2018年04月22日

「日本語教育実習Ⅲ」成果報告会を実施しました3



「日本語教育実習Ⅲ」成果報告 人間文化学科4年次生 小林愛美さん


(前号からの続き)

 最終日である上級2の模擬授業には、前回の失敗に習い多くの予備活動を用意して臨みました。しかし、この時は前回とは別の問題が発生しました。上級2の対象者に相当する学習レベルの生徒が、他の授業日程と重なっていて本時の模擬授業に参加ができなかったのです。よって、私が想定していた学習レベルに達する学習者がほとんど居ない、そもそもオノマトペを学ぶこと自体が初めてとなる生徒が大半を占める状況での授業となりました。また、学校の実施する通常授業の体制として、オノマトペのみに特化した授業がこれまで実施されていなかった事も今回の結果を生んだ要因の一つと考えられます。






 授業は体の不調を表すオノマトペに焦点を当て、“具合の悪さ”を表現する6語と“痛み”を表現する5語を扱いました。プリントを用いた演習問題に取り組んだり、授業の最後に行う応用練習には、実際に病院で医師に病状を説明する場面を想定した模擬演習を用意するなど、授業の盛り上がりと実用性の双方を意識しました。

 結果として、生徒全体の理解度が想定を下回っていたこともあり、前半の“具合の悪さ”を表現するオノマトペの説明に大量の時間を割く事になりました。全体の理解度に合わせ、用意していた解説から言葉を変えながら、臨機応変に噛み砕いて説明する必要がありました。丁寧な説明を意識するあまり、必要以上の解説をしてしまい、生徒の演習というより、教師の演説が活動の中心にある授業展開となってしまいました。授業を見てくださった先生方からも、これらは多くご指摘を受けました。自分自身、授業の展開や生徒の反応に慎重になり過ぎていたことを自覚し、深く反省しました。





 このようにして、私が掲げた目的⑴⑵は、多くの尊い失敗を経験することで達成されました。目的⑵については、模擬授業だけでなく、先生方の授業を見学させて頂いた中で数多の発見を得る事ができましたが、今回は中でも特に印象深く実感した事柄について、後輩の皆さんに共有しました。

 上記のとおり、上級2の模擬授業に参加した生徒のほとんどが、今回扱った語彙の意味を一つも知らない状況からのスタートでした。授業終わりは、自身としても不甲斐ない結果となってしまったことを反省し、先生方からも励ましの激励を頂いていましたが、生徒からの反応には思いもよらないものが多くありました。 




「わかりやすい」「ヒントが多くて理解できた」「わかるまで説明があってよかった」

生徒の口から出る感想は、自己評価にも先生方からの評価にも見る事のない、絶賛するものばかりでした。最初は励ましの言葉をくれているのだと思い素直に感謝していたのですが、実際にその後生徒同士の会話に本時に扱ったオノマトペが用いられている場面を何度も目にし、驚きました。

 私の説明で初見の語彙を理解し、用法も正しく日常会話に用いている……その事実に驚き、そして達成感を味わいました。もちろん、私の今回の授業で全ての生徒が理解に及んでいたとは言えません。中にはこれらの生徒とは違う感想を抱いた人も居たはずです。それでも、学習者の学習活動に私の指導が活きたこと、そして私の目指していた「実用的な語彙学習」が達成されていることが、何よりも嬉しい成果でした。

このエピソードと一緒にぜひ思い出したい出来事が、生徒による現役教員の評価についてです。生徒と交流を深める中で、生徒が普段の授業の感想を話してくれたことがありました。「あの先生の授業は楽しい」「あの先生の授業は分かりにくい」など、実習生という立場だからこそフランクに話してくれる内容でもあり、貴重な意見を知れた良い機会となりました。
その後、ある生徒から分かりにくいと評されていた先生の授業を見学させて頂いたのですが、授業の内容や活動としては、私自身特筆すべき改善点や分かりにくさを抱く事ができませんでした。これまで教授法や実習指導で“模範的な指導法”として習ってきた、オーソドックスな授業のように思えました。


 (香港MTR 美孚駅構内にあるキャラクターショップにて)


 ひとつ、他の授業との相違点を指摘するとすれば、“授業内で出た疑問、課題に即座に回答していない”という点でした。多くの生徒から分かりやすいと評される某先生の授業は、授業中に出た質問や生徒の回答に見えた誤用には、授業の進行を中断してでもその場で答えを出す、という方法をとっていました。私の上級2の模擬授業も、理解に及んでいない生徒が少しでも居るように見えた際には、何度も表現を改めて言い直すように心掛けました。これらは、「生徒から出た疑問には、どんな形であれ一先ず時間内に答えを出す」という、言わば瞬発性、即時性を重要視した指導法だと感じます。対し上に挙げた先生の例は、時間を有したとしても回答の正確性を優先する、“正しい知識の定着”を目指した指導法だと私は解釈しました。どちらの方法にも利点があり、生徒の需要によって評価が分かれる部分だと思います。

 今回私の模擬授業を高く評価してくれた生徒は、授業に即時性を求めていたのだと考察できます。言語活動が成功するにあたって、「わかる」「できる」「使える」という感覚はとても重要です。だからこそ、言語を学ぶ授業ではこれらの感覚を多く実感することで、自ずと満足度も高まるのでしょう。この場合、私が行った上級2の模擬授業は、この「わかる」という感覚に強くアプローチした授業だったと言えます。そういう意味で、終わりに疑問を残さない授業ほど達成感や満足感があり、評価が高まる、という現象が起こっていると考えられます。教師が設ける教育の目標と生徒が抱く学習の需要、双方とうまく折り合いをつけながら、状況に合わせ指導法を工夫していけるよう、事前の準備が重要だと分かりました。何が起こるかわからないという、ある種の「危機管理」とも言える能力が、教員に求められていると感じました。私自身、その力にはまだまだ至らなさを感じます。今後経験を積む中でさらに吸収していかなければと、背筋を伸ばされる思いでした。今後の参考として、興味深い体験となりました。

 今後は、自身の指導能力や知識量の向上を目指しながら、より良い指導法の開発に努めていきたいと思います。今回報告会に参加してくれた後輩の皆さんが、これまで以上に日本語教育に対し熱意をもって、私たちのように充実した実習を体験されることを願っています。
                                                           〈終わり〉





  


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2018年04月21日

「日本語教育実習Ⅲ」成果報告会を実施しました2



「日本語教育実習Ⅲ」成果報告  人間文化学科4年次生 小林愛美さん



私はこの度の実習について、おおよそ以下のような目的を見出し、成果を出せるよう尽力しました。





⑴自身の教員能力、日本語教育スキルを確かめる。
・これまで培ってきた指導技術、知識を実際の教育現場で活用できるか
・教育者として社会に立つスキル、適性が自身にあるか
・日本語学習者に対し、教育者という立場から正しくアプローチできるか
・日本語の誤用や表現のミスに対して機敏に反応し、疑問を持つことができるか

⑵香港における日本語教育の実態と学習者の需要を把握し、体験する。
・学習がどのような環境で、どのように行われているのか
・どのような人に必要とされ、どのような理由で学ばれているのか
・非母語話者が感じる日本語の難易点、疑問を理解し、寄り添うことができるか
・現在実施されている教育に優れた点が見られるか、そして不十分な要素があるか→改善できるか

⑶日本語学習者、実習関係者との交流を通じて異文化・特色を理解する。
・学習者との積極的な交流に臨めるか
・異国の地において日常生活、コミュニケーションを円滑に行うことができるか
(・非母語話者にとって、オノマトペ語彙を感覚的に理解することは難しいのか)
(・語彙理解にコミュニティ固有の共通認識(日本独特の価値観)が必要な時、どう教育すべきか)

