2017年06月22日

メロスだって認められたい 国文学概論

太宰治「走れメロス」をよく読むと、
メロスは、友のためだけでなく、
「名誉」のために走っています。
メロスだって認められたい 国文学概論


「若い時から名誉を守れ」と、
作中でメロスは言っています



友のために走っていると思って、
読んでいたのが、
自分の名誉のために走るの?、
と違和感を持つ人もいるでしょう。


名誉というと、
共感できないかもしれませんが、
人に認められること、
と言い換えるといかがでしょう。

私たちは、人に認められたい、
という気持ちを持っているのでは、
ないでしょうか
(心理学では、承認欲求といいます。)
メロスだって認められたい 国文学概論


友のために走るのだとして、
その自分を人に認めてもらいたい、
そんな気持ちも、
人は持つものだと思います。

単純にいうと、
自分をほめて、という気持ちですね。


そういう意味では、
メロスは、立派な人というより、
私たちに近い面も、
持っているのではないでしょうか。
メロスだって認められたい 国文学概論



報告:長沼光彦



同じカテゴリー(授業紹介)の記事画像
特別講義「2年次生から考える自分の未来」が開催されました
教職実践演習の授業から  ―漢文を読み解くおもしろさ
深泥池・上賀茂フィールドワーク2  (令和2年12月)
深泥池・上賀茂フィールドワーク1  (令和2年12月)
お出汁の うね乃  ワークショップ体験(令和2年11月)
植物園を散策しました(令和2年11月)
同じカテゴリー(授業紹介)の記事
 特別講義「2年次生から考える自分の未来」が開催されました (2021-04-16 15:49)
 教職実践演習の授業から  ―漢文を読み解くおもしろさ (2021-02-23 22:22)
 深泥池・上賀茂フィールドワーク2  (令和2年12月) (2021-01-24 17:00)
 深泥池・上賀茂フィールドワーク1  (令和2年12月) (2021-01-23 18:10)
 お出汁の うね乃  ワークショップ体験(令和2年11月) (2021-01-16 23:28)
 植物園を散策しました(令和2年11月) (2021-01-03 19:47)

Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 17:00 │Comments(0)授業紹介日本語日本文化領域

※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。