古地図を比較する 発展演習

京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)

2017年06月01日 21:53


発展演習「京都でプレゼンする」は、
京都の古地図を使いながら、
京都の特徴を学んでいます。



まず、江戸時代の古地図を見ると、
平安時代の京都の話を思い出せば、
あれっと思います。

古典の時間や、日本史の時間に、
聞いた話だと、
平安京は、碁盤の目の、
四角い町だったはずです。

ところが、江戸時代の古地図で、
京都は、南北に長細い、
船のような形になっています。


これは、京都の西側が湿地で、
住居として好まれなくなり、
しだいに東側に人が移っていったからです。

室町時代には、京都の町は、
船の形になったようですが、
その後、豊臣秀吉が、
京都町を囲むように、
大きな土の壁(御土居(おどい))をつくり、
船の形の町が、はっきりとなりました。



今度は、昭和の地図と比較してみて、
明治時代に開通した、市電の路線を見たりすると、
京都の町は、船の形を原型として、
発展してきたことがわかります。

船の形、御土居の外側は、
明治以降も、郊外だったわけです。


地図を見ると、そんな土地の歴史を、
実感することができます。

報告:長沼光彦





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