⑶については、香港で関わってくださった全ての皆さんのお心遣いとご協力によって、満足した体験が得られました。生徒の皆さんはもちろん、教職員をはじめ地域の皆さんも、私たちを心から歓迎してくださいました。私自身海外での生活は初めての試みで、多くの不安を抱きながらの渡航となりましたが、それらが杞憂であったことはすぐに実感できました。かけがえのない出会いを得た日々となりました。
また、(  )で囲んだ下2項目は、自分自身の卒業研究の参考のためにぜひ話を伺えればと思い設定しました。非母語話者である日本語学習者が、日本語に対しどのような印象をもって、理解しているのか。日本語教員の実習生という立場から、そして日本語研究を専攻とする学生という立場から、学習者にアプローチすることを目指しました。





私が今回実施した単元は、初級1(日本語初心者向け)「あいさつ、自己紹介」と上級2(日本語上級者向け)「痛覚のオノマトペ」の2コマです。全8コマの模擬授業のうち、一番最初と一番最後のコマを担当する形となりました。そのため想定すべき学習者のレベルも授業によって大幅に違い、それぞれに必要となる対応も異なることが予想されました。
日本を発つ前に全ての授業計画を完成させることを前提に準備を進めていたこともあり、事前準備は順調に事が運びました。初級1と上級2、それぞれ以下のような項目に注意するよう意識しました。

初級1
・イラストやジェスチャーなど、視覚情報を多く提供すること
・説明的なコメント、指導にならないように、簡単な辞書形動詞を用いること
・学習者との交流に活動の中心があるように、会話練習や発問を多く取り入れること
・ネームプレートの作成やお菓子のプレゼントなど、レクリエーションのような楽しさを取り入れ、授業の盛り上がりを意識すること
・学習者の名前をなるべく把握し、発問の際には名指しで指名すること

上級2
・アニメーション、小道具などを効果的に用いて学習者が集中を持続できるようにすること
・用法と用例を多く用いながら、類似する語彙との相違を説明すること
・用いられる文がごく自然であり、日本語母語話者が日常生活で頻繁に使用する表現であること
・痛覚などの説明には実体験のエピソードを用いて具体性を出すこと
・学習者の名前と習得レベルをなるべく把握し、発問の際には名指しで指名すること


初級1の模擬授業は、英語やイラストも使いながら、何度も反復練習を行いました。





実際に当日参加してくれた生徒の日本語レベルは全員中級以上に達しており、本授業の内容は全員が容易に理解できる状況でした。授業態度も積極的で、教員からの発問のレスポンスもスムーズに行われました。そのため、私が想定していた時間配分より遥かに早いスピードで、準備していた課程が終了してしまいました。時間が余るという事態を想定して、応用練習を複数種類用意しておくべきでした。また、日本での事前準備で念入りに時間配分を確認していなかった事も大きなミスだと言えます。多くの反省と課題点を残し、1回目の模擬授業は終わりました。   
                                            〈次号に続く〉



  


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2018年04月20日

「日本語教員実習Ⅲ」成果報告会を実施しました


人間文化学科4年次生 小林愛美です。

3月16日(月)、日本語教員養成課程の最終科目「日本語教育実習Ⅲ」の成果報告会を本学ユージニア館にて行いました。




後輩たち(来年春、香港に行く学生たちを含む)が十数名が聞きに来てくれました。

数回に渡って本ブログでも実習報告を掲載させて頂きましたが、今回は今後実習を経験する後輩の皆さんにむけて、履修した4名から、模擬授業の様子や現地の生活、そしてそれらの体験から何を得たのかについて、各々20分程のプレゼンを行いました。




自身が実施した模擬授業の様子や反省について、実際に使用したPPTなどを見せながら説明した他、印象に残った出来事、楽しかったこと、今後に向けてのアドバイスなどについてもそれぞれからお話ししました。実習中に撮影した街や食事、交流の様子を写真で見せると、後輩の皆さんも興味深そうに聞いてくれていました。




今回は代表して私が、実際に報告会でお話しした内容をこのブログで綴りたいと思います。

実習中の生活、生徒との交流については他のメンバーが詳しく説明をしてくれたので、私からは特に、模擬授業を実施したことで得た実感と疑問、見えてきた今後の課題についてを簡単にご報告します。




次回もご覧ください。


  


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2018年04月15日

香港中文大学の学生さんから日本語教育実習の感想が届きました

  2月末に香港で日本語教育実習を行いましたが、その時に交流した学生さんたちからお便りをいただきました。

  お便りを下さったのは、香港中文大学専業進修学院2年生のモモさんとヴィッキーさんです。以下に掲載します。

香港中文大学専業進修学院 応用日本語学科2年生 巫啓俊(モモ)さん

 去年に続いて今回このプログラムに参加し、京都ノートルダム女子大学の大学生たちの授業を受けました。皆さんの授業を受けたおかげで、自身の今まで勉強した内容を復習できたばかりでなく、新しい単語や言葉遣いも学びました。例えば、「ファン」という言葉を皆さんの授業で勉強しました。皆さんの授業は、熱意にあふれていて、私たちの質問対して、すぐにうまく答えられなくても、皆さんはいつも私たちの質問に対して一生懸命説明してくれました。とても感動しました。

 このプログラムのおかげで、日本の大学生と交流する貴重なチャンスをもらい、様々なことを話しました。例えば、実習生の皆さんが香港に来て驚いたことや、京都にある大学の数は日本で第二位であることや、関西弁のことなど、とても楽しいお話ばかりでした。その中で、私が一番びっくりしたのは香港人と日本人では、関西弁に対するイメージが違うことです。香港人にとって、関西弁の発音はかわいいイメージを持つ人が多いのですが、日本人(とくに関東の方)にとって逆に関西弁は怒っているようなイメージを持つ人が多いそうです。文化の違いをはっきり感じました。

 大学生と交流した以外に、堀先生からは古文のことについて存分に教えてもらいました。このプログラムを通して、皆さんと交流でき、学校で学べないことをたくさん聞いて、とてもいい勉強になりました。今年も学校のスケジュールのせいで皆さんの授業を全て受けられなかったのは一番残念なことでした。しかし、このプログラムに参加して、皆さんと出会えて、話しができて、本当に良かったと思います。



   (香港中文大学将軍澳キャンパスで記念撮影、右から3人目4人目がヴィッキーさんとモモさん)


香港中文大学専業進修学院 応用日本語学科2年生 何詠琦(ヴィッキー)さん

 今年も楽しみにしていた京都ノートルダム女子大生の授業が見学できる日がやって来ました。普段の授業内容と違って、教科書には載ってないような単語も勉強できました。例えば「○○推し」などは初めて学びました。これらの言葉は日本人にとって当たり前のように使われてるかもしれませんが、私にとっては見たことのない新しい世界を見たようで非常に興味深いです。

 このプログラムのおかげで、日本の大学生と交流でき、たくさんのことを教えてもらいました。日本語の勉強は文法や語彙も大切ですが、やはり実際に日本語を使って話すことがとても大事だと思いました。これをきっかけに知りたいと思っていたことをみなさんから存分に聞きました。堀先生とお話しした時にうかがった、和歌のことや大阪と京都の関係のことも心に残っています。特に嬉しかったのは大好きな関西弁のことが聞けたことです。学校で学べない知識ばかりなので、とてもいい勉強になりました。

 一番残念だったのは学校の授業と教育実習の授業が殆どぶつかって、大学生たちの授業に参加できる時間が足りなかったことです。しかし、参加できる時間が僅かしかなくてもお互いの交流の邪魔にはなりませんでした。みなさんと話したり食事に行ったりすることができ、本当にうれしかったです。みなさんに出会えて良かったと思います。



  (旺角〔モンコック〕近くのレストランで交流お食事会)




  


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2018年03月31日

香港日本語教育実習レポート  田中ひかるさん 3(完)


実習を終えて 3(完)

     京都ノートルダム女子大学 人間文化学部 人間文化学科3年次生 田中ひかる


 今回の実習では、特にCUSCS(香港中文大学専業進修学院)1年生AクラスとCクラス、2年生Bクラスのみなさんにはお世話になった。私たちの授業に来てくれたのは、1年Cクラスの学生たちが多かった。最初の授業では、1番後ろに座っていたのに、最後の方は、1番前を陣取るようになっていたのが嬉しかった。

