三条大橋 京都ふらぬーる
鴨川に架かる三条大橋は、
京都の学生が集まる場所です。
オープンキャンパスの授業でも話したのですが、
(森見登美彦はお読みになりましたか?)
三条大橋の袂(たもと)に、
京都大学などの学生が利用する三条京阪の駅があるからです。
(本学の学生も、大阪方面からいらっしゃる方は、
京阪を利用します。)
そんなわけで、遊ぶ場所や盛り場も多くあり、
夕方、橋の近辺は学生でにぎわいます。
今回歩いた5月9日土曜日も、
橋の東端から西の端まで、
みっちりと学生が移動していました。
三条京阪の駅前の広場にも、
ぎっしりと学生がつまってる感があります。
そういう場所なので、
京都の学生生活を描いた、
森見登美彦の小説には、
三条大橋がよく登場します。
鴨川沿いは、夏に床(ゆか)が開かれる場所でもあります。
(現在の床は、鴨川沿いの高級料理店が行う、
川につきだしたテラスみたいなものです。)
(真ん中の小川の上に、組み上げられた櫓が、床です。)
また、三条大橋は、
豊臣秀吉が天正18年(1590)に改修させた記事の彫られた、
擬宝珠(ぎぼし)が残る史蹟でもあります。
(この写真が擬宝珠です。小さくて見えないと思いますが、
天正18年の記事が彫られています。)
学生生活に馴染みの深い場所から、
少しずつ興味を広げてみると、
京都の歴史や暮らしが見えてきます。
本学のフィールドワークでは、
そんなことを目指しています。
学生と出かけるフィールドワークの他に、
授業の取材などで出かけた場所も、
これから紹介してみようと思います。
ちなみに題名の「ふらぬーる」は、
フランス語flaneurで、散策する人という意味です。
報告:長沼光彦
関連記事