2019年11月22日

「編集者のしごと」とは  ―基礎演習一斉授業を実施しました


10月31日の基礎演習では、東京にある出版社、大修館書店のベテラン編集者である富永七瀬氏をゲスト講師としてお招きし、「編集者のしごと」について1年次生にお話をしていただきました。


「編集者のしごと」とは    ―基礎演習一斉授業を実施しました



まず、創業100年以上の日本の出版社を紹介され、最古のいくつかの出版社は京都にあること、大修館書店は1918年の創業で、教科書、辞書、雑誌などが主に専門とする分野であることを説明されました。

ご自分が編集された書籍や編集作業の工程や手法がわかる赤字校正を入れた原稿などを実際に回覧していただき、学生は興味津々でそれらを見ていました。

「編集者のしごと」とは    ―基礎演習一斉授業を実施しました



富永氏は、実は私(報告者:鷲見)が編著で、2019年9月に大修館書店より刊行した『例文で学ぶアラビア語単語集』の編集をしてくださり、それがご縁で授業に来ていただきました。

本ができるまでの9項目にわたる工程(企画、レイアウト、執筆依頼…)をわかりやすい図示とともに解説されました。

「編集者のしごと」とは    ―基礎演習一斉授業を実施しました



京都について紹介文を書くという宿題を事前に学生に出していただいていました。その作業を通して、何かを書くときには「いつまでに、誰に向けて、どんなテーマで、どのくらいの分量で書くのか」を明確にしないといけないことがわかりました。

富永氏にとって、編集のしごととは「読みたい人」と「書きたい人」をつなぐことであるとまとめられました。

「編集者のしごと」とは    ―基礎演習一斉授業を実施しました



希望者は京都紹介文を富永氏に読んでもらった後、コメントを書いていただき、後日返却していただきました。ほんとうに丁寧なご指導をありがとうございました。

学生の反応も以下のようにとてもよくて、富永氏にお越しいただいた甲斐がありました。ありがとうございました。

【以下、出席した学生の感想より】

●実際に出版社に勤めている方にお会いできてとてもうれしかった
●今まで本にまったく興味がなかったけれど、興味を持った
●友達に文章を見せる機会もこれまでなかったので、よかった
●1冊の辞書を作るのに100人もの人が関わっているなんて驚きました


(報告者:国際日本文化学科主任 鷲見朗子)





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Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 10:39 │Comments(0)日記授業紹介初年次教育

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