 最後の文化の授業も、ふだんは授業がない日なのに、1年Cクラスを中心に、わざわざ多くの学生たちが受講しに来てくれた。中にはアルバイトを休んでまで来てくれている学生もいた。Aクラスにも「最後の日の文化の授業、来てね」と声をかけていたので、多くの学生が来てくれた。


 (湾仔〔ワンチャイ〕駅でSCS1年生のキーさんが自撮りしてくれる)

 文化の授業が終わった後で、1年生Aクラスの人たちから手紙をもらった。自分が知っている日本語を最大限に使って書いてくれているのがとても伝わる文面だった。全日程が終わったら、Aクラスの男子たちからご飯に行こうと誘われていた。学校の近くでお昼に行く予定が、急遽Cクラスの学生たちも一緒に行くことになり、学校からバスに乗って九龍の街まで出かけて行った。


  (受講してくれた学生さんから手紙をもらう)

 楽しい食事が終わって帰途に就こうとしたとき、宿泊先のホテルに戻る約束の時間に遅れそうなタイミングになっていたので、香港の学生たちがみんな「自分たちのせいだから、堀先生に謝りに行く」と言って、私たちをホテルまで送り届けてくれた。その完璧な心遣いには、本当に感激した。


  (『みんなの日本語』第1課の授業)


 実習最終日となった自由観光の日も、同じメンバーと一緒に過ごした。朝からホテルまで迎えに来てくれて、紙袋いっぱいのお菓子とCクラスの代表からお手紙をもらった。そのおみやげをいったん部屋に置いてから、ミニバスに乗って香港のリゾート地として有名な赤柱〔スタンレー〕に向かった。香港の伝統的な朝ごはんを食べることを企画してくれていた。一日赤柱を観光したが、いろんなところを案内し、一生懸命日本語で説明してくれた。

 その後、ミニバスと電車を乗り継いでカラオケに向かった。日本語の歌ばかり歌ったが、みんな本当に上手で、日本の歌が好きなんだなと感じた。そして、カラオケの最後の曲の画面に「来てくれてありがとう またきてね」という文字が日本語で現れたのには驚いた。きっと店を予約したときに、スタッフに頼んでいたのだろう。とても感動した。


  (カラオケ画面に浮き出たメッセージにびっくり) 

 最後にみんなで写真を撮った。手紙も渡すことができた。別れ際には、私たちが乗ったトラム(路面電車)を走って追いかけてきてくれ、まるで映画のワンシーンのようで、思わず泣いてしまった。Cクラスの学生さんからもらった手紙には、「いろんなところに連れていけなくて残念です」と書いてあった。十分あちこち連れて行ってもらったのにと思った。


 (トラムの駅で別れを惜しむ)




 2年生の学生たちともたくさん関わることができた。見学に行けないクラスもあったのは残念だったが、私たちの授業に来てくれたので、親しく交流することができた。みんな本当にいい人たちで、いろんなところに連れて行ってくれた。私たち実習生4人の好物を覚えていてくれていて、それぞれに別々のプレゼントをもらった。火鍋のレストランなど、香港のご飯屋さんをたくさん案内してくれた。

 風邪気味で咳をしている私を見て、「これが効くよ」と言って薬を買ってきてくれたり、本当にうれしくなるほど親切にしてもらった。2年生たちは、私たちが日本に帰る時、時間や距離もいとわず、空港まで見送りに来てくれた。せっかく来てくれたのに、微熱があり喉が痛かったので、みんなに全然話しかけられなかったことがとても申し訳ない思いだった。



  (SCS 2年生B組のみなさん  鰂魚涌〔Quarry Bay〕の駅にて2ショット・タイム)



 今回の実習でたくさんの人々に出会うことができた。日本人よりも日本のことが大好きな学生たちばかりなので、それに答えないとという思いでみなさんと接した。香港の人たちにとって同い年ぐらいの日本人と話をする機会はとても貴重なことなのだと実感した。日本語を勉強している生徒や学生たちに現地で出会えて私にとってもすごく貴重な体験となった。今でも毎日香港の人たちと連絡を取っている。行く前はあんなに気乗りしなかったのに、来てよかったと心から思える実習になった。一生の思い出になったと感じている。  (完)


 (香港島北角のレストラン・富臨皇宮にて香港在住の大学・専門学校の先生方と会食)








  


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2018年03月30日

香港日本語教育実習レポート  田中ひかるさん 2


実習を終えて 続

     京都ノートルダム女子大学 人間文化学部 人間文化学科3年次生 田中ひかる


 私の授業はたくさんの学生が受けに来てくれた。中級(『みんなの日本語』第37課)の授業は、2日目だったので、ある程度出席者の名前を覚えていた。直前に見た小林さんの授業が予定よりずいぶん早く終わってしまったことを考慮し、急遽小林さんにも手伝ってもらって、用例を全部実演コント形式にして示すことにした。それを見て学生たちが笑ってくれたりしていたので、やはり導入時における文例の提示は、できるだけ具体的に行ったほうが効果的なのだと感じた。


 (大教室で初級日本語クラスを担当)



 前日に見た周先生の授業のように、なるべく学習者とのコミュニケーションを重視して授業をすることを心がけた。私たち日本人よりも香港の学生さんの方が考え方が柔軟で、応用練習の際にもユニークな発言をたくさんしてくれた。そのおかげで教室全体の雰囲気が活発で明るい雰囲気になり、学生さんたちに助けられた授業だった。計画した時間通りに授業を進めることができ、一安心だった。


 (学習者とのコミュニケーションを心がけ、教室は明るく活発な雰囲気に)


 初級のクラス(『みんなの日本語』第1課)は、教室が広くなったことと、はじめて出席してくれた学生が9人ほどいた。彼らの学力がどのレベルなのかが分からなかったが、一応ゼロ初級の学習者であることを前提として授業を行った。人数が多かったので、出欠を取るときに時間がかかりすぎ、少し速足の授業になってしまった。もう少し余裕を持って授業に臨むべきだった。


 (天水圍にある順徳聯誼総会翁佑中学日本語クラスで紙芝居「かさじぞう」とクイズで交流)


 焦ったからか、まだ習っていない表現を口に出してしまったりすることが多々あった。また、関西弁のアクセントがどうしても時々出てしまった。この2回目に行った初級クラスの方が、余裕がなかった分、反省すべき点も多かった。


 (クイズのあとは、班ごとに交流)


 文化紹介の授業では、紙芝居とクイズを行った。普段の授業では賑やかな学生たちが、紙芝居の時は全員が静かに真剣に聞いているのが印象的だった。クイズでは今の日本の文化を知ることができて楽しかったという意見がとても多かった。頑張ってクイズを作ってよかったなと感じた。  〈続く〉


 (香港中文大学専業進修学院の学生たちと香港のリゾート地、赤柱〔スタンレー〕へ観光ツアー)


   


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2018年03月29日

香港日本語教育実習レポート  田中ひかるさん 1


実習を終えて

     京都ノートルダム女子大学 人間文化学部 人間文化学科3年次生 田中ひかる


 実習に行く前は、授業準備に追われていた。出国2日前に紙媒体から、パワーポイントに変更したのが最も苦労した点であった。全員が模擬授業もじゅうぶんできないまま出国したので不安な点がとても多かったが、今回の実習で、様々な経験をすることができた。


 (香港中文大学専業進修学院の学生さんたちとキャンパス近くのレストランでランチタイム)


 2週間も海外に行ったことがなかったので、行くまではとても不安だったが、SCSでの実習が始まってからはとても楽しい日々が続いた。日本よりも素直な学生さんが多く、自分の意志で日本語を学びに来ている人ばかりなので、学習意欲が日本の学生とは全然違うという印象を持った。日本のアニメが好きだから日本語を話せるようになりたい、日本に留学したいから日本語をもっと勉強したいという学生さんが何人かいた。


 (同学院2年生の学生さんたちと湾仔〔ワンチャイ〕のレストランにて)

