2017年08月22日

祇園祭に行ってきました ―3年次生「専門演習」クラス2


次に通りかかったのは、芦刈山です。「芦刈」とは、大和物語などに出てくる有名なお話で、夫婦愛、固く結ばれた夫婦の絆をモチーフにしています。




ご神体は、落ちぶれて葦を刈る物語の主人公、元・夫です。右手に鎌、左手に刈り取った葦を持っています。衣装の一つ(旧衣装の小袖)に、天正17年(1589年)に制作されたものがあり、祇園祭のご神体の衣装としては現存最古だそうで、重要文化財に指定されています。この祭りの歴史の古さがうかがえますね。




人形の御頭はさらに古く、天文6年(1537年)に作られたとのこと。現在はレプリカを用いているそうです。




写真は、巡行の際に山を飾る懸装品の一つ、見送り。年によって使用されるものが異なり、右側が山口華楊画伯の「鶴図」を原画として織られた綴織、左側が江戸時代後期の「唐子喜遊図」で、今年は右の「鶴図」の方を使用するそうです。




こちらは、豊臣秀吉の陣羽織模様をもとに平成に入って新調された胴懸の綴織です。おもしろい鳥獣の図柄ですね。

晴れの日を飾る一つひとつの用品に、古くから多くの人々が熱い思いを籠めてきたことがわかります。


(報告者:堀勝博)


  


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2017年08月20日

祇園祭に行ってきました ―3年次生「専門演習」クラス



大学は夏季休暇に入りましたが、7月にゼミで祇園祭見学に行ったときの記事を何回かに分けて報告します。

3年次生必修科目「専門演習」(ゼミ)の「日本語と古典」クラスでは、日本の古典文学や古い文化に興味を持つ学生が集まっています。

京都を代表する夏祭、祇園祭は、古典文学に深い関わりがありますので、毎年授業の一環として学生を見学に連れ出します。芦刈山、黒主山、木賊山、船鉾、鶏鉾、伯牙山、孟宗山など、古文漢文に取材した山や鉾が数多くあるのです。




今年のゼミ生は、とりわけ古典文学に強い興味をもつ学生が多いので、事前にそれらの山や鉾の由来となった古典文学原文をみっちり学習しました。

とは言っても、33基すべてを網羅することは難しいので、いくつかの山・鉾に焦点を絞りました。香港出身、中国出身の二人の留学生には、漢文学由来の山鉾を担当してもらいました。

見学したのは、お昼に行われる山鉾巡行ではなく、夕刻、駒形提燈に灯が点り、お祭ムードが溢れる宵山でした。まず目に入ったのは油天神山。




さっそく「ちまきどうどすかー」の掛け声でおみやげを売る少女たちのコーラスがわれわれを出迎えてくれました。

留学生たちも、初めて見るこのかわいい光景に目を細くしていました。 〈続〉

(報告者:堀勝博)


  


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2017年08月17日

愛宕山に登る 学生のフィールドワーク

8月1日2時の日付で、愛宕山に登った、
という知らせ(LINE)をもらいました。



何しに行ったの、と聞くと、
火の用心のお札をもらいに行った、
とのことでした。


なるほど、愛宕山の愛宕神社は、
火伏せ(ひぶせ)の神として知られます。

7月31日夕刻から、8月1日早朝の参拝は、
千日詣(せんにちまいり)と呼ばれ、
千日分の防火の御利益があるとされます。


飲食店でバイトをする知り合いと、
その店のご主人と一緒に登ったのだそうです。


きっと御利益があることと思います。

願いを叶えるためには、
苦労をする必要があるわけですね。
(今回は、山登りです。)



防火のように、身近な願いをかける行事は、
京都に住まう人とおつきあいがあることで、
知ったのでしょう。


有名な祭に行くのも良いのですが、
京都の人とお知り合いになり、
身近な行事を教えてもらうのも、
京都フィールドワークですね。

(勉強していくよりも、
生きたフィールドワークと、
言えるかもしれません。)



写真:アリス
報告:長沼光彦

  


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2017年08月15日

夏越の祓の思い出 続 学生のフィールドワーク

昨日の続き、上賀茂神社の、
夏越の祓(なごしのはらえ)の儀式を紹介します。


学生が写真を送ってくれたものです。



6月30日、上賀茂神社、
夏越の祓、夕刻の儀式は、
ならの小川にかかる橋殿(はしのどの)で、
行われます。



上賀茂神社の宮司さんが、
祓の詞(はらえのことば)を唱え、
氏子さんら託された人形(ひとがた)を、
ならの小川に流し、祓を行います。



人形は、氏子さんらが、
自分の体についた穢れ(けがれ)を、
うつしたものです。

人形が祓われることで、
当人の穢れが清くなることを、
祈るのです。

人形は、火で清められることもあるのですが、
水で清められるところに、
上賀茂神社の儀式の特徴があります。



写真:アリス
報告:長沼光彦

  


