2017年05月26日

原作と比較する 走れメロス 国文学概論

国文学概論では、
「走れメロス」を読みながら、
小説の構成について、
考えています。



太宰治が「走れメロス」を書くにあたり、
参考にしたと思われる、
詩があります。

シラーの「人質」という作品です。

(このことについて、
すでに種々の論文があります。
山内祥史編『太宰治『走れメロス』作品論集』
クレス出版、2001年
に掲載されている論文を、参照していただくと、
良いでしょう。
インターネット上で公開されている、
論文もあります。)


「人質」と比較してみると、
太宰治が書き足している部分が、
ずいぶん多いことがわかります。

村で妹の結婚式をあげる場面は、
すべて書き足しです。

メロスが村の牧人であることや、
邪悪に敏感というキャラクターの設定も、
書き足している要素です。



この書き足しの部分を、
改めて見てみると、
単純な話と思われた、
「走れメロス」も、
複雑な味わいがあることが、
わかります。

また、
太宰治の他の作品と比べてみると、
その付け足しの部分に、
太宰治の作家としての、
共通点を見いだせるようにも、
思います。


いずれにせよ、
この書き足しの部分に、
当時の(あるいは太宰の)「小説らしさ」が、
表現されているでしょう。

近代以前の物語とは、
異なる要素を、
小説らしさは、
必要とするのです。

言い換えると、
付け足しの部分にこそ、
当時の人たちが、
読んで面白い、
と思われる要素が、
含まれている、
ということですね。


報告:長沼光彦

  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 18:14Comments(0)授業紹介日本語日本文化領域

2017年05月25日

メッセージ 京都で映画を観る

映画「メッセージ」は、異星から来た生物と、
コミュニケーションをとろうとする話です。



地球の12カ所に、巨大な宇宙船が、
現れます。

宇宙船で訪れた生物の意図は、
何なのか。

これを探るために、言語学者が、
調査を進める軍隊に呼ばれます。



この異星の知的生命体と、
コミュニケーションをとろうと、
言語学者がいろいろと、
チャレンジするところが、
この映画の面白いところです。


そのチャレンジの過程で、
サピア=ウォーフ仮説、
という言語理論が紹介されます。

言語の勉強をしている人は、
知っている有名な考え方です。

映画では、いくぶん解釈を広げていると、
思いますが、
これが、物語の展開の鍵となります。



そんなわけで、言葉やコミュニケーションが、
モチーフとなっていて、
面白い映画に仕上がっていました。

ちょっと、ストーリーを追うのが、
難しいかなとも思いましたが。

報告:長沼光彦
  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 20:57Comments(0)国際文化領域(多文化理解)日本語日本文化領域

2017年05月17日

声を出すところから始める 国語科教育法Ⅰ

国語科教員を目指す授業、
国語科教育法Ⅰでは、
声を出すところから、はじめます。



国語に関する知識、
文章読解の方法、とかから、
はじめないのですか、
と疑問に思われるかもしれません。


もちろん、読解の方法など、
基礎的な知識は、大切ですが、
それらは、また別に勉強してもらいます。


国語科教育法Ⅰは、
国語という科目を教える方法を、
学ぶ科目です。



教育現場で授業をするためには、
口頭で説明しなければなりません。

口頭で説明するにも、
いろいろな技能が必要ですが、
まずは聞き取りやすく、
声を出す必要があります。

とはいえ、人前で話す機会は、
なかなかないでしょう。

というわけで、
まずは声をだすところか、
始めることにしています。



人間文化学科では、
話しことば教育という名称で、
プレゼンテーションやスピーチの方法を、
学んでいます。

そこで学んだことも、
国語科教育法でも、
活かしてほしい、
と思っています。


報告:長沼光彦  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 21:48Comments(0)国語科教諭免許授業紹介日本語日本文化領域

