東寺百合文書展 京都府立総合資料館

京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)

2015年10月15日 23:23

ただいま、大学の近く、
地下鉄北山駅1番出口を出たところにある、
京都府立総合資料館で、
平成27年度東寺百合文書展(とうじひゃくごうぶんしょてん)
が開催されています。


東寺百合文書が、
ユネスコの世界記憶遺産に登録された、
ニュースをはお聞きになったでしょうか。


東寺百合文書は、
京都の東寺に伝えられた日本中世の古文書で、
東寺の文書記録、土地の証文など、
寺にまつわる事件や、現在で言う事務処理の仕方がわかる、
貴重な資料です。
(詳しくは、京都府立総合資料館百合文書WEB、
をご参照ください。)

1967年に京都府が東寺より購入し、
京都府立総合資料館の収蔵庫で保管されることになりました。

1997年に国宝に指定されましたが、
今回、世界記憶遺産にも登録されたわけです。

その資料の一部が、今回、
10月1日から11月8日まで、
京都府立総合資料館で、公開されています。

「東寺百合文書」の名の元になった、
前田綱紀(まえだつなのり)から東寺に寄進された、
桐箱も展示されていました。

(文書の保存のために寄贈した桐箱が百個あり、
この箱に納めて伝えられことから、
「東寺百合文書」と呼ばれています。)

織田信長が足利義昭を奉じて入京した際に、
東寺に陣をかまえたため、
東寺が兵士が暴挙に及ばないように、
禁止事項を文書とするよう依頼して書かれた、
「織田信長禁制」が展示されています。

(弾正忠(だんじょうのちゅう)の朱印が押されていました。
弾正忠は役職名で、織田家は弾正忠を称していました。)

(京都府立総合資料館百合文書WEBで、
写真版の文書を見ることもできます。)


(展示会場に行くと、上のような、
解説資料やチラシがもらえます。
古文書の内容が解説してあり、
展示物を見る際にも、役立ちます。)



京都府立総合資料館は、このような京都に関する、
貴重な資料を多く保管しています。

京都ノートルダム女子大学は、
その近くにあるので、
資料を調べる目的があるときや、
今回のように興味が向いたら、
すぐに出かけることができます。

報告:長沼光彦


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