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2017年08月14日

夏越の祓の思い出 学生のフィールドワーク

以前の話ですが、
上賀茂神社の夏越の祓(なごしのはらえ)を、
ご紹介します。


学生が写真を送ってくれました。


夏越の祓は、6月30日、大学の近くでは、
上賀茂神社、上御霊神社、吉田神社などで、
行われます



上賀茂神社では、午前中と、
夕刻からと、2度行事が行われます。


この写真は、夕刻の儀式が行われる前に、
茅の輪くぐり(ちのわくぐり)をしている、
参拝者の皆さんの様子です。


上賀茂神社では、午前10時から、
宮司さんたちが、茅の輪くぐりの、
儀式を行います。

はじめに、神官さんたちが、
茅の輪をくぐり、お祓いをします。

その後、場所を、境内を流れる、
ならの小川にかけられた、
橋殿(はしどの)にうつします。

そこで、紙でつくられた御饌(みけ)を捧げ、
祓えの儀式を行います。

紙の御饌(みけ)は、儀式のあとに、
ならの小川に流されます。

その後、参拝者の皆さんが、
茅の輪をくぐることになります。


上賀茂神社独特の儀式ですので、
一度、参拝されてはいかがでしょうか。


写真:アリス
報告;長沼光彦  


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2017年08月12日

祇園祭の思い出 学生のフィールドワーク

先月の話ですが、学生が、
祇園祭に出かけた写真を、
送ってくれたので、紹介します。


四条通、烏丸交差点の、
長刀鉾ですね。


一緒に、もう一枚送ってくれました。
ウェスティン都ホテルから観た、
平安神宮だそうです。

向こうに、赤い鳥居が見えるでしょうか。



ウエスティン都ホテルは、
東山にあり、京都を一望できます。

京都にお住まいでない方は、
あまりご存じないかもしれませんが、
東山地域には、京都を一望できる場所が、
いくつかあります。

山で修行した、修験道の人や、
天狗になった気持ちで、
京都をみわたすことができるので、
おすすめです。
(そんな気持ちにならなくても、
良いのですが。)


(写真を送ってくれた学生に聞くのを、
忘れたのですが、
この写真は、同じ日に撮ったのかもしれません。)

(この学生は、行動的で、
1日で、何キロも移動することは、
よくあるようです。)


写真:アリス
報告:長沼光彦


  


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2017年08月09日

京の七夕 学生のフィールドワーク

京都では、8月上旬に、
「京の七夕」というイベントが、
行われます。




旧暦に合わせて、七夕の行事を、
鴨川、岡﨑、北野天満宮、
堀川、二条城、梅野小路公園、
でおこないます。




今回は、鴨川の会場運営の手伝いに、
行った学生が、写真を送ってくれました。



天候のことを考えても、
旧暦に会わせた方が、
星も見やすいでしょう。


新暦に合わせて、
7月7日に七夕飾りをするのも良いですが、
旧暦に合わせ、
かつての風情を思うのも、
良いかと思います。




写真:アリス
報告:長沼光彦








  


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2017年07月31日

西村明美先生 柊家  ホスピタリティ京都

7月11日火曜日の、ホスピタリティ京都は、
柊家女将、西村明美先生を、
お招きしました。



柊家は、文政元年(1818年)創業、
江戸時代から続く、
京都の老舗旅館です。


玄関に、重野成斎(文政10年-明治43年)の書、
「来者如帰」の言葉が記されており、
「我が家に帰られた様に寛いで頂きますように」
という、柊家の、おもてなしの精神が、
表されています。

寛ぎは、身の安全、清掃、美味しい食事、設え等、
全てがととのって感じて頂ける空間で、その陰では
様々な心配りをしなくてはなりません。


そして、柊家のおもてなしの精神の背景には、
神道、仏教の教えをはじめとした、
日本、京都が育んできた土壌があるとのことです。




京の宿として、伝統を重んじる柊家ですが、
江戸時代、明治時代の部屋とともに、
新館では、現代の職人さんらの、
新しい意匠をとりいれています。


温故知新の理念を大切にし
新しいものを採り入れながら、
新旧を融合し、日本文化の伝統を、
未来につなげていくことが、
柊家の重んじるところです。


聴講した学生は、
伝統を尊重しながら、
現代と積極的に関わり、
未来を意識する老舗の姿勢に、
あらためて感じ入っていました。


報告:長沼光彦

  