2017年05月16日

本物に触れる 京都の研究 発展演習

京都や日本の伝統文化を学ぶ際にも、
できるだけ本物に触れよう、
としています。

もちろん、
京都フィールドワークや、
基礎演習などでお招きするゲストは、
本物に触れる機会です。

今回は、図書館に所蔵している、
資料の話です。



私の担当する発展演習では、
京都をプレゼンする、の題で、
京都を様々な角度から、
見てみようとしています。

受講するグループのひとつが、
京都の市電を調べたい、
とプランを出しました。

グループに、
京都出身の学生がいて、
親御さんが、学生時代に、
まだ市電が走っていた、
という話を聞いたのだそうです。


どこを走ってたのですか、
と聞かれたので、
とりあえず、
インターネット上の情報を、
電子黒板で見せたのですが、
物足りない様子です。

よし、では、
図書館で、昭和初期の地図を見よう、
と提案しました。



地図を見たら、
すごい、おもしろい、
との感想です。

何が面白いかと言えば、
当時使っていた地図ですから、
市電の駅周辺の情報が書かれており、
なぜ、駅を設置したのか、
直観できるからです。


ついでに、ノートルダムは、
どこですか、と聞かれて見ると、
植物園くらいしか、
見当たりません。

北山界隈が発展してきた経緯を、
紹介しました。
ノートルダムに昔から勤めていた先生より、
聞いた話をまじえたりします。

実際の地図を見ると、
発見があるわけです。


こんなふうに興味を広げる機会となるので、
本物に触れる機会を設けています。


報告:長沼光彦

  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 21:38Comments(0)授業紹介京都日本語日本文化領域

2017年05月10日

メロスは王と対立する 国文学概論


国文学概論では、
太宰治「走れメロス」を、
作業しながら読解していると、
紹介しました




小説を読解する際には、
形でとらえる必要があります。
(「構造」ということも、あります。)


例えば、「走れメロス」の始まりは、
メロスと王の、
はっきりとした対立の形になっています。

メロスは、邪悪に敏感な男、
王は、邪智暴虐、ということになっています。

また、メロスは政治がわからない牧人、
王は、支配者です。

さらに、メロスは、妹の結婚式のために、
買い物に出かける男ですが、
王は、人を信じられないがゆえに、
妹をも殺しています。


「走れメロス」は、伝説を基にして、
あえて、単純な対立の構造にしているのでしょう。



読解は、さらに先に進みます。

小説の文章をよく読んでみますと、
そういう単純な対立構造から、
はずれた表現が見つかります。

邪悪なはずの王の顔が、
蒼白で、眉間に皺が刻まれています。

悩みがあるらしく、
王は、孤独だと主張します。


こういう単純な構造に当てはまらない部分を、
読み取ることで、読解は深まります。

形にはまらない表情や発言は、
登場人物の性格に、
奥行きを与えます。

いずれにせよ、
まずは、形を捉えないと、
意外な部分にも、
気づかないことになります。

形と意外な部分と、
両方読み取ることで、
発見があります。


報告:長沼光彦
  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 19:19Comments(0)授業紹介日本語日本文化領域

2017年05月09日

美女と野獣 京都で映画を観る


ゴールデンウィークに、
映画はご覧になりましたか。


今回は、ディズニー映画、
美女と野獣を、観ました。


美女と野獣は、
いろいろなバージョンがあるのですが、
今回の映画は、1991年のディズニーアニメの、
実写化です。


アニメと同じ人物設定なのですが、
ヒロインのベルは、読書が好きです。

本を読むことで、
別の世界に行った気持ちになれる、
というのが、ベルのキャラクターです。

そのため、村一番のいい男である、
ガストンとは、求婚されているのですが、
気持ちが合いません。

ガストンは、想像力を、あまり持ち合わせない、
マッチョで、ナルシストな人物です。



ここで、やはり、読書とか想像力とか、
大切だよね、と説教くさく、
締めくくっての良いのですが、
映画をもう少し丁寧に観てみましょう。


確かに、ベルは、その想像力によって、
野獣と共感することもできます。

しかし、その想像力ゆえに、
ベルは、村では変わり者と思われています。

過度の想像力は、
現実から、浮いてしまう原因となるわけです。


また、ベルは、想像力で、
どうしても、埋められない過去の出来事があり、
それが心にひっかかっています。



あまり書くと、
映画を観る楽しみがなくなるので、
やめておきますが、
今回の美女と野獣は、
単純に、読書好き、空想好きの女性が、
幸せを勝ち取った、という話ではないようです。

