ひな祭りです

京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)

2018年03月03日 16:22


本日3月3日は、
桃の節句、ひな祭です。


皆さんは、お祝いをされたでしょうか。


旧暦3月3日は、上巳(じょうし)と呼ばれ、
五節句のひとつでした。

五節句は、1月7日(人日じんじつ)、
3月3日(上巳じょうし)、5月5日(端午たんご)、
7月7日(七夕しちせき)、9月9日(重陽ちょうよう)、
と、季節の節目を祝う行事です。

おおもとは、節会(せちえ)という、
平安時代の宮廷行事から始まりました。


おひな様を飾ったり、ひなあられを食べたりするのは、
後の習慣ということになります。
(いつから始まったかは、諸説あります。)



京都では、男雛を向かって右、
女雛を左に飾ります。

これは、東京など、他の地域とは、
逆の飾り方になっています。


京都に住んでみるとわかるのですが、
京都駅から北を見て、右を左京、
左を右京と言います。

これは、平安京で、
天皇が南側を向いてすわったときに、
左京が左側、右京が右側になるからです。

天皇の座す場所を基準として、
左と右が決まるわけです。


さらに、左と右とでは、
左の方が、上位とされます。

話が長かったのですが、
京都の男雛が、
向かって左側に、飾られるのは、
そういうわけがあるからです。


京都で生まれ育った方には、
男雛が左という、
飾り方が普通なのだそうです。

私は、大学に勤めてから、
越して来たので、
そんな話をうかがったときには、
なるほど、と思いました。


報告:長沼光彦





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