 プロの先生方の授業をたくさん見学させていただき、貴重な体験だった。どの先生の教え方もそれぞれ異なり、独自の方法をとられていた。私たちが大学で日本語の教え方として学んだ授業の方法をとっている先生はいらっしゃらなかった。短い期間で日本語を習得させなければならないということもあり、アクティビティなどを入れるのは難しいのだろうなと思った。


 (『みんなの日本語』第1課ー初級日本語クラスの授業を担当)

 飯田先生の授業は楽しいと多くの学生さんが言っていた。教室に質問を多く投げかけたり、学習者の発言をすべて褒め、受けとめて、授業にうまく活かされていた。先生に当てられるとどうしても恥ずかしがったり、間違えたらどうしようと思うものだが、飯田先生は、学習者の発した言葉を「正解!」と言ってから、間違った内容についてはさりげなく訂正されていたのがとても印象的だった。そのほうが当てられた学生も、何か自分の言葉で言ってみようと前向きに考えるに違いない。


 (飯田由美先生の日本語クラスでご挨拶)

 香港では、一コマの授業が3時間のものもあるので、授業の後半は生徒も先生もしんどそうで、居眠りをしている生徒もたまに見られた。


 (実習授業のお昼によく食べたテイクアウトのお弁当、餃子がたくさん入っていておいしい。飲み物は豆乳)

 初日に見学させていただいた周先生の授業も学生さんの間では人気があった。一方的な講義ではなく、先生が頻繁に声掛けを行い、また学生のほうからもしょっちゅう先生に話しかけるので、文法の授業なのに、それ自体が日本語コミュニケーションの授業にもなっていた。周先生に教えてもらっているという学生から、「授業で日本の高校生が使うと習ったんですけど、こんな表現、使いますか」という文章付きで、以下の写真が送られてきた。




 「~というのはどういう意味ですか」を学習する授業で、周先生が配布されたプリントだそうだ。私も聞いたことないものばかりだったので、大変驚いた。私たち以上に日本のことをいろいろ詳しく学んでいる様子だった。  〈続く〉



  


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2018年03月27日

香港日本語教育実習レポート  小林愛美さん


実習を終えて

     京都ノートルダム女子大学 人間文化学部 人間文化学科3年次生 小林愛美



 本プログラムでは、日本語教員としての活躍を目指す中で、一番の課題でもあった「他者(学習者)理解」という点について、実践的かつ現実的な経験を得ることができた。日本での模擬授業では多くの指導技術・方法を学ぶことができたが、これまで学んできたことが実際にどれほど現場で通用するのかについて知ることができたのは、自分自身の力試しという意味でも、そして教育現場の現状把握という意味でも、大きな意義があったと感じる。


 (香港郊外天水圍にある順徳聯誼総会翁佑中学〔高校に相当〕で生徒たちと交流)


 香港で日本語学習がどのように行われ、どのような人に必要とされているのか、また、どのような理由で学ばれているのかについて、自身の目で確認できたことは、日本語教育の実態を把握するという今回の一目的を達成させた、尊い体験となった。日本語を学ぶ生徒との交流では、生徒たちが日本語学習への期待を強く抱いていることや、個々の高い学習意欲を改めて感じ、自身の使命感、やる気にも繋がった。特に自身と年齢の近い生徒との交流は、異文化交流としても大変に興味深く、かけがえのない経験となった。


 (すべての授業を終えて香港中文大学専業進修学院の学生たちと記念写真)

 現地の方々の暖かい出迎えともてなしには、あらゆる場面で感動を覚えた。学習者全員が、今後も日本や日本語に対して絶えない熱意を抱き続けてくれるように、教員の止まることのない教育方法の創意工夫・発展が必要であると感じた。


 (烏渓沙にあるYMCA青年新村〔青少年野外活動センターのような施設〕を見学)

 実習中には、様々な先生とお会いし、授業を見学させて頂くことができた。実際の現場で活躍される先生方の技術を真近で体験できたことは、とても充実した活動だったと感じている。香港中文大学専業進修学院では、日本語文法、会話の他に、歴史や文化を学ぶ授業や、書き言葉、就職・進学の面接を意識した応答練習の授業に参加させて頂いた。同じ内容でもクラスによって指導法を変えていたり、突然出てきた疑問には授業を中断してでもその場で迅速に解答を出すなど、現場だからこその技術、工夫を見ることができた。

 香港日本文化協会でも、初級から上級まで様々なクラスを見学させて頂き、各レベルにあわせたバラエティに富む指導法を学んだ。休日でありながら、学生から社会人まで多くの学習者が受講していて、香港における日本語教育の需要の高さを目の当たりにした。

 
今回の実習で一番強く実感したことは、日本語研究の至らなさ、未解明さであった。母語話者である我々には感覚的に理解できることであっても、非母語話者の学習者にとってはロジカルな文法ルールが明確に存在する方が理解しやすいということがわかった。それにしては、日本語文法・語彙にはまだ明解に及ばない部分が多くあるように感じた。私が今回担当した上級日本語クラスの授業、オノマトペという分野は顕著にそうで、現在の教育法は暗記以外の方法が行われていなかった。他にも「もらう」「くれる」「あげる」の識別や、「しても」「したら」、助詞「は」「の」など、学習者が理解に苦しむ分野には偏りがあって、そのどれもが、文法的な説明や解説というより、例文を多く用いながらニュアンスを掴む、というような学習方法がとられていた。それらの指導法が決して悪いものだとも思わないが、もっと学習者にとって理解しやすい説明方法があるのではないか?と疑問を持つ瞬間が度々あった。


 (白衣を着用して医者になり、患者役の学生に症状を言わせるオノマトペの授業)

 しかしそれと同時に、今の私にはそれらについて明白な説明が迅速には用意できないということにも気付かされた。私自身の理解不足・知識不足を痛感したことはもちろん、日本語という言語そのものが、まだまだ研究途上のものであることを実感させられた。


(マカオの世界遺産・聖ポール天主堂跡で旅游学院の学生たち、須田孝司先生と記念撮影)

 今後は日本語学習者の思考と価値観に寄り添った学習方法を探求しながら、更なる日本語研究に励んでいけるよう努力したい。また、実習の終わりには先生方とお話させて頂く機会もあり、母語話者の教員を必要とする声を多く伺った。香港で現役教員として活躍される先生方と今後もコンタクトが取れるようにご配慮頂いたので、引き続き教育現場の生の声に耳を傾けながら、新鮮な疑問・課題に向き合っていけたらと思う。



  


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2018年03月26日

香港日本語教育実習レポート  池田早貴さん


実習を終えて

     京都ノートルダム女子大学 人間文化学部 人間文化学科3年次生 池田早貴


 実習に向けて授業準備をしたり文化交流の準備をする中で、どんな学生を相手に授業を行うのか、私自身きちんと学生を相手に授業ができるのだろうか、また初めての海外渡航ということもあって香港はどんな場所なのかなど、様々な不安がありました。でも、実際香港実習に行ってみると学生たちは歓迎してくれ、先生方もとても優しくしてくださり、授業見学などでは大変お世話になりました。




 実習授業では、学生たちとコミュニケーションをたくさん取ること、学生がただ聞くだけではなく主体的に参加できるような授業をしてくださいと指導教員から指示されていました。実習授業にはたくさんの学生が参加してくれましたが、特に初級授業ではまだ日本語を習い始めた学習者に向けて授業を行うので、指導教員からの指示はとても重要なものでした。実際、授業では学生たちに質問をしたり学習者自ら考える時間を設けて発表させたりして、活発な授業が行えたと思います。




 指導教員のアドバイスもあり成功したのですが、初級授業の前に行った上級クラスの授業の失敗が初級の授業で活かされたように思います。上級の授業では、最初の授業ということもあって、あまり学習者を見ることができず授業が終わってしまい、先生たちから聞かされるまで授業についていけてない学生がいたことに気が付きませんでした。

 その時は、ほかの学生がフォローしてくれたこともあり何とか授業になりました。その反省をふまえたうえで先生のアドバイスを受け授業に臨んだことが成功につながったのだと思います。


(天水圍にある順徳聯誼総会翁佑中学〔高校に相当〕で紙芝居「かさじぞう」を披露)