現実との接点を、見つけながら、
愛を発見する、という話になっている、
のではないでしょうか。

野獣との愛も、王子様だから、
幸せになる、というのではなく、
互いの弱さと、強さを理解しながら、
関係を深めていくように思われます。


そのあたりが、アニメとの違いにも、
なっているでしょう。

ベルを演じたエマ・ワトソンは、
もちろん綺麗で可愛らしいのですが、
同じくらい、野獣も、キュートに見えるのではないか、
と思います。

よろしければ、アニメと比較してみてください。

報告:長沼光彦

  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 21:53Comments(0)国際文化領域(多文化理解)日本語日本文化領域

2017年05月06日

楽しむのは誰 GWとUSJ


GWは、どこかへお出かけになったでしょうか。



テレビでは、USJのCMが流れていますが、
何種類かありますね。
USJは、一昨年、学生に案内されて、
行きました。)



印象に残ったのは、
「ドラゴンクエスト・ザ・リアル」のCMです。

巨大なモンスターに、
母と娘が襲われています。

「助けて」というと、
それまで、しょんぼりしていた、
お父さんが、剣を持って立ち上がります。

「勇者の僕が目を覚ます!」


アトラクションの主人公が、
お父さん、なんですね。

お父さんは、子どもを楽しませるだけでなく、
自分で楽しんでもいいんです、
というメッセージのようです。



実は、このごろ流れているUSJのCMには、
いろいろな種類があります。

「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」のCMは、
中学生か高校生くらいの女子が、
楽しんでいる内容です。

「ようかい体操・ザ・リアル」は、
小学校くらいの男の子と女の子が、
ようかい体操を、踊っています。


異なる世代が主人公になっていて、
それぞれのニーズをふまえながら、
広くお客さんに訴えようという、
意図のようです。



ドラクエは、あるいは、
今の子どもには、馴染みが薄いかもしれません。

(子どもは、最近はやった、
妖怪ウォッチの方が、
人気でしょう。)

とはいえ、一日過ごすわけですから、
お父さんが楽しめるアトラクションも、
あって良いということなのだと思います。

CMも、誰かに何かを伝える、
メッセージですから、
その意図を考えてみるのも、
面白いかと思います。



報告:長沼光彦

  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 21:53Comments(0)日本語日本文化領域

2017年04月28日

京都百人一首 かるた会が開かれました

人間文化学科の堀勝博教授のゼミで制作された「京都百人一首」については、
このブログでも紹介されてきましたが

http://notredameningen.kyo2.jp/e444544.html

2017年4月27日、
この「京都百人一首」かるた会が人間文化学科の有志によって開かれました。

今回は、2チームに分かれてのかるた会です。



途中、堀教授もお越しくださり、ちょっとしたご指導あり。


京都の地名などが詠みこまれた名歌にふれる、
和やかで楽しいひと時となりました。






なお、6月には、この「京都百人一首」も紹介される公開講座が開かれます。

【公開講座】----------

「百人一首 かるたに恋して」

第1部 「京都百人一首歌かるた」で巡る京都の名所
   (堀 勝博 人間文化学科教授)

第2部 元・クイーンが語る競技かるたの魅力
   (荒川裕理 第47・48期クイーン 京都小倉かるた会所属)

会 場 京都ノートルダム女子大学
日 時 6月10日(土)14:00~16:00
予 約 不要
入場料 無料

---------------

「競技かるたのクイーンもいらっしゃる!」
「歌を通して、京都をもっと知ることができるかな」などと
今回のメンバーも、皆、とても楽しみにしているようです。


報告:平野美保
  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 17:00Comments(0)学生の活動報告学生の作品日本語日本文化領域

