まんが「君たちはどう生きるか」が読まれているそうですね
漫画「君たちはどう生きるか」が、
発行部数170万部を超えたそうです。
同じマガジンハウス社が発行する、
吉野源三郎の原作小説も、40万部となり、
合わせて200万部を超えるとのことです。
(毎日新聞ホームページ、
2018年2月1日の記事によります。)
もし漫画をお読みになったら、
原作も読んでみてはいかがでしょう。
(原作は、岩波文庫からも、
発行されています。)
漫画と小説では、
表現方法が異なるので、
いくぶん印象が変わるかもしれません。
少なくとも、漫画では、
原作の内容が省略されています。
原作は、大きく分けると、
主人公とおじさんの対話と、
主人公自身の体験に、
分けられています。
漫画でも、おじさんとの対話は、
活かされているのですが、
主人公の体験の方に、
多くページが使われています。
漫画では、主人公の成長物語の方が、
より印象に残ると思います。
小説では、主人公がおじさんとの対話から、
世の中の見方、出来事に対する考え方を学ぶ過程が、
その体験の背景にあります。
そのようなものの見方を学ぶプロセスが、
漫画では、いくらか略されているかな、
と思いました。
こういう表現の違いについて考えることは、
昨日お話した、
映画や小説など、様々な表現の特徴を知る、
ということにつながります。
報告:長沼光彦
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