2021年04月18日

「原則としてオンラインで授業」に

みなさんもすでにご存じのとおり、京都ノートルダム女子大学では、

「4月19日(月)から「まん延防止等重点措置」の終了日まで、原則としてオンラインで授業」

https://www.notredame.ac.jp/news/%e9%87%8d%e8%a6%81/3664/

となりました。まず、いまこのときもコロナで苦しんでいる多くの方々やその家族の方々に心からお見舞いを申し上げます。

京都の「まん延防止等重点措置」は5月5日(水)までですが、措置が延長されることや、緊急事態が宣言される可能性もあり、先行きは不透明です。
しかしながら、この措置は必ず終わります。また、緊急事態が宣言されたとしても必ず解除される日がきます。もっと言えば、コロナが収束する日も必ずくるのです。そのとき、新しい世界ではコロナ禍をどのように過ごしてきたかが大事なことになるでしょう。いま先生方みなさんの学びをサポートするように全力を尽くしています。みなさんも、体調を管理し、感染の拡大防止につとめ、オンライン授業にのぞんでください。
親元を離れて一人暮らしをしている学生さんたちは、不安なこと、心配な日々が続くかもしれません。そんなときはみなさんがノートルダムファミリーの一員で、国際日本文化学科の一員であることを思い出してください。押し潰されそうになったときは、学科の先生方に遠慮なく連絡してください。
  

Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 08:43Comments(0)

2021年04月16日

特別講義「2年次生から考える自分の未来」が開催されました

4月15日(木)、国際日本文化学科2年次生必修の「発展演習Ⅰ」の合同授業において、キャリア形成に関する特別講義が催されました。

特別講義のテーマは「2年次生から考える自分の未来」、講師は本学キャリアセンター事務室の望月章平室長です。以下、望月室長のお話の内容を私(石川)が一部抜粋・要約してご紹介いたします。

講義の様子

1.残された時間は思っているより少ない
就職の話というと、「2年次生になったばかりなのに早すぎない?」「3年次生になってから考えれば間に合うでしょ?」と思う方も多いのではないでしょうか。しかし仮に3年次生のおわり頃に本格的な就活がスタートするとしても、その時点で企業が求める知識やスキル、経験をすでに身につけておく必要があります。また、自分が行きたい業界・職種でプラスになる資格をとるとしても、それを履歴書に書くためには就活が始まる3年次生の2月頃までには取り終えておかなければなりません。適性検査や筆記試験、面接の対策も必要ですし、残された時間は意外に少ないのです。

2.今から将来を考え始めよう
したがって、大学生活を通じて今からしっかり自分の将来を考えていき、必要な知識やスキル、経験を計画的に積み重ねていくことが大切です。資格取得1つをとっても、AIの進化など技術革新がものすごいスピードで進む現代においては、これから無くなっていく仕事もあれば、新しく生まれる仕事もあります。今後10年、15年の社会変化を予想しつつ、自分の目標に応じた資格を取得していく必要があるのです。

3.ポジティブな社会人から「働く」ことの意味を学ぼう
自分の将来について考えていく上で大事なことは、「働く」ということをポジティブに捉えることです。そのためには、楽しそうに働く人に出会い、その姿を目の当たりにすることが一番です。インターンシップに参加することで、ポジティブに働いている社会人から多くのことを学ぶことができます。

4.経験を通じて「やりたいこと」「向いていること」を探そう
「やりたいことが分からない」、「自分が何に向いているか分からない」。そう悩んでいる学生は少なくないでしょう。しかし、こうした悩みについてはすぐに答えが出るものではないし、悩むことはわるいことではありません。自分のやりたいこと、自分の向いていることは、大学生活を通して考えていくものです。だからこそ、インターンシップなどの経験を通じてやりたいこと、向いていることを実感することが大切です。

5.学生時代に頑張ることを決める際は「自分に必要か必要でないか」を判断基準に
学生時代に頑張ったことは就活の上でもプラスに働きます。では何を頑張るのか。みなさんきっとこれまでは「好きか嫌いか」で頑張ることを決めてきたと思いますが、これからは社会人がそうしているように、「自分にとって必要か必要でないか」という視点で決めてほしいと思います。そして失敗を極度に恐れる必要はありません。人は経験から学んで行くものですから、「失敗」は「失敗」から何かを学べた時点で、もう「失敗」とは言いません。

