人間文化学科のアクティブラーニング その4

京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)

2015年09月23日 22:27


人間文化学科のアクティブラーニングについて、
3回ほど、お話しました。


チャレンジすること コラボすること クリエイティブになること

もうひとつ、実物を見ること、実際に出かけてみること、
を付け加えたいと思います。

16世紀のグレゴリオ聖歌集がやってきた!
で紹介したような、貴重資料や実物資料を、
本学ではいくつか所蔵しています。


こういう資料がなぜ貴重か、どこに注目すべきか、
そういうことを知るためには、
授業で学んだり、書物から知ったりする必要があります。

学んだうえで、実物を見てみると、
いろいろと気づくことがあります。
羊皮紙って、こんな風合いなんだな、とか。
写真で見るより、鮮やかな色なんだな、とか。

そういうふうに気づくと、
実物を観察(鑑賞)する眼が、
養われていきます。

また、この模様は、どういう意味があるのだろうと、
書物に書いていなかったことに気づいたりもします。

そうすると、また調べてみようという、
気持ちが起きてきます。
実物との出会いが、次の学びにつながるのです。



書物も、著者の視点で書かれたものですから、
すべての情報が詰め込まれているわけではありません。
そこで、自分の目(観察力)を養う必要があるのです。

教員の研究も同じで、
実物資料の閲覧を重んじたり、
現地調査に出かけるのは、
そこには必ず、新しい発見があるからです。

この発見という、創造性、能動性は、
社会人となってからも、
役立つ力です。

ぜひ皆さんも、実物に触れる機会をつくってください。

そんなわけで、1年生基礎演習の授業では、
実際に文化活動をしている方と、
お目にかかる機会をつくっています。

報告:長沼光彦


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