人間文化学科の体験コーナー
(ユージニア館3階、アクティブラーニングスペース)で、
このテーマで遊んでいますので、よかったら来て下さいね。

http://ribbon.notredame.ac.jp/event/opencampus/detail27.html

報告:吉田智子  

Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 16:44Comments(0)情報関連の資格や活動教員の研究活動

2016年04月10日

春休みの研究旅行

3月13日〜3月19日までロンドンの大英図書館とライデン大学の東アジア図書館を訪れました。


大英図書館はかの有名な大英博物館とロンドン大学の間にありまして、とてもアクセスしやすい場所にあります。

ライデン大学東アジア図書館には日本語、中国語の史料がたくさん所蔵されています。明治初期に日本からの留学生もいました。


私が宿泊したホテルの隣の建物は津田真道、西周の留学当時の下宿先でした。この看板を見つけて、ちょっと感動しました。先人と同じ空間を共有出来る喜びでした。


ライデンは運河をめぐらせたとても小さくて、美しい街です。小1時間があれば、街を一周することができます。


報告:朱鳳  

Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 08:06Comments(0)教員の研究活動

2016年03月29日

教員は研究会もしています


少し前の話ですが、
3月9日に、「ことばの研究会」を、
開催しました。


ことばの研究会は、
言語を中心に、文化を研究する、
大学の中のグループです。

とはいえ、
明確にメンバーを決めているわけではなく、
学内であれば、
誰でも気軽に参加できます。


人間文化学部、生活福祉文化学部、心理学部、
と3つの学部があるのですが、
研究領域にこだわらず、
お互いの研究の中味を知り合おう、
という目的です。


今回は、人間文化学部英語英文学科の、
大川淳先生に、
「William Saroyan の短篇をしみじみ読む
 ―“The Cat”における移民表象」
の題で、発表してもらいました。


サローヤンは、
アルメニア系移民の両親の元に生まれた、
20世紀中葉に活躍したアメリカの作家です。

その「猫」という短篇をとりあげ、
移民の問題が表れていると思われる部分を、
取り上げながら、
従来の解釈とは異なる読み方を提供しようという、
意欲的な発表でした。


題材が、小説ということもあって、
異なる分野の研究者である教員も、
質問や意見を述べやすかったかもしれません。
活発に意見交換がなされました。



言語文化研究は、冊子も発行しています。
よろしければ、大学のホームページから、
御覧ください。
京都ノートルダム女子大学図書館
 学内リポジトリ 言語文化研究



報告:長沼光彦  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 17:00Comments(0)教員の研究活動

2016年02月17日

教員の研究発表会を開催しました

本日大学で、教員の研究発表会を、
開催しました。

学内および学外の研究助成を受けた
研究成果を報告するものです。


「研究プロジェクト発表会」「科研費研究成果発表会」
の題名で実施しました。
大学HPへのリンク

全学的なイベントですが、
人間文化学科の教員を中心に、
簡潔に紹介いたします。
(一番下に、本日のタイムスケジュールを紹介しました。)



午前中は、鎌田均講師が、
「アーカイブズ資料の教育的利用にみる情報リテラシー」の題で、
報告をしました。


アーカイブズは、資料を保管することです。
実物資料を保管する場合もあれば、
デジタル化してデータとして保管する場合もあります。

資料を調べる活動を通して、
情報調査の方法、情報活用の有効性について、
実践的に学び、主体的に考えるように、
し向ける教育を提案しました。

このブログで紹介している、
学科の学び、アクティブラーニングに、
通じる方法でもあります。

実際の授業実践をふまえており、
私は同じ教員の立場から、
興味深く聞きました。

(要するに、いい方法だから、
まねして、自分の授業でもやってみようと、
いうことです。)



午後は、吉田朋子准教授が、
「前近代ヨーロッパにおける美術品輸送の歴史的研究」の題で、
報告しました。


現代の日本にも、美術展のために海外から、
多くの美術品が輸送されてきます。
それでは、いつ頃から、美術品を運ぶ、
という活動を人間は始めたのでしょうか。
また、どのように運んでいたのでしょうか。

そういう美術品の輸送について、
イギリスやフランスの、
資料館(これもアーカイブズですね)に
赴き調査しました。

輸送することが、研究や報告の対象になる、
と昔の人はあまり考えていなかったので、
直接輸送の実態を記した資料はありません。
調査したのは、輸送したときに残された、
当時の領収書や報告書です。

こういう角度で必要な資料を見つけ、
調べていくのかと、
同じ研究者として発見がありました。


続いて、私、長沼光彦准教授も、
「昭和期において象徴主義の形成を果たした各種出版物の研究」
の題名で発表しました。

本屋さんにいくと、
文学書らしい装丁、マンガらしい装丁と、
本の種類は一目でわかるようになっています。

そのような本の装丁にこめられたメッセージを、
読み取るのが、私の研究です。


特に大正時代から昭和の戦前までの間を対象として、
象徴主義というジャンルの詩を、
人々がどんなふうにイメージとしてとらえ、
本の装丁に反映させたか、
調べました。