6.世の中のものさしは想像以上に多様
学生のみなさんには世の中のものさしが決して一つではない、意外に多様であるということも知っていてほしいです。企業も千差万別です。慎重で失敗しない人を評価する企業があれば、失敗を恐れずチャレンジする人を評価する企業もあります。自分の価値観や目標はどの企業に合うのか。それを判断するためには自己分析や色々な業界・職種について知っておくことが大切です。

7.志望業界・職種は「聞いてから選べ」
学生は自分の勝手なイメージで行きたい業界や職種を選んでいることが少なくありません。もったいないことに、業界・職種のことをよく知らず自分のほうから可能性を閉ざしているケースが多いのです。まずはいろいろな話を聞いて、業界・職種のことをちゃんと理解してから、自分の目指すところを選ぶことが重要です。そのために、説明会やインターンシップに積極的に参加してほしいと思います。目標を定め、その目標に向かって一日も早く勉強を始めましょう。

以上です。今回の特別講義を通じた学びや気づきが、学生のみなさんのこれからのキャリア形成につながっていくことを願っています。これからも、学科はもちろん、大学全体をあげて学生のみなさんの頑張りをサポートしていきたいと思います。

(石川裕之)
  

Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 15:49Comments(0)授業紹介キャリア教育・就活・インターンシップ

2021年04月08日

ポチっと、時間割を登録

自分の時間割ができたら、それをweb上から登録します。スマホからもできるので便利になりました。かつては、パソコンが並ぶ端末室に移動して、みんなでポチポチとやったものです。上手くいかないときもあって、手を挙げて質問すると、たいてい機械的なことは先生にも分からず、、、困っていると、近くの学生さんが教えてくれたりしました。

さて、明日はフレッシュマンセミナーがあります。これは、先輩たちが新入生の交流を目的に企画してくれたもので、先輩たちは感染対策に気をつけながら、新入生が楽しめるよう一生懸命に準備を続けてきました。当日の報告もブログに書いてくれるとのことですので、ご期待を。午後にはクラブ紹介もあるようです。

明後日には授業が始まります。いよいよですね。  

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2021年04月07日

履修指導スタート

4月5日(月)から履修指導が始まりました。なんだか難しそうですが、自分の時間割をつくっていく作業をするのです。下の写真は、まだ1科目も入っていない真っ白な時間割。これに自分が勉強したいこと、取得したい資格、将来就きたい職業などを思い描きながら、授業を書き込んでいくのです。とは言っても、必修科目、選択必修など耳慣れない言葉もたくさんでてきます。最初は戸惑っていた学生たちも、そのうち分からないことが出てくると手を挙げて先生にどんどん質問してくれるようになりました。50人いれば50通りの時間割ができます。時間割にも個性があって、見ているだけでわくわくしてきます。

でも、時間割ができても、登録しないとダメなんです。明日は、登録の指導があります。


  

Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 14:45Comments(0)

2021年04月07日

オリエンテーション

入学式のあとは、各学科に分かれてのオリエンテーションです。
まずは国際日本文化学科に所属する11名の教員が自己紹介の挨拶をしました。専門は、日本文学、日本語学、図書館情報学、コミュニケーション能力育成、キリスト教学、アラブ文学、音楽表現学、日中近代語交流史、西洋美術史、比較教育学など多岐に及びます。
多様なスタッフからなるこの学科は、「京の台所」とも評される錦市場を思い起こさせるでしょう。それぞれのお店はお隣とは一見無関係に脈絡なく続いているようですが、人々の生活を支えるという根っこのところでは繋がっており、全体に「市場」ならではの活気を生み出しています。私たちも、それぞれの研究分野は違いますが、やはり繋がって、学科を活気に満ちたものにしています。新入生のみなさんは、いろいろな先生とともに学び、大いなる地平を歩んでください。

明日からは履修指導が始まります。

  

Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 14:28Comments(0)

2021年04月07日

ご入学おめでとうございます

4月2日、入学式が挙行されました。

新入生のみなさんご入学おめでとうございます。
国際日本文化学科はみなさんを心から歓迎いたします。
コロナ禍にあって進路を見定めるのは容易なことではなかったでしょう。いまも、コロナさえなかったらと感じている人もいるかもしれません。
しかしながら、まず、今日このホールいることに感謝しようではありませんか。みなさんの毎日の生活を支えてくださった多くの方々への感謝とともに、みなさんの本学科での生活が始まりますように。

