2017年06月01日

古地図を比較する 発展演習


発展演習「京都でプレゼンする」は、
京都の古地図を使いながら、
京都の特徴を学んでいます。
古地図を比較する 発展演習


まず、江戸時代の古地図を見ると、
平安時代の京都の話を思い出せば、
あれっと思います。

古典の時間や、日本史の時間に、
聞いた話だと、
平安京は、碁盤の目の、
四角い町だったはずです。

ところが、江戸時代の古地図で、
京都は、南北に長細い、
船のような形になっています。


これは、京都の西側が湿地で、
住居として好まれなくなり、
しだいに東側に人が移っていったからです。

室町時代には、京都の町は、
船の形になったようですが、
その後、豊臣秀吉が、
京都町を囲むように、
大きな土の壁(御土居(おどい))をつくり、
船の形の町が、はっきりとなりました。
古地図を比較する 発展演習


今度は、昭和の地図と比較してみて、
明治時代に開通した、市電の路線を見たりすると、
京都の町は、船の形を原型として、
発展してきたことがわかります。

船の形、御土居の外側は、
明治以降も、郊外だったわけです。


地図を見ると、そんな土地の歴史を、
実感することができます。

報告:長沼光彦






タグ :古地図京都

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Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 21:53 │Comments(0)授業紹介日本語日本文化領域京都

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