コンピュータの回路ひっつけっ!

京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)

2015年05月11日 19:53

今年度の「情報科学概論A」を担当しています中村 亮太と申します。
みなさま、はじめまして。

私が担当している「情報科学概論A」という授業ですが
コンピュータがどのように動いているかなどの仕組みを学び、
コンピュータに扱われる側から「扱う側」になるための
知識を得てもらうことを目標としています。

コンピュータが動いている仕組みを学んでもらうため
5月8日の授業ではコンピュータ内部でどのような回路を使い演算しているかを
littleBits ( http://littlebits.cc/ ) という電子ブロックで体験してもらいました。



littleBits には光るもの、音を出すもの、ボタンなど
様々な種類の入出力機器 ( Bit ) があり
それらを磁石の力によって引っ付けて回路を作ることができるのですが、
その Bit の中にはコンピュータ内部で使われている論理回路もあります。

今回の授業で使った littleBits の論理回路は以下のようになります。
・NOT回路
・OR回路
・AND回路
・NOR回路
・NAND回路
・XOR回路

これらの Bit を使って学生らに回路を組んでもらい
各回路がどのような役割になっているのかを体験してもらいました。



1つの回路を使うだけではなく、複数の回路を繋ぎ合わせてもらうのも体験してもらいました。
それがこの回路で OR回路・AND回路・NAND回路を繋ぎ合わせて作ってもらったXOR回路です。
(XOR回路を作っているとは教えずに組んでもらい実験してもらったあとにネタばらししました。)




授業の終わりに毎回フィードバックシートを記入してもらっているのですが、
以下のように肯定的な感想を書いてくれた学生ばかりでした。

また「具体的に何に使われているのか?」という学生の好奇心も引き出せたようです。

・式はおぼえられそうにありませんでしたが、ベン図を使いながら組み合わせてみると、分かりやすかったです。ものによって光り方が全然ちがったので、おもしろかったです。この回路が普段の生活の中で具体的に何に使われているのかが気になりました。


・実際に機器を触ってみてどのような仕組みで光るのかが理解できた。また組み合わせによって光るか光らないかが変わって面白かった。口頭の説明だけよりも実際に体験する方が理解しやすいと感じた。


・実際に、自分たちで組み立てて、実験できたのが分かりやすかったです。紙に書いてやるだけでは理解が深められなかったので、やれてよかったです。


・今日の実験は楽しかったです。こういう数学や理科のようなことは苦手ですが、実際に手を動かしてみることで、分かりやすくなったし良かったと思います。


・論理回路に種類がたくさんあり、組み合わせによって結果が違うのがおもしろいなと思った。種類が多くて覚えるのが大変だと思ったので、覚え方を教えて欲しい。


次回、5/15の授業ではこれらの回路を使って「加算器」を作成してもらう予定です。


報告:中村 亮太

関連記事