2021年04月16日

特別講義「2年次生から考える自分の未来」が開催されました

4月15日(木)、国際日本文化学科2年次生必修の「発展演習Ⅰ」の合同授業において、キャリア形成に関する特別講義が催されました。

特別講義のテーマは「2年次生から考える自分の未来」、講師は本学キャリアセンター事務室の望月章平室長です。以下、望月室長のお話の内容を私(石川)が一部抜粋・要約してご紹介いたします。

講義の様子

1.残された時間は思っているより少ない
就職の話というと、「2年次生になったばかりなのに早すぎない?」「3年次生になってから考えれば間に合うでしょ?」と思う方も多いのではないでしょうか。しかし仮に3年次生のおわり頃に本格的な就活がスタートするとしても、その時点で企業が求める知識やスキル、経験をすでに身につけておく必要があります。また、自分が行きたい業界・職種でプラスになる資格をとるとしても、それを履歴書に書くためには就活が始まる3年次生の2月頃までには取り終えておかなければなりません。適性検査や筆記試験、面接の対策も必要ですし、残された時間は意外に少ないのです。

2.今から将来を考え始めよう
したがって、大学生活を通じて今からしっかり自分の将来を考えていき、必要な知識やスキル、経験を計画的に積み重ねていくことが大切です。資格取得1つをとっても、AIの進化など技術革新がものすごいスピードで進む現代においては、これから無くなっていく仕事もあれば、新しく生まれる仕事もあります。今後10年、15年の社会変化を予想しつつ、自分の目標に応じた資格を取得していく必要があるのです。

3.ポジティブな社会人から「働く」ことの意味を学ぼう
自分の将来について考えていく上で大事なことは、「働く」ということをポジティブに捉えることです。そのためには、楽しそうに働く人に出会い、その姿を目の当たりにすることが一番です。インターンシップに参加することで、ポジティブに働いている社会人から多くのことを学ぶことができます。

4.経験を通じて「やりたいこと」「向いていること」を探そう
「やりたいことが分からない」、「自分が何に向いているか分からない」。そう悩んでいる学生は少なくないでしょう。しかし、こうした悩みについてはすぐに答えが出るものではないし、悩むことはわるいことではありません。自分のやりたいこと、自分の向いていることは、大学生活を通して考えていくものです。だからこそ、インターンシップなどの経験を通じてやりたいこと、向いていることを実感することが大切です。

5.学生時代に頑張ることを決める際は「自分に必要か必要でないか」を判断基準に
学生時代に頑張ったことは就活の上でもプラスに働きます。では何を頑張るのか。みなさんきっとこれまでは「好きか嫌いか」で頑張ることを決めてきたと思いますが、これからは社会人がそうしているように、「自分にとって必要か必要でないか」という視点で決めてほしいと思います。そして失敗を極度に恐れる必要はありません。人は経験から学んで行くものですから、「失敗」は「失敗」から何かを学べた時点で、もう「失敗」とは言いません。

6.世の中のものさしは想像以上に多様
学生のみなさんには世の中のものさしが決して一つではない、意外に多様であるということも知っていてほしいです。企業も千差万別です。慎重で失敗しない人を評価する企業があれば、失敗を恐れずチャレンジする人を評価する企業もあります。自分の価値観や目標はどの企業に合うのか。それを判断するためには自己分析や色々な業界・職種について知っておくことが大切です。

7.志望業界・職種は「聞いてから選べ」
学生は自分の勝手なイメージで行きたい業界や職種を選んでいることが少なくありません。もったいないことに、業界・職種のことをよく知らず自分のほうから可能性を閉ざしているケースが多いのです。まずはいろいろな話を聞いて、業界・職種のことをちゃんと理解してから、自分の目指すところを選ぶことが重要です。そのために、説明会やインターンシップに積極的に参加してほしいと思います。目標を定め、その目標に向かって一日も早く勉強を始めましょう。

以上です。今回の特別講義を通じた学びや気づきが、学生のみなさんのこれからのキャリア形成につながっていくことを願っています。これからも、学科はもちろん、大学全体をあげて学生のみなさんの頑張りをサポートしていきたいと思います。

(石川裕之)


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Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 15:49 │Comments(0)授業紹介キャリア教育・就活・インターンシップ

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