 実習授業以外にも、香港の高校の1クラスででクイズ大会や紙芝居を披露し、高校生たちと話をして交流をしました。


 (同中学日本語履修生たちと日本語交流会)


 また、マカオへも行って、現地の学生さんたちに観光地を案内していただきました。どの学生もとても優しく日本語がまだあまり話せない人もいましたが、いろんな話をして交流することができました。

 今回の実習を通じて日本語を教える上でも英語や広東語など第二言語を習得することが望ましいなと痛感しました。


  (旺角にある上海料理店でお昼ごはん)


 実習中に体験したこと、今後の課題として自分なりに考えたことなどを、残りの学生生活に活かし、さらに勉強していきたいと思います。今回香港へ実習に行って得たものも多く、参加できて良かったです。たくさん友人がふえました。また会える日が楽しみです。


  


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2018年03月24日

香港日本語教育実習レポート  小坂実可さん

 実習を終えて

      京都ノートルダム女子大学 人間文化学部 英語英文学科3年次生 小坂 実可


 2月22日~3月5日までの12日間、香港で日本語教育実習をしました。12日間というのは長いと思っていたけれど、授業見学や授業実施、香港の学生さんたちとの交流などで時間が過ぎるのが早く、あっという間でした。


 (香港郊外・天水圍にある順徳聯誼総会翁佑中学〔高校に相当〕でクイズ・セッションを担当)

 私は2月26日と27日の2日間、初級と中級の授業を担当しましたが、1日目の授業は緊張してしまい、初級相手の授業なのにとても早く進んでしまいました。自分の指導案の準備不足、授業の練習不足で時間が余ってしまい、学習者にとってわかりにくい授業になってしまいました。緊張で学習者の顔をほとんど見られず、自分勝手に進んでしまい、コミュニケーションがとれなかったです。そんな授業でも、学習者のみなさんは静かに文句も言わず授業を受けてくれて、とても助かりました。


 (『みんなの日本語』第37課 受身表現の授業を担当)

 2日目の授業は、1日目の授業のようにはならないように進むペースを考えながら授業を行いました。そのおかげで50分時間通りに使えた授業ができました。ただ、指導案、PPTの出来上がりがとても遅かったので、完璧に成功したわけではありません。まだまだ改善点は山ほどありますが、それでも1日目の授業からすると2日目の授業は少し成長したと思います。落ち着いて授業をやろうと思うと、自然と学習者の目を見ながら授業ができ、1日目よりはコミュニケーションをとりながら授業を進めることができました。


 (香港中文大学専業進修学院の学生たちと交流)

 2日間の授業で先生という立場に立ってみて、反省することばかりですが、失敗という経験からいろんなことを学びました。日本語を教えることも大切ですが、それ以外にも、学生たちのことを知る、学生たちの立場になって考える、何よりもお互いが日本語を学ぶことは楽しいと思うことが大切なことなのだと気づかされました。


 (実習を終えてホテル近くの飲食店で夕食)

 毎日が初めてのことだらけだったけど、本当に行ってよかったなと思える12日間でした。学生さんたちも向こうの先生方も、みなさん真剣で優しい人たちばかりで、香港の暖かさを実感しました。教える立場で行ったけど、彼らから学んだことのほうが多いです。国境を越えて仲良くなれることはとてもすばらしいことで、出会えたことに感謝しています。


 (香港天水圍にある天主教培聖中学の生徒さんと一緒に香港ディズニーランドへ)





  


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2018年03月19日

香港中文大学専業進修学院での日本語教育実習を実施しました

  
  本学の日本語教員養成課程の最終科目「日本語教育実習Ⅲ」を今年も香港中文大学専業進修学院で実施しました。


 

  今回、海外での実習を選択した履修生は、4名の3年次生で、全員が初めての香港訪問でした(そのうち2名は初めての海外渡航)。

  就職活動解禁日がちょうど実習期間中に当たるので、履修をやむなく断念した学生もいましたが、今回の4名は、その就活上のリスクも覚悟の上、海外での日本語教育に臨みました。




  今年は日程調整が難しく、事前の準備活動にじゅうぶんな時間を確保できなかったので、授業を行うための指導案作成や模擬授業実施に少し不安を残したまま渡航することになってしまいました。

  しかも、今年は、旧暦の春節が遅かったこともあり、渡航2日目からいきなり授業を実施する日程になっていました。

  実習生たちは、毎時間、授業実施ぎりぎり直前まで、準備やアシスタントとの打ち合わせを行いました。

  その甲斐あって、全員落伍することなく、合格点に達する、よい授業をすることができました。

  そして、何よりも、その教えた学生たちとの交流が深まったのが最大の収穫だったと言えるでしょう。実習生たちは、口々に実習に来てよかった、beforeはあまり乗り気でなかったが、 afterは本当に香港実習に来てよかった思うと言います。


  
  授業実施以外の、他の大学・施設の見学や 国際交流も盛りだくさんでした。

  香港YMCAの烏渓沙青年村では、ドイツのインターンの学生さんと交流しました。



  香港日本文化協会では、授業見学だけでなく、飛び入りで紙芝居を披露したり、天水圍の順徳聯誼総会翁佑中学(実態は高校)との交流会では、たくさんのプレゼントをもらったりしました。





  また、マカオにわたって、旅游学院の学生さんたちとも交流しました。初めて食べるマカオ料理、見る者を圧倒する世界遺産・聖ポール天主堂跡、また10分だけ足を踏み入れたカジノ体験など、生涯忘れられないものになったでしょう。




  この実習が、日本語教員課程の科目履修にとどまらず、国際的な体験の第一歩となったとすれば、引率した者としてもうれしい限りです。

  4月には、今回の実習の成果発表会を行い、後輩たちの前でいろいろな体験や感想を語ってもらうことにしています。


 (重慶大厦で日本円を香港ドル紙幣に両替する)



 〔報告者:堀勝博〕





    


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 19:00Comments(0)日本語教育授業紹介日本語日本文化領域国際交流

2017年07月03日

香港專上學院の学生さんたちと交流しました

さる6月10日、香港理工大學附属香港專上學院(人文・設計及社會科學學部)から、文愛娟(Ivy Man) 博士と学生さん20名の一行が、本学を訪問しました。

本学から香港教育実習に出かけた際に、実習校である香港中文大學專業進修學院・上村勝雄先生(3年前にご退職)から、專上學院Ivy先生をご紹介いただき、実習生たちも毎年のように紅磡(ホンハム)にある同学院を訪問し、交流を深めてきました。今回はじめて同學院からの本学訪問が実現しました。




今回の訪問は、Ivy先生が初めて企画された短期日本研修ツアーの一環で、いくつか主要な観光地を巡られたあと、大学交流に本学を選んで下さったことはまことに光栄なことでした。

受け入れにあたり、本学日本語教員養成課程履修学生(3年次生)を中心に、交流プログラムを企画・準備してきました。




本学到着後、まずキャンパス見学を実施、竣工3年の新しい校舎に一行は感嘆の声を上げていました。ユージニア館4階学生ラウンジから見える五山送り火「妙」の山について解説すると、興味津々の様子でした。





聖堂や茶室を見学した後、アセンブリーホールに集合、交流会を行いました。はじめに人間文化学部長・鷲見朗子教授によるスピーチです。若い時期に海外を体験することは、学習・研究を深め、自らの視野を広げるためにとても大切なことである、両校の交流が今後とも続いていくことを望むと、英語でスピーチされました。Ivy先生からは、記念のクリスタル・ペーパーウェイトが贈られました。







その後は、交流クイズ大会。進行役は人間文化学科3年次生・平郡萌さん、田中ひかるさん、通訳は香港中文大学交換留学生 ヒメさんです。




画像を見せて、Q. 今流行りの女子のファッションは? ―― A.オフショル、こんな感じで楽しくクイズが進んでいきます。なかなかの白熱戦で、優勝チームはじゃんけんで決める結果となりました。