保護者のみなさま、心からお祝い申し上げます。
これからみなさまとともに学生たちの成長を見守っていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
  

Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 14:28Comments(0)

2021年03月15日

国際シンポジウム「西洋美術におけるユートピアの表象」で発表しました(2020年11月)

2020年は、コロナ禍により、私の所属する学会でも、
オンラインでの学会開催がすっかりスタンダードとなりました。

そんな中、11月28日に国際シンポジウム「西洋美術におけるユートピアの表象」で発表しました。
(主催:京都工芸繊維大学・日仏美術学会 助成:公益財団法人村田学術振興財団)
こちらは、京都工芸繊維大学の永井隆則先生(セザンヌの有名な研究者です)にお招きいただいたものです。

国際シンポジウムでは、時差や通訳など、多数の調整が必要になります。
ご準備くださった永井先生はじめ関係各位の皆様には深く感謝申し上げます。

全体の概要は京都工芸繊維大学のホームページにも掲載されています。
https://www.kit.ac.jp/2020/12/symposium-report20201128/

私のテーマは
『つかのまのユートピアとしての雅宴画とその系譜』
でした。

このシンポジウムは「ユートピア」をテーマにしています。
私は18世紀のフランス美術が専門ですので、そこに結び付けていくわけですが、
18世紀のフランスというと、ユートピア文学花盛りの時代なのですが、
それが絵画化されるということはありません。
そこで、ユートピア的な状況を描いた種類の絵画として、
「雅宴画」を取り上げて論じました。

雅宴画とは、着飾った男女が屋外で雅に交流する情景を描いた絵画で、
18世紀のフランスで生まれ、消えていった画題です。
雅宴画の嚆矢といえるのがヴァトー《シテール島への巡礼》(1717年、ルーヴル美術館所蔵)。
(シテール島への船出というタイトルでも呼ばれます。このタイトル自体が結構問題です)


そして、私が雅宴画のバリエーション(風景画に近いのですが、雅宴画なくしては生まれなかった、子孫といえるような作品)の最後の時期だと考えるフラゴナール《サン・クルーの祭》(1775~80年、フランス銀行所蔵)。


この2点の間の雅宴画の展開を「演劇との関係」「自然描写」「男女の振る舞い」の三つの観点から検討しました。

演劇の世界から生まれた雅宴画は、はかない虚構の世界です。しかし、それを構成している自然と人間の描写は、かなりの程度現実を反映していました。雅宴画は、18世紀の人々にとっては、現実の延長線上にあるユートピアだったのではないか・・・というのが結論です。

他の発表者の方々は、
古代、プッサン(17世紀の画家)、シャヴァンヌ(19世紀の画家)について、
充実した発表をされており、
(アメリカは早朝・イギリスは昼・日本は夜という状況ではありましたが)
扱う時代も発表する場所も壮大なシンポジウムでした。
自分としては反省ばかりなのですが、参加させていただけて本当に有難いことだったと思っています。
また、発表内容は、来年度に本学の紀要に投稿できたらなと考えています。

(吉田朋子)


  

Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 15:47Comments(0)教員の研究活動

2021年03月04日

「エンべディッド・ライブラリアン」と情報行動

 タイトルに耳なれない言葉が並んでいます。「ライブラリアン」は、ご存知の方もいるかもしれませんが、図書館員、図書館司書のことを指す英語をカタカナにしたものです。「エンべディッド」は embedded という「埋め込まれた」という意味になります。図書館司書は、通常図書館の中で様々な図書館サービスを利用者に提供しますが、エンべディッド・ライブラリアンは、図書館を離れて、利用者のいる場所で主に活動する図書館司書のことです。利用者のいる場所、利用者が行なっている活動に「埋め込まれた」司書という意味になります。日本ではまだ普及していませんが、例えば、大学では、図書館司書が図書館ではなく、自分の担当する学部に常駐していたりします。研究グループの一員となって活動している司書もいます。
 また、情報行動とは、人々がどのような情報を必要とし、情報をどのように入手し、どのように利用しているかを探ることで、図書館情報学における様々な研究分野の一つです。エンべディッド・ライブラリアンが利用者の活動に埋め込まれた形で効果を発揮するには、利用者の情報行動をよく理解する必要があります。しばらく前から、アメリカの州立アリゾナ大学医学図書館におけるエンべディッド・ライブラリアンサービスの有効性について研究をしてきました。その上で、学生、研究者といった図書館サービス利用者の情報行動を利用者へのインタビューを行うことで把握する調査を進めてきました。コロナのこともあり、少し時間がかかってしまいましたが、最終の研究結果はこの4月に雑誌論文として刊行される予定です。(鎌田 均)