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2017年07月29日

祇園祭に行ってきました ―1年次生「基礎演習」クラス


  
  1年次生必修科目「基礎演習」の授業は、大学での学習方法を身につけること、人間文化学科の学びの面白さを知り、学科になじんでもらうことを目的とする科目です。人間文化学科では、京都研究・京都フィールドワークをコンセプトの一つに掲げていますので、1年次生を祇園祭に連れ出しました。




 京都出身の1名を除き、初見学の学生ばかりでした。朝11時頃から見学し始めましたが、13日、宵々々々山に相当する日でしたので、まだ山鉾がすべて建っておらず、曳き初めが終わったばかりのところもありました。





 それでも、初めてみる鉾の高さ、大きさに、学生たちは感嘆の声を上げ、絢爛たる懸飾品に目を奪われていました。




 これは、有名な丸山応挙の絵と左甚五郎の彫刻で「動く美術館」の代表格、月鉾を下から見たところです。



 祇園祭は、行くたびに発見がありますが、今回、早い時期に行きすぎて、まだ山建てが始まったばかりの郭巨山の、縄がらみの様子を間近で見ることができました。釘を一本も使わないで建てることを目の当たりにしました。




 大きな鉾には、お囃子を奏でるために、40人前後の人が乗り込むのですが、動くカマキリで有名な蟷螂山には、囃子方ではなく、カマキリのからくりを動かす人が4人乗り込みます。




懸装品で覆われたこの狭い空間の中で仕掛けを操り、山のてっぺんに鎮座するカマキリの手や羽をパタパタと動かすのだそうです。そんな説明を、曳き初めが終わったばかりの、町会所の方がしてくださいました。







早く行ったら行ったで、いろいろ発見することのある、祇園祭でした。






(報告:堀勝博)
  


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2017年07月17日

高橋英一先生 ホスピタリティ京都

7月4日火曜日、ホスピタリティ京都は、
南禅寺の近く、老舗料亭、瓢亭、
十四代当主、高橋英一先生に、
おいでいただきました。



一口に、京料理といっても、
宮中から有職料理、
寺院から精進料理、
茶道から懐石料理、
町衆からおばんざい、と、
四つの流れから、発展しています。

各階層の文化が、
現在の京料理の基礎となっているのです。



また、食材も、地元の川魚に加え、
交易によりもたらされた北海の塩干物や、
日本海側より運ばれてきた一汐物が、
用いられます。

つまり、各地方と交流する都市でああるため、
発展した食文化なのです。


このような歴史をふまえ、
高橋英一先生は、
私のこだわり、として、
だし、の話をしていただきました。


近年は、インスタントの調味料が多くありますが、
自然のもの、手間を惜しまないものの方が、
体にもよく、おいしくいただけると、
高橋英一先生はおっしゃいます。


聴講した学生も、
料理の世界の奥深さを、
あらためて知ったと、
感想を述べていました。


報告:長沼光彦

  


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2017年07月15日

祇園祭 宵山


ただいま、京都は、祇園祭(ぎおんまつり)、
宵山(よいやま)の最中です。


14日は、宵々々山、本日15日は、宵々山、
16日は、宵山と、呼んで区別します。


明日、オープンキャンパスで、
祇園祭の話をするので

14日に取材に出かけてみました。


平日昼間なのですが、
四条通近辺は、賑やかです。

長刀鉾(なぎなたぼこ)では、
鉾にのぼるために、
多くの人が並んでいました。

(長刀鉾は、鉾町の東端、
地下鉄、四条駅の出口近くです。)


神幸祭に、八坂神社より、
神輿(みこし)を迎える、
御旅所では、八坂神社のちまきを、
頒布していました。

(御旅所は、京極通あたりです。)


夏日が続いているので、
ここまで歩くのも、なかなかたいへんです。

肝心の、山鉾をあまり見ないで、
大学に戻ることにしました。

(いちおう、鉾町から八坂神社に続く道を、
歩いてみたわけですが。)


