三条大橋 京都ふらぬーる

京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)

2015年05月10日 12:27

鴨川に架かる三条大橋は、
京都の学生が集まる場所です。


オープンキャンパスの授業でも話したのですが、
(森見登美彦はお読みになりましたか?)
三条大橋の袂(たもと)に、
京都大学などの学生が利用する三条京阪の駅があるからです。

(本学の学生も、大阪方面からいらっしゃる方は、
京阪を利用します。)

そんなわけで、遊ぶ場所や盛り場も多くあり、
夕方、橋の近辺は学生でにぎわいます。


今回歩いた5月9日土曜日も、
橋の東端から西の端まで、
みっちりと学生が移動していました。
三条京阪の駅前の広場にも、
ぎっしりと学生がつまってる感があります。

そういう場所なので、
京都の学生生活を描いた、
森見登美彦の小説には、
三条大橋がよく登場します。

鴨川沿いは、夏に床(ゆか)が開かれる場所でもあります。
(現在の床は、鴨川沿いの高級料理店が行う、
川につきだしたテラスみたいなものです。)

(真ん中の小川の上に、組み上げられた櫓が、床です。)


また、三条大橋は、
豊臣秀吉が天正18年(1590)に改修させた記事の彫られた、
擬宝珠(ぎぼし)が残る史蹟でもあります。

(この写真が擬宝珠です。小さくて見えないと思いますが、
天正18年の記事が彫られています。)


学生生活に馴染みの深い場所から、
少しずつ興味を広げてみると、
京都の歴史や暮らしが見えてきます。
本学のフィールドワークでは、
そんなことを目指しています。



学生と出かけるフィールドワークの他に、
授業の取材などで出かけた場所も、
これから紹介してみようと思います。
ちなみに題名の「ふらぬーる」は、
フランス語flaneurで、散策する人という意味です。


報告:長沼光彦

関連記事