美女と野獣 京都で映画を観る

京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)

2017年05月09日 21:53


ゴールデンウィークに、
映画はご覧になりましたか。


今回は、ディズニー映画、
美女と野獣を、観ました。


美女と野獣は、
いろいろなバージョンがあるのですが、
今回の映画は、1991年のディズニーアニメの、
実写化です。


アニメと同じ人物設定なのですが、
ヒロインのベルは、読書が好きです。

本を読むことで、
別の世界に行った気持ちになれる、
というのが、ベルのキャラクターです。

そのため、村一番のいい男である、
ガストンとは、求婚されているのですが、
気持ちが合いません。

ガストンは、想像力を、あまり持ち合わせない、
マッチョで、ナルシストな人物です。



ここで、やはり、読書とか想像力とか、
大切だよね、と説教くさく、
締めくくっての良いのですが、
映画をもう少し丁寧に観てみましょう。


確かに、ベルは、その想像力によって、
野獣と共感することもできます。

しかし、その想像力ゆえに、
ベルは、村では変わり者と思われています。

過度の想像力は、
現実から、浮いてしまう原因となるわけです。


また、ベルは、想像力で、
どうしても、埋められない過去の出来事があり、
それが心にひっかかっています。



あまり書くと、
映画を観る楽しみがなくなるので、
やめておきますが、
今回の美女と野獣は、
単純に、読書好き、空想好きの女性が、
幸せを勝ち取った、という話ではないようです。

現実との接点を、見つけながら、
愛を発見する、という話になっている、
のではないでしょうか。

野獣との愛も、王子様だから、
幸せになる、というのではなく、
互いの弱さと、強さを理解しながら、
関係を深めていくように思われます。


そのあたりが、アニメとの違いにも、
なっているでしょう。

ベルを演じたエマ・ワトソンは、
もちろん綺麗で可愛らしいのですが、
同じくらい、野獣も、キュートに見えるのではないか、
と思います。

よろしければ、アニメと比較してみてください。

報告:長沼光彦


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