2017年04月26日

自分流にマイ古地図をつくる 専門演習

今年の3年次専門演習は、
京都で物語を見つける、
というテーマで、はじめました。


はじめは、共通テーマを作っておいて、
その後、それぞれゼミ生のみなさんが、
自分のモチーフにつなげて、
発展させる予定です。


というわけで、最初は、
マイ古地図から、始まります。

古地図の写真データを、
プリントアウトして貼りあわせて、
自分用の京都地図を用意します。

3年ゼミに入ってきた学生は、
2年次にすでに、
マイ古地図をつくっている人も、
います。

まだ作っていない学生の分を、
貼りあわせる作業を、
手伝ってもらいました。



できあがりましたら、
学生と京都の話をしながら、
地図に書き込んでもらいます。

江戸時代の御所の場所と、
今の御所の場所は、
同じですね。

では、平安時代の内裏(だいり)の、
位置はどこでしょうか。

そういう位置関係を、
通り名をたよりに、
探してみます。


そして、場所がわかったら、
色鉛筆で、四角にかこんでみます。


そういう作業を続けて、
自分で興味を持ったことを、
書き込んでいくと、
本当に、自分の地図といえるもの、
マイ古地図ができあがっていきます。



報告:長沼光彦  
タグ :古地図京都


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 21:48Comments(0)授業紹介京都日本語日本文化領域

2017年04月25日

作業して話し合いをして読む 国文学概論


今年の国文学概論は、
太宰治「走れメロス」を読むところから、
はじめました。



小説を「読む」とは、どういうことか、
考えてみよう、というテーマです。


まずは、それぞれ、
メロスという人物を、
よく表している表現を、
抜き出してもらいました。


次に、これを付箋に書き出し、
4~5人のグループで、
模造紙に貼って、
お互いに見比べてもらいました。



それぞれ同じところを、
挙げている場合もあれば、
違うところを、
挙げている場合もあります。


まずは、この違いを考えてみてほしいのです。

小説の読み方が人によって異なるのは、
注目するポイントが人それぞれだからです。

人は、それぞれ、経験や知識が異なります。

その異なる経験や知識をもとに、
小説を読むわけですから、
読み方が異なるのは、当然です。


こういう読み方の違いが出てくるのは、
悪いことではありません。

違いが出てくる理由に、
注目することで、
むしろ、「読む」際に、
読む人、読者の役割が、
大きいことに気づいてほしいのです。



小説は、作者が作った作品です。
しかし、読むときは、
読者が主体なのです。

報告:長沼光彦  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 21:00Comments(0)授業紹介日本語日本文化領域