最後は、本学茶道部による、お抹茶体験コーナーです。略式の立礼によるお点前で、ていねいな解説を聞きながら、一人ずつお菓子とお抹茶をいただきます。初めて体験した人が多かったようで、一同とてもうれしそうでした。




お別れに際し、記念写真を撮影。ほんの短時間の交流でしたが、さすがに年齢も同じ若い者どうし、最後はすっかり打ち解けた様子でした。




このような貴重な交流が、今後も続き、広がっていくことを祈念します。





(報告者:日本語教員養成担当 堀勝博)




  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 17:00Comments(0)日本語教育国際交流

2015年11月01日

日本語教育実習の準備を図書館でしています

先週のことですが、
夜遅くまで図書館で、
黙々と作業をしているグループがおりました。


日本語教育実習の準備を、
しているのだそうです。


ここのところ、毎週、
日本語教員資格の取得を目指し、
4年生が教育実習を行っているのです。


ご本人たちの話によれば、
丁寧に準備をしていかないと、
授業が成立しないのだそうです。


当たり前のことだと言えば、当たり前なのですが、
それを自分で実感し、行動に移しているところが、
なかなか偉いなと思うのです。


大学の学びは、自分で取り組まなければ、
成り立ちません。
世の大学生の中には、もしかすると、
ただ授業を聞いて、試験を受けるだけで、
卒業していく人もいるかもしれません。


しかし、学んでいることの意義や重要性を理解するには、
自ら進んで行動し、反省して、次に活かすという、
プロセスが必要です。


その意味で、自分のしていることの、
重要性や責任を自覚している点で、
「偉いな」と思ったわけです。
(自分自身は、大学生の頃に、
それほど自覚して行動していたかと
思い起こしてみると、
いささか怪しい気もします。)


本学の図書館の、
ラーニングコモンズは、
そういう自主的な学びを、
サポートするための場所です。


本学の皆さんは、
日本語教育以外でも、
この場所を、自主的な活動の場として、
活用しています。



報告:長沼光彦  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 19:21Comments(0)日本語教育学生の活動報告新館・校舎紹介

2015年09月19日

マレーシア日本高等教育プログラム(MJHEP )の授業を見学!

国際学会のためにマレーシアに行った折に、マレーシア日本高等教育プログラム(MJHEP; Malaysia Japan Higher Education Program)の授業を見学させていただくというチャンスに恵まれました。

1984年にスタートした日本UNIXユーザ会(jus)関西UNIX研究会の初期の頃に、何度も発表をされていた安田秀一先生が、このMJHEPにおられるとのことで、今回、一緒にマレーシアでの国際学会で研究発表をした共同研究者の松浦敏雄先生が連絡をして下さり、実現しました。

組織的には、Universiti Kuala Lumpur (略称UniKL: Kuala Lumpur大)の一部門だそうですが、校舎は MJII (Mara Japan Industrial Institute) という工学系の専門学校の中にあり、各種の看板も日本語で書かれていました。



MJHEP は、マレーシアで3年間の教育(予備教育+大学1・2年次教育)を行い、国費留学生として日本の大学の理工系学部3年次に編入させる留学プログラムで、日本政府が円借款事業として約20年間にわたって実施してきた HELP(Ⅰ~Ⅲ)の後継プログラムだそうです。

学生は、すべて国の費用で教育を受ける(マレーシアでの全寮制の3年間と日本での留学の2年間)ことができ、日本の提携大学の理工系学部の卒業資格も得られるということで、マレーシア全体から志願者が集まり、高倍率の中から選ばれた学生さんが授業を受けているとのことでした。

この日は、マレーシアでの3年間の学習の2年目の学年(大学1年次教育)の授業を二つ見学させていただきました。どちらも、日本語で講義が行われていたのですが、どちらのクラスも、学生がとても熱心に授業を受けていました。女子学生は3割程度だそうです。



安田先生からは、情報系教育全体の授業内容と、安田先生が担当されているC言語によるプログラミング授業の具体的な話をお聞きしました。



OSは、大学1年次教育がWindows、2年次教育がLinuxを利用するとのことでした。また、週2回の90分授業(半期)で、約140本ものC言語のプログラムを書くカリキュラムだそうです。スモールステップの問題が約140種類も用意されていました!

日本から教員として滞在しておられる情報系の先生方とプログラミング教育の話をした後、私が持ち込んだ「OS診断エプロン」と「プログラム診断エプロン」を使ってみてもらうことに。

安田先生は1980年代からUNIXを使ってこられた方なので、「OS診断エプロン」の診断ボタンを押されたときに、私は「UNIXが出るといいですね~」と言いました。すると、なんと結果がUNIXに!「LilyPad Arduino は、声も認識している ?!」 などと、盛り上がりました(音声認識はしていません。私に超能力があるようです・笑)

次に、仙石 祐先生に、「プログラム診断エプロン」の診断ボタンを押してもらいました。結果は、Ruby。これもピッタリな結果だったようで、みなさん驚いておられました。

OS診断エプロンプログラム診断エプロン


みんなで記念撮影もしました。左から、安田先生、松浦先生、吉田、仙石先生、多喜先生です。





またお会いできることを楽しみにしています。お忙しい中、対応して下さった先生方、ありがとうございました。あの日、私たちが授業を見学させてもらった時の学生さんは、さ来年度は日本の各大学の3年次生ということで、楽しみですね。

報告:吉田智子



  

Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 12:55Comments(0)情報関連の資格や活動日本語教育国際文化領域(多文化理解)

2015年09月12日

香港日本語教育実習レポート 三嶋梨穗さん〔生活福祉文化学部〕

教育実習日誌より


実習を始めるにあたって

日本語教授法や日本語教育実習などで学んできたことを活かして、これまで準備してきた指導案をもとに、パワーポイントや教材を学生が興味を持てるようなものになるよう作り、学生に満足してもらえて、また楽しんでもらえるような授業ができるようにしたいと思います。私の授業をきっかけに、日本や日本語にいっそう興味を持ってもらえるようになればいいなと思います。





8月23日

今日は日経日本語学校を訪問しました。日本人の先生のクラスと香港人の先生のクラスを見学させていただきました。日本人の先生のクラスでは、「昨日は何をしましたか」と全員に聞いた後、自己紹介カードを作り、そのカードを先生が読み、誰のことか当てるというゲームをしました。私たちも前に出て、自己紹介をしたり質問をしあったりしました。その後、絵カードで動詞と形容詞の復習をし、「~とき」の練習をしました。

香港人の先生のクラスは、使役の授業を教科書(『みんなのにほんご』広東語版)に沿ってしました。自動詞・他動詞の区別、使役形の作り方など、難しい項目をテンポよく教えていました。




午後からは、学生たちと交流しました。自分の好きなことや日本に行ったときの話、日本のお薦めスポットなど、たくさんお話ができて楽しかったです。みんな日本が好きだと言ってくれて、日本のさまざまなものに興味をもっていて、嬉しく思いました。ただ、私はアニメやゲームのことが全然分からないので、申し訳ない気がしました。


8月26日

1・2限の初級クラスの授業で、おもに特殊音の授業を担当しました。無意識のうちに関西アクセントになっていたことw指摘していただきました。意識しているつもりでも無意識に出てしまっていて、もっと注意しないといけないと思いました。また導入のしかたについても、小玉先生からとてもわかりやすいアドバイスをいただき、勉強になりました。授業の導入は、大切だと思うのですが、どうすればよいのかとまどうことが多かったので、今後の参考にしたいと思います。




午後は見学でしたが、4限は石田さんの授業のヘルプに入り、後ろにいたゼロ初級の学生さんに英語で解説してあげました。どこまで説明すればいいのか難しかったのですが、何となく理解してくれていたようなので、安心しました。





実習を終えて

実習までの準備期間は、指導案を作ったりパワーポイントと作ったり、とても大変で、どういうふうにすればよいのか迷い、悩みました。実習が近づいてくると、とても不安になり、ほんとうに私にできるのかという思いがつのりました。




香港に着き、日本と違う環境に、初めはとまどいましたが、徐々に慣れることができました。実習初日はとても不安で、緊張していましたが、学習者のみなさんがあたたかく迎えて下さり、真剣に授業に取り組んで下さったので、2日目からはそれほど緊張することなく、楽しく授業を行うことができました。




