授業がはじまり一週間が経ちました

京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)

2015年04月14日 19:56


あいにくの雨が続いておりますが、
大学の授業がはじまって、
一週間が経ちました。



新入生は、新生活がスタートして、
少し疲れているかもしれませんが、
元気に授業に参加しています。


本日は、私の担当する授業が、
どれも1年生が出席するものなので、
少しとりあげて、
ご紹介しようと思います。

1限目は国文学概論。
日本文学の特徴を、
概観する授業です。



本日は、
フィクションとノンフィクションの違いについて、
考えてみました。

小説は、フィクションと呼ばれることもあるが、
辞書の定義どおり、その中味は、
すべて作り物なのだろうか。
そんな問いを投げかけてみました。

すると。
小説の中味は、すべてつくりものではない。
素材とした事件が実際にあった出来事である場合もあり、
単純につくりものとは言えない。
そのような、よく考えた反応が戻ってきました。

私もそう思います。
では、なぜ単純に分けたりするのだろう。
また、世間ではつくりものよりも、
事実の方が価値が高いようにいうことがあるが、
それは本当だろうか。
むしろ、私たちは、ハリーポッターのような、
つくりものの要素が高い話を好む場合も多いように思うが、
それはなぜだろう。

というように、質問を投げかけながら、
話を進めていきます。

そういう授業ですので、
予定していた方向と違う話になる場合もあります。
とはいえ、今目の前にいる学生さんたちと、
話しながら向いた方向ですから、
その方が興味を持ってもらえるのではないか、
と思っています。

というわけで、次回は、
今日の問題提起と回答をふまえて、
私たちの日常の中でフィクションは、
どのような働きをしているか、
考えてみたいと思います。
また、話しているうちに、
方向が変わるかもしれませんが。


つづいて、2限はホスピタリティ京都。
この授業は、1年生から受講可能な、
基礎科目です。
4限は、日本語コミュニケーション。
1年生は必修の基礎科目です。
こちらの話は、また別の機会にいたしましょう。

この日、紹介した授業をすべてとっている、
1年生は、ほぼ1日、私と顔を合わせてしまいます。
おなかいっぱいという感じで、
飽きないように願います。


もちろん大学は、
1年生だけでまわっているわけではありません。
私の話で言えば、
3限は、卒業研究のゼミを開いています。
4年生の卒論を完成させるためのゼミですが、
話題は、就活にも向いたりします。
就職活動は、今ピークです。

教員免許の取得を目指す4年生は、
教育実習の準備もしなければなりません。
本日は5限に実習の事前事後指導があり、
そちらにもエネルギーを傾けます。

4年生も、まだ経験したことのない活動に、
チャレンジする春です。



学生の皆さんが熱心に活動していると、
あっという間に一日が終わります。
お疲れ様でした。また明日。




報告:長沼光彦




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