2020年07月23日

学生エッセイ  ― コロナ禍を過ごす学生の思いを綴る〔第4回 2年次生 ド・フォン・タムさん〕


学生エッセイ  ― コロナ禍を過ごす学生の思いを綴る〔第4回 2年次生 ド・フォン・タムさん〕



「シラバスってどこで見られる?」
「仮登録って何?」
「レスポンってどうやって入るの?」
「レポートはどうやって書いたらいい?」
「引用のやり方は?」
「図書館の本を借りたいけど、本をどうやって探すの?」


ここに書こうとしても書ききれないほど、多くの質問が新入生の後輩たち(ベトナム人留学生)からありました。コロナウイルスの時期に入学した学生たちは、新しいこと、わからないことばかりで、ほんとうに戸惑っていました。

 私は京都ノートルダム女子大学に入って1年経ち、2年生になったので、新入生からは「先輩」と呼ばれています。「先輩」の私は一年次のオリエンテーションで教えられたことを活かして、レスポン、マナバ、OPAC、仮登録などを後輩に説明しました。去年私が一年生だった時は、図書館の利用案内、何日もかけて履修登録の説明会など、多くのオリエンテーションが行われ、その時に、内容がわからなくて質問する人が多かった記憶があります。先生方が熱心に細かいことまで教えてくださいました。


そして、1年次の基礎演習の授業では、レポートの書き方や引用の方法などについて学びました。それらは簡単にできることではないので、何度も先生に質問をして、やっとのことで、慣れない大学の勉強が少しずつ理解できるようになりました。


しかし、新入生はそういうオリエンテーションや対面授業にまったく参加できず、自分で資料やマニュアルを読んで、独りで解決しなければならず、きっと悩んで苦労していただろうと思います。


対面授業に参加できないということは、一緒に入学した仲間に会えないし、友達を作ることもできません。友達ができなければ、大学生活の楽しさが半減します。指導してくださる先生と、一緒に勉強する仲間が教室にいる対面授業の機会が奪われ、今年2020年に入学した学生は、どれほど損をしているか、どんなに困っているか、自分の一年生を思い出しながら想像しています。


  7月から少しずつ対面授業が始まったので、新入生は先生と友だちに会って、話したり相談したりして、コロナで失った遅れが取り戻せるよう、願っています。

        (国際日本文化学科2年次生 DO HUONG TAM〔ベトナム人留学生〕)



同じカテゴリー(日記)の記事画像
NDクリスマス 司会・ナレーション報告
桜と入学式
教職実践演習の授業から  ―漢文を読み解くおもしろさ
深泥池・上賀茂フィールドワーク2  (令和2年12月)
深泥池・上賀茂フィールドワーク1  (令和2年12月)
お出汁の うね乃  ワークショップ体験(令和2年11月)
同じカテゴリー(日記)の記事
 NDクリスマス 司会・ナレーション報告 (2023-01-09 09:30)
 桜と入学式 (2022-04-04 15:55)
 教職実践演習の授業から  ―漢文を読み解くおもしろさ (2021-02-23 22:22)
 深泥池・上賀茂フィールドワーク2  (令和2年12月) (2021-01-24 17:00)
 深泥池・上賀茂フィールドワーク1  (令和2年12月) (2021-01-23 18:10)
 お出汁の うね乃  ワークショップ体験(令和2年11月) (2021-01-16 23:28)

Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 00:47 │Comments(0)日記学生の作品

※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。