奈良にフィールドワークに行きました 1

京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)

2015年11月29日 22:53

本日は、京都を飛び出し、
奈良にフィールドワークに行きました。
(あまり奈良らしくありませんが、
近鉄奈良駅前です。)


3年ゼミの学生が、奈良に興味があるというので、
出かけることにしたのです。

奈良の名物、奈良を詠んだ和歌、
奈良の寺社について、
あらかじめ調べて、ゼミで発表しました。

とりあえず学生が、奈良公園にいる鹿、
について興味があるというので、
近鉄奈良駅より、奈良公園に向かい歩いていきます。


奈良公園の鹿とは言いますが、
元は、春日大社の神の使いとされたものです。
鹿島神宮から武甕槌命(たけみかづちのみこと)が、
御蓋山(みかさやま)まで、白鹿に乗って到来したと言われます。
これが春日大社が創建のきっかけとなりました。
以来、神鹿として保護するようになったということです。


(奈良公園Quick Guide ホームページには、
野生動物としての鹿を紹介した、
リーフレットもあります。
こちらも、読んでみると面白いですよ。)

ひとまず、おきまりで、
鹿せんべいを買って、
鹿に食べてもらいました。


近鉄奈良駅に近い、
奈良公園にいた鹿は、
食べても食べなくても良い、
という態度でした。

ところが、春日大社の方へ行くと、
積極的に鹿せんべいをもらいに来ます。


どうやら、お客さんたちが、
駅に近い方でばかりあげるので、
奥の方の鹿は、比較的食べていないようです。
喜んで食べる様子が見たければ、
春日大社に着くまで、待った方が良いようです。

帰り道、夕方になったときに、
鹿の鳴き声が聞こえました。
「いいーん」という、高い声です。

遠くで聞いているときは、
子どもが声をあげているのかと思ったのですが、
近くで鳴いている鹿を見つけ、
鹿の声だとわかったのです。


(鹿 鳴き声 で検索すると、
youtubeで公開されている音声が見つかります。)



奥山に紅葉踏みわけ鳴く鹿の声きく時ぞ秋は悲しき

という、百人一首の歌を思い出すような、
もの悲しい感じを抱かせる声でした。


報告:長沼光彦

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