2019年07月11日

能楽に関する特別講義を実施しました ――「基礎演習」合同授業

 国際日本文化学科1年次生の必修科目「基礎演習」の合同授業で、金剛流能楽師 金剛龍謹先生を特別講師としてお招きし、日本の伝統芸能である能楽についてお話と実演をしていただきました。




 
 能という芸能が、中国から伝わった大衆芸能である「散楽」を起源とするものであり、それが次第に洗練されて650年以上前の室町時代前期、観阿弥・世阿弥親子によって完成されたこと、とくに父観阿弥が音楽面で、子世阿弥が文学・詞章の面で磨きをかけ、能の芸術性を一気に高めたことなどを教えていただきました。

 能楽という呼び方は、明治以降のもので、江戸までは「猿楽の能」と言っていたこと、豊臣秀吉が大の能好きで、丹波、摂津、近江など各地にあった猿楽座を大和猿楽四座に統一したこと、明治以降の歌舞音曲抑制策で一時的に能は衰退したが、岩倉具視が海外に日本の伝統芸能を紹介する政策に転じ、「能楽」と呼ぶようになったことなど、興味深いお話の連続でした。






また、能面についても、実物を見せながらご説明下さいました。能面はわざと左右非対称に造られており、それが無限の表情を生み出すと。確かに下向きに傾けると何となく悲しげに、上向きにすると明るく見えるから不思議でした。





 特別講義のあとは、舞台の上と下に分かれて、謡と仕舞いのお稽古を付けていただきました。京都を舞台にした名曲「熊野(ゆや)」の一節で、音符の付いた謡本を見ながら「寺は桂の橋柱~」と謡います。






舞台上では、その仕舞いを習い、10分後、謡いと舞いを合わせました。初めての体験としてはまずまずだったでしょうか。






 最後は、お二人の補助の先生方の謡いに合わせ、金剛先生が「船弁慶」を舞ってくださいました。「その時弁慶少しも騒がず」の詞章で有名な曲ですね。平知盛の亡霊が薙刀を振り回して義経を襲わんとする、息を呑む場面に、学生たちもホンモノの迫力と魅力にただただ圧倒されていました。





 講義終了後、書かれた感想にも「本物の能面や衣装が見られて嬉しかった」「一度ぜひ能を見に行きたい」といったコメントが多く記載されていました。






 本当に盛りだくさんな、中身の濃いご講義をして下さった金剛先生に、感謝いたします。


(報告者:堀勝博)




  




    


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 19:29Comments(1)日記授業紹介日本語日本文化領域

2019年07月09日

ラジオ放送番組に生出演してきました! 

令和元年7月5日 18:15~18:45

話しことばゼミのメンバー全員で、
30分のラジオ番組に生出演してきました。

「30分」を作り上げるために、
4月から準備を始め、
約3か月間、皆で力を合わせて、全力で準備をしてきました。

放送するということはどういうことなのか勉強しながら、
内容を企画し、準備し、練習し、
皆で、意見を出し合い、

そして、生放送出演!


***放送直前***


生放送を終えた直後のゼミメンバーの感想です。

まおんぬ
「本番まで何回も原稿を書き直して、ここまで来ることができました。
とても緊張しましたが、楽しく終えることができました。
ありがとうございました。」


わあちゃん
「生放送ラジオは、人生で初めてで緊張したけれど、すごく良い体験ができました。
たった30分の放送のために、たくさんの人に助けてもらいました。
ありがとうございました。」


なっちゃん
「本番になると練習のようにはいかず、本当に緊張しました。
編入生ということもあり、なじめるか不安だったけれど、
このゼミに入って、ラジオに出演できて
幸せな時間を過ごすことができました。ありがとうございました。」


めぐちゃん
「練習では、自然体で話すことができましたが、
本番となると、マイクに向かって話す自分自身の声に緊張しました。
でも、楽しく、一番良いトークをお送りすることができたんじゃないかなと思います。
全力出し切りました! 
この貴重な経験をこれからの大学生活、就職活動に生かしていきたいです。
ありがとうございました!」


こさか
「台本を、何度も修正しなければならず、
ここまでしんどいのは初めてでした。
何回修正を重ねても、反省点が生まれ、また書きなおす。
ツラかったけれど、皆でやってきたたため乗り越えることができました。
全ての人に感謝! 
ありがとうございました☺」



毎回、毎回のゼミで、
確実に何かをつかんでいく皆さんの様子を見ていて
とても嬉しく、かつ頼もしく思っていました。
本番も、立派に成し遂げましたね。


将来どんな仕事をすることになっても、
ここで経験してきたことは、きっと皆さんの大きな糧となることでしょう。


前期はのこり約1カ月ですが、もうひとつ大きなイベントが待っています。
今度は、人前でのトーク。
(放送はしませんが、ラジオ番組公開トークのような時間にします)

お越しくださった皆さんに
有意義な時間をお過ごしいただけるようベストを尽くしましょう!

報告 平野美保
  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 16:41Comments(2)話しことば教育授業紹介日本語日本文化領域

2019年07月03日

いよいよ放送日です!

先日、このブログでもお伝えしました通り

7月5日(金)18:15~18:45 は

ラジオカフェ(FM79.7)の放送日です。

テーマは、「女子大の魅力と女子大生の恋愛観」




話す練習はもちろんですが、





充実した内容になるよう、毎回、話し合いをしてきました。

自分たちの考えだけでなく、アンケートを取ることで、
少しでも多くの女子大生の考えに迫ることができればと、真剣に準備を進めてきました。



いよいよ放送日です。

7月5日(金)、18:15~18:45
個性豊かなメンバーでお届けします。
ぜひお聞きください。

報告 平野美保

  


Posted by 京都ノートルダム女子大学      国際日本文化学科(人間文化学科)  at 11:39Comments(1)話しことば教育授業紹介日本語日本文化領域