論文にまとめたものは、
本学図書館情報センターの、
学術リポジトリで、
読むことができます。
たとえば「川路柳虹と象徴主義・自然主義・印象主義・頽唐派」)
よろしければ、ご参照ください。



最後に、人間文化学科ではありませんが、
同じ人間文化学部英語英文学科、小山哲春准教授が
「対人言語コミュニケーション能力養成プログラムの構築、実施、および分析・評価」
の題で報告しました。


小山准教授は、人間文化でも英語英文でも取得できる、
プレゼンテーション実務士の授業を担当しています。

内容は、「話しことば教育」の名前で進めている、
コミュニケーションスキルの学びに、
関わる話でした。

実践も大切ですが、
コミュニケーションがどういうものか、
その意義を理解する方法、理論を知らなくては、
自分自身を省みて、主体的な行動にすることはできない、
という問題提起がありました。

アクティブラーニングと、大いに関わる話ですので、
私からも積極的に質問しました。

他の発表でも、活発に質問のやりとりがなされます。
そんなふうに、意見を交換しながら、
自分の研究や教育に活かすことができるのが、
今回の発表会の意義です。



一般の方もご来場いただけますので、
またの機会には、ぜひおいでください。


報告:長沼光彦






◆本日のタイムスケジュール

日 時:2016(平成28)年2月17日(水)
会 場:ユニソン会館 大会議室

■研究プロジェクト発表会:午前10:00~11:15
【発表1】10:00~10:30
  アーカイブズ資料の教育的利用にみる情報リテラシー
  人間文化学部 人間文化学科 鎌田 均 講師 
【発表2】10:40~11:10
  瞑想の広がりについて-ヴィパッサナー瞑想を体験して-
  心理学部 佐藤 睦子 准教授 

■科研費研究成果発表会 
 午前の部11:15~12:00、午後の部13:00~15:30

【発表1】11:15~11:55
  表記システムの発生・発達過程とその規定要因の分析:数表記を中心として
  山形 恭子 客員教授 
【発表2】13:00~13:40
  前近代ヨーロッパにおける美術品輸送の歴史的研究
  人間文化学部 人間文化学科 吉田 朋子 准教授
【発表3】13:45~14:25
  昭和期において象徴主義の形成を果たした各種出版物の研究
  人間文化学部 人間文化学科 長沼 光彦 准教授
【発表4】14:45~15:25
  対人言語コミュニケーション能力養成プログラムの構築、実施、および分析・評価
  人間文化学部 英語英文学科 小山 哲春 准教授




  


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2016年02月06日

小川光教授最終講義を開催しました

2月4日木曜日、小川光教授による最終講義、
「ロマン主義の起源と進展 ―芸術にみる意義をめぐって―」
を開催しました。


理性が及ばない内面世界を描くロマン主義が、
ヨーロッパに波及していく過程を紹介しました。


会場には、本学教員や、
来校されたお客様方、
また、小川教授に教えを受けた学生や、
卒業生も集まりました。

時には自らピアノを弾いて、
耳から音楽の理論を実感させます。


また、会場の学生も楽しめるよう、
クイズ形式で質問を投げかけ、
緊張をほぐします。

なかなか難しい話だったのではないか、
と思いますが、
皆さん熱心に耳を傾けていました。

音楽や、形而上学について、
質問のやりとりも行われました。


講義が終わると、卒業生や学生が、
小川教授に花束を贈りました。



小川教授が執筆されたものに、
人間文化学科で発行した冊子、
「ロマン派音楽の諸相」があります。


当日会場で配りましたが、
よろしければお問い合わせ下さい。


報告:長沼光彦
  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 22:19Comments(0)教員の研究活動授業紹介国際文化領域(芸術と思想)

2016年01月29日

文化の航跡研究会(小川教授最終講義)2月4日開催

人間文化学科、大学院人間文化専攻では「文化の航跡研究会」を毎年開催し、教員の研究を発表しています。私も他分野の先生方の研究成果に触れることができるこの機会を通して学ぶことが多くあります。

今回は、本学科の小川光教授が三月にご退職されることから、小川先生の最終講義として計画しています。テーマは「ロマン主義の起源と進展~芸術に見る意義をめぐって~」です。日時は2月4日(木)午後4時から5時半、会場は本学ユージニア館3階NDホールです。事前申し込み不要でどなたでもご参加いただけますので、皆様の御来場をお待ちしています。



(鎌田 均)

  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 09:29Comments(0)教員の研究活動国際文化領域(芸術と思想)