入学式 感謝のミサのことば

京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)

2016年04月05日 17:00

入学式では、マタイによる福音(7:7~12)が、
朗読されました。
担当したのは、人間文化学科、鎌田先生です。




そのとき、イエスは弟子たちに言われた。

求めなさい。そうすれば、与えられる。
探しなさい。そすれば、見つかる。
門をたたきなさい。そうすれば、開かれる。

だれでも、求めるものは受け、探す者は見つけ、
門をたたく者には開かれる。

あなたがたのだれが、パンを欲しがる自分の子供に、
石を与えるだろうか。
魚を欲しがるのに、蛇を与えるだろうか。

このように、あなたがたは悪い者でありながらも、
自分の子供には良い物を与えることを知っている。

まして、あなたがたの天の父は、
求める物に良い物をくださるにちがいない。
だから、人にしてもらいたいと思うことは何でも、
あなたがたも人にしなさい。

これこそ律法と預言者である。




これをふまえ、一場修神父は、話されました。

人の立場をわきまえ、共に考え、
より大きなもの(神の価値観)を、
追求するのが、カトリックの精神だということです。


求めるものを与えるのが神なのですが、
人間という立場で考えると、
相手に求めることを、
相手にもしたら良い、というのです。

なかなか難しいことですが、
人に与えようという態度からスタートすることで、
はじめて、本当の共感に至ることができるのでしょう。




また、一場神父は、さらに話を進めます。

良いこと求めて進んでも、
なかなか、うまくいかないことが多いかもしれない。

しかし、そのようなつらい経験の中に、
大きな答がある、というのです。

それは、自分がつらい経験をすることで、
つらい経験をした人の気持ちがわかるからです。

それもまた共感だということです。



大学入学を前にして、
何を大切にして、
一歩を踏み出しますか、
という一場神父の問いだと思います。

新入生の皆さんも、
これを機会に、
人との関わりについて、
考えてみていただけると良いでしょう。

聖書の言葉は、
人に生き方を問いかけます。




報告:長沼光彦



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