宵山は、夜に出かけた方が、
いいかもしれませんね。


報告:長沼光彦
  
タグ :祇園祭宵山


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2017年07月14日

7月16日、日曜日はオープンキャンパスです

7月16日、日曜日は、
オープンキャンパスです。



「大学の学びにふれてみよう」のテーマで、
大学での学び方、内容を、
お伝えします。



人間文化学科の模擬授業は、
「京都のなりたちを学ぶ
あなたの知らない祇園祭」の題で、
祇園祭を題材に、
京都という街ができた歴史を、
紹介します。

ちょうど、京都は祇園祭で、
17日月曜日に、四条で、
鉾の巡行が行われます。

出かける前に、
お話を聞いていただくのも、
よろしいのではないでしょうか。




体験コーナーは、
「アラビア語を使ってみよう」です。

英語と違い、
アラビア語を学ぶ機会は、
なかなかないと思います。

この機会に、自分の名前を、
書いてみては、いかがでしょう。


よろしければ、お立ち寄りください。


報告:長沼光彦
  


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2017年07月10日

京都をプレゼンする 発展演習


発展演習「京都をプレゼンする」では、
京都をいくつかの視点で調べています。


最後のしあげに、発表の仕方も、
プレゼンテーションパネルを作成して、
ひと工夫することにしました。




大学では、文章で表現できることを、
求めます。
レポートや、試験がそうですね。

社会でも、うまい文章が書ければ、
重宝されます。

ただし、今の世の中は、
映像や音も交えた、
複合的な表現な表現が、
もてはやされます。

you tube などが、
そうですね。

そんなわけで、
人間文化学科では、
多様な表現にチャレンジしてもらうために、
文章以外の表現も、
成果発表に採り入れています。



とはいえ、LINEなどを見ればわかるとおり、
学生の方が、映像と音と文章を交えた表現に、
普段から馴染んでいます。

教員があれこれ言うまでもなく、
面白い表現を、つくりあげたりしています。


報告:長沼光彦

  


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2017年07月05日

大西英玄先生 ホスピタリティ京都

6月27日火曜日の、ホスピタリティ京都は、
清水寺より大西英玄先生に、
おいでいただきました。



大西英玄先生は、
清水寺の広報のお仕事をすることもあり、
テレビでご覧になった方も、
いらっしゃるかもしれません。


清水寺は、
多くの参拝客をお迎えするところです。

また、乳がんの認知を高める、
ピンクリボン活動に協力して、
ピンクイルミネーションを点灯するなど、
人と人をつなぐ社会活動を行っています。

大西英玄先生は、
そういうお寺との出会いの中で、
本当の喜びを見出す、
きっかけとなれば、何よりですと、
おっしゃいます。



そして、ホスピタリティは、
対価を求めるサービスとは、
違うものと考えたいと、
おっしゃいます。

大西英玄先生の考えるホスピタリティは、
相手に気づいてもらえるかどうか、
にかかわらず、努めることだというのです。


そして、当たり前のことを大切にする、
人と人が出会う意味を考える、
見えないものに意識を向ける、
これらが、大切だとおっしゃいます。


当たり前のことを、きちんとこなすためには、
落ち度がないか配慮する気持ちと、
地道な積み重ねが必要です。


その人と出会うことは、奇蹟的な出来事であり、
今まで出会ってきた人すべてが、
自分という人間を作り上げていると、
意識したいということです。


目の前に見えている物事に囚われていると、
現在の自分の知っている範囲しか、
知ることができません。
相手の立場に立つような想像力があって、
はじめて、相手を理解できます。



大西英玄先生のおっしゃるホスピタリティは、
人と人とのつながりを意識しながら、
自分という人間を超えて、
相手を尊重し、新たな関係を結んでいくこと、
であるようです。

対価を求めるサービスとは異なり、
人をとおして、自分を広げていくところに、
ホスピタリティの喜びが、
あるのでしょう。


報告:長沼光彦
  


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2017年07月01日

夏越しの祓で、水無月を食べました


6月30日は、夏越しの祓(なごしのはらえ)でした。


金曜日は、授業があるので、
神社の祓には、いけませんでしたが、
ゼミで、この時期の京都で店にならぶ、
水無月(みなづき)というお菓子を食べながら、
夏越しの祓の話をしました。


(水無月は、外郎の上に、
あずきがのった、写真のような、
お菓子です。)


大学の近くですと、
上賀茂神社で、午前10時に、
(夜にも、人形流しがありますが)
上御霊神社で、午後3時に、
儀式が行われます。



茅の輪くぐり(ちのわくぐり)、と呼ばれる、
茅(ちがや)で作った、2メートルほどの、
大きな輪を、くぐり、厄除けする、
儀式です。

(写真は、上御霊神社の茅の輪です。)