学習者の名前を覚えて、次第に仲良くなり、授業が終わってから分からないところを訊きにくる人がいたり、話をしに来てくれる人がいたり、交流を深めることができました。日本が好き、日本語がもっと上手になりたいという気持ちが伝わってきたので、日本人としてとても嬉しかったし、ありがたく思いました。




教えるという立場に立つということは、自分自身がしっかり教材研究を行い、そのことがらについて深い理解をしなければならず、その意味で、今回の実習は学ぶことがたくさんあり、自分の成長につながったと思います。大変だったけど、やりがいや達成感を味わうことができました。模擬授業をやるのと、実際の学習者を相手に授業をするのとではまったく違ったので、とてもよい、貴重な経験になりました。





  

Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 00:18Comments(0)日本語教育

2015年09月11日

香港日本語教育実習レポート 游嘉莉(ユウ カリ)さん〔香港出身留学生〕

教育実習日誌より


実習を始めるにあたって

一年前、日本語教員になるために、京都ノートルダム女子大学3年次に編入学しました。教授力や文法の知識を高め、外国人に日本語を教えることができるように、さまざまな講義や実習科目を受講しました。

今年、香港の自分の母校(香港中文大学専業進修学院)で実習をすることができるのは、自分にとって大きな意味をもっています。なぜなら、日本語教師になりたいと思ったきっかけは、母校の飯田由美先生の授業を受けて、飯田先生のようなすばらしい先生になりたいと思ったからです。






8月21日

10時半に香港中文大学専業進修学院の東海ビルに集合し、先生方にご挨拶をしました。その後、教室設備の使い方などを教えていただきました。飯田先生と会ってお話するのは、2年ぶりで、お目にかかれてとても嬉しかったです。






1時に、YMCAの方が、貸し切りバスで、烏渓沙にあるキャンプ村に連れて行って下さり、いろいろ見学して勉強になりました。インターンで来港し、売店で働いていたドイツ人の男の子と交流ができて楽しかったです。

その後、ホテルに帰って、明日のYMCAでのプレゼンを英語に訳し、パワーポイントを作りました。







8月27日

朝9時半にEOCに集合しました。まだ完成していないパワーポイントを、先生のアドバイスももらって修正しました。複合動詞の授業でしたが、一方的な説明ではなく、もう少し学生に話す機会を与えたほうがよいと言われました。




朝の1限、午後の3限は、石田さんの授業を見学しました。仮定表現の授業で、「~たら」「~なら」を教えていました。私も、以前「~なら」の発表をしたのですが、とても時間がかかってしまいました。仮定表現はやさしそうに見えるが、思ったより複雑なので、「~たら」と「~なら」を一緒に教えるのはとても難しいだろうなと思いました。石田さんのパワーポイントは、見やすく、説明もとてもわかりやすかったです。学生に例文を作ってもらって、会話もたくさんできて、とてもよかったです。

私は、2限と4限で、複合動詞を教えました。複合動詞も思ったより複雑で、学生たちも難しいと言っていました。会話練習を入れたかったのですが、難しい単語が多かったので、入れませんでした。もっと学生との交流をしながら授業をすることが課題です。








実習を終えて

8月から実習の準備をして、担当する授業の量が多く、何日も徹夜して、指導案とパワーポイントを作りました。その大変さに、何度もやめたい気持ちになりましたが、何とか我慢して、香港に出発する前に、一応全部の教材を準備しました。

実習が始まったら、毎日早起きして、見学に行ったり、授業をしに行ったりしましたが、大変でした。私は、実家が香港なので、ホテルに泊まっていませんが、毎晩遅くまでみんなが泊まるホテルで相談しましたので、あまり寝られてなくて、つらかったです。




しかし、実習の授業はあっという間に終わり、寂しい気持ちです。来る前はイヤだと言ってましたが、本当にこの実習に参加してよかったです。こういう経験は二度とないと思うので、みんなで協力して、一生懸命準備をして、授業をしました。香港人なのに、全部日本語で授業をすることも、とても珍しいことだと思います。





以前、人の前に立って授業をした経験があるので、緊張はなかったつもりですが、実際に授業をしたら、緊張していると言われて、驚きました。確かに手が震えてしまいました。3日目くらいにはもう慣れて、震えませんでした。

教材作りは苦労しました。この教材はだいじょうぶか、内容やレベルが適切か、いつも心配で、パワーポイントを何度も修正しました。




この実習の経験を活かして、将来の仕事に役立てたいと思います。人前で話しても、緊張せず堂々とプレゼンをすることができると思います。この大変な試練を乗り越えたので、もうどんな困難でも打ち勝てると思います。





  

Posted by 京都ノートルダム女子大学      人間文化学科  at 00:17Comments(0)日本語教育

2015年09月10日

香港日本語教育実習余録 香港のおいしいもの



香港での教育実習、緊張と勉強の10日間なのですが、ほっと一息つける和やかな時間もあります。実習を行う学校の教室から宿泊先のホテルに帰る途中、ウインドウ・ショッピングを楽しんだり、カフェに立ち寄ったり、みんなで語らいつつ過ごす憩いの時間があり、海外実習の楽しみの一つです。












とりわけ、食べることは、実習中のハードな生活を支えてくれるという意味でも、とても大切です。今日は、香港で味わった「おいしいもの」をいくつかご紹介しましょう。












まずは、宿泊したホテルの朝食。バイキング形式で、好きなものを選んで食べることができます。シェフが優秀なのでしょう、おいしいものが並んでいました。日本食も用意されていて、炊きたてのごはん、味噌汁、海苔、漬け物が毎日出ていました。ただし、味はやはり日本で食べるにしくはなし、です。












昼食は、学校近くのお弁当屋さんに行き、テイクアウトで持ち帰り、学校で食べていました。この弁当屋のおばさんとは顔なじみになりました。























米粉で作ったラーメン、雲南米線も食べに行きました。野菜がたっぷり入っていて、スープもあっさり目でした。ただし、辛いのを注文した学生は、その予想外の辛さに仰天していました。














香港のおやつとして有名なエッグタルトもよく食べていました。とてもおいしいそうです。
















どうです? みなさん、香港に行ってみたくなったでしょう?


最後に、私が招待された火鍋をご紹介します。香港YMCA国際教育部 黄海宇Ericさんご夫妻の招待で、夕食をごちそうになりました。私が肉嫌いだということを察して、野菜鍋の店に案内して下さったのです。












火鍋は一度食したことがありますが、今回体験したのは、前回のとまったく異なるものでした。最初は、トマトとトウモロコシがごろごろスープの中に浮いている状態で始まります。












そこへ、野菜や魚や貝をどんどん入れていきます。入れる野菜は、実にさまざまな種類があり、中国の食文化の豊かさに脱帽。魚介類も何種類あったでしょうか。

スープを何度か継ぎ足して、お腹がいっぱいになった頃、どろどろに溶けたトマトをいただいたのですが、これが出汁と渾然となって、とてもおいしものでした。

そして、最後に有名な中国の飲み物「酸梅湯」を飲みました。干し梅がたくさん入っていて、そこにソーダを入れた飲み物でしょうか。思ったより酸っぱくありませんでした。Ericさんによれば、消化を助ける薬として飲むのだとのこと。医食同源の国、ムダがないのですね。






ごちそうさまでした。


    (日本語教員養成講座担当: 堀勝博)



  

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2015年09月09日

香港日本語教育実習レポート 石田真佑子さん


教育実習日誌より

8月27日

昨日初めて中級クラスの授業を担当し、その時の反省点を今日は活かそうと、授業に臨みました。1時間目の授業は参加した学習者の方たちが日本語をよく理解しており、発問をたくさんしようと心がけていたので、学習者と会話を楽しくでき、とてもよかったと思います。作成したパワーポイントもよい反応を示してくれたので、とてもうれしく思いました。




