ホスピタリティ京都 松栄堂 畑正高先生

京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)

2016年08月13日 17:00

7月19日、ホスピタリティ京都は、
松栄堂、畑正高先生をお招きしました。



松栄堂は、お香を扱う京都の老舗です。
日本における、香の文化を中心に、
香と人との関わりについて、
お話していただきました。


まずは、この授業のテーマである、
おもてなし、の話からしていただきました。


畑正高先生が、ご自身の、
京都でもてなしをした体験をふまえ、
もてなしは、次のようなものではないか、
と学生に問いかけます。

自分の持つコンテンツを駆使して、
自分のふるさとに関心を持つ人の、
立場になって考える。


ここからお話は、慮る(おもんぱかる)という語を、
キーワードとして展開していきます。


人が物事に対して感性を磨くためには、
見えないものに対して、
思いをめぐらすこと、
慮る(おもんぱかる)姿勢
が必要だということです。


日本における、香の文化は、
そのような、見えないものへ、
思いを寄せる想像力の現れです。

『源氏物語』などに表された、
平安朝貴族の、香に対する美意識に、
顕著な例を見ることができます。

香は、人との出会いを演出するものであり、
メッセージを伝えるものでもありました。


会場では、実際にお香が焚かれ、
香りを体験することができました。



報告:長沼光彦

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