「夏越しの祓する人は、
千歳の命(ちとせのいのち)
延ぶ(のぶ)といふなり」

このような歌を唱えながら、
8の字を描いて、
輪をくぐります。

1年の半分を過ぎたところで、
健康を保つことができるように、
願いをこめた儀式というわけです。


6月は、旧暦でいうと、
夏の終わりに当たります。

6月末日は、今の暦でいえば、
8月の中旬くらいになるので、
まさに、夏の終わりという感じです。



というようなことを話していたら、
香港の留学生のひとりが、地元に、
水無月と似たようなお菓子があると、
言います。

プッチャイコー(Put chai ko)、
というお菓子です。
(これで、検索すると、
インターネットの記事が出てきます。)

プティングのようなものらしいですが、
食感が、水無月に使われる外郎(ういろう)と似ていて、
小豆をまぜる場合は、見た目もよく似ているようです。

留学生から、こういう面白い話を、
聞くことはよくあります。




水無月は、京都を中心に食べられるもので、
関西で広くお店に出るわけではないようです。
関西の学生でも、初めて食べた、
という人がほとんどでした。

京都では、この時期、スーパーでも、
出ているのですが。

京都ならではの、
夏の行事ということですね。


報告:長沼光彦


  


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2017年06月26日

鈴鹿可奈子先生 ホスピタリティ京都

6月20日のホスピタリティ京都は、
聖護院八ッ橋総本店専務、
鈴鹿可奈子先生に、いらしていただきました。



京都のお土産として有名な八ッ橋ですが、
鈴鹿可奈子先生は、
より日常的に親しまれる、
お菓子にしたいと、おしゃいます。



「味は伝統」を企業理念とし、
100年は続く商品を販売していくことを、
聖護院八ッ橋総本店は目指しています。


「米粉と砂糖を混ぜ合わせ、
にっきで香り付けをしたもの」
という八ッ橋の定義を守りながら、
時代に合わせて、お客様に届ける方法を、
考えています。




2011年3月26日に誕生した、
聖護院八ッ橋総本店の新しいブランド、
nikiniki は、
「新しい八ッ橋のお召し上がり方を提案する」
ものです。

これまでと異なる八ッ橋の楽しみ方の提案し、
新たなお客様を招こうとするブランドなのです。


このような挑戦を行うのは、
「100年後・200年後の八ッ橋」を念頭におき、
八ッ橋の美味しさを、
一人でも多くの人に届けたい、
と考えるからです。

伝統を守るためにも、
新しい挑戦が必要だ、
ということです。


報告:長沼光彦





  


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2017年06月19日

畑正高先生 ホスピタリティ京都


6月13日火曜日の、
ホスピタリティ京都は、
松栄堂主人、畑正高先生に、
お話いただきました。




松栄堂は、
お香を扱う京都の老舗です。

お香の観点から、
人との関わりについて、
お話していただきました。



お話のキーワードは、
「慮る」(おもんぱかる)です。


香りは、形がないのものですから、
そこに、意味を読み取るには、
慮る、想像力が必要です。

一方で、香りは、
人を刺激するものでもあります。

よい香りは、人を集め、
人を癒やすものです。

それゆえ、香りの文化は、
日本でも、古くから、
受け継がれてきました。



お香の材料は、大陸よりわたってくる、
貴重なものでした。

しかし、香りの魅力は、
困難を乗り越え、
人々が材料を求める動機となりました。

異文化の受容には、
異国を想像する力、慮る、
が必要となります。



一方で、お香は、日本の文化とは、
異なるものです。

そこに、異文化との出会いと、
日本における変容が起こります。

文化は、ただ受容されるものではなく、
変化するもので、
その変化に、創造性が生まれる、
きっかけもあります。

お香は、異文化として理解されながら、
日本人の想像力、慮る、により、
独自性を生み出すことになります。

歴史は、そのような出会いと、
選択、判断の積み重ねで、
作られていく、ということです。



最後に、畑先生が参加される、
シンポジウムの紹介がありました。

「京都からつながるSDGsシンポジウム」
6月23日金曜日 13:30~16:30
キャンパスプラザ京都 第2講義室
京のアジェンダ21フォーラムで、
詳しい情報がわかります。)

SDGsは、持続可能な開発目標
(Sustainable Development Goals )の意味で、
2015年に国連で採択されました。

これを機会に、文化と環境の関わりを、
考えてみるのも良いのではないでしょうか。


報告:長沼光彦

  


