2020年06月30日

対面授業を部分的に再開しました



コロナ肺炎による緊急事態制限が解除され、県外移動制限もなくなったことを受けて、本学では一部授業が対面で始まりました。まだ全面的にオンライン授業を続ける大学も多いですが、本学は小人数クラスが多く、実習を中心とする授業は対面で実施するほうが高い教育効果が得られるので、6月中旬より、限定的にキャンパスでの授業が始まりました。

と言っても、通常の授業期間と比べても、キャンパスにほとんど人影はなく、寂しい雰囲気の中で始まった授業です。三密を避けるため、広めの教室で、もちろんマスク着用。グループワークなども当面見送ります。


対面授業を部分的に再開しました



私が担当しているのは、国語科教育法という授業で、来年の教育実習にそなえて、授業実施のトレーニングを行う科目です。

今日は、Mさんが、芥川龍之介「羅生門」を教材として、模擬授業を行いました。

初めて50分授業にチャレンジしたわりには、堂々としてなかなかいい教師ぶりでした。


対面授業を部分的に再開しました



さて、別の授業で学生に作文課題を出したところ、K・Cさんがコロナに関するエッセイを書いてくれましたので、以下掲載します。前代未聞の学生生活を経験した現役大学生の思いを綴ってもらいました。


 先日、両親に「今まで生きてきた中で、新型コロナウイルスみたいに世界中がこんな状況になったことある?」と聞いてみた。両親は「ない」と即答。恐らく、現在生きている人の9割はこんな前代未聞の状況は、経験がないと思う。

 小学生・サラリーマン・医療従事者など様々な職業の人が、大変な思いをされていると思うが、大学生は、まだ比較的楽だと思う。オンライン形式の授業になって、「Stay Home」と言われなくても家にいて授業を受ける状況が続いているからだ。これは、感染リスクを防ぐのにも貢献しているにちがいない。でも、ニュースを見ていたら、年代別の感染で一番多いのは、20代~30代だそうだ。この理由について、「10代などの若者は、もともとYouTubeなどを見るのに忙しく、自粛生活の影響をほとんど受けていないからだ」と専門家は述べていた。こんなところに世代差が出るのかと思った。20代は外に出て遊びたい思いが抑えきれないのだろうか。

 しかし、私はと言えば、オンライン授業を、実はずっと学校で受けているのだ。家にパソコンがないため、毎日、電車に乗り、1時間かけて学校に通っている。起きる時間や学校にいる時間は、コロナ前と変わらないので、余計に人がいない孤独を感じている。学校から、パソコンを無料貸し出ししてくれるというメールが来たが、自宅にWi-Fiがないので、インターネットに接続することができない。そうするしかないのだ。
 
 定期代もばかにならない。こんな思いをしている大学生はきっと少なくないはずだ。オンライン授業をもっと効率的に受けられる世の中になればいいのにと思う。でも、オンライン授業は、毎回課題が出されることが多く、レポート提出をこまめに行えば、最終評価もレポートで行う科目が多いので、いつもより確実に単位が取りやすくなるだろう。そんな期待を持ちながら、今日も画面に向かって、課題レポートをこなしている。




対面授業を部分的に再開しました



(科目担当:堀勝博)





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Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 23:54 │Comments(0)日記授業紹介国語科教諭免許学生の作品

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