先生はプレゼンする 国語科教育法Ⅰ

京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)

2018年05月23日 22:01


教師は、教える仕事ですから、
物事を人に、わかりやすく、
伝える必要があります。



そんなわけで、
国語科教員を目指す、
国語科教育法Ⅰでは、
説明する練習をしています。


例えば、
「浸透」という言葉の意味を、
どのように伝えましようか。


辞書を調べると、
「しみわたる」という意味が、
出てきます。

「雨水が壁に浸透する」
のように、液体や気体が、
物質に入り込むことを、
言うわけですね。



ただ、実際は、
こういう使い方は、
化学や生物の世界以外では、
あまり出てきません。

「クールビズが世間に浸透する」
というような使い方が多いでしょう。


しみわたる、という意味を、
比喩として用い、
世間に広まる、という意味で、
使うわけです。


こういうときは、
どちらも、例文を出すと、
説明された側は、
ああ、と思ってくれますね。


こういうちょっとした工夫を、
意識的にすることで、
よりわかりやすい説明に、
なるわけです。

報告:長沼光彦

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