2016年04月29日

「走れメロス」で読み方にこだわる 国文学概論

今年の国文学概論は、
小説を細部にこだわって、
読んでみよう、
というところから始めました。
「走れメロス」で読み方にこだわる 国文学概論

取り上げた小説は、
太宰治「走れメロス」です。

自分で実体験しながら考えてほしいので、
グループワークを取り入れました。


国文学概論は、
概論という名の通り、
日本文学のあらましを理解する、
入門的な講義です。

そこでまず、読むという、
基本的な行為から、
学びを始めてみよう、
ということです。


小説の言葉、ひとつひとつに、
こだわってもらうため、
言葉を付箋に書き出す、
作業をしてもらいました。

お題は、メロスの性格がわかる言葉を、
抜き出して下さい、というものです。
「走れメロス」で読み方にこだわる 国文学概論


(元は、KJ法というワークショップの方法を、
参照しているのですが、
いくぶん(だいぶ?)変えているので、
参考にしているというと、
かえって失礼かもしれません。
作業を進めると下のような形になっていきます。)
「走れメロス」で読み方にこだわる 国文学概論

つづいて、4,5人でグループになり、
模造紙に貼って、
お互いの書き出した付箋を、
見比べてもらいます。
「走れメロス」で読み方にこだわる 国文学概論

共通する付箋の言葉もあれば、
人によって、注目する部分が異なる場合も、
あります。


まずは、人によって読み方が異なることを、
あらためて確認してもらいました。

ここから、小説の読み方について、
考えていきます。


グループワークは、
お互いの違いを理解するためのものでも、
あります。
「走れメロス」で読み方にこだわる 国文学概論

報告:長沼光彦




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Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 17:00 │Comments(0)授業紹介日本語日本文化領域

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