(アリゾナ大学キャンパス)  

Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 08:54Comments(0)教員の研究活動

2021年02月24日

Zoomを利用した国際オンラインミーティング

今年度から、私はとある国際比較研究調査に専門家委員として参加しています。この調査は日本、中国、韓国の3か国の教育制度と教育改革の動向を探ることを目的としており、日中韓の研究者・専門家総勢20人余りが参加するかなり大規模なものです。私は調査報告書の取りまとめ役を仰せつかっている関係で、11月から12月にかけて報告書執筆に向けた国際オンラインミーティングに参加しました。

ミーティングは計8回おこないましたが、コロナ禍の中ということと、調査に参加した研究者・専門家が3か国(しかもそれぞれの国内でさらに各地域に)に散らばっているため、すべてZoomを利用して実施しました。日本、中国、韓国の各地をリアルタイムでつなぎ、3か国語が飛び交う中、通訳を交えつつ執筆内容について専門的な議論をやりとりしていくという体験はとても新鮮なものでした。「〇〇月△△日□□時(中国時間☆☆時)からZoomミーティングをおこなうので下記URLにアクセスしてください」とメールでアナウンスするだけで国境を超えてメンバーが一堂に会せるという状況は、1年ほど前には想像もできなかったことです。コロナ禍のため気軽に海外に行けなくなってしまいましたが、国際的な研究交流という点ではコロナ禍以前よりもぐっとハードルが低くなったように感じます。

ちなみに私の専門は比較教育学といって海外でのフィールドワークが必須の分野なのですが、これからは調査の仕方も少し変わっていくのではないかと思います。単に必要な情報をやりとりするだけなら、わざわざ現地に赴かなくてもよくなったからです。こうした状況において、その国・地域の空気を吸って、直に現地の人々と接することで得られる、論文には直接反映できない「肌感覚」のようなものを自分の研究の中でどう位置付けていくのか。私たち海外をフィールドとする研究者は、ポスト・コロナに向けてそうしたことを問われていくような気がしています。



上の写真は、まだコロナ禍が始まる前、韓国のとある学校を訪問した際に壁に貼ってあった子どもたちの作品です。


報告者: 国際日本文化学科 教員 石川裕之  

Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 18:58Comments(0)教員の研究活動

2021年02月23日

教職実践演習の授業から  ―漢文を読み解くおもしろさ


本学科では、教職課程を履修すれば、中学・高校の国語科教諭免許が取得できます。

国語が好きな人、図書館が好きな人、子どもに接するのが好きな人、履修者それぞれの動機から、毎年4~6名の学生が課程を履修しています。

学科に教職課程ができてちょうど15年経ちました(初の卒業生が出てから12年目)が、十数名の先輩が教育現場で専任教員として活躍しています。




さて、その教職課程の最後の関所のような科目が、8年前に導入された「教職実践演習」という科目です。

その人物が、本当に教員に適しているかどうか、最終見極めが行われる科目です。




この日は、教科の指導力に関する授業が行われました。

苦手な学生たちが多い漢文の教材を用いて、指導内容のポイントを作成するという授業でした。

今回は、インターネットにも参考書にも絶対に載っていない、漢文の白文を自力で読解し、朗読し、書き下し文を作成し、指導のポイントを明確にできるかという課題でした。




相談したり教え合ったりできないように、一人ずつ別々の文章でした。それを独りで読み解いて、他の人に伝わるように解説するところまでが課題です。

履修者たちは、初めて見る漢字の行列を見ながら、難渋していました。

もう一つの条件、それは紙媒体の漢和字典を使うことでした。

最近は、どの学生も電子辞書かスマホで何でも調べようとして、紙の漢和辞典の引き方を知らない者が多くなりました。

教職課程履修者も紙の辞書に慣れていないようで、必要以上の時間がかかって、とても苦労していました。

それでも3時間ほどかけて文章の意味が分かってくると、だんだん顔が明るくなってきました。




文章を読み解く面白さが分かったようです。

この体験を、教壇に立ってから、ぜひ活かしてもらいたいと思います。


(課程担当:堀勝博)

  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 22:22Comments(1)日記国語科教諭免許授業紹介日本語日本文化領域