同じ授業2度目は、午後に担当しましたが、こちらも学習者との会話がたくさんでき、楽しく進められました。ほぼ指導案通りに授業ができ、その意味でも成功だったと思います。明日は授業最終日なので、精いっぱいがんばります。







実習を終えて

8月初め、前期試験やレポートが終わり、いよいよ本格的に実習準備にとりかかりましたが、指導案がなかなかうまくできず、思い悩んだり、教材研究をすればするほど日本語が分からなくなったり、毎日香港実習のことを考えていた日々がとても懐かしく思います。




とくに実習が始まる直前のお盆は、ほぼ毎日大学に通い、夜おそくまでこもって指導案や教材を作りましたが、あの時は少し現実逃避したくなるほど追い詰められていた苦しい時期でした。

私は、指導案作りが遅れていて、パワーポイントに至ってはほぼ手つかずのまま香港に向かいましたので、実習が始まるまで不安しかありませんでした。




しかし、実習が始まってみると、毎日が本当に早く過ぎ、気がついたらもう終わっていたというのかという印象です。そして、この実習に参加して本当によかったと思います。




私は、国語科教職課程の実習も6月に行いましたが、正直言うと、今回の香港実習のほうが、本気でやりきった感があり、授業の楽しさを実感できました。教職課程の実習があったから、今回の実習もうまくいったのかもしれませんが、自分でもよく努力したと思います。




香港に着いてから必死で準備したパワーポイント教材でしたが、学習者の方たちがとてもよい反応を示してくれ、がんばった甲斐があって、とてもうれしかったです。

そして、この実習で、自分でも少し驚いたことがあります。それは、授業最終日に上級クラスの授業を終えたとき、初日に行った授業をもう一度やり直したいと思ったことです。同じ上級クラスの授業で、流れや展開も似ていただけに、授業の出来が自分でも分かるぐらい差があり、後悔の多かった初日の授業をもう一回きちんとやり直したいと思ったのです。




これは、香港実習に参加したからこそ感じることができたことですし、そのようなプラス思考になった自分の成長を実感できたように思います。

  

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2015年09月08日

香港日本語教育実習レポート 木林由深奈さん

教育実習日誌より



8月22日

午前中は太古駅の近くにあるYMCA Kornhill Centreに行き、子どもたちや生徒たちと交流しました。私たちが日本文化の紹介をして、次に香港の生徒たちの話を聞かせてもらいました。ボーイ&ガールスカウトの生徒たちがたくさん来ていて、英語で上手にスピーチをするので驚きました。自分たちの技能や功績がワッペンでユニフォームに刺繍されていて、中学生くらいの年齢の生徒たちの優秀さに大いに刺激を受けました。




その後、蕭友雄さん(Kornhill centre長)の案内で、九龍半島が一望できるスポットに連れて行っていただいた後、二階建て路面電車、Tramに乗ってNorth Pointへ行き、昼食(ベトナム料理)をごちそうになりました。その後、Times SquareやVictoria Parkに連れて行っていただき、香港島の名所を案内していただきました。Times Squareでは、巨大なガンダムが展示されていて、びっくりしました。香港の歴史や現状などについても教えていただき、とても有意義な時間を過ごすことができました。




夕刻には、香港日本研究大学聯合事務局の上村勝雄先生のお招きで、香港理工大学で開かれていたJASSOの「Study in Japan」という催しにお邪魔し、国際交流基金や在香港日本総領事館の方にお目にかかりました。香港の学生たちがたくさん見学に来ていて、日本への留学に関心をもってくれていることがわかりました。夜は、上村先生の奥様も合流されて、結婚式場のようなレストランで食事をご一緒しました。忙しい一日でしたが、香港を満喫できました。




明日は、日経日本語学校の生徒たちとの交流があるので、生徒たちにはよりいっそう日本を好きになってもらえるようになればと思います。




 

8月28日

今日で実習の全日程が終わりました。最終日は中級の授業で、今まで克服できなかった問題点を意識しながら授業に臨みました。1限目は、うまく説明できないところがあったり、ゲームなどもあまり盛り上がらなかったのですが、2度目の授業(同じ授業の別クラス)では、その反省点を踏まえ、生徒の反応を見ながら余裕をもって授業を進めることができました。見学に来て下さった郭先生からも高い評価点をいただき、今まででいちばんうまくできたという自信を持ちました。




他の実習生の授業も見学していて、やはり今日の授業が最も成功していたと思います。初日に比べると、生徒への気配りや声の大きさ、授業の展開など、すべてにおいて上達したと思います。今回、現地の先生方の授業見学ができなかったのはとても残念でしたが、堀先生の助言も受けながら自分たちなりによい授業を研究して行うことができました。この5日間は、自分にとってもほんとうに大きな財産になったと思います。







実習を終えて
 
この12日間、YMCAの方々、Kornhillの生徒たち、日経日本語学校の生徒たちと、CUSCSの生徒たち、街の人々など、多くの人と触れ合い、話し、交流することができました。みなに共通して言えることは、常に私たちを歓迎してくれたということです。多くの方々の優しさを感じ、香港の印象もさらによいものに変わりました。




実習前は、授業をうまく進められるか、生徒の期待に応えられるか、とても不安な気持ちでいっぱいでした。しかし、実際に教壇に立って授業をしてみると、自信をもってやることができました。先生方のアドバイスを参考にしながら、よりよい授業作りを目指し、毎日過ごせたと思います。




この実習の経験を活かし、日本語教育への関心を高め、ボランティア活動にも活かすことができればと思います。今回の実習で、自分に自信もつき、日本のこともさらに知らなければならないなと痛感しました。もっとたくさんの人に教えられるスキルを自分なりに身につけていきたいと思います。





  

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2015年09月07日

香港日本語教育実習レポート 川口衿菜さん


教育実習日誌より

8月27日

今回はカタカナを教えたのですが、カタカナをいつ使うのかという説明がうまくできませんでした。学習者もなぜカタカナを習うのか、分からなかったと思います。授業終了後に小玉博昭先生からアドバイスをいただきました。カタカナを習う前に、生徒に朝何を飲んだかなどを訊いて、コーヒー、ミルクなどと答えさせることで、カタカナを使うタイミングを感覚で教えてあげればよいのだと教えていただきました。




今回授業をしてみて、ゼロ初級の授業の大変さをあらためて知りました。簡単なことでも日本語がまったく分からない人が相手なので、気をつけないといけないことが多いと思いました。

今回、はじめて木林さんの授業を見学しました。スライドがとても見やすく、授業を受ける側もわかりやすいだろうなと思いました。上級クラスの生徒はノートをしっかり取っているので、スライドを長めに映しておく必要があると思いました。残り2日、がんばります。






実習を終えて

夏休みに入ってからも、指導案作成のために、ほぼ毎日大学に行きました。当初はイメージが湧かず、何をどうすればよいのか、悩みました。指導案やパワーポイント教材が未完成のまま香港に向かうことになり、本当に授業ができるのか不安で、日本に戻ることばかり考えていました。

しかし、実際に実習が始まってみると、楽しいことばかりで、帰りたいという気持ちは消え去っていました。YMCA烏渓沙ビレッジやKornhill Centreの見学では、子どもたちや世界から来ているインターンたちと交流したり、いろいろな場所に連れていっていただいたりと、勉強になることがたくさんありました。




日本語を教える実習授業が始まった頃は、不安と緊張で声があまり出ず、堀先生からも声と表情について注意されたので、大きな声と明るい表情を作るよう意識しました。

授業をしていて、学生さんの反応がない時や、教室が静まりかえった時など、理解できているのか不安になりましたが、次第に反応が感じられるようになり、授業をするのも楽しくなっていきました。





実習が始まってからの6日間は、とても早く過ぎていきました。ホテルに帰り着いてから、すぐに次の指導案やパワーポイントの再検討を行い、とても忙しい毎日でしたが、学生さんたちの一生懸命に拙い授業を聞いてくれる姿を見ていると、いい授業をしたいという思いが強くなるのでした。





今回の私たちの授業を通して、香港の学生さんたちが、日本語や日本文化について、いっそう興味を持ってくれたらいいなと思います。



  


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