2014年11月09日

芸術の京都めぐり

京都には、各所に美術館や博物館があり、
東京など大都市でなければ観られないような展覧会や、
京都ならではの企画も開催されます。

芸術の秋ということで、
日本文化にちなんだ展覧会を観に行くことにしました。
残念ながら、学生の皆さんとは都合が合わなかったので、
お一人様で出かけました。
学生の皆さんは、いろいろと忙しいようです。

今回訪れるのは、
京都国立博物館、
「国宝鳥獣戯画と高山寺」展と、
京都市美術館、
「ボストン美術館 華麗なるジャポニズム展」です。

いずれも、鴨川の東(鴨東と呼びます)にあり、
京阪電車で移動することができます。
(京都市美術館へ行くときは、地下鉄に乗り換えた方が、
楽ですが。)
鴨東の地は、美術館や庭園の多い地域です。

まずは、京都国立博物館です。
鳥獣戯画が人気で、並んで待つのに、1時間30分。
中に入っても、鳥獣戯画を観るために、50分。
おかげさまで、本を一冊と半分読めました。
芸術の京都めぐり


並んだかいがあって、
鳥獣戯画の巻物を間近にして、
筆遣いや紙の質感を見て取ることができました。
迷い無くひかれた筆のタッチは軽妙で、
兎や蛙は躍動するようです。

展示物は、鳥獣戯画だけでなく、
曼荼羅図や、舎利厨子など、
貴重な宝物は、目にも鮮やかで、
眺めているだけでも楽しいものです。

待っているだけで、2時間以上かかりましたので、
お昼を過ぎてしまいました。
本日は、もう一つ日本文化っぽい展覧会を観る目的ですので、
がんばって移動します。
(実は、京都国立博物館では「京へのいざない」という展示も、
開催していたのですが、こちらは行きませんでした。)

ただし、目的地に向かうことばかり懸命になると、
つまらないので、途中の風景や建物を楽しみます。
ちなみに、京都国立博物館の中庭から、
京都タワーが見えたりします。
芸術の京都めぐり


近くには三十三間堂や、豊国神社もあり、
散策するのに良い地域です。



京都市美術館は、
平安神宮の近くにあります。
大きな鳥居をくぐって、
建物に向かいます。
芸術の京都めぐり

こちらは、鳥獣戯画ほど混んではいませんが、
展示のおもしろさは負けていません。
マネやロートレックら、浮世絵など日本の美術に影響を受けた、
画家の作品をずらりと並べています。
芸術の京都めぐり


あらためて、それらの作品と浮世絵を比較してみると、
なるほど構図や表現が似てるなあ、
と発見があります。

ただ、今回もっとも心に残ったのは、
モネの数点の絵画でした。

モネは光の画家と言われます。
印刷物や写真では実感しにくいのですが、
実物を見ると、
油絵の具の質感やタッチにより、
水面のきらめきが表現されていることがわかります。

京都市美術館の向かいには、
京都国立近代美術館があり、
「ホイッスラー展」を開催しています。
こちらも興味があるのですが、
本日は2つの展覧会を観て、
満足したので帰ることにしました。

京都市美術館のある岡﨑は、
琵琶湖疎水記念館もあり、
こちらも散策するのに、
良い地域です。

帰り道に疎水の分流に沿って、
地下鉄の駅へ向かうと、
橋の下に鳥(鷺のようです)を、
見つけました。
芸術の京都めぐり

芸術の京都めぐり


公共交通機関を使って、
1日であちこちと見て回ることができるのも、
京都の良いところです。

長沼光彦








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Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 12:00 │Comments(0)日記日本語日本文化領域国際文化領域(芸術と思想)京都

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