2017年04月23日

オープンキャンパスを開催しました

本日、23日日曜日は、
オープンキャンパスを開催しました。


多くのご来場ありがとうございます。


今年最初のオープンキャンパスとなり、
学生スタッフも新しいメンバーを迎えました。



1年生のスタッフは、
まだ慣れないところもあったかもしれませんが、
それぞれ、本学の良いところを伝えたいと、
スタッフに加わった学生です。

また、いらしたときには、
ぜひ、大学の様子を、
学生の目線から聞いてみてください。
今後とも、よろしくお願いします。


昨年も行いましたが、
食堂には、お菓子を楽しみながら、
本学の学生と話していただく、
カフェコーナーを用意しています。
こちらもご利用ください。


今回は、茶道部が参加して、
お茶を用意いたしました。




人間文化学科の模擬授業は、
吉田朋子先生の、
「絵画の見方」です。


いくつか絵画作品を見てもらって、
その絵画について語る、
ギャラリートークにチャレンジしてもらいました。

絵を言葉にする、
というのは、なかなか難しいかな、
と思っていましたが、
参加した皆さんは、
積極的に、自分で気づいた点を、
コメントしてくれました。

絵を知るためには、
知識も必要なのですが、
絵のどこに着目するか、
目の付け所を発見することも大切です。

今回のように、
絵を見て、言葉にできれば、
これをきっかけとして、
絵を説明する力を、
身につけることができるでしょう。


体験コーナーでは、
鷲見朗子先生が、
アラビア語入門講座を、
行いました。

一度ご覧になったことがある方は、
筆記されたアラビア語が、
どこで切れるのかな、
と思ったりするかもしれません。

まずは、その種類を知っていただいたうえで、
名前を書いてみましょう、
というところから体験してもらいました。

よろしければ、
これをきっかけに、
アラビア語の勉強を、
始めてみてはいかがでしょう。


もうひとつの体験コーナーは、
私、長沼が、
地図の書き方、見方の話をしました。

近年は、グーグルマップなど、
インターネットで提供される、
地図情報が便利です。

ですが、この地図情報に慣れると、
目的地まで、点から点へと移動して、
あまり周囲を見ないのではないかと思います。

実は、地図は、読み物と似ていて、
いろいろな情報を読み取ることができます。
目的地ばかりみないで、
その周辺を、面的に眺めてみると、
いろいろ発見があります。

特に、先日紹介した、
古地図などは、
その時代の人の考え方が、
反映されていて、
じんわり眺めると、
面白いところが見えてきます。

本日は、調子にのって、
古地図も取り出し、
京都の歴史も、話してしまいました。



オープンキャンパスは、
月ごとに、模擬授業や体験コーナーが、
変わります。

よろしければ、またおいでください。

報告:長沼光彦

  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 21:46Comments(0)学生の活動報告国際文化領域(多文化理解)国際文化領域(芸術と思想)日本語日本文化領域

2017年04月19日

マイ古地図を作っています


今年の長沼担当2年次発展演習は、
「京都でプレゼンしよう」というテーマで、
授業をしています。


京都を、自分の興味あるテーマで調べて、
プレゼンパネルを作成するなど、
発表形式も工夫してみよう、
というものです。


まずは、
京都の成り立ちを知るために、
古地図を使って、
歴史と地理を俯瞰してみようと思います。


大学図書館には、江戸時代の京都古地図、
「改正京町繪圖細見大成  洛中洛外町々小名」
(天保2年(1831年)7月開板、
書肆 文叢堂 竹原好兵衛、
考正 池田東籠亭)
があります。

これを写真撮影したものを、
分割してプリントアウトして、
それぞれ貼り合わせてもらうところから、
はじめました。



図工の時間のようで、
楽しいかと思ったのですが、
なかなか不評です。

まあ、面倒ですよね。

とはいえ、自分で作ってもらった方が、
勉強になります。

ひとりひとり古地図を作成してもらい、
そこに、いろいろと記入していくと、
地図の見方もわかり、
京都の歴史について、
発見することになります。



地図を読み始めたら、
面白くなりますから、
と説得して、
次回に続くことになりました。


報告:長沼光彦
  
タグ :古地図


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2017年04月02日

ラ・ラ・ランド 京都で映画を観る

ラ・ラ・ランド  La La Land は、
今回のアカデミー賞候補作です。

授賞式で、まちがえて、
作品賞受賞と発表される、
珍事がありました。



とはいえ、
監督賞、主演女優賞などを、
受賞しており、
評価された作品であることは、
まちがいありません。

(監督は、デミアン・チャゼル、
主演女優は、エマ・ストーンです。)


ラ・ラ・ランドは、ミュージカルなのですが、
まずは、オープニングから、
こだわりの映像が展開します。

ロサンジェルスの、
ハイウェイの一部を借り切って、
ワンショットで撮影された、
歌と踊りの場面です。

カメラが、切れ間なく、
舞台を移動し、
歌い踊る人たちを追いかけていきます。

広々とした空間を、
自在にカメラが動く映像は、
圧巻です。



まさに、歌と踊りでつくられた世界、
ラ・ラ・ランド、という感じですが、
ストーリーの展開は、
必ずしも、ラ・ラ・ラ、というわけにはいきません。

主人公の夢と挫折があります。
詳しくは、実際に映画を観てください。

ただ、どんなときにも、
主人公には音楽があります。

そういう意味では、
ラ・ラ・ラ、なのでしょう。
どういう気もちで、
口ずさみ、楽器を奏でるにしろ。


ミュージカルの歴史をふまえながらも、
これまでのものと違う味わいになっています。

ディスニー映画で馴染みになっている人には、
こちらのミュージカルも観てもらえると、
また別の面白さが発見できると思います。

報告:長沼光彦


  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 21:47Comments(0)国際文化領域(多文化理解)日本語日本文化領域

