2016年08月19日

ホスピタリティ京都 柊家 西村明美先生

7月26日、ホスピタリティ京都は、
京都の老舗旅館、柊家(ひいらぎや)の女将、
西村明美先生をお招きしました。
ホスピタリティ京都 柊家 西村明美先生


インタビュアーとして、
2回目にお招きした、
本学理事、京都産業大学教授、
吉澤健吉先生にお願いしました。
ホスピタリティ京都 柊家 西村明美先生


柊家は、「来者如帰」
お客様に、“我が家に帰って来られたように、
くつろいでいただきたい”という言葉を、
おもてなしの心構えとして、
大切にしています。


この“我家に帰った様な寛ぎ”は簡単に思えますが
実は、身の安全、建物や庭の清掃、美味しい食事、
部屋の設え、疲れを癒すお風呂、その他お客様に見えない
ところでの様々な準備をし、それらすべてを整え、
親身になってお客様のお世話をして出来る事なのです。
ホスピタリティ京都 柊家 西村明美先生


柊家は、お客様をもてなすために、先人からの伝統を
重んじると共に、次の世代に繋げるために、
新しい要素も採り入れ、変化しながら今に至っています。


たとえば、10年前に建て替えた新館の広間は、
3方がガラス面の、柱が無い空間で
庭の自然に取り囲まれるような不思議な、
空間になっています。
(柊家ホームページで、
ご覧いただけます。)

新しい建築技術を採り入れながら、
日本の伝統的な、自然と一体となった空間美を、
感じさせる作りになっています。

新しい要素を採り入れ、時代にあったおもてなしも
必要です。
ホスピタリティ京都 柊家 西村明美先生


西村明美先生は、
お客様の要望に沿う事、それは
もてなす側が成長する機会だと、
おっしゃいます。

おもてなしには、
完成した形はありません。
従来の良さを伝えていくだけではなく
新しい要素を採り入れながら、様々な状況や
お客様の要望に応えるには知恵と工夫が
必要です。
新しい要素を採り入れるためにも、
お客様の要望に応える必要があります。

京都のおもてなしに評価があるのは
その背景に、良いものを作るのにこだわりを
持った様々な人とのつながりがあり、又お客様にも
育てていただいた賜物だということです。


お話を聞いた学生から、
お客様との応対から、
自らを成長させていく、
京都のおもてなしが印象に残った、
という感想を聞くことができました。

報告:長沼光彦







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Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 17:00 │Comments(0)授業紹介京都

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