まんが「君たちはどう生きるか」が読まれているそうですね

京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)

2018年03月21日 18:44


漫画「君たちはどう生きるか」が、
発行部数170万部を超えたそうです。



同じマガジンハウス社が発行する、
吉野源三郎の原作小説も、40万部となり、
合わせて200万部を超えるとのことです。
(毎日新聞ホームページ、
2018年2月1日の記事によります。)


もし漫画をお読みになったら、
原作も読んでみてはいかがでしょう。

(原作は、岩波文庫からも、
発行されています。)


漫画と小説では、
表現方法が異なるので、
いくぶん印象が変わるかもしれません。

少なくとも、漫画では、
原作の内容が省略されています。

原作は、大きく分けると、
主人公とおじさんの対話と、
主人公自身の体験に、
分けられています。


漫画でも、おじさんとの対話は、
活かされているのですが、
主人公の体験の方に、
多くページが使われています。

漫画では、主人公の成長物語の方が、
より印象に残ると思います。

小説では、主人公がおじさんとの対話から、
世の中の見方、出来事に対する考え方を学ぶ過程が、
その体験の背景にあります。


そのようなものの見方を学ぶプロセスが、
漫画では、いくらか略されているかな、
と思いました。


こういう表現の違いについて考えることは、
昨日お話した、
映画や小説など、様々な表現の特徴を知る

ということにつながります。

報告:長沼光彦

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