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2017年06月05日

鞍馬の火祭 学生の京都フィールドワーク


昨年の話ですが、学生が行った、
鞍馬の火祭を紹介します。



2年ゼミに発展演習は、
「京都をプレゼンする」の題で、
京都をいろいろな角度から見ています。

その際に、鞍馬山のことが、話題になり、
火祭に行った話をしてくれました。



鞍馬の火祭は、
毎年10月22日に行われます。
鞍馬山の由岐神社に、
松明を持った地元の人たちが行列する、
京都の三大奇祭の一つとされるものです。



火は、熱を生み、
物を加工する力を持ちます。

また、物を燃やし、
浄化する力があります。

そのような火への畏敬の気持ちが、
火を祀る祭を生み出したのでしょう。



由岐神社ホームページによれば、
天慶3年(940年)に、
天下泰平を祈念し、
由岐神社が鞍馬山に遷宮された際、
鴨川に生えていた葦(あし)で松明をつくり、
道中に篝火(かがりび)を焚いて行列したのが、
火祭の始まりだとのことです。



実際に火祭を見ることができて、
貴重な体験になったようです。


写真:アリス
報告:長沼光彦

  
タグ :鞍馬の火祭


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2017年06月04日

笹岡隆甫先生 第5回 ホスピタリティ京都

5月30日、ホスピタリティ京都、
笹岡先生の講義の5回目は、
公開講演会の形で行いました。


多くのご来場ありがとうございます。
参加者人数は、 62名(うち37名が本学学生)でした。

「いけばな~2020年それ以降に向けて~」
の題で、開かれた講演会ですが、
いけばなの現在と未来について、
お話していただきました。

2020年は、
東京オリンピックの開催される都市です。

この機会に、世界に向け、
いけばなを紹介したいと、
笹岡先生は、おっしゃいます。



もとより、笹岡先生は、
若い世代に、
いけばなという文化を伝えたい、
という意思をお持ちです。

これまでの講義でも、
文化を伝え、共有するために、
種々の活動をしていることを、
紹介してこられました。

いのちに直に触れる、
いけばなを広く世界に、
また世代を超えて未来に、
伝える話となりました。




文化を伝える際の、
キーワードとなるのが、
コラボレーションです。


他国でいけばなを紹介するときには、
その土地の花や器を採り入れる。

また、他の文化表現を担う方たちと、
競作することにより、
新しい可能性が生まれる。


そのようなコラボレーションを通じて、
土地を超え、時を超えて、
文化を伝える可能性が、
広がるということです。



京都は、山に囲まれた都市に、
人々が集まっています。

そこでは、人と人が出会いやすく、
文化のコラボレーションがなされてきました。

その京都の心がまえで、
人と人とのつながりを生み出し、
創造的な営みを続けていくことになるのです。

報告:長沼光彦

追記:
前の週(第4回)の笹岡先生の講義の報告ページは「こちら:」

同じ日の笹岡先生の講義の公開講演会の主催者「徳と知教育センター」による報告ページは「こちら:」

5月27日(土)に本学で実施された笹岡先生の特別授業の報告ページは「こちら:」  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 18:36Comments(0)授業紹介京都

2017年06月01日

古地図を比較する 発展演習


発展演習「京都でプレゼンする」は、
京都の古地図を使いながら、
京都の特徴を学んでいます。



まず、江戸時代の古地図を見ると、
平安時代の京都の話を思い出せば、
あれっと思います。

古典の時間や、日本史の時間に、
聞いた話だと、
平安京は、碁盤の目の、
四角い町だったはずです。

ところが、江戸時代の古地図で、
京都は、南北に長細い、
船のような形になっています。


これは、京都の西側が湿地で、
住居として好まれなくなり、
しだいに東側に人が移っていったからです。

室町時代には、京都の町は、
船の形になったようですが、
その後、豊臣秀吉が、
京都町を囲むように、
大きな土の壁(御土居(おどい))をつくり、
船の形の町が、はっきりとなりました。



今度は、昭和の地図と比較してみて、
明治時代に開通した、市電の路線を見たりすると、
京都の町は、船の形を原型として、
発展してきたことがわかります。

船の形、御土居の外側は、
明治以降も、郊外だったわけです。


地図を見ると、そんな土地の歴史を、
実感することができます。

報告:長沼光彦




  
タグ :古地図京都


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 21:53Comments(0)授業紹介京都日本語日本文化領域