教員採用試験 合格体験記 ―吉田優香さん

京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)

2015年10月26日 13:00

平成21年度 人間文化学科卒業生(平成23年度 大学院人間文化研究科修了生)の吉田優香さんが、苦節5年、滋賀県小学校教員採用試験に見事合格されました。

彼女は、学科卒業時に中学校・高等学校の国語科教諭免許を取得し、大学院修了時に同国語科教諭専修免許と小学校教諭免許を取得した苦労人です。

そんな彼女の喜びの弁と、合格を勝ち取るまでの苦労譚を掲載します。教員を目指している方の参考になれば幸いです。





教員採用試験合格を勝ち取るまで    吉田優香


 平成28年度の滋賀県教員採用試験に、5回目の挑戦にしてやっと合格することができました。これも、私がここにくるまで見守ってくださった大学の先生や職場の先生方のサポートがあったからだと感じています。だからこそ、結果が分かった時には、嬉しいというより、やっと良い報告ができるという安心した気持ちの方がとても強かったです。

 大学院を卒業後、約4年間、学級の担任をさせていただきました。子どもとの関わり方や保護者対応の仕方、分かりやすい授業の仕方など、数多くのことで悩みながら、適切な方法を模索しつつ日々実践してきました。教材研究の不十分さから思うように授業ができなかったり、私の思いや考えとは反対に、子どもや保護者の理解が得られなかったりすることもありました。今に至るまで、毎日悩みは尽きないですが、これらの経験がよい試験対策になったと感じています。

 来年度から新たな学校で新任として働かせていただきます。経験があるとはいえ、まだまだ知見が狭く未熟者です。これからも多くの子どもや人々と出会い、謙虚な姿勢と傾聴する態度を忘れずに自己研鑽していきます。

  私は合格するまでずいぶん長い時間がかかりました。恥ずかしい思いもありますが、何事に対しても謙虚にじっくり学び続ける姿勢を築くことができた、貴重な時間だったと感じています。自分の欠点が自覚できた時こそ、深く学び、自分自身を伸ばせるチャンスでもあるということを教員採用試験受けながら過ごしたこの4年間で、学びました。

 失敗した時こそ自らを振り返り、いつまでも前を向いて歩んでいける教員であり続けたいと思います。





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