2017年04月01日

うその日


本日、4月1日は、
エイプリルフールです。

普段は言ってはいけないウソを、
楽しんで良い日ということです。



とはいえ、本当にだましたら、
いけないわけで、
ウソだとわかったら、
笑えるようなものの方が良いのでしょう。

そういう意味では、
ちょっとハメをはずす、
ユーモアの日とも言えます。



エイプリルフールは、
西洋発ですが、
日本にも、うそ、の日があります。

正月に、各地の天満宮で、
うそかえ、という神事があります。

鷽(うそ)という鳥の、
木彫りの像を、
天満宮でいただき、
昨年いただいたものをお返します。

昨年までの悪いことが、
うそになるように、
という願いをこめる行事です。



こちらのウソは、
不幸をウソにして、
幸せを呼ぶという、
ささやかなお願いですね。


同じウソでも、
考え方が違うわけです。

こういう習慣の違いから、
ウソについて考えてみるのも、
面白いですね。

報告:長沼光彦

  

Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 23:44Comments(0)日本語日本文化領域

2017年03月24日

モアナと伝説の海 京都で映画を観る


モアナと伝説の海、
ディズニーのアニメーション映画です。

温暖な地域の海を舞台とした、
ファンタジーです。


いろいろ楽しい映画でしたが、
ストーリーにふれると、
映画を楽しむ邪魔になると悪いので、
別の話をいたしましょう。


ファンタジーではあるのですが、
登場人物の表情や動作は、
アメリカ文化を反映しています。



例えば、ラッパーの人たちが、
二人で見合って、
互いに手をたたきあったり、
ハイタッチしたりすることがありますね。

(Handshakeといわれているようです。)

こういう動作を、登場人物がしたりするわけです。


アメリカとは文化が違うはずですから、
真面目に考えれば、
そういう動作をすることは、
ないでしょう。

とはいえ、
観客がアメリカの文化を共有していれば、
そういう動作は、
映画を楽しくみせるための、
演出になります。



映画の世界観としては、
リアルではないわけですが、
観客にとっては、
なじみ深いので、
むしろリアルに(生き生きしているように)
感じるわけです。


こういうリアルの使い分けが、
映画の演出の面白いところでもあります。


報告:長沼光彦  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 22:34Comments(0)国際文化領域(多文化理解)日本語日本文化領域

2017年03月21日

たかが世界の終わり 京都で映画を観る

「たかが世界の終わり」
It's only the end of the world
四条の京都シネマで観ました。

(とはいえ、もう上映が終わるようです。
毎度、話が遅くてすみません。)



監督のグザヴィエ・ドランは、
19歳の時に「マイマザー」で監督デビュー。
俳優の菅田将暉が、
もっとも会いたい人と、
テレビで言っていたことがあります。

「たかが世界の終わり」は、
カンヌ国際映画際グランプリを、
受賞しています。


映画は、画面が暗転したままで、
小さなノイズ、機械音が聞こえるところから、
始まります。

そして、主人公の独白。

冒頭から、映画に入り込むことを、
求めてきます。


登場人物同士も、
会話がどこか行き違っていて、
その理由がなかなか
つかめないところがあります。

登場人物の言葉や、
表情に注目していきます。

この映画、人物の表情を、
アップでとらえる時間が多いのです。

そこでまた、映画に入り込んで、
いくことになります。


きちんと説明してほしい人には、
もやもやするところがあるかもしれませんが、
こういう引き込み方に、
映画独自の表現があると思います。

あるいは、グザヴィエ・ドラン監督、
独自の表現と言った方が、
良いかもしれません。



報告:長沼光彦  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 23:15Comments(0)国際文化領域(多文化理解)京都日本語日本文化領域

2017年03月05日

3月5日は啓蟄

3月5日は、二十四節季でいう、
啓蟄(けいちつ)でした。


啓蟄は、
地面の下で冬ごもりをしていた、
虫が出てくる、という意味です。


本日は、だいぶ暖かい日で、
啓蟄の名にふさわしい休日でした。


来週、3月11日は、
本学の卒業式なのですが、
暖かいと良いですね。


報告:長沼光彦  
タグ :啓蟄


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 23:09Comments(0)日本語日本文化領域

2017年03月03日

3月3日 桃の節句


本日、3月3日は、
ひな祭りですね。

桃の節句とも言いますし、
かつては上巳(じょうし)とも言いました。



今は、
女子の成長を祝う日となっていますが、
節句という言葉から、
もとは季節の変わり目の、
行事です。


元は中国の暦から来たもので、
上巳という言い方は、
3月上旬の巳の日に、
行われたことに由来します。

(巳(み)というのは、
干支(えと)と同じ、
ね、うし、とら、う、の
「み」です。
かつては、「ね」から始まり、
日にちを12に分けたのですね。)




