2016年04月17日

旅人をもてなすこと

聖書を読んでいると、
旅人をもてなすこと、
がたびたび取り上げられます。
旅人をもてなすこと


互いに兄弟としていつも愛し合いなさい。
旅人をもてなすことを忘れてはいけません。
そうすることで、ある人たちは、
気づかずに天使たちをもてなしました。
(ヘブライ人への手紙 第13章 1-2)



キリスト教が愛を重んじる、
といわれるのは、
このような言葉からきています。

一方で、この言葉は、
人を思いやることが難しい、
とも言っているように思います。



旅人のように、
よそから来た人を、
大切にすることは、
なかなかできない。

だからこそ、
そういう気持ちを持とう。

そうすれば、
神の使いをもてなすような、
貴重な体験をすることができる。

自分の身近ではない人に対する、
思いやりの大切なことを、
忠告しているのだと思います。



ただし、人は、身近な人、
兄弟や友人に対しては、
自然と思いやるような気持ちは、
持っています。

その気持ちを、旅人、他者にまで、
広げることが大切なのでしょう。

兄弟として愛しなさい、とは、
そのような意味かと思います。



どのようなつらい出来事が起きても、
テレビを通じて見ているだけでは、
なかなか実感できないかもしれません。

しかし、そこに身近な人がいると思えば、
その出来事に対する気持ちの持ち方も、
変わってくるでしょう。

旅人へのもてなしとは、
そのような、他者への気持ちの持ち方を、
言っているのではないかと思います。


報告:長沼光彦




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Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 17:00 │Comments(0)日記カトリック教育

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