2020年12月29日

大学生のコミュニケーション能力向上のために

コミュニケーションの力を高めたいと考えている方はとても多いように思います。
今、グーグルで検索しますと、なんと!53,100,000 件もヒットしました。
世の中の関心の高さがわかるように思います。

ではどうすればその力を高めていくことができるのでしょうか。
そもそも、コミュニケーション能力とは何なのでしょうか。

中央職業教育開発協会(2004)が事務系・営業系職種において、半数以上の企業が採用にあたって重視し、比較的短期間の訓練により向上可能な能力を「若年者就職基礎能力」とし、その能力の一つである「コミュニケーション能力」を「意思疎通」「協調性」「自己表現力」としていました。

私が研究として取り組んでいる「コミュニケーション能力向上のための学修プログラムの開発」も、主に大学生を対象にしていること、授業を中心に育成していくこと、実社会へのスムーズな移行を想定していることから、この3つの力を柱にしています。
ちなみに、この3つ目の「自己表現力」は、状況にあった訴求力のあるプレゼンテーションのことを指しています。

この「意思疎通」「協調性」「自己表現力」は、コミュニケーション能力を、とてもうまく説明しているように思いますが、実際にそれを「育成」となると、どのような方法がよいのか難しい一面があります。

なにしろ、人によってスタート地点が大きく異なります。
もともと長けている人もいれば、そうでない人もいます。
苦手意識が強く、練習に対して羞恥心や抵抗感を持つ人も少なからずいます。
かといって、説明だけでは「理解」はしても、「行動」の改善には思うように結びつきません。
大学生のコミュニケーション能力向上のために

そのため、音声学や教育工学などの隣接諸領域の研究成果や、私自身のこれまでの音声表現の実践的研究をベースにモデルを考案し、それに基づき、実施できるよう実践的研究を進めています。

設計、実践(4年)、そして調査という方法をとっているため、やや時間がかかっていますが、その一部ながら、ようやく結果がまとまりつつあります。
また、何らかの方法で、その研究成果をご報告していきたいと思っています。



報告者 平野美保




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Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 12:16 │Comments(0)教員の研究活動

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