上巳と呼ばれた奈良、平安時代は、
ひな祭りではなく、
曲水の宴を行っていました。


上巳とは別に、
人形を飾り、遊ぶ、ということは、
平安時代から行われていて、
『源氏物語』「紅葉賀」に、
まだ子どもの紫の上が、
調度品を並べながら、
雛で遊ぶ場面が出てきます。


今のひな祭りは、
江戸時代頃から始まるようです。


報告:長沼光彦



  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 23:12Comments(0)京都日本語日本文化領域

2017年02月28日

とりあえず驚く


日本文化について、
すべてを知り尽くすわけにもいかないので、
日々新しい発見があります。



神戸にゴーフル、
というお菓子があるのですが、
純粋な洋菓子と思いきや、
焼き生地に、
せんべいの技術を使っているのだそうです。

(朝日新聞2017年1月12日夕刊の記事、
「ミナトの力⑥ 神戸開港150年」に、
載っていました。)



こういう驚きに出会ったときに、
知らなくて恥ずかしい、
と思うよりも、
面白い、と思う方が、
良いと思います。


新しい発見をして、
得をしたな、というのが、
まずあります。

もうひとつは、
そういうことに興味を持つことができる、
自分の関心の幅も、
肯定しておいた方が、
良いと思います。



知らなくても、
アンテナをはることができれば、
発見をして、知ることができます。

実は、研究は、
こういうアンテナのはり方が、
大切です。

はじめからすべてを知ることは、
無理なので、
面白いことをキャッチする、
心の持ち方が、
まずは大切なのだと思います。


報告:長沼光彦
  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 22:22Comments(0)日本語日本文化領域

2017年02月26日

ポケモンgoで偽情報について考える

ポケモンgoについて、
ネットで調べてみると、
いろいろな情報が出てきます。



ゲームは、うまくプレイする方法や、
ちょっとした困難を乗り越える手段を、
見つけるのが、面白い遊びです。

その方法や手段を見つけるのに、
あまり手間をかけたくない人は、
「攻略サイト」を見たりします。


その情報の中には、
本当ですか?
と聞きたくなるようなものがあります。


たとえば、ポケモンgoは、
実際に歩かないと、
ゲームが進行しないので、
歩かないで距離を稼ぐ方法を、
紹介しているネット記事があります。

スマホをおもちゃの電車に乗せて、
室内を走らせるとか、
扇風機など振動するものに、
くっつける、というものが乗っていました。


ポケモンgoは、
GPSを使った、google mapと、
同様の技術を使っていますから、
1~2メートル移動させても、
振動させても、
歩数は稼げません。

振動で距離を感知する、
旧来の携帯の歩数計と、
混同しているようです。

それでも、歩きたくないと思っている人は、
こういう情報に飛びついてしまうことが、
あります。




こういう情報は、記事を書いた人が、
実際に試していない場合もあるでしょう。

あるいは、わざとウソの情報を、
流している場合もあります。


ひとつには、だまして、
何らかの利益を得ようとする場合があります。
お金をとろうとする人もいますね。

もうひとつは、そういう情報に、
踊らさえる人を見て楽しもうとする場合です。

人間には、支配欲というものがあり、
人を自分の思い通りにしたいと、
望むことがあるのです。


まあ、ゲームのことですから、
実害をこうむらないのであれば、
ウソじゃん!、
とちょっと怒ってすませておけばよいかもしれません。

とはいえ、実害を被らないためには、
偽情報を見極める目が、
必要になるでしょう。

そのような目は、
メディアの研究で養うことができます。


報告:長沼光彦  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 17:00Comments(0)情報関連の資格や活動日本語日本文化領域