夏越の祓 上御霊神社

京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)

2014年07月06日 23:21

6月30日月曜日、15時より、京都市上京区、上御霊神社で、
夏越の祓の儀式に学生と参加しました。


夏越の祓は、平安時代より続く、
1年の半ばで行われる厄除けの儀式です。
旧暦の6月30日は、新暦の7月下旬頃になるので、
かつては夏の盛りに行われていました。
炎暑で疲れた体をいたわり、
あと半年を元気に過ごすため、
行われたのです。


神主さんに拝殿で祝詞をあげていただいた後に、
参拝者は茅という草で作った、
人間の背丈ほどの輪を、
歌を唱えながらくぐります。
「水無月の夏越の祓する人は千歳の命伸ぶというなり」
夏越の祓をすると、寿命が延びる、
という願いをこめているのです。



輪をくぐり儀式を終えた後、
参拝者は、茅をいただき、
小さな茅の輪をつくり、
家に持ち帰ります。
これを玄関に飾ると、
厄がよりつかないといわれます。





上御霊神社を後にした私たちは、
少し足を延ばして、
加茂川のほとりで、
水無月というお菓子をいただきました。


水無月は、ういろうの上に、
つぶあんがのったお菓子で、
京都では夏越の祓のときには、
必ず食するのです。

儀式のおかげで、
皆残り半年も元気に過ごせることでしょう